30坪でも広く見える間取りアイデア11選|おしゃれな成功例とともに広いLDKづくりも
注文住宅を建てるとき、予算内で「少しでも広い家に住みたい」と考える方は、大勢いらっしゃいます。
そこで本記事では、30坪前後の家でも広く見える間取りアイデアや開放的なLDKの間取りについて、おしゃれな成功事例とともに、ご紹介します。
30坪と限られた空間でも、ポイントを押さえることで、ご家族がゆったりと暮らしやすい間取りにすることが可能です。
30坪の家の広さは?
30坪の広さ
30坪の家の広さは、平方メートルに換算すると「約99㎡」です。
国土交通省による「住宅市場動向調査」によると、注文住宅の延床面積の平均は、約35坪(116.2㎡)になるため、延床30坪の家は、平均よりややコンパクトといえます。
参照サイト:国土交通省 住宅市場動向調査 令和5年度
30坪の家は3人~4人家族におすすめ
延床30坪(約99㎡)の家は、3人~4人家族が快適に暮らせる広さです。
ご家族の人数に適した広さは、下記表の国土交通省による「誘導居住面積水準」を参考にできます。
【国土交通省による誘導居住面積水準】
2人 | 3人 | 4人 | |
一般型 | 75㎡/22.7坪 | 100㎡/30.3坪 | 125㎡/37.8坪 |
都市型 | 55㎡/16.6坪 | 75㎡/22.7坪 | 95㎡/28.7坪 |
参照サイト:国土交通省 令和5年度 住宅経済関連データ
誘導居住面積水準とは、豊かな住生活を実現するために必要と考えられる床面積です。
上記表の一般型は、郊外の住まいを想定した広さであり、都市型は、都市部の住まいを想定した家の広さになります。
延床30坪の家は、郊外で暮らすなら3人家族、都市部で暮らすなら4人家族におすすめの広さといえます。
30坪の土地に建てられる家の広さは?
30坪の土地に建てるからといって、延床30坪の家が必ず建てられるわけではありません。
建てられる家の広さは、土地ごとに定められている「建ぺい率」や「容積率」などによって異なります。
例えば、建ぺい率50%、容積率100%であれば、30坪の土地に、延床30坪の2階建てを建てることは可能です。
【計算式】
- 土地30坪×50%(建ぺい率)=15坪(1階床面積の上限)
- 土地30坪×100%(容積率)=30坪(延床面積の上限)
ですが、建ぺい率40%だった場合、土地30坪×40%=12坪になるため、2階建ての場合、延床24坪の家が上限です。
このほかにも、細かな法令上の制限が存在するため、土地購入前には、建てられる家の広さを住宅会社に確認してから、購入するようにしましょう。
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広く見える間取りアイデア
30坪でも広く見える間取りアイデアについて、おしゃれな成功例とともに、ご紹介します。
部屋を区切らない
壁や柱などで、部屋を細かく区切らないことが、広く見せるポイントです。
大きなワンルームをつくり、必要に応じて、天井や床に段差を設けるなど、視覚的に空間をわけることを検討してみましょう。
同じ広さでも、視線を遮る壁がないことで、広く見えます。
「吹き抜け・勾配天井」で縦に広げる
横に広げるだけではなく、縦の空間を活用することも、大切です。
天井高が高くなる吹き抜けや勾配天井は、縦に視線が広がるため、実際の床面積より、広く見えます。
縦の空間を贅沢に使うことで、開放感とおしゃれさがUPします。
勾配天井を活かせる「ロフト」は、空間を有効活用しつつ、大容量の収納スペースを確保できるため、広さと収納力を確保したい方に、おすすめです。
「折り上げ天井・折り下げ天井」で奥行き
生活スペースを狭くすることなく、空間に広がりを持たせる方法として、「折り上げ天井」や「折り下げ天井」があります。
天井を部分的に上げる「折り上げ天井」は、上階の生活スペースを削ることなく、広がりのある空間づくりが可能です。
