住宅価格の高騰はいつまで続くのか?今後の見通しと理由も解説「買えない」を防ぐ対策も紹介

住宅価格の高騰はいつまで続くのか?今後の見通しと理由も解説「買えない」を防ぐ対策も紹介

「住宅価格が高騰していて家を買えない。いつまで高止まりは続くのか」
こうした悩みを抱えている方は多いものです。

2026年現在、住宅の購入を検討されている多くの方が予算と価格のギャップに直面しています。

本記事では、住宅価格が高騰している理由や今後の見通し、さらに理想の住まいを資金計画内で建てるための対策を解説します。

住宅価格が高騰している「3つの理由」とは

住宅価格が高騰している「4つの理由」とは

近年、住宅価格は右肩上がりで推移しています。

たとえば、「建設工事費デフレーター(建設工事にかかる費用の変動を示す国の指標) 」によると、2015年を100とした場合、2024年には129と、約10年で30%ほど高い水準で上昇しています。

どうして建設費は高騰しているのか、主な3つの要因から解説します。

理由①木材など建築資材全般の値上がり

1つ目の理由は、建築資材全般の値上がりです。

2021年は木材の国際的な供給不足によるウッドショック(住宅需要の増加と物流の停滞により、木材価格が急騰した現象)が発生、また2026年には石油の供給不足が予見され、石油化学製品をはじめとする多様な資材の値上がりを招いています。

資材価格の値上がりに加え、2025年4月からすべての新築住宅において「省エネ基準」への適合が義務化されました。
高性能な断熱材・サッシの採用(断熱等性能等級4)に加え、給湯や空調などの設備効率(一次エネルギー消費量等級4)も満たすことが求められ、建築費用はさらに底上げされています。

理由②職人不足と人件費の高まり、物流問題

2つ目の理由は、建設業や物流業界における人件費の高まりです。

日本建設業連合会のまとめによると、建設業の就業者数はピーク時の約685万人(1997年)から約477万人(2024年)にまで減少しています。

担い手が減少する中で、人材を確保するためのコストが高まっています。

さらに、2024年に施行されたトラック運転手の時間外労働規制(時間外労働に上限規制を設ける制度)による資材の配送コストも影響しています。

理由③首都圏など、土地価格の上昇

3つ目の理由は、首都圏を中心とする土地価格の上昇です。

東京都内の住宅地は2021年以降、継続して平均価格が上昇しており、2026年公示地価(国土交通省が実施する、標準的な土地の価格を調査・公表する制度)においても都心・周辺部ともに高い上昇率を維持しています。

特に都心部や利便性の高い駅の近くなどでは、土地単価が購入能力を超えるケースも少なくなく、建物に加えて土地費用の側面からも住宅取得のハードルが高まっています。

住宅価格はどれくらい上昇したのか

住宅価格はどれくらい上昇したのか

実際に住宅価格はどれくらい上昇を続けているのでしょうか。

住宅金融支援機構が公表している「フラット35利用者調査」によると、注文住宅の所要資金は全国的に上昇を続けています。
※フラット35:全期間固定金利型の住宅ローン

年度 全国平均
首都圏平均
2015年 約3,226万円
約3,508万円
2020年 約3,533万円
約3,808万円
2024年 約3,932万円
約4,252万円

参考:住宅金融支援機構 フラット35利用者調査(注文住宅)

表に記載のとおり首都圏の平均価格を確認すると、約9年間で約740万円もの価格上昇が生じています。
過去の相場感にとらわれず、ハウスメーカーへ相談して最新の市場動向を正しく把握することが重要です。

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住宅価格高騰はいつまで続くのか

住宅価格高騰はいつまで続くのか

値上がり幅と同様に注目するべきポイントは、住宅価格高騰が続く期間です。

結論からお伝えすると、当面は大幅な値下がりは期待できないという意見が多く見られます。
以下3つの点が、値下がりしづらい理由として挙げられています。

  • 主要な建築資材のコストが高いまま固定されつつある
  • 人手不足は解消しづらく人件費が上昇する可能性が高い
  • 省エネ基準への義務化によって建築コストが高くなった

地域差はあるものの、東京を含む首都圏では価格の上昇が続く見通しで、郊外や地方でも急激な値下がりは見られません。

「もう少し待てば安くなるだろう」という予測は、現在の情勢下では現実的とは言えません。
現在の価格水準を前提に「買い方や選び方を工夫する」
発想を持つことが重要です。

関連記事:注文住宅を300万~1000万安くする方法やハウスメーカー選びのコツ

「住宅価格が高くて家が買えない」場合の4つの対策

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「予算が合わず、家を建てられないかもしれない」このように悩む必要はありません。
土地や建物の価格を抑えるなど、知識と工夫によって理想の住まいを実現できる可能性があります。

返済比率を基に資金計画を改めて確認する

1つ目は、資金計画を入念に検討することです。

住宅ローンを利用する際の基本的な目安として、「借入可能額は年収の5~7倍程度」「返済可能額は手取り年収の25%以内」という考え方があります。
この考え方に基づいた、年収別の借入・返済額の目安をまとめました。

世帯年収 借入目安(5〜7倍)
月返済目安(25%・返済期間35年・金利1.0%)
500万円 2,500〜3,500万円
約7〜10万円
700万円 3,500〜4,900万円
約10〜14万円
900万円 4,500〜6,300万円
約13〜18万円

 

