【2025年以降】変動金利と固定金利どっちがいい?住宅ローンで選ぶ人の割合や特徴を解説

近年、住宅ローン金利が上昇しているなかで、変動金利と固定金利は、どっちがいいのか?変動金利を選んでも大丈夫なのか?と疑問をお持ちの方は、多いです。
そこで本記事では、2025年以降に選ぶ際に、変動金利と固定金利のどっちがいいかについて、選ぶ人の割合や住宅ローン返済額の違い、今後の金利上昇の予想などを含めて、解説します。
また、メリット・デメリットや金利が上がった際の住宅ローンへの影響などもご紹介しているため、金利タイプで迷われている方は、ぜひ記事を参考にしてくださいね。
住宅ローンの変動金利と固定金利はどっちがいい?

住宅ローンの変動金利と固定金利では、どっちを選んだほうがいいのでしょうか?
どちらもメリット・デメリットがあるため、どちらが正解ということはありませんが、変動金利を選ぶ人が、圧倒的に多い状況です。
そこで、選ぶ人の割合や住宅ローン返済額、それぞれの特徴などについて、順番に確認してみましょう。
変動金利と固定金利を選ぶ人の割合
令和6年度の国土交通省による民間住宅ローンの実態調査によると、利用者割合は、変動金利「84.3%」、全期間固定金利「2.1%」です。
変動金利を選ぶ人が、過半数を占めており、その割合も、年々増加傾向にあります。
参照サイト:国土交通省 令和6年度 民間住宅ローン実態調査
住宅ローン返済額の違い
近年、変動金利・固定金利ともに、金利が上がっていますが、それでも、変動金利の場合、1%未満の超低金利を維持しています。
では、選ぶ金利タイプによる月々の住宅ローン返済額の違いを確認してみましょう。
【住宅ローン4,000万円 借入期間35年 元利均等返済】
| タイプ | 金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
| 変動 大手銀行 | 0.775% | 10.8万円 | 4,560万円 |
| 固定 フラット35 | 1.89% | 13.0万円 | 5,470万円 |
※2025年10月時点の金利
同じ4,000万円の住宅ローンでも、月々の返済額と総返済額が、大きく異なることがわかります。
参照サイト:フラット35 最新の金利情報:長期固定住宅ローン
関連記事:【2025年以降】住宅ローン金利は今後どうなる?推移や変動・固定の上昇、10年後の予想
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変動金利の特徴と選ぶ人の特徴

みんなが変動金利を選んでいるという理由だけで判断すると、失敗する恐れがあります。
後悔しないために、変動金利の特徴を確認してみましょう。
【変動金利の特徴】
- 金利が低いため、月々の返済額を抑えられる
- 金利上昇によって、返済額が増える可能性がある
- 半年ごとに金利が見直される
変動金利は、金利が低いため、家計の状況に合わせて、繰り上げ返済のタイミングを調整しやすいメリットがあります。
一方で、住宅ローンを上限まで借りてしまうと、金利が上がった際に、家計を圧迫するリスクが高まります。
【変動金利を選ぶ人の特徴】
- 現在の低金利を最大限に利用したい人
- 返済負担率を低くして、希望の住宅を購入したい人
- 貯蓄や収入に余裕があり、金利上昇に対応できる人
- 短期間の借入や繰り上げ返済で期間を短くできる人
変動金利を選ぶ人は、低金利を理由に挙げる人が、多いです。
金利の低い変動金利を選ぶことで、月々の住宅ローン返済額や返済負担率を下げることができるため、希望の住宅を選びやすくなります。
また、短期間の借入や繰り上げ返済が可能な人は、現在の低金利の恩恵を十分に受けて、完済できる可能性があります。
固定金利の特徴と選ぶ人の特徴

固定金利の特徴を確認してみましょう。
【固定金利の特徴】
- 変動金利より、金利が高い
- 金利が固定されるため、金利上昇の影響を受けない
- 総返済額がわかるため、返済計画を立てやすい
固定金利は、金利上昇の影響を受けないため、住宅ローン返済計画を立てやすいメリットがあります。
ただし、変動金利と比べて、2倍以上金利が高い(2025年10月時点)金融商品が多いため、月々の住宅ローン返済による経済的な負担が大きくなります。
【固定金利を選ぶ人の特徴】
- 固定金利のほうがお得だと考える人
- 返済計画をしっかり立てたい人
- 金利上昇によるストレスを感じたくない人
将来的に、金利の上昇率が高いと予想し、変動金利より固定金利のほうが、総返済額がお得になると考える方が、選ぶ傾向です。
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変動金利と固定金利ではどっちがお得?