折り上げた部分に間接照明を設けることで、おしゃれな空間になります。
逆に、折り下げ天井は、キッチンなどの天井を部分的に下げることで、LDKの天井が高く感じられ、広く見える効果があります。
どちらも天井に段差が生まれるため、視覚的に奥行きのある空間を演出できます。
「スケルトン階段」で視線を伸ばす
スケルトン階段は、踏み込み板がないため、階段の向こうまで視線を伸ばすことができ、お部屋をより広く感じられます。
デザイン性も高いため、インテリアの一部として、ワンランク上のおしゃれさを楽しむことが可能です。
また、採光や風通しも良くなるため、明るく開放的な雰囲気になります。
造作家具を取り入れる
造作家具は、間取りに合わせて寸法を決められるため、スペースを無駄にせずに、必要な収納スペースを確保できます。
既存の家具と異なり、空間にぴったりとフィットできるため、全体的にまとまりが生まれます。
おしゃれに広く見せたい方は、造作家具を検討してみましょう。
壁と床は明るい色で広がりを持たせる
お部屋のイメージに大きく影響するのが、面積の広い壁と床のカラーです。
黒っぽい色は、重厚感や高級感を与えますが、空間が引き締まるため、実際の広さより狭く感じやすくなります。
広く見せるためには、白系やライトブラウンなど、明るいカラーを選ぶことが、ポイントです。
明るい色は、空間が広く見える効果があり、コンパクトなお部屋でも、圧迫感を感じにくくなります。
窓のサイズや配置にこだわる
大開口の窓は、外に視線が伸び、季節ごとの景色を楽しめるなど、開放感を得ることができます。
都市部など、外からの視線が気になる場合には、プライバシーが守られる「高窓」が、おすすめです。
高窓は、壁面を活かしつつ、天井近くから自然光を取り入れるため、お部屋全体を明るくでき、視線も縦に広がります。
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LDKが広く見える間取りアイデア
LDKが広く見える間取りアイデアについて、具体的な方法をご紹介します。
半屋外空間で外との繋がりを持たせる
テラスやバルコニーなど、外の空間との繋がりを持たせることで、室内外の境界性が薄くなり、LDKが広く見えます。
LDKからそのまま移動できるウッドデッキを造ったり、外の景色を室内にいながら楽しめるような窓を配置するなど、繋がりを意識した間取りにしてみましょう。
半屋外空間として、自然光やさわやかな風を感じ、リラックスできるスペースにもなります。
開閉可能な壁でLDKと個室を繋げる
リビング横の個室を状況に合わせて、一体にできる仕様にすることで、物理的にLDKを広くできます。
間仕切り壁を開閉可能にした場合、「オープンにしてLDKと一体化」「クローズにして来客時に隠したい物を素早く隠す」など柔軟な利用が可能です。
使い勝手も良くなるため、実用性と開放感のどちらも欲しい方に、おすすめの間取りです。
LDKは広く・個室はコンパクトに
30坪と限られた広さでは、個室を広くしすぎてしまうと、LDKの広さを十分に確保できません。
子ども部屋や寝室は、ややコンパクトにし、ご家族みんなが集まるLDKの広さを確保することを検討してみましょう。
また、個室の広さや部屋数を比較的簡単なリフォームで変更できる間取りだと、ライフステージの変化に合わせやすくなります。
背の低い家具を置く
LDKに置くソファやテーブルを背の低い家具にすることで、広々とした開放的な空間にできます。
背が高い家具は、視線を遮るため、圧迫感を与えやすくなります。
広く見せたい場合には、できるだけ背の低い家具を選ぶようにしましょう。
まとめ
30坪の家でも広く見える間取りアイデアをおしゃれな成功例とともに、ご紹介しました。
暮らしやすく、広々とした空間にするためには、細かなプラニングが重要です。
東京で10cmも無駄にしない注文住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。