賃貸併用住宅の間取り実例|30坪・40坪・50坪の最適な間取りや失敗しない間取りポイント

賃貸併用住宅の間取り実例|30坪・40坪・50坪の最適な間取りや失敗しない間取りポイント

賃貸併用住宅に興味があっても「自分の土地に合っている間取りは?」「快適性と収益性を確保した間取りにするには?」などの疑問があり、なかなか踏み出せない方も、多いかと思います。

そこで本記事では、快適性と収益性を兼ね備えた賃貸併用住宅の間取り実例30坪・40坪・50坪の間取り例失敗しないための間取りのポイントについて、解説します。

また、知っておきたい賃貸併用住宅の基礎知識もわかる内容なため、ぜひ賃貸併用住宅に興味をお持ちの方は、記事を参考にしてくださいね。

 

賃貸併用住宅の間取り例|30坪・40坪・50坪

▶賃貸併用住宅の実例

まずは、坪数別に賃貸併用住宅で検討できる間取り例を確認し、具体的に自宅と賃貸の広さをイメージしてましょう。

【30坪】賃貸併用住宅の間取り

延床30坪の賃貸併用住宅の場合、夫婦2人の自宅ワンルームの賃貸の間取りが検討できる広さです。

【間取り例】

自宅部分賃貸部分
間取り広々とした2LDKまたは、コンパクトな3LDK広めのワンルームを1戸
床面積20坪(約66㎡)10坪(約33㎡)

 

ワンルームの広さは、平均25㎡~27㎡程度になるため、平均よりやや広めの間取りです。

自宅部分は20坪ですが、延床20坪で広々とした間取りを実現した事例は多く、工夫次第で、開放的な家づくりが可能です。

【40坪】賃貸併用住宅の間取り

延床40坪の賃貸併用住宅になると、収益性を重視した間取りを検討できる広さです。

【一般的な間取り例】

自宅部分賃貸部分
間取り広々とした2LDKまたは、コンパクトな3LDK広めのワンルームを2戸または、コンパクトなワンルームを3戸
床面積20坪(約66㎡)20坪(約66㎡)

 

【都市部の間取り例】

自宅部分賃貸部分
間取り広々とした2LDKまたは、コンパクトな3LDK狭小ワンルーム5戸
床面積20坪(約66㎡)20坪(約66㎡)

 

都市部では、相場より家賃を低く設定できる1部屋10㎡程度の狭小ワンルームの需要が高まっています。

利便性の良い立地であれば、部屋数を増やして高い収益を見込むことが可能です。

【50坪】賃貸併用住宅の間取り

延床50坪の賃貸併用住宅では、賃貸部分を1LDKにして、ファミリー向けの間取りを検討できる広さです。

【間取り例】

自宅部分賃貸部分
間取り広々とした2LDKまたは、コンパクトな3LDK1LDKを2戸
床面積20坪(約66㎡)30坪(約99㎡)

 

1LDKの平均的な広さは約40㎡であり、11畳のリビング+6畳の洋室などが、一般的な間取りです。

一方で、自宅部分の割合を増やして、4人家族がのびのび暮らせる間取りも検討できます。

床面積が広いため、家族構成や賃貸ニーズに合わせやすいメリットがあります。

 

関連記事:賃貸併用住宅の建築価格、費用はどれくらい?安くする方法、建築会社の選び方も解説

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賃貸併用住宅の間取り|タイプ別のメリット・デメリット

賃貸併用住宅の間取り実例

▶賃貸併用住宅の間取り実例

賃貸併用住宅には、間取りタイプが3つあり、それぞれにメリット・デメリットがあります。

賃貸経営を成功させるために、タイプ別の特徴を確認しておきましょう。

 

【間取りタイプ】

  • 上下タイプ・・・・・1階が賃貸、2階が自宅など、フロアでわける
  • 左右タイプ・・・・・左側が自宅、右側が賃貸など、建物を左右にわける
  • マンションタイプ・・マンションの1室が自宅

上下タイプのメリット・デメリット

【メリット】

入居者とフロアが異なるため、プライバシーが守られやすい特徴があります。

1階・2階が自宅、3階以上が賃貸の場合、オーナーは、一般的な2階建てのような暮らしを実現できます。

 

【デメリット】

上階の入居者の足音がストレスになる恐れがあるため、防音対策が重要になります。

振動と通して伝わる足音には、「防振対策」が効果的です。

左右タイプのメリット・デメリット

【メリット】

上階の足音を気にする必要がなく、間取りを工夫することで、入居者の生活音によるストレスも軽減できます。

例えば、「賃貸側に階段や収納を設ける」「寝室を賃貸側と離す」などの間取りが考えられます。

 

