注文住宅を建てたみんなの年収は?年収別の予算や住宅ローンの返済額、初期費用をプロが解説
注文住宅を建てるには、年収がいくら必要なのでしょうか?
そこで本記事では、注文住宅を建てた世帯年収の平均や割合、年収別の予算や住宅ローン返済額について、解説します。
資金計画を立てる際に重要な初期費用の相場もわかるため、ぜひ記事を参考にしてくださいね。
注文住宅を建てた平均世帯年収「731万円」
注文住宅を建てた方の年収と割合
注文住宅を建てたご家庭の平均世帯年収を確認してみましょう。
国土交通省の住宅市場動向調査によると、下記の表の通りです。
【注文住宅 世帯年収の割合】
世帯年収 | 割合 |
400万円未満 | 9.0% |
400万~600万円未満 | 26.3% |
600万~800万円未満 | 30.2% |
800万~1000万円未満 | 18.3% |
1000万~1200万円未満 | 8.6% |
世帯年収600万円~800万円未満の割合が一番多く、平均世帯年収は「731万円」です。
単独で年収800万円は難しくとも、共働き世帯であれば、平均的な年収400万円台でも、注文住宅を建てることは、十分可能だといえます。
参照サイト:国土交通省 令和4年度 住宅市場動向調査
注文住宅の平均価格
注文住宅の価格は、依頼する住宅会社によって大きく異なりますが、予算をイメージするために、建築費の平均を確認してみましょう。
【注文住宅の平均】
全国 | 首都圏 | |
建築費 | 3,861万円 | 4,190万円 |
【土地付き注文住宅の平均】
全国 | 首都圏 | |
建築費 | 3,405万円 | 3,402万円 |
土地代 | 1,497万円 | 2,277万円 |
総額 | 4,902万円 | 5,679万円 |
参照サイト:フラット35利用者調査 2023年度
注文住宅の全国平均は「3,861万円」、土地付きの場合「4,902万円」です。
土地代の高い首都圏では、土地付きの場合「5,679万円」となり、一気に平均価格が高くなることがわかります。
首都圏で、注文住宅の総額を抑えるには、土地を有効活用した家づくりが重要です。
東京23区で注文住宅をご検討の方は、土地を最大限に有効活用した家づくりを得意とするクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。
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年収の何倍?返済負担率の目安は?
住宅ローンを組む際に、目安となる「年収倍率」と「返済負担率」について、順番に解説します。
年収の何倍が目安?
住宅ローンの借入額の上限は、「返済期間」「金利」「個人の条件」などによって異なりますが、年収の「8倍~9倍」まで借りることが可能です。
ですが、一般的に、無理なく返済できる借入額は、世帯年収の「6倍~7倍」といわれています。
実際に、フラット35利用者調査によると、注文住宅を建てた世帯の年収倍率は「7倍」が全国平均になります。
年収600万円の世帯では、「4,200万円」の住宅ローンが目安です。
返済負担率が重要
住宅ローンの借入額の目安を確認する際に、より重要になるのが「返済負担率」です。
返済負担率とは、「収入に占める年間の返済額の割合」であり、返済負担率が高くなるほど、家計を圧迫しやすくなります。
返済負担率の目安は「手取り額の25%以内、高くても30%以内」が目安です。
次章で、返済負担率でシミュレーションした年収別の予算を確認してみましょう。
関連記事:【2025年以降】住宅ローン控除はどうなる?変更点や控除額、省エネ基準や子育て世帯の優遇について
年収別に注文住宅の予算をシミュレーション
年収別に建てられる注文住宅の予算をシミュレーションした結果をご紹介します。
年収300万~500万で建てられる注文住宅
【返済負担率:手取り額30%以内】
年収(手取り) | 借入額の目安 | 月々の返済額 |
300万円(240万) | 2,300万円 | 5.9万円 |
400万円(320万) | 3,000万円 | 7.7万円 |
500万円(390万) | 3,700万円 | 9.6万円 |
※金利0.5% 返済期間35年間で計算
【返済負担率:手取り額25%以内】
年収(手取り) | 借入額の目安 | 月々の返済額 |
300万円(240万) | 1,900万円 | 4.9万円 |
400万円(320万) | 2,500万円 | 6.4万円 |
500万円(390万) | 3,100万円 | 8.0万円 |
※金利0.5% 返済期間35年間で計算
住宅ローンの目安は、「年収300万円は1,900万~2,300万」「年収400万円は2,500万~3000万」「年収500万円は3,100万~3700万」となりました。
