間貸し(間借り)とは?自宅の一部を他人に貸すメリット・デメリットを解説│トラブルを避けるポイントも紹介

間貸し(間借り)とは?自宅の一部を他人に貸すメリット・デメリットを解説│トラブルを避けるポイントも紹介

間貸しとは、自宅など所有する建物の一部を他人に貸し出すことを指します。

使用していない部屋などを貸し付けることで、収入源を増やせるため注目を集めています。

そこで本記事では、自宅などを間貸しする場合のメリット、デメリットについてお伝えします。

間貸しによるトラブルを避けるためのポイントについてもご紹介しますので、不動産を活用した収益化に興味がある方はぜひ参考にしてください。

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間貸しとは?

改めて「間貸し」とは、所有する建物の一部を代金を受け取り貸し出すことをいいます。(借りる方の目線では「間借り」といいます)

間貸しの例としては、以下のようなものがあります。

  • リタイア世代の夫婦が戸建ての2階部分を間貸しする
  • 介護施設への入居で空き家になった実家を一棟間貸しする
  • 所有する飲食店舗を使用していない時間だけ間貸しする

このように、現在使用していない部屋に対して、需要のある方に向けて貸し出すことを間貸しといいます。

間貸しのメリット

建物の一部を賃貸する間貸しには、複数のメリットがあります。
主なものを紹介しますので、参考にしてください。

  • 収益を生み出さない不動産を収益化できる
  • 空き部屋をレンタルスペースとして間貸しすることも
  • 定期的な収入源が増える
  • 間貸しを始める際の初期費用がかからない
  • 不動産投資の第一歩となる

収益を生み出さない不動産を収益化できる

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1つ目は、現在収益を生み出していない不動産を間貸しすることで収益化できることです。

マンションの一室や戸建ては所有するだけでも、固定資産税をはじめとする維持費がかかります。

間貸しして家賃収入を獲得すれば、こうした費用を賄うことが可能です。

空き部屋をレンタルスペースとして時間貸しすることも

2つ目は、空いている部屋をレンタルスペースとして時間貸しできることです。

空いている部屋を住宅や店舗として貸し出す場合、退去などに関するトラブルに発展することもあります。

しかし、時間貸しであればこうしたトラブルは起こらず、また空き部屋やスペースがコンパクトであっても需要はあり、収益を得ることが可能です。

定期的な収入源が増える

3つ目は、定期的な収入源を新たに得られることです。

間貸しによって一定の収入を得られれば家計にゆとりが生まれ、年金の代わりや仕事を辞めた際の保険としても役立ちます。

間貸しを始める際の初期費用がかからない

4つ目は、初期費用がかからないことです。

通常は不動産事業を始める場合、土地や建物の取得費がかかり、またローンで賄う場合は金利の支払いも生じます。

間貸しであれば、すでに所有している不動産を活用することから、新たに物件を購入せずに済みますので初期費用の負担は不要です。

関連記事:賃貸併用住宅の建築価格、費用はどれくらい?

不動産投資の第一歩となる

5つ目は、不動産投資の第一歩となることです。

初期費用が少なく既存の不動産を活用できますので、最小のリスクで賃貸経営の基本を学べます。

契約管理や入居者への対応を経験することで、将来的な大規模不動産への投資の足がかりとなります。

関連記事:3階建て賃貸併用住宅の間取り別メリット・デメリット

このように間貸しには様々なメリットがあります。

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間貸しで注意したいデメリットを紹介

間貸しを始める場合、注意したいデメリットもありますので紹介します。

  • 借り手とのトラブルの発生
  • 退去に関するトラブル
  • セキュリティの管理についての負担が増える
  • 飲食事業に間貸しする場合のトラブル

借り手とのトラブルの発生

間貸しは、借り手との間で以下のようなトラブルが発生するリスクがあります。

  • 家賃や光熱費の未払いや遅延
  • 騒音問題による貸し手とのトラブル
  • 共用スペースの掃除やゴミ出しなどのルール違反
  • 貸し手の居住空間への立ち入りやプライバシー侵害

