世帯年収800万~1000万の住宅ローンの目安は?無理のない借入額や世帯年収の審査方法

世帯年収800万~1000万の住宅ローンの目安は?無理のない借入額や世帯年収の審査方法

世帯年収にあった適正な住宅ローンを知りたい方は、多いかと思います。

そこで本記事では、世帯年収800万~1000万の住宅ローン借入額の目安年収倍率返済負担率でご紹介します。

また、世帯年収で住宅ローンを審査する方法毎月の返済額についてもわかるため、ぜひ記事を参考にしてくださいね。

 

【世帯年収別】住宅ローン利用者の割合

【世帯年収別】住宅ローン利用者の割合

まずは、世帯年収別に住宅ローンを利用している割合を2023年度のフラット35利用者調査データを基にした下記表で、確認してみましょう。

 

世帯年収利用者の割合
400万円未満19.8%
400万円以上600万円未満37.5%
600万円以上800万円未満21.4%
800万円以上1000万円未満10.1%
1000万円以上1200万円未満4.2%
1200万円以上7.0%

参照サイト:フラット35利用者調査 2023年度

住宅ローンを利用者した世帯のうち、半数以上になる57.3%の世帯が「世帯年収600万円未満」という結果となりました。

 

関連記事:【2025年以降】住宅ローン控除はなくなる?改正点や年収ごとの控除額、いくら戻るかについて

【住宅の種類別】年収倍率と購入費の平均

実際に住宅ローンを組んだ方は、世帯年収に対して、いくらぐらいの住宅を購入しているのか「年収倍率」と「購入費」の全国平均を見てみましょう。

 

【全国平均】

住宅の種類年収倍率購入費
土地付き注文住宅7.6倍4,903万円
注文住宅7.0倍3,863万円
建売住宅6.6倍3,603万円
中古戸建て5.3倍2,536万円
新築マンション7.2倍5,245万円
中古マンション5.6倍3,037万円

参照サイト:フラット35利用者調査 2023年度

年収倍率は「5.3倍~7.6倍」であり、世帯年収600万円の年収倍率7倍は、600万円×7倍=4,200万円です。

次章では、無理のない住宅ローン借入額について、解説していきます。

 

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無理のない住宅ローン借入額の決め方

世帯年収別の住宅ローン借入額の決め方

無理のない住宅ローン借入額を決めるために、目安となる「年収倍率」「返済負担率」を確認していきましょう。

年収倍率

年収倍率とは、年収に対して年間の住宅ローン返済額が占める割合のことです。

年収倍率が高いほど、住宅ローン返済の負担が大きくなります。

一般的に無理のない住宅ローンの借入額は、年収倍率の「6倍~7倍」が定説です。

返済負担率

住宅ローンの借入額を決める際に、より重要になるのが「返済負担率」です。

年収倍率のように、ざっくり何倍という計算ではなく、金利借入期間によって、より詳細にシミュレーションできます。

無理のない返済負担率の目安は、「手取り額の25%以内、高くても30%以内」です。

また、変動金利と固定金利では、金利が圧倒的に低いことが要因となり、変動金利を選んでいる方が、77.9%と半数以上を占めています。

参照サイト:国土交通省 民間住宅ローン実態調査 令和5年度

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世帯年収800万の住宅ローン

世帯年収800万の住宅ローン

住宅ローン借入額の目安

世帯年収800万円の場合、年収倍率「6倍~7倍」で考えた際の住宅ローン借入額の目安は、「4,800万円~5,600万円」です。

続いて、より詳細な「返済負担率」で、シミュレーションした住宅ローン借入額を確認してみましょう。

【金利別】住宅ローンと毎月の返済額

「変動金利」と「固定金利」別に、住宅ローン借入額の目安を見てみましょう。

 

【年収800万 変動金利0.5% 借入期間35年間の場合】

住宅ローン借入額毎月の返済額返済負担率
4,500万円11.6万円23.8%
5,000万円12.9万円26.4%
5,500万円14.2万円29.1%

※上記は、手取り額588万円と想定

 

【年収800万 固定金利1.9% 借入期間35年間の場合】

住宅ローン借入額毎月の返済額返済負担率
3,500万円11.4万円23.2%
4,000万円13.0万円26.6%
4,500万円14.6万円29.9%

※上記は、手取り額588万円と想定

 

