15坪のビルトインガレージ付き狭小3階建て事例|広々とした間取りポイントや費用相場も
15坪の土地でも、間取りや土地の条件によって、広々とした3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅を建てることは、可能です。
そこで本記事では、15坪前後の土地に建つ、ビルトインガレージ付き狭小3階建ての事例や間取りのポイント、費用相場について、ご紹介します。
土地15坪に建てられる広さや3階建てビルトインガレージのメリット・デメリットもわかるため、暮らしやすい間取りや広さをイメージしたい方は、ぜひ記事を参考にしてくださいね。
Contents
15坪の3階建てビルトインガレージの間取りや広さ
東京都内では、15坪前後の狭小地に3階建てビルトインガレージを建てる方は、大勢いらっしゃいますが、どの程度の広さを確保できるのでしょうか?
そこで、土地15坪に建てられるビルトインガレージの広さや間取りを確認してみましょう。
15坪の3階建てビルトインガレージの広さ
15坪の土地は、平方メートルに換算すると「49.59㎡」であり、建てられるビルトインガレージ付き3階建て狭小住宅の広さは、建ぺい率や容積率で、目安を確認できます。
【15坪の土地の3階建てビルトインガレージ】
建ぺい率/容積率 | 3階建ての延床面積 | ビルトインガレージの緩和部分 | 延床面積の上限 |
50%/100% | 約15坪 | +3坪 | 18坪 |
60%/150% | 約22.5坪 | +4.5坪 | 27坪 |
80%/200% | 約30坪 | +6坪 | 36坪 |
15坪の土地でも、容積率の高いエリアを選ぶことで、25坪~35坪前後の3階建てビルトインガレージを建てることが可能です。
ビルトインガレージの場合、「延床面積の1/5を限度として、容積率の計算から除外できる」という、容積率の緩和措置を受けられます。
そのため、一般的な3階建ての床面積より、広い住宅を建てることが可能です。
ただし、土地ごとに定められている細かな法令上の制限によって、建てられる広さは異なるため、上記は目安として頂き、必ず、住宅会社に確認するようにしましょう。
15坪の3階建てビルトインガレージの間取り
先ほどお伝えした通り、15坪の土地でも、3階建てにすることで、25坪~35坪前後のビルトインガレージを建てることが可能です。
国土交通省による令和6年度の住宅市場動向調査によると、新築戸建ての床面積は、全国平均で「約34.5坪/114.0㎡」なため、平均前後の広さを確保できます。
延床面積と車の台数ごとの間取り例を見てみましょう。
【間取り例】
延床25坪 | 延床30坪 | 延床35坪 | |
車1台の場合 | 2LDK~コンパクトな3LDK | 3LDK~コンパクトな4LDK | 広々とした3LDK~4LDK |
車2台の場合 | 1LDK~コンパクトな2LDK | 2LDK~コンパクトな3LDK | 3LDK~コンパクトな4LDK |
ビルトインガレージは、ガレージの坪数が延床面積に含まれるため、車の台数によって、同じ30坪の住宅でも、利用できる居住スペースは異なります。
参照サイト:国土交通省 令和6年度 住宅経済関連データ
車1台・2台分に必要なガレージの広さ
車1台・2台分に必要なガレージの広さは、どのくらいになるのでしょうか?
