賃貸併用住宅で住宅ローン利用の危険な落とし穴|メリット・デメリットや対策についても

賃貸併用住宅で住宅ローンを利用する場合、不動産投資ローンと比べて、金利が低い、住宅ローン控除を利用できるなどのメリットがあります。
しかし、危険な落とし穴もあるため、注意が必要です。
そこで本記事では、賃貸併用住宅で住宅ローンを利用するメリット・デメリットや見落としがちな注意点などをご紹介します。
賃貸併用住宅を成功させるには、設計時の対策が効果的なため、建築前に、ぜひ記事を参考にしてくださいね。
賃貸併用住宅の種類と住宅ローンの条件

賃貸併用住宅には、3つのタイプがあり、タイプによって、利用できるローンが異なります。
- 縦割りタイプ(左右に自宅と賃貸)
- 横割りタイプ(1階賃貸、2階・3階自宅など)
- マンションタイプ(マンションの一室が自宅)
縦割りと横割りタイプでは、住宅ローンを検討できますが、マンションタイプでは、不動産投資ローンのみが利用できます。
なぜなら、賃貸併用住宅で住宅ローンを利用するには「自宅部分が50%以上」が条件だからです。
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賃貸併用住宅で住宅ローン利用のメリット

不動産投資ローンと比べて、賃貸併用住宅で住宅ローンを利用するメリットについて、順番に確認してみましょう。
- 不動産投資ローンより金利が低い
- 長期の借入期間を設定できる
- 審査に通りやすい
- 自宅部分に住宅ローン控除を利用できる
不動産投資ローンより金利が低い
住宅ローンは、不動産投資ローンと比べて、金利が低く設定されています。
借入額が高額になりやすい賃貸併用住宅では、金利が低いことで、総返済額を大幅に軽減できるメリットがあります。
住宅ローンと不動産投資ローンでは、返済額がどれくらい違うのか確認してみましょう。
【借入額8,000万円 借入期間30年間の場合】
| 毎月の返済額 | 総返済額 | |
| 住宅ローン 金利0.5% | 23.9万円 | 8,620万円 |
| 不動産投資用ローン 金利4.0% | 38.2万円 | 1億3,750万円 |
2025年4月時点で、住宅ローンの変動金利は「0.5%未満」の金融商品が多く、不動産投資ローンは「2%~6%」が相場です。
同じ8,000万円の借入額でも、月々の返済額は「14.3万円」、総返済額は「5,130万円」も異なります。
長期の借入期間を設定できる
住宅ローンは、「最長35年間」まで借入期間を設定できます。
不動産投資ローンの場合、多くの金融機関で、法定耐用年数までと定められているため、構造によっては、住宅ローンのほうが、借入期間を長くできるメリットがあります。
【構造ごとの法定耐用年数】
| 構造 | 法定耐用年数 |
| 木造 | 22年 |
| 軽量鉄骨造(厚さ3㎜以下) | 19年 |
| 軽量鉄骨造(厚さ3㎜超え~4㎜以下) | 27年 |
| 鉄筋コンクリート造 | 47年 |
参照サイト:国税庁 法令耐用年数
不動産投資ローンの場合、木造であれば借入期間は「22年間まで」となります。
審査に通りやすい
住宅ローンの審査は、年収や安定した返済能力があるかなど、個人属性を重視されます。
一方で、不動産投資ローンは、収益性や事業計画が重視され、審査項目も増えるため、住宅ローンと比べて、厳しくなります。
自宅部分に住宅ローン控除が利用できる
2025年の住宅ローン控除は、「最大455万円」を所得税や住民税から控除できる大変お得な制度です。
住宅ローン控除を活用することで、経済的な負担を軽減することが可能です。
ただし、住宅ローン控除は「自宅部分のみ」が適用範囲です。
参照サイト:国土交通省 住宅ローン減税
関連記事:【2025年以降】住宅ローン控除はなくなる?改正点や年収ごとの控除額、いくら戻るかについて
賃貸併用住宅で住宅ローン利用のデメリット

