オープンガレージ(ビルトインガレージ)の防犯・盗難防止策について解説│知っておきたい注意点も紹介
「オープンガレージ、ビルトインガレージのある家を建てたいけど、防犯性が不安。盗難を防ぐには、どんな対策を取ればいいですか?」
こうした質問を頂くことがあります。
そこで本記事では、開放的で日常の使い勝手に優れたオープンガレージで防犯性を高める方法について解説します。
住宅の2階部分が屋根になり、雨に濡れずに利用できるオープンガレージは便利な間取りです。
工夫によって防犯性と使い勝手を両立することは可能ですので、防犯対策の選択肢を確認しましょう。
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Contents
オープンガレージ(ビルトインガレージ)とは?
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オープンガレージとは、住宅の一部を駐車場スペースとして利用する間取りです。
外壁やシャッターに囲まれておらず、開放的な間取りの仕様が多くなります。
都内などの都市部では、1階部分がガレージ、2階、3階部分が住居となったタイプのガレージが設けられるケースが多い傾向にあります。
オープンガレージのある家にすることで、次の特徴の家を建てることが可能です。
- 視線が通り開放的
- 雨に濡れずに生活を送れる
- 車や自転車を普段使いしやすい
- ガレージ内の採光、通風を確保できる
- 建築費用を軽減できる
- 道路から視線が通り窃盗犯から避けられやすい
- シャッターに関わる騒音問題が発生しない
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オープンガレージで盗難を防ぐための対策
開放的な空間構成となるオープンガレージで盗難を防ぐためには、家を建てるタイミングで十分な盗難対策を講じるのがベストです。
入居後でもできる対策もありますので、どういった対策を取るべきか、具体的な6つの方法を紹介します。
- 防犯カメラを設置する
- センサーライトを設置する
- 外出中も応対できるドアホンを利用する
- 忍び返し、剣先フェンスを設置する
- 敷地の境界を分かりやすく明示する
- 車本体への盗難防止対策も並行してする
防犯カメラを設置する
1つ目は、防犯カメラを設置することです。
オープンガレージはシャッターや塀で囲まれていないことから、1台のカメラでも広い範囲を監視することができます。
侵入者にとっても、視覚的に威圧感を与えられますので抑止力として働きます。
万が一盗難が発生した場合にも、侵入者の特徴が分かることから早期発見につながり、また、盗難に関する証拠としても役割を果たします。
その他、オープンガレージに防犯カメラを設置するメリットは、次の4つです。
- スマートフォンなどを利用したリアルタイムでの遠隔監視ができる
- 録画機能を利用して深夜や早朝も監視できる
- 通行人からのイタズラなども監視できる
- 玄関や窓からの侵入窃盗も含めて対応できる
センサーライトを設置する
監視カメラと同様に、愛車の盗難対策として効果的な対策はセンサーライトの設置です。
センサーライトは人や車の動きを感知して自動的に点灯する照明で、不審者が接近した際に点灯、警告することからガレージ内への侵入をためらわせる効果を期待できます。
特に夜間など暗い時間帯に行われる可能性の高い車の盗難は、窃盗犯にとって目立つことが最大のリスクです。
監視カメラと比較して設置費用、および電気代などを抑えられるセンサーライトは、費用対効果が高いこともメリットといえます。
外出中も応対できるドアホンを利用する
カメラやライトと関連して、外出中でも遠隔で応対できるドアホンも車の窃盗防止に役立ちます。
来訪者との応対を基本的な機能とするドアホンは、インターネットに接続して外出先でも玄関やガレージの状況を確認できる製品があります。
こうした製品を利用すれば、不審者がガレージに侵入した段階で、どういった目的で侵入しているのか、また場合によっては通報することなどを警告できます。
さらに、人感センサーが付属していて、感知した瞬間にスマートフォンで通知を受け取るシステムや、訪問者の顔や行動を録画する機能のついた製品もありますので、合わせて利用を検討しましょう。
忍び返し、剣先フェンスを設置する
オープンガレージは、車の盗難に加えて母屋への侵入窃盗を防ぐ対策も必要です。
ガレージを足がかりに、2階から侵入される恐れがあるからです。
そこで活躍する防犯対策は、忍び返しや剣先フェンスといった対策です。
- 忍び返し:足がかりとなる雨どいや外壁の突起箇所などに鋭い金属を取り付ける
- 剣先フェンス:尖った形状で登りにくくした工夫を加えたフェンス
外構にこうした防犯対策を採用することで、物理的に侵入することを防ぐと同時に、心理的にも「防犯に配慮している家」と威圧する効果も期待できます。
敷地の境界を分かりやすく明示する
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隣家や道路との距離が近い都市部の住まいでは、敷地内外の境界を分かりやすく明示することも重要です。
フェンスやブロック塀、土間部分の仕上げを異なる建材にするなど、敷地の境界を分かりやすく示すことで、不審者の侵入を思い留まらせることができます。
また、チェーンポールやカーゲートなどを併用することで、視覚的な効果のほか物理的に車の窃盗を防ぐ対策にもなります。
車本体への盗難防止対策も並行して検討する
紹介した外構上の対策のほか、車本体への盗難防止対策も検討しましょう。
- ハンドルを固定し車両を動かせなくする「ハンドルロック」
- 車輪のロックにより移動を防ぐ「タイヤロック」
- 盗難を受けた際に位置情報を把握できる「GPSシステム」
- 車両本体へのアラームやカメラ設置など、セキュリティシステムの導入
こうした対策も並行してすることで、オープンガレージで車が盗難される事態を避けられます。
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オープンガレージの防犯上の注意点
記事の終わりに、自宅にオープンガレージを作る場合の防犯上の注意点について解説します。
ガレージや車の状態の下見に注意
1つ目は、オープンガレージにする場合、車やガレージの下見に注意することです。
シャッター付きのガレージでは、ガレージ内や車の状態を道路側から確認されにくいですが、常にオープンな状態のガレージは車種やガレージの状態を道路から観察される可能性があります。
車にカバーをかける、室内が見通すことができないよう2階リビングにするなど、窃盗犯からの視線を遮る対策を検討しましょう。
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建物内への侵入対策も並行して実施する
2つ目は、建物内への侵入対策も並行して実施することです。
オープンガレージは、敷地内への侵入が容易になる仕様ですので、建物内への侵入にも注意しなければいけません。
このため、車への防犯対策と同時に建物への侵入対策も検討しましょう。
- 防犯カメラの設置
- センサーライトの設置
- 窃盗犯が隠れる場所を減らす
こうした車に対する防犯対策は、そのまま建物の防犯性を高めることにもつながります。
たとえば、防犯カメラを設置する場合は玄関と車どちらも映る場所を選ぶ、窃盗犯が隠れられる凹凸が少なくなるよう間取りを検討するといった風に、建物と車双方の防犯性を高められる仕様にしましょう。
まとめ│オープンガレージは盗難対策もセットで検討
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オープンガレージ(ビルトインガレージ)における車の盗難対策について解説しました。
開放的で日常使いをしやすいオープンガレージは、窃盗犯の侵入が容易になるセキュリティ上のデメリットも抱えています。
ただし、防犯カメラなどの設備機器や外構上の工夫、車本体に対する対策を並行して実施することで、愛車の窃盗や建物への侵入を防ぐことは可能です。
大切なことは、都市部での建築や生活スタイルに対応したハウスメーカーに依頼することです。
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