変動金利と固定金利では、どっちがお得なのでしょうか?
今後の金利上昇について、日本銀行(日銀)の政策も含めて、詳しく解説します。
変動金利の今後の予想
住宅ローンの変動金利に影響する日銀の政策金利(短期金利)を2024年7月に「0.25%に追加利上げ」、2025年1月に「0.50%に追加利上げ」を発表しました。
これにより、2024年以降、ほとんどの金融商品で金利が上昇の動きに転じました。
しかし、2025年6月の金融政策決定会合では、利上げを見送るなど、慎重な姿勢を見せています。
そのため、経済の状況を考慮して、変動金利は、5年・10年と段階的に上げていくと予想されます。
参照サイト:日本銀行 金融政策決定会合の運営
固定金利の今後の予想
固定金利に影響する日銀の長期金利(10年国債利回り)を低い水準でコントロールするYCC政策は、2024年3月に撤廃しました。
これにより、固定金利は、市場の影響を受けて変動するようになりました。
そのため、予想しにくい状況ではありますが、物価が上昇すると、金利も上昇する傾向にあるため、今後も物価上昇することで、固定金利も上がると考えられます。
結論、どっちがお得?
変動金利と固定金利の上昇が予想されるなかで、結局は、どっちがお得なのでしょうか?
住宅ローン金利は、不動産市場だけではなく、物価や世界経済など、さまざまな要因を考慮して政策に反映されます。
そのため、20年や35年の長期住宅ローンを組む場合、どっちがお得なのかは、誰にもわかりません。
重要なことは、金利が上昇しても、すぐに住宅ローン返済が困難になることがないように、無理のない返済計画やリスク対策をおこなうことです。
変動金利が上がると月々の返済額はいつ変わる?

変動金利では、多くの金融機関で「5年ルール」と「125%ルール」を設けており、金利が上がっても、5年間は月々の返済額は変わらず、6年目に1.25倍までを上限として返済額が変わります。
しかし、ネット銀行のなかには、5年ルールや125%ルールを設けていないケースもあります。
変動金利の特徴を理解するために、順番に確認してみましょう。
「5年ルール」
通常、金利は、半年ごとに見直されますが、「5年ルール」を設けている場合、5年間は、毎月の住宅ローン返済額は変わりません。
つまり、金利が上昇しても、すぐには、家計に影響を与えないため、その間に、家計を見直すことができます。
ただし、金利が上がったタイミングで、利息は増えるため、勘違いしないようにしましょう。
例えば、住宅ローン返済額が月々10万円の場合、元本8万円、利息2万円が、金利上昇によって、元本7万円、利息3万円など、元本の割合が少なくなります。
「125%ルール」
125%ルールがある場合、金利が一気に上がっても、住宅ローン返済額が変わる6年目の返済額は、1.25倍までになります。
例えば、住宅ローンが月々10万円の場合、6年目の住宅ローン返済額の上限は、月々12.5万円です。
ですが、1.25倍以上に金利が上昇した場合、その分の支払いが消滅することはなく、将来的に支払うことになるため、注意しましょう。
「5年ルールと125%ルールがない場合」
5年ルールと125%ルールがない場合、金利が上がったタイミングで、月々の返済額が変わるため、家計にダイレクトに影響を与えます。
一見、デメリットに思えますが、現在の低金利の環境では、低金利の恩恵を受けつつ、元本をしっかり減らすことができるというメリットを持ち合わせています。
まとめ
住宅ローンの変動金利と固定金利では、どっちを選んだほうがいいのかについて、それぞれの特徴や選んだ人の割合、どっちがお得なのかを解説しました。
どちらにもメリット・デメリットがあるため、まずは、ご家庭の資産状況やライフプランも含めて、プロである住宅会社や不動産会社に相談するのが、良いでしょう。
東京で注文住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。














