空き巣が嫌がる一軒家とは?窃盗犯や強盗に「狙われやすい家」「嫌がる家」、防犯対策も解説
「空き巣が嫌がる一軒家を建てたい」
空き巣や強盗などに関するニュースが取り上げられる昨今、家づくりに対してこうした希望を持つ方は多いものです。
そこで本記事では、空き巣や強盗が嫌がる家の建て方について解説します。
逆に、空き巣や強盗に狙われやすい家の特徴についても紹介しますので、どのように家づくりすれば、空き巣や強盗による被害を避けられるのか確認しましょう。
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Contents
空き巣とは?
空き巣とは、留守にしている家屋に侵入して金品を盗み取る種類の侵入窃盗です。
侵入窃盗は平成14年をピークに一貫して減少傾向が続いていましたが、令和5年は前年比+11.3%と増加に転じていて、警戒を強める必要があることが分かります。
空き巣や強盗に遭遇すると財産を奪われてしまうだけでなく、また精神的にもダメージがありますので、十分に対策を取ることが必要です。
空き巣や強盗に狙われやすい家の特徴
では、どういった条件の住まいが空き巣や強盗などに狙われやすいのか、主な条件を紹介します。
- 玄関や窓の仕様が古く防犯対策が施されていない
- 防犯カメラなどのセキュリティ設備がない
- 窓を開放していることが多い
- 郵便物が溜まるなど留守が分かりやすい
- 高い塀など道路からの死角になる点が多い
- 夜間用の外照明がなく暗がりが多い
- 近隣とのつながりが希薄
- 2階やベランダに登る足がかりが多い
こうした条件に当てはまる家は、侵入窃盗の標的になる可能性が高まります。
空き巣や強盗が嫌がる家の特徴
一方で、空き巣や強盗が嫌がる特徴もありますので紹介します。
- 一目見て建具などに対して防犯対策を施している
- 防犯カメラやセンサーライトなどセキュリティ設備がある
- オープン外構など死角がない
- 門扉やフェンスで敷地境界が明確である
- 犬を飼育している
- 近所付き合いが密である
- 留守が一目で分かりづらい
- 外回りが整頓され足がかりになるものがない
こうした条件に該当する家を建てることで、侵入窃盗犯からの標的になる可能性を下げられます。
空き巣や強盗の侵入を防ぐ8つの方法(設備など)
空き巣や強盗による侵入窃盗を防ぐためには、次の8つの方法を家づくりに取り入れることをおすすめします。
- ダブルロックなど防犯性の高い玄関や窓を利用する
- 防犯ガラスやフィルムで押し入り対策する
- 窓にシャッターや格子、ルーバーを利用する
- 防犯カメラやセンサーライトを利用する
- 外出先で応対できる設備を整える
- フェンスや忍び返しなどを利用する
- 踏むと音が出る防犯砂利を利用する
- セキュリティ会社と契約する
ダブルロックなど防犯性の高い玄関や窓を利用する
1つ目は、ダブルロックなど防犯性の高い窓や玄関を利用することです。
近年の玄関ドアや窓には、次のように複数の防犯対策が施されています。
- ピッキングに強く複製が難しいディンプルキー
- 解錠に時間を要するダブルロック
- こじ開け強盗に強くなる部品デッドボルト
- サムターン回し対策済みのカギ など
こうした仕様を導入した玄関ドアや窓を選ぶことで、空き巣や強盗が侵入する可能性が低くなります。
防犯ガラスやフィルムで押し入り対策する
2つ目は、防犯ガラスや防犯フィルムを利用して窓からの侵入を防ぐことです。
警察庁の資料のとおり、一戸建てにおいては侵入窃盗犯の35.8%はガラスを割って侵入しています。
逆に窓ガラスへの対策によって、侵入窃盗の多くを防ぐことが可能ということです。
たとえば、内側に防犯用のフィルムを挟み込んだガラスを利用することや、割れ防止のフィルムを貼り付けることで、ガラスを割って侵入する窃盗を防げます。
窓にシャッターや格子、ルーバーを利用する
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3つ目は窓の外側に、シャッターや格子、ルーバーといった侵入防止の設備を設置することです。
- シャッター:夜間や外出時に閉めることで侵入を防ぐ
- 格子・ルーバー:人が通れないほどの隙間を空けて、光や風は通しつつ侵入を防ぐ
こうした設備は侵入窃盗犯からも見えますので、防犯への配慮が十分になされた住まいと認識され、窃盗犯罪への抑止力となります。
防犯カメラやセンサーライトを利用する