このように様々なトラブルに発展する可能性を想定し、適切な対策を取る必要があります。

関連記事:賃貸併用住宅の罠とは?10年後の後悔を避ける対策も解説

退去に関するトラブル

退去時のトラブルも間貸しのデメリットのひとつです。

貸し出す方法によっては賃貸借契約の定めが適用されるケースもあり、この場合すぐに解約して出ていってもらうことは困難です。

また、場合によっては立ち退き料を請求される可能性もあります。

セキュリティの管理についての負担が増える

間貸しを始めると、鍵の管理などセキュリティ面での負担が増える点にも注意が必要です。

特に、間借りした方が友人を招き入れる場合など、複数人が出入りする場合は鍵や室内の物品の紛失リスクが高まります。

飲食事業に間貸しする場合のトラブル

飲食事業に間貸しする場合のトラブル

間貸しで飲食系の事業として利用を許可する場合は、特に注意が必要です。

  • 光熱水費が高額になることから負担割合でトラブルに
  • 食品や資機材の管理方法について意見が食い違う
  • 排水やごみ処理についての意見が食い違う

こうした問題に注意しましょう。

また万が一、食中毒が出た場合の取り扱いや火災発生時の責任の所在を確認する事柄が増えますので、契約前の事前の準備が重要になります。

関連記事:アパート(不動産)オーナーになる方法や悩み・トラブル・失敗の事例と対策

間貸しのトラブルを避けるためのポイント

間貸しによって発生するトラブル、避けるためにはどうすればよいのでしょうか。

主な4つの方法について解説します。

  • 間貸しする空間と家族の空間は明確に分ける
  • 賃貸(店舗)併用住宅として建てる
  • 入居の際は審査を厳格にする
  • 書面によってルールを明確にして契約する

間貸しする空間と家族の空間は明確に分ける

間貸しによるプライバシーに関連するトラブルを避けるためには、間貸しする空間と家族が生活する空間を明確に分けることが重要です。

両世帯の境目となる箇所を取り決め、共有スペースがある場合はどの箇所を利用してよいのか明確にします。

必要に応じて、物理的な仕切りや鍵の交換も実施して、双方が安心して暮らせる環境を作ります。

関連記事:プライバシーに配慮した家の建て方とは?

賃貸(店舗)併用住宅として建てる

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将来間貸しする可能性がある場合、または自宅を収益物件として建てたい場合は、設計の段階から賃貸(店舗)併用住宅として建てることも効果的です。

間貸しする空間と自宅部分を完全に分離できますのでプライバシーの面でのトラブルを避けられます。
また、両世帯の間にある壁内に吸音効果のある建材を導入すれば、生活音によるトラブル対策にもなります。

設備や動線も、それぞれの世帯が効率的に動けるよう設計できますので、間借りする方もご自身も快適に過ごすことが可能です。

関連記事:【事例あり】店舗併用住宅の間取り│暮らしやすく整えるポイント

入居の際は審査を厳格にする

間貸しのトラブルを避けるためには、入居希望者の審査を慎重にすることも重要です。

  • 身元の正確な確認(本人確認書類のコピーなど)
  • 収入状況(勤務先や職業の確認など)
  • 過去の居住歴(転居の頻度など)
  • 緊急連絡先や保証人の有無
  • 面談での印象やマナーの確認

こうした事柄についてチェックし、間借りする方が信頼できる人物か見極めます。

部屋の一部を間借りする場合、貸し主と相性が合わない場合一緒に生活することがストレスになりますので、最初の段階でリスクを減らすことが重要です。

書面によってルールを明確にして契約する

トラブルを避けるためには、口約束でなく書面で契約内容や生活ルールを明確にすることが重要です。

  • 家賃や光熱費の負担
  • 共用スペースの使い方
  • 騒音や喫煙、ペットについてのルール
  • 退去時の条件
  • トラブルが生じた場合の取り扱い

こうした点について文書として取りまとめることで、間貸しを始めてからのトラブルを防げます。

契約書として認められるよう、書式を整えておくことも重要です。

まとめ│収益化できる住まいはクレバリーホーム東京へ

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所有する不動産の一部を貸し出す、間貸し(間借り)について、メリットやデメリットなどの特徴をご紹介しました。

現在使用していない物件や不動産がある場合、需要のある方に貸し出せば一定の収益を得られて家計の経済的な支えになります。
一方でプライバシーや金銭面でのトラブルに悩まされる恐れもありますので、事前の準備は不可欠です。

各種トラブルを避けつつ自宅を収益化したい場合は、はじめから賃貸(店舗)併用物件として建てることもおすすめです。

首都圏で稼げる家についてご検討中の方は、賃貸併用住宅や店舗併用住宅の設計、建築実績の豊富なクレバリーホーム東京へご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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