狭小住宅をおしゃれに過ごす

狭小敷地に建てる狭小住宅は、床面積が狭い、周囲を他の建物に囲まれているなど、多くの悪条件をクリアしなくてはならない住宅です。しかし、都心の暮らしの利便性と、手の届く価格で建てられる戸建ての住宅という2つの要素を持っています。そのような狭小住宅での生活をおしゃれに過ごすにはどのような工夫が必要でしょうか?

狭小住宅とは

日本は、海に囲まれた狭い国土の中心を山脈が貫いている国土を持つ国です。したがって、家が建てられる土地は限られています。その中でも、東京や大阪などの都市部では、土地の面積に対して、人口の割合が非常に高く、宅地の価格が高額です。

その為、日本人の平均年収から考えると、都心部に全国の平均的な大きさの家を建てることは非常に難しい状況にあります。その為、狭小敷地と言われる狭い敷地に建てる狭小住宅を建てる人が増えています。

都心部で、都市計画がされる前に切り売りされた土地が多い地域では、変形の土地も少なくありません。整形の土地を分割したために旗竿地になっている敷地も多く存在します。そのような敷地には建てる住宅には、さらに悪条件が増えてしまいますが、価格は整形地よりも低価格です。その為、狭小住宅には変形敷地に建てる家も数多くあります。

そのような悪条件の基に建てる10坪から15坪程度の住宅が、一般的には狭小住宅と呼ばれています。

実は、利便性とおしゃれを兼ね備えている狭小住宅

断捨離という言葉が数年前に流行したのを覚えていらっしゃいますか?無駄なものを持たないシンプルな暮らしに人気が高まりました。現在もミニマムな暮らしは多くの人に指示されています。

そのような考え方をする人にとって、狭小住宅は悪条件の多い家ではありません。すっきりシンプルな暮らしと、都心部での便利な暮らしの両方が低価格で手に入るからです。

ただ、狭小住宅での暮らしをおしゃれにする為には、まず住宅の快適性が必要です。どんなにおしゃれな内装にしても、快適な室内環境が調っていなければ、幸せな生活は送れないからです。それでは、狭小住宅での快適性を得るためにはどのような要素が必要となるのでしょうか?

■ 居住面積 狭小住宅は敷地が狭いので、床面積も充分ではありません。快適に暮らせる居住面積を得るためには、3階建てにする必要があります。3階建てはすべての階の大きさが同じ床面積になる総3階建てにします。箱型をしている総3階建てに、窓の大きさや位置、窓のデザイン、ルーバーなどでアクセントをつける、インナーバルコニーで凹凸をつけるなどの手法を取り入れて、シンプルながらおしゃれな外観デザインを作ります。

■ 日当たりと風通し 狭小住宅では周囲が建て込んでいる為、日当たりや風通しが悪くなってしまいます。その為、吹き抜けやスキップフロアなどの設計上の手法を取り入れる必要があります。ただし、これらの手法は、実用的なだけではなく、空間をおしゃれにするという効果も持っています。

■ 圧迫感 狭い床面積の中で、居室を細かく区切ると壁の多い家になり圧迫感が生じてしまいます。その為、スキップフロアを組み合わせ、段の違いによる緩やかな区切りが作ります。段差のある間取りは、おしゃれな空間を作りやすい間取りでもあります。

■ 視線の抜け感 限られた面積の中で建てられるため、吹き抜けで縦の空間は広がっても、視線の抜け感が足りず、圧迫感が出てしまいます。その為、リビング階段を取り入れ、上の階と下の階の空間を繋ぐ、さらにスケルトン階段にすると視線の抜けを作れます。

■ 庭がない 狭小住宅は、多くの場合、法的な制限の中で敷地いっぱいに家を建てるため、庭が作れません。しかし、間口が狭く、奥行きが長いという細長い狭小敷地には、中庭を作ることができます。中庭に向かって窓を配置すると、都心部にありながら各居室から緑を楽しめる家が完成します。