注文住宅の全国平均は「3,861万円」になるため、年収500万円程度あれば、単独ローンで、快適な住宅を建てることができるでしょう。
年収600万~800万で建てられる注文住宅
【返済負担率:手取り額30%以内】
年収(手取り) | 借入額の目安 | 月々の返済額 |
600万円(460万) | 4,400万円 | 11.4万円 |
700万円(530万) | 5,100万円 | 13.2万円 |
800万円(590万) | 5,600万円 | 14.5万円 |
※金利0.5% 返済期間35年間で計算
【返済負担率:手取り額25%以内】
年収(手取り) | 借入額の目安 | 月々の返済額 |
600万円(460万) | 3,600万円 | 9.3万円 |
700万円(530万) | 4,200万円 | 10.9万円 |
800万円(590万) | 4,700万円 | 12.2万円 |
※金利0.5% 返済期間35年間で計算
住宅ローンの目安は「年収600万円は3,600万~4,400万」「年収700万円は4,200万~5,100万」「年収800万円は4,700万~5600万」です。
年収700万円以上であれば、土地付き注文住宅を十分に検討できる年収になります。
共働きの場合、世帯年収で考えてみましょう。
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注文住宅の初期費用の相場
注文住宅の初期費用の相場を確認してみましょう。
初期費用には「諸費用」と「頭金や手付金(購入代金の一部に充当されるお金)」があります。
初期費用の相場は、注文住宅の総額によって異なりますが、割合で計算できます。
初期費用の内訳 | 費用の目安 |
諸費用 | 「注文住宅の総額」×10%~12% |
頭金 | 「注文住宅の総額」×10%~20% |
手付金 | 「注文住宅の総額」×5%~10% |
【例:注文住宅の総額が4000万円の場合の目安】
- 諸費用「400万円~480万円」
- 頭金 「400万円~800万円」
- 手付金「200万円~400万円」
ただし、この中で、必ず現金で準備しなくてはいけない費用は、手付金のみです。
頭金は0円でも契約できますし、諸費用は「諸費用ローン」を利用する方法もあります。
年収が厳しい場合の対処法
希望の注文住宅を建てる際に、年収が厳しい場合の対処法を順番に、ご紹介します。
- 土地代を抑えて、総額を下げる
- 変動金利を選んで、返済負担率を下げる
- 親から贈与を受ける
土地代を抑えて、総額を下げる
土地付き注文住宅の場合、土地代を抑える方法があります。
とくに、都市部では、土地1坪が100万円~200万円以上するケースも珍しくなく、土地代が高くなりがちです。
そこで、15坪~20坪以下の狭小地でも、ご家族に必要な広さや部屋数を確保しやすい3階建て・4階建てを検討してはいかがでしょうか?
建物のグレードを下げることなく、予算内で理想の家づくりがしやすくなります。
変動金利を選んで返済負担率を下げる
変動金利と固定金利では、同じ借入額でも、月々の返済額が大きく異なり、選ぶ金利によっては、返済負担率を下げることが可能です。
2025年1月時点での金利の目安は、「変動金利:0.3%~0.5%」「固定金利:1.97%(フラット35)」です。
金利別の住宅ローン返済額の違いを確認してみましょう。
【住宅ローン4000万円の場合】
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
変動金利0.4% | 10.2万円 | 4,287万円 |
固定金利1.97% | 13.1万円 | 5,539万円 |
※借入期間35年間 元利均等返済の場合
変動金利は、今後上昇する可能性がありますが、圧倒的な金利の低さが魅力となり、住宅ローンを組む方の約7割以上が、変動金利を選択しています。
参照サイト:国土交通省 民間住宅ローンの実態調査 令和5年度
親から贈与を受ける非課税枠「最大1000万円」
両親から住宅資金の一部を贈与されることで、住宅ローンの借入額を減らすことができます。
住宅取得のための贈与税の非課税枠は「最大1000万円」です。
参照サイト:国土交通省 住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置
まとめ
注文住宅を建てた世帯の平均年収や割合、年収別に建てられる予算や住宅ローン返済額について、ご紹介しました。
注文住宅にかかる費用は、「2,000万円台~6,000万円以上」など、選ぶ住宅会社や建物仕様、住宅の広さによって、大きく異なります。
予算にあった注文住宅を建てるために、複数の住宅会社を比較検討してみましょう。
東京で注文住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。