賃貸併用住宅で住宅ローンを利用するデメリットを確認してみましょう。
- 部屋数が少なくなり、収益性が下がる
- 自宅専用の住宅ローンの審査より厳しくなる
- 融資の上限は低い
部屋数が少なくなり、収益性が下がる
住宅ローンを利用するためには、自宅部分を50%以上にする必要があるため、単純に賃貸部分が少なくなり、収益性が下がるデメリットがあります。
自宅専用の住宅ローンの審査より厳しくなる
賃貸併用住宅での住宅ローンは、自宅専用の住宅ローンと比べて、借入額が高額になりやすいため、ローン審査も厳しくなる傾向です。
より返済能力の安定性が求められます。
融資の上限は低い
住宅ローンは、不動産投資ローンと比べて、借入限度額が低く設定されています。
例えば、民間の金融機関では、1億円程度が上限です。
賃貸併用住宅の規模によっては、借入額が不足する可能性があるため、注意しましょう。
賃貸併用住宅で住宅ローン利用の危険な落とし穴

賃貸併用住宅で住宅ローンを利用する際に、知っておきたい危険な落とし穴について、解説します。
- サブリース契約を指定される場合がある
- 健康状態が悪いと住宅ローンが組めない
- 住宅ローンを組んで完全賃貸物件に変更は危険
サブリース契約を指定される場合がある
金融機関によっては、空室でも賃料が保証されるサブリース契約を指定される場合があります。
サブリース契約は、不動産会社が間に入るため、家賃の10%~20%程度差し引かれ、収益性が低くなります。
また、解約による違約金の発生などもあるため、安易に契約しないことが大切です。
健康状態が悪いと住宅ローンが組めない
住宅ローンを組むには、「団体信用保険への加入を必須条件」としている金融機関が、多くなります。
「過去に手術をした経験がある」「持病を抱えている」など、健康状態が悪い場合、団体信用保険に加入できず、住宅ローンを組めない場合があります。
健康状態に不安を抱えている方は、事前に建築会社や金融機関への相談が、おすすめです。
住宅ローンを組んで完全賃貸物件に変更は危険
賃貸併用住宅として、住宅ローンを組んだ後に、完全な賃貸物件として賃貸経営することは、住宅ローンの契約違反になるため、大変危険です。
問題が発覚した場合、住宅ローンの一括返済を求められる可能性が、高いためです。
賃貸物件として転用する場合、不動産投資ローンに借り換えを申し込む必要があります。
賃貸併用住宅のメリット

賃貸併用住宅のメリットを順番に見てみましょう。
- 家賃収入をローン返済にあてられる
- 収入源を増やせる
- 老後の暮らしにゆとりがもてる
家賃収入をローン返済にあてられる
賃貸併用住宅の大きなメリットは、家賃収入を自宅部分のローン返済にあてることができる点です。
収益性が高ければ、ローン返済の負担を大幅に軽減できるメリットがあります。
収入源を増やせる
給料とは別の収入源が増えるため、生活基盤を安定させることが可能です。
老後の暮らしにゆとりがもてる
住宅ローンの完済後は、維持管理費をのぞいた部分が、そのまま収入となります。
年金+家賃収入となるため、老後の暮らしにゆとりを持たせやすくなります。
賃貸併用住宅のデメリットと対策

賃貸併用住宅のデメリットとその対策について、解説します。
- 入居者とのトラブル
- 売却しにくい
入居者とのトラブル
賃貸併用住宅は、「騒音トラブル・ゴミ出し問題・プライバシーが確保しにくい」など、一般的なアパートで考えられる問題が発生する可能性があります。
【対策】
- 入居者と出入口を別にする
- 防音性を高めた建物にする
間取りや防音性など、設計段階で対策することで、効果的にリスクを軽減することが可能です。
売却しにくい
賃貸併用住宅は、賃貸専用アパートや自宅専用物件と比べて、売却しにくいデメリットがあります。
間取りが中途半端になり、需要が少なくなるためです。
【対策】
- 木造で建てる
木造の場合、鉄骨造やRC造と比べて、間取り変更がしやすいため、投資用のアパートにリフォームしやすいメリットがあります。
賃貸専用アパートとして売却できるため、投資家のニーズに合わせた物件にできます。
まとめ
賃貸併用住宅で住宅ローンを利用するメリット・デメリットや見落としがちな危険なポイントについて、解説しました。
賃貸併用住宅を成功させるポイントは、賃貸需要のある立地に、土地を有効活用した無駄のない間取り設計をおこなうことです。
東京で賃貸併用住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。