借り入れられる金額はどの程度か、また返済可能な金額はどの程度かといった資金計画を明確にして、土地や建物にかけられる金額を明確化しましょう。

補助金・税制優遇制度を活用して購入負担を軽くする

2つ目は、国や地方自治体が用意している補助金や減税制度を活用することです。
以下の例のように、新築住宅の建築には様々な補助制度が用意されています。

【新築住宅向け補助金】

制度名 対象(新築) 補助額(最大)
みらいエコ住宅2026事業
(GX志向型)
GX志向型住宅
(断熱等級6以上等)
110万円(東京等)/125万円(寒冷地)
※全世帯
みらいエコ住宅2026事業
(長期優良・ZEH水準)
長期優良住宅・ZEH水準住宅 最大80万円・最大40万円
※子育て世帯・若者夫婦世帯のみ
東京ゼロエミ住宅 都内の高断熱住宅 240万円(水準Aの場合)
ZEH補助金 ZEH水準の住宅 90万円(ZEH+対象住宅の場合)

※各制度は原則として重複申請できません。どの制度が有利かはハウスメーカーにご相談ください

このほか、市区町村が独自で運用している制度もありますので、家を建てる予定のエリアを管轄する自治体への事前確認が欠かせません。

【新築住宅向け減税制度】

制度名 優遇の内容
住宅ローン減税 13年間、年末ローン残高の0.7%を所得税から控除
固定資産税減額 3年間、税額を2分の1に減額
不動産取得税軽減 1,200万円を控除して税額を計算
登録免許税軽減 所有権の移転・保存などの登記にかかる税率を軽減

※制度の要件や金額は年度によって異なりますので、公式サイトから最新情報のチェックが欠かせません。

関連記事:みらいエコ住宅2026(Me住宅)【最大110万円の条件】東京で建てる際の注意点

東京都心+郊外エリアも含めた土地探しが有効

都心部にのみ絞って土地を探すと、予算を大幅に超過するケースは少なくありません。
一方で東京23区でも城北・城東エリアや隣接エリアでは土地価格が抑えられていますので、トータルコストを大幅に下げられるケースがあります。

関連記事:【東京の戸建て相場】23区と郊外の価格や年収の目安、家を買うおすすめの場所

都心部に条件を絞る場合でも、敷地面積のコンパクトな狭小地や、形状が不整形な旗竿地(道路に面する間口が狭く、奥に敷地が広がる土地など) を選ぶことで、土地の取得費用を抑えつつ希望エリアに家を建てられる可能性があります。

なお、不整形地を狙う場合は土地の形状や各種条件を設計、施工の工夫でカバーできる技術力を持つ会社を選ぶことが重要です。

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建物コストを設計で下げる

補助金や土地の工夫と並んで見落とされがちなのが、建物そのもののコスト設計です。

シンプルな外形・水回りの集約といった設計上の工夫や、「小さく建てて縦に使う」発想(例:木造4階建てで延床面積を確保)は、建物費用を数百万円単位で変える可能性があります。

省エネ基準(義務分)は削れませんが、内装グレードの優先順位付けなど、性能を維持しながらコストを適正化できる余地は多くあります。

東京23区で家を建てるなら、都内トップクラスの施工実績があるクレバリーホーム城東店・新宿店にお気軽にご相談ください。

まとめ│価格高騰の今、建築会社選びがカギに

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本記事では、住宅価格高騰の背景から今後の見通し、そして「予算内で建てるための具体的な対策」について解説してきました。

建築資材や人件費、土地の取得価格といった複合的な要因で高まる建築総費用は、2026年以降も大幅な値下がりは見込みにくいものです。
しかし、ここで「買えない」と諦めてしまう必要はありません。

特に東京23区の土地は極めて希少性が高く、国土交通省の地価公示でも2021年以降上昇が続いています。
こうした資産価値の高いエリアだからこそ、コストを抑えた設計の工夫と組み合わせることで、将来的な「資産性」と現在の「住居費」のバランスを最適に保つことが可能となります。

 

ou2(オーツー)が運営するクレバリーホーム城東店・新宿店は、都内の狭小地における『木造耐火3階建て・4階建て』の施工実績が豊富です。

価格高騰が続く中でも省エネ性能を備え敷地を最大限に活かす多層階住宅など、都市ならではのコストを抑えた家づくりはお任せください。
資金計画から土地探し、間取りのご提案まで、トータルでサポートいたします。

 

参考:国土交通省 建設工事費デフレーター

参考:日本建設業連合会 建設業の現状

参考:国土交通省 令和8年地価公示

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社(オーツー株式会社) 専務取締役 / 一級建築士

早稲田大学商学部卒業後、「完全な文系人間」から建築の世界へ飛び込み、一級建築士として活躍。10年にわたる商業建築で培ったシビアな空間設計ノウハウと、25年の戸建住宅の設計実績を併せ持つ。特に東京都内の木造密集地域や防火地域において、施工性と設計の柔軟性を活かした木造耐火4階建て住宅(もくよん®等)や、天災時には避難場所となる地下室・屋上を備えた災害住宅の提唱・実践を続けている。

プライベートでは子育てを終え、現在は登山やキャンプ、スキーなど活動的な休日を過ごしている。また、「空き家レスキュー」や「こども食堂」、シェアハウスの運営を通じた地域活動の場を提供するなど、地域社会支援にも精力的に取り組んできた。スペックだけでなく、住まう人の「暮らしの温かさ」に深く寄り添う提案を得意としている。

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