4つ目は、防犯カメラやセンサーライトといった設備を利用することです。
防犯カメラは、万が一侵入窃盗があった場合に犯人の特徴を記録することに役立ちます。
また、センサーライトは人が近づいたとき点灯することで、窃盗犯を威嚇する効果を持ちます。
なお、どちらも窃盗犯から見えることから、窃盗に入られる前の抑止力としても働きます。
外出先で応対できる設備を整える
5つ目は、外出先でも応対できる設備を整えることです。
近年はネットワーク機器が多く販売されていますので、次のような設備を導入することで外出時も自宅の様子を確認できます。
- 外出先から映像を確認できるドアホン
- 室内の様子を確認できるネットワークカメラ
空き巣は住人の不在を確認するためにチャイムを鳴らすケースもありますが、この場合も外出先で応対できるドアホンがあれば、不在を悟られることがありません。
フェンスや忍び返しなどを利用する
6つ目は、フェンスや忍び返しといった外構面での対策です。
フェンスを設置することで道路と自宅との境界を明示できますので、窃盗犯の侵入を踏みとどまらせる効果があります。
また、塀の上部や雨樋などに鋭利な金属を設置する忍び返しも、防犯面に配慮していることを明示できます。
なお、フェンスは視線を遮る製品を選択すると、窃盗犯の目を隠すことになるケースもありますので、侵入は防ぎ視線は通す製品がおすすめです。
踏むと音が出る防犯砂利を利用する
7つ目は、踏むと音が鳴る防犯砂利を利用することです。
空き巣は光や音によって目立つことを嫌がります。
防犯用に開発され、踏むと音が出る防犯砂利を外構の広い範囲に利用することで、窃盗犯の行動範囲を狭めることが可能です。
セキュリティ会社と契約する
8つ目は、セキュリティ会社との契約です。
セキュリティ会社と契約することで24時間体制でセンサー、カメラなどによる防犯サービスを受けられます。
このため、外出中や就寝中も安心して過ごすことが可能です。
空き巣はこうした特徴を持つ一軒家を嫌がります。
新築のときだからこそ取れる対策もありますので、防犯性の高い住まいにしたい場合は、新築の段階で対策を検討しましょう。
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空き巣や強盗の侵入を防ぐ5つの方法(行動など)
設備や新築時の仕様で空き巣や強盗に備えるほか、生活スタイルや日常の行動によって対策を取ることも可能です。
費用をかけずに取れる対策もありますので、確認してみましょう。
戸締まりについて複数回確認する
1つ目は、戸締まりについて複数回確認することです。
警察庁の調査から分かるとおり、侵入窃盗の中で最も件数が多い手口は「無締まり」です。
設備や建物の仕様で防犯性を高めても、戸締まりをしていなければ侵入される可能性は高まります。
戸締まりを複数回確認することで、偶発的な犯行も防ぎましょう。
留守が分からないよう心がける
2つ目は、留守が分からないよう心がけることです。
空き巣は主に人がいない家を狙いますので、「家主がいるかもしれない」と思わせることで、窃盗を避けられる可能性が高まります。
設備の面で紹介した、遠隔操作できるドアホンのほか、以下のような対策を検討しましょう。
- タイマー付きで点灯、消灯する照明を利用する
- 外出先から照明やテレビなどを操作できる設備を利用する
- 新聞や郵便物の一時停止や転送依頼を利用する
- 宅配ボックスを利用する など
日常的に隣近所と交流する
3つ目は、日常的に隣近所と交流することです。
警察庁の調査によると、窃盗犯が侵入を諦める理由として最も多い要素は「声をかけられる」ことです。
隣近所で相互に防犯性を高めることにつながりますので、日常的に付き合いを密にすることをおすすめします。
家の周囲を常に整頓する
4つ目は、家の周囲を常に整頓することです。
空き巣は1階だけでなく、2階や3階から侵入する可能性もあります。
このとき、空き巣は雨樋や倉庫、外部に放置している脚立などを足場にすることがあります。
自宅周囲のこうした足場となる物を撤去することで、上階からの侵入を避けることが可能です。
まとめ│空き巣が嫌がる家づくりをしよう
「空き巣が嫌がる家とは、どのような家ですか?」
こうした疑問にお答えしました。
当然ながら空き巣は逮捕されることを嫌がりますので、目立ったり侵入の様子を撮影されたりすることを避けたがります。
家づくりの段階で紹介した対策を施して、侵入窃盗に怯えずに済む安心の暮らしを実現しましょう。