【地震のとき家の中で一番安全な場所ランキング】地震発生時の行動、事前にしておきたい対策も解説

【地震のとき家の中で一番安全な場所ランキング】地震発生時の行動、事前にしておきたい対策も解説

「地震のとき、家の中で一番安全な場所はどこですか?」
このような質問を頂くことがあります。

そこで本記事では、地震のとき安全性が高い場所について、ランキング形式で紹介します。

地震発生時に安全性の高い行動や、事前に備えておきたい行動についても解説しますので、首都直下型地震や南海トラフ巨大地震など、大きな地震に対して不安を抱えている方は、ぜひ参考にしてください。

関連記事:首都直下型地震で助かるには?いつ来る・どう備える?

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地震のとき家の中で一番安全な場所ランキング

一般的に、地震のとき家の中で安全な場所のランキングは以下のとおりです。

  • 1位:玄関
  • 2位:廊下
  • 3位:トイレ
  • 4位:ユニットバス
  • 5位:地下、屋上などの空間

1位:玄関

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第1位は玄関です。

玄関は柱や梁が密集していることから地震による損傷を受けづらく、また玄関ポーチに向かってもリビング側に向かっても避難経路を確保できる点が安全と評価されます。

2位:廊下

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第2位は廊下です。

廊下も玄関と同様に、柱や梁が密集し倒壊による被害を避けやすい間取りです。

一方で玄関と比べて外までの距離が長く、避難経路が家具の転倒などで塞がれる可能性がある点に注意が必要です。

3位:トイレ

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第3位はトイレです。

トイレも柱や梁が密集していて倒壊の被害を避けやすい一方で、出入り口が1つに限られていて避難経路を確保しづらい点に注意が必要です。

4位:ユニットバス、浴室

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第4位はユニットバスや浴室です。

ユニットバスや浴室はトイレより柱や梁の間隔が長くなりますので、トイレより地震の被害を受ける可能性が高くなります。

ユニットバスの製品によっては、耐震性に配慮されている製品もあります。

5位:地下、屋上などの空間

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第5位は、地下や屋上といった空間です。

実は地下部は、地上部、特に高層階と比較して揺れが小さく、また柱や梁が多いことから構造的にも強い特徴を持っています。

屋上についても、落下物の危険性が低いことから家具などの転倒の危険性を考慮すると屋内より安全性が高まります。

 

このように、地震のとき安全性を確保するための要素は、柱や梁が密集した場所であること、また避難経路を確保しやすい場所であることです。

回遊動線を確保するなど、間取りを検討する際に地震時も考慮することをおすすめします。

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地震に備えて検討したい事前の対策

地震発生時の避難場所は、住まいの地震対策として家を建てる段階であらかじめ検討しておくことが重要です。

地震への不安を感じている方は、次のような対策を検討しましょう。

耐震等級3の取得

1つ目は、耐震等級3を取得することです。

耐震等級とは、住まいの耐震性を1から3の3段階で示す指標で、耐震等級3が最高等級になります。

現行の建築基準法に適合するよう家を建てると耐震等級1と同等の耐震性の家になりますが、耐震等級3の家では、等級1の1.5倍の耐震性を持つこととなります。

関連記事:耐震等級とは?1・2・3の違いも分かりやすく解説

3階建て、4階建てでも耐震等級3を取得できるハウスメーカーもありますので、耐震性の高い家を建てるなら建築会社選びが重要です。

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制震装置など揺れを減衰する対策

2つ目は、制震装置など揺れを減衰する技術を導入することです。

揺れを吸収し減衰する働きを持つ制震装置を取り付けることで、家の中で体感する揺れを軽減することができます。

構造部分に加わるダメージを軽減することもできますので、地震対策として取り入れたい技術のひとつといえます。

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家具の転倒防止

3つ目は、家具の転倒防止です。

耐震、制震といった対策を取り入れた場合でも、本棚やタンスといった家具が転倒すればケガをしたり、避難の支障になる場合があります。

家具類の転倒・落下防止対策の例(東京消防庁)