金利0.5%前後(2025年2月時点)が多い変動金利を選ぶことで、世帯年収800万円の方は、「4,500万円~5,500万円」が、住宅ローン借入額の目安となります。

ですが、金利の高い固定金利を選んだ場合、住宅ローン借入額は「3,500万円~4,500万円」が目安です。

世帯年収900万の住宅ローン

世帯年収900万の住宅ローン

住宅ローン借入額の目安

世帯年収900万円の住宅ローンの借入額は、「5,400万円~6,300万円」です。

年収倍率で「6倍~7倍」の借入額になります。

続いて、「返済負担率」での住宅ローン借入額の目安を見てみましょう。

【金利別】住宅ローンと毎月の返済額

世帯年収900万円の住宅ローン借入額と毎月の返済額について、金利タイプ別にシミュレーションした結果は、下記の通りです。

 

【年収900万 変動金利0.5% 借入期間35年間の場合】

住宅ローン借入額毎月の返済額返済負担率
5,000万円12.9万円23.7%
5,500万円14.2万円26.1%
6,000万円15.5万円28.5%

※上記は、手取り額655万円と想定

 

【年収900万 固定金利1.9% 借入期間35年間の場合】

住宅ローン借入額毎月の返済額返済負担率
4,000万円13.0万円23.9%
4,500万円14.6万円26.8%
5,000万円16.3万円29.8%

※上記は、手取り額655万円と想定

 

世帯年収900万円の住宅ローン借入額の目安は、変動金利では「5,000万円~6,000万円」、固定金利では「4,000万円~5,000万円」という結果になりました。

選ぶ金利によって、適正な住宅ローン借入額が、大きく異なることがわかります。

世帯年収1000万の住宅ローン

世帯年収1000万の住宅ローン

住宅ローン借入額の目安

世帯年収1000万円の住宅ローン借入額の目安は、年収倍率「6倍~7倍」で計算した場合「6,000万円~7,000万円」です。

ですが、年収が高い人ほど、額面での年収と手取り額の差が広がるため、返済負担率でシミュレーションすることが大切です。

金利タイプ別に返済負担率でシミュレーションした住宅ローン借入額の目安を次で、確認してみましょう。

【金利別】住宅ローンと毎月の返済額

世帯年収1000万円の住宅ローン借入額と毎月の返済額について、変動金利と固定金利別にシミュレーションした結果は、下記の通りです。

 

【年収1000万 変動金利0.5% 借入期間35年間の場合】

住宅ローン借入額毎月の返済額返済負担率
5,500万円14.2万円23.7%
6,000万円15.5万円25.9%
6,800万円17.6万円29.3%

※上記は、手取り額721万円と想定

 

【年収1000万 固定金利1.9% 借入期間35年間の場合】

住宅ローン借入額毎月の返済額返済負担率
4,500万円14.6万円24.4%
5,000万円16.3万円27.1%
5,500万円17.9万円29.8%

※上記は、手取り額721万円と想定

 

世帯年収1000万円の場合、変動金利では「5,500万円~6,800万円」、固定金利では「4,500万円~5,500万円」が住宅ローン借入額の目安となります。

世帯年収で住宅ローンを審査してもらう方法

世帯年収で住宅ローンを審査してもらう方法

世帯年収で住宅ローンを審査してもらえる「ペアローン」「収入合算」の特徴について、順番に解説していきます。

ペアローン

ペアローンとは、夫婦それぞれが住宅ローンを組むため、正社員共働きの夫婦に、おすすめの組み方です。

夫も妻も「債務者」となり、お互いの「連帯保証人」になります。

住宅ローン控除をそれぞれが利用できるため、住宅ローン控除額をフル活用しやすいメリットがあります。

収入合算

収入合算は、契約者だけではなく、配偶者の収入を加算して、1本の住宅ローンを組む方法です。

パート収入でも合算でき、住宅ローン借入額の上限を増やすことが可能です。

収入合算(連帯保証型)は、「契約者」と収入合算する「連帯保証人」がおり、金融機関に返済義務があるのは、契約者のみです。

契約者の返済が滞った場合にのみ、連帯保証人が返済義務を負います。

まとめ

世帯年収800万~1000万の住宅ローン借入額の目安を年収倍率と返済負担率でご紹介しました。

無理のない住宅ローン借入額は、家族構成などによっても異なるため、詳しく知りたい方は、住宅会社や不動産会社などに相談してみましょう。

東京で注文住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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