【デメリット】

1つの建物を右・左でわけるため、ワンフロアがコンパクトになり、床面積によっては、窮屈に感じられる恐れがあります。

そのため、コンパクトでも開放感を得られるように、縦の空間を活かした間取り設計が、ポイントになります。

マンションタイプのメリット・デメリット

【メリット】

賃貸の部屋数を増やせるため、高い収益を見込むことが可能です。

 

【デメリット】

マンションタイプの場合、金利の低い住宅ローンは利用できず、金利の高いアパートローンを利用することになります。

そのため、4階建て・5階建てなど、縦に階層を増やして、収益性を高めることが、成功のポイントです。

 

関連記事:【2025年以降】住宅ローン控除はなくなる?改正点や年収ごとの控除額、いくら戻るかについて

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賃貸併用住宅の間取りで失敗しないための重要ポイント

賃貸併用住宅の間取り実例

▶賃貸併用住宅の間取り実例

賃貸併用住宅の間取りで失敗しないための重要なポイントについて、順番にご紹介します。

  • 防音対策の強化
  • プライバシーが守られる間取り
  • エリアのニーズに合わせた間取り

防音対策の強化

賃貸併用住宅は、防音性の高さが、とくに重要です。

防音性を高めることで、音によるストレス軽減や自身のプライバシーを守ることにも、繋がります。

 

防音性を高める方法として、下記などがあります。

  • 遮音対策(壁を厚くする・防音性の高い素材を選ぶ)
  • 防振対策(振動を抑える構造にする)
  • 鉄筋コンクリート造にする
  • 気密性の高い家づくりをする
  • 防音室を設ける

プライバシーが守られる間取り

オーナー世帯のプライバシーが守られる間取りは、安心してくつろげる住空間を実現させます。

プライバシーを守るための対策として、下記などが考えられます。

  • 玄関の位置を離す、反対の位置に設ける
  • オーナー世帯の玄関までに目隠しフェンスを設置する
  • 賃貸に外付け階段を設ける

 

なるべく入居者と顔を合わせない動線を確保した間取りが、効果的です。

エリアのニーズに合わせた間取り

賃貸収入を安定して確保するために、エリアのニーズに合った間取りが、失敗しないためのポイントになります。

周辺の競合物件の間取りをリサーチし、単身者向けにするのか、ファミリー向けにするのか、人気のあるターゲット層を確認しましょう。

賃貸併用住宅で知っておきたい基礎知識

賃貸併用住宅の基礎知識

知っておきたい賃貸併用住宅の基礎知識について、確認してみましょう。

  • 住宅ローンの利用条件
  • 初期費用と維持費
  • 所有地に建てられる建物の規模

住宅ローンの利用条件

賃貸併用住宅で住宅ローンを利用したい場合、「自宅部分が延床面積の50%以上」である必要があります。

自宅部分が50%未満の場合、アパートローンを利用することになり、返済額が大きく異なるため、注意しましょう。

 

【借入額8,000万円 借入期間30年間の場合】

毎月の返済額総返済額
住宅ローン

金利0.7%

24.6万円8,870万円
アパートローン

金利4.0%

38.2万円1億3,750万円

参照サイト:国税庁 住宅借入金等特別控除

建築費と維持費

賃貸併用住宅の建築費は、水回りなどの設備が増えるため、通常の戸建てより高くなります。

ただし、設備のグレードやデザイン、立地などによって費用は異なるため、施工会社の見積書を比較し、相場を確認することが大切です。

また、賃貸経営では、維持費がかかります。

おもな維持費は、下記の通りです。

  • 光熱費
  • 管理業務委託費
  • 修繕費
  • 仲介手数料
  • 広告費

所有地に建てられる建物の規模

土地ごとに、建ぺい率・容積率・高さ制限など、細かな法令上の制限があり、建物の規模の上限が定まっています。

専門家でないと判断しにくい項目になるため、賃貸の部屋数や間取りを決めるためにも、まずは、施工会社に上限を確認するのが良いでしょう。

まとめ

賃貸併用住宅の間取り実例や30坪・40坪・50坪の間取り例、間取りで失敗しないためのポイントを解説しました。

自分の土地に合った賃貸併用住宅の間取りをプランニングするために、まずは、複数の会社に仮プランを依頼してみましょう。

東京で賃貸併用住宅に興味をお持ちの方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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