引用:東京消防庁「自宅の家具転対策」

東京消防庁の資料のように、家具をベルトや金具、つっぱり棒などで支える、家電を粘着マットやストラップを利用して固定、転倒や落下を防ぎましょう。

防犯ガラス、フィルムなどガラスの飛散対策

4つ目は、防犯ガラスや防犯フィルムの導入です。

防犯ガラスは、複層ガラスの間に高い強度のフィルムを挟み込むことで、地震の発生時(侵入窃盗時)にガラスの飛散を防ぐ対策です。

地震の発生時にガラスが割れた場合でも、床にガラスが飛散することを防ぎ、被災時に避けたいケガの発生を防ぐことができます。

整理整頓で避難経路を確保する

5つ目は、宅内を整理整頓して避難経路を確保することです。

家具の転倒のほか、各種資材や買いだめした日用品などが散乱して避難経路を塞ぐ可能性もあります。

十分に収納を設けるとともに、日常的に整理整頓を心がけて万が一に備えることをおすすめします。

関連記事:新築の収納アイディア|取り入れたい5つの実例紹介

遠隔地避難も検討に加える

6つ目は、遠隔地避難を検討に加えることです。

遠隔地避難とは、自宅とは異なる場所に拠点を設け、被災時に疎開する対策を指します。

自宅が被災しなかった場合でも、自宅周囲のインフラが損傷する可能性があり、また食料や日用品が不足する可能性がありますので、一時的に拠点を移すことは生活水準を維持する上で有効な対策です。

関連記事:デュアルライフとは?二拠点生活の特徴解説

 

特に、場所を選ばずに働くことができる、エンジニア・プログラマー・デザイナーなどのフリーランスは遠隔地避難が有効です。

飲食店や雑貨店などを経営する方も、片方の拠点が被災した場合でも、残った拠点で営業を継続することが可能です。

このように、事業を営む方は地震の発生前に複数拠点での暮らしを検討しておくことで事業リスクを回避できます

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地震発生時の行動を確認

地震発生時や直後にするべき行動(東京消防庁)

引用:東京消防庁「地震 その時10のポイント」

いざ地震が発生した場合、どういった行動を取るべきか確認することも重要です。

東京消防庁の資料から、「地震時の行動」「地震直後の行動」の中で特に重要なものを確認しましょう。

地震時の行動

  • 身の安全を最優先に行動する
  • 丈夫なテーブルの下や落下物の心配が不要な場所に身を寄せる

地震直後の行動

  • あわてずに火の始末をする
  • 転倒・落下した家具類や、ガラスの破片などに注意する
  • 瓦、窓ガラス、看板などが落ちてくるので外に飛び出さない
  • 揺れがおさまった時に、避難できるよう出口を確保する

このように、揺れを感じたときはまず自分の身の安全を確保すること、そして揺れが収まってからは慌てずに、落下したものでケガをしないよう移動することや避難経路を確保すること、二次火災の発生を防ぐことなど冷静に対処することが重要です。

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また、沿岸部や川沿いなど、津波や洪水の被害が想定される場所では、高台への迅速な避難が求められます。

事前にどういった災害に遭遇する危険性があるのか、ハザードマップなどを利用して確認することも重要です。

関連記事:『ハザードマップを気にしすぎ?』予想浸水地域に家を建てる

まとめ│地震対策は事前の備えが重要に

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「地震のとき家の中で一番安全な場所はどこですか?」
こうした疑問にお答えしました。

家の中で安全性が高い場所は、玄関や廊下、トイレやユニットバスなど、柱や梁、壁に囲まれた倒壊の危険性が低い場所です。

加えて玄関や廊下は避難経路を確保しやすいことから、特に安全性が高い場所といえます。

 

住まいの耐震性が低い場合は、家全体が倒壊、または大規模に損壊する危険性もありますので、耐震等級3や制震装置といった地震対策を事前に施すことがおすすめです。

また、お仕事によっては疎開し拠点を移すことによって、引き続き発生する余震、事業継続のリスクを回避できる可能性もありますので、二拠点生活も具体的にシミュレーションしておくとよいでしょう。

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▶複数の拠点で都会と田舎の暮らしを楽しむライフスタイル【デュアルライフ(二拠点生活)】

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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