■ 子供の遊び場がない 庭に子供を遊ばせられるほどの広さがない狭小敷地では、屋上を作ることも選択肢の一つです。大人にとっても、夏の夕涼みを楽しめるくつろぎのスペースが作れます。

■ 収納スペースが足りない 狭い家を散らかさずに暮らす為に収納スペースは重要です。しかし、収納スペースは多ければ部屋が散らからないというものではありません。しかも床面積が狭い狭小住宅で収納スペースを多めにとってしまえば、居室が狭くなってしまいます。収納スペースで大切なことは、出し入れしやすい場所、そして出し入れしやすい形状とサイズです。

どんなにおしゃれな内装にしても、部屋が片付かなくては、おしゃれな空間にはなりません。家族の生活動線、収納する物の種類とサイズに合わせた収納スペースが、部屋をすっきりさせるポイントです。使いにくい収納スペースであれば、しまうのが面倒になり、ソファやダイニングチェアに荷物や上着を置いてしまうでしょう。しかし、ちょうど良い場所にちょうど良い大きさの収納スペースがあれば、部屋は自然と片付きます。

■ 書斎が作れない 家が狭い場合、リビングやキッチンを削るわけにはいかないので、書斎は犠牲になりがちです。しかし、地下室を作れば、書斎や趣味の部屋が作れます。インナーガレージと組み合わせて、趣味の部屋にすることもできます。

■ 車が置けない 敷地いっぱいに家が建っている狭小住宅の場合、駐車スペースを庭に作れません。そのような場合には、家の中に駐車スペースを作るビルトインガレージという方法があります。

おしゃれな狭小住宅の建築事例

「ただいま」が暖かい。家族団らんの工夫が随所に詰まった3階建て屋上付き住宅

*** 遠くない将来、お母様との同居を想定しながら、
家族が日々の生活も趣味もより充実する様
随所に工夫を凝らしたお住まいが完成いたしました。

T様のお宅は旗のような形をしたお土地で、通路が狭く、
奥が広くなっているという旗竿地といわれる形状でした。
どうしても、道路から玄関に入るまでの距離が一般的なお家より長い敷地形状なのです。
外構では、緑を効果的に配置し
(手前に生垣、奥にそれより高い低木を置く事で、奥行きが増しています)
照明効果も工夫を凝らすことで、家に帰ったとき
「帰ってきた!と実感でき、ほっとできる様」にとの想いを実現されています。***

ルーバーで色のアクセント、インナーバルコニーで凹凸のアクセントをつけた外観です。

吹き抜けとトップライトの組み合わせで、日差しを採り入れています。

間口が狭くて奥行きがある縦長敷地、1階が駐車場の狭小3階建て木造耐火

***木造耐火建築、1階は2台分の駐車場、2階、3階が居住スペースです。
はじめは3~4社の競合でしたが、最後は大手ハウスメーカーさんと当社で悩まれていました。
決め手になったのは縦長の敷地にキッチンをタテに置くというプランです。
通常はヨコに置くので、大きなキッチンは入れられません。ですがタテに置けばそれができますし、
希望していたアイランド型にもできる。他にはない提案だったということで喜んでいただけました。***

敷地が縦長なら、キッチンもタテにいれればいい!
他社にはなかった提案が決め手になったキッチン

敷地が狭くても駐車スペースを確保できるビルトインガレージ

視線の抜けを作り圧迫感を無くすスケルトン階段ですが、お子様がいらっしゃる家庭なので安全性に配慮されています。

狭小住宅の魅力が満喫できる家

都心部での利便性の良い暮らしとおしゃれな暮らしを同時に手に入れられる可能性を秘めていることが狭小住宅の魅力です。しかし、狭小敷地の持つ問題点を理解していなければ、暮らしにくい家になってしまう恐れがあります。狭小住宅の問題点をカバーする設計の家にし、魅力あるおしゃれな狭小住宅での暮らしをお楽しみください。

クレバリーホームの注文住宅