国土交通省による一般的な駐車スペースとしての指針サイズは「普通車:幅員2.5m×長さ6.0m」です。
ですが、ビルトインガレージは、周りが壁で囲まれているため、一般的なサイズより、一回り大きいサイズが、おすすめです。
【ビルトインガレージの広さの目安】
車の台数 | 長さ | 坪数 |
1台分 | 幅員3.0m×長さ6.0m | 4坪~5坪 |
2台分(並列) | 幅員6.0m×長さ6.0m | 8坪~10坪 |
2台分(直角) | 幅員3.0m×長さ12.0m | 8坪~10坪 |
上記は、普通車の目安ですが、ビルトインガレージの広さを決める際には、「車種のサイズ」や「ドアの開閉に必要な幅」、「前面道路の幅員」などを確認することが重要です。
参照サイト:国土交通省 駐車場設計・施工指針
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【15坪前後】ビルトインガレージ付き狭小3階建て事例
15坪前後の土地を有効活用した3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅の施工事例をご紹介します。
敷地:13.47坪 延床:28.13坪
狭小地を最大限に活用するために、屋上や地下室など、建築制限内で可能な限り広く設計した3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅です。
スムーズな動線や採光を十分確保した間取りにより、開放的で暮らしやすい住まいづくりに成功しています。
敷地:17.33坪 延床:34.35坪
▶15坪前後に建つ3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅事例
間口が狭い狭小地でも、車2台分のガレージを確保した3階建て狭小住宅です。
狭小住宅の3階建ては、縦の空間を活用した間取りが重要です。
こちらでは、縦を利用したロフトや折り上げ天井、縦長の窓などによって、開放的で高級感のある住空間を実現しています。
敷地:16.15坪 延床:37.25坪
▶15坪前後に建つ3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅事例
厳しい高さ制限のなかでも、ガレージを半地下にすることで、ご家族に必要な広さを確保できた3階建てのビルトインガレージ付き狭小住宅です。
リビングと一体感を得られるウッドデッキ調のバルコニーは、空間に奥行きを持たせ、開放的でくつろげる空間に仕上がっています。
3階建てビルトインガレージの費用相場
15坪の土地に建つ3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅の費用は、どのくらいかかるのでしょうか?
建築費用は、「延床面積」や「選ぶハウスメーカーの坪単価」によって異なりますが、平均の坪単価を確認することで、予算をイメージしやすくなります。
令和6年度の国税庁による建築費用の坪単価を基に、「坪単価×延床面積」で計算した費用相場は、下記の通りです。
【東京都の構造別、工事費用】
構造 | 東京都の 平均坪単価 | 延床30坪の建築費用の目安 (本体工事費) |
木造 | 約72万円 | 2,160万円 |
鉄骨造(S造) | 約117万円 | 3,510万円 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | 約127万円 | 3,810万円 |
参照サイト:国税庁 地域別・構造別の工事費用表【令和6年分用】
ビルトインガレージ付き狭小3階建ての間取りポイント
15坪の土地に「暮らしやすさ」と「広々とした空間」を両立させた3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅を実現するために、押さえておきたい間取りポイントをご紹介します。
【ガレージまでの動線】
「玄関とは別に、ガレージに直接移動できる入口」や「天井のあるスペースで玄関まで移動できる」など、スムーズにガレージまで移動できる間取りがポイントです。
【開放的な間取り】
「吹き抜け」や「スケルトン階段」、「勾配天井」や「折り上げ天井」など、縦の空間を上手く活用することで、ワンフロアがコンパクトな3階建てでも、開放感を得やすくなります。
【採光を確保できる間取り】
「天窓」や「高窓」は、住宅密集地でも、プライバシーを守りつつ、採光を十分取り入れることができる間取りです。
【収納の位置】
3階建ては、「リビング収納」や「シューズクローク」など、生活動線上に収納を配置することで、階段移動を減らして、暮らしやすい住宅にできます。
ビルトインガレージ付き狭小3階建てのメリット・デメリット
3階建てビルトインガレージ付き狭小住宅のメリット・デメリットについて、確認してみましょう。
メリット
- コンパクトな土地でも、必要な居住スペースを確保しやすい
- 予算内で土地を購入しやすい
- 駅チカや都市部など、利便性の良い立地を選びやすい
- 車を気軽に利用できるため、買い物や小旅行に行きやすい
- 月極駐車料金がかからない
3階建て狭小ビルトインガレージなら、土地代の高い東京都内でも、土地代を抑えつつ、ご家族に必要な部屋数や広さを確保した家づくりがしやすくなります。
デメリット
- 階段の上り下りが増える
- 建築費用が割高な傾向
- エンジン音やシャッター音が気になる恐れがある
建物内部に駐車スペースがあるため、エンジン音やシャッター音が響く恐れがあります。
壁や窓の防音対策とともに、ガレージ真上の空間は、浴室やキッチンなどの水回りにするなど、音が気になりにくい配置を心掛けることがポイントです。
まとめ
15坪前後のビルトインガレージ付き3階建て狭小住宅の事例や間取り例、費用相場やメリット・デメリットについて解説しました。
15坪でも、間取りを工夫することで、ご家族がのびのびと暮らせる広さを確保できます。
東京都でビルトインガレージ付き3階建て狭小住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京までお気軽にご相談ください。