セキュリティ最強の一軒家を建てる27の方法│一戸建てで防犯対策を強化すべき理由も解説

セキュリティ最強の一軒家を建てる27の方法│一戸建てで防犯対策を強化すべき理由も解説

「セキュリティ最強の一軒家を建てたい」
空き巣などの侵入犯罪の件数が増加に転じた現在、このように思う方は多いです。

そこで本記事では、一軒家のセキュリティを最強にする27の対策について解説します。

セキュリティを高めるべき必要性についても解説しますので、空き巣や強盗などの侵入犯罪について不安を感じる方は、ぜひ参考にしてください。

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一軒家でセキュリティを最強にするべき理由

はじめに、一軒家でセキュリティを最強にするべき理由について紹介します。

侵入犯罪の件数が増加傾向にあるから

侵入犯罪の件数は増加傾向にある

引用:警察庁「令和5年の犯罪情勢」

1つ目の理由は、侵入犯罪の件数が増加傾向にあるからです。

警察庁の調査によると、侵入犯罪の発生件数は平成14年をピークに長年減少傾向が続いていましたが、令和5年は増加傾向を示しています。

増加する侵入犯罪に対して、セキュリティ対策を施して備えることが重要です。

一軒家で空き巣などの被害が多いから

2つ目の理由は、侵入窃盗の件数は一軒家で多いからです。

警察庁の調査によると、侵入窃盗の割合が最も多い場所は一軒家で、侵入窃盗犯罪の30.5%が発生しています。

引用:警察庁「住まいる防犯110番 侵入窃盗の発生場所別認知件数」

マンションやアパートでも同様にセキュリティは重要ではありますが、侵入窃盗の発生割合を考慮すると、特に一軒家で対策を取ることが重要といえます。

一軒家が狙われやすい理由

マンションやアパートと比べて、一軒家が特に狙われやすい理由は次のとおりです。

  • 敷地に侵入しやすい
  • 隠れる場所が多い
  • 侵入できるドアや窓が多い
  • 防犯対策の有無が分かりづらい
  • 一定の資産を期待できる

アパートやマンションではオートロック付きの物件がありますし、侵入できる主な出入り口は玄関に限られます。

一方で一軒家は建物の四周、さらに2階や3階も侵入される可能性がある点も狙われやすい理由です。

こうした理由で、一軒家を建てる場合はセキュリティ対策を万全にする必要があります。

 

なお、犯罪の手口は毎年巧妙になっていますので、最新の防犯対策についての情報収集を欠かさないことも重要です。

セキュリティ最強の一軒家を建てる27の方法

侵入窃盗の被害への対策が求められる一軒家、セキュリティを最強にするためには複数の方法を組み合わせることが重要です。

具体的な27の方法を紹介しますので、採用できる対策から検討してみましょう。

『設備面』のセキュリティ対策

『設備面』のセキュリティ対策

一軒家のセキュリティを検討する場合、設備による対策は高い効果を発揮します。

年々新しい設備が登場していますので、新しい情報も取り入れながら検討する必要があります。

(1)防犯カメラ
  • 防犯カメラを設置して窃盗犯の顔や特徴などを記録する。
  • カメラがあるだけで「防犯を意識している家」という認識を与える効果も期待できる。
(2)センサーライト
  • 夜間にセンサーに反応した際、点灯するライトを設置する。
  • 目立つことを避けたい窃盗犯の侵入を抑止する効果がある。
(3)録画・ネットワーク機能付きインターホン
  • 録画機能や、ネットワーク機能(外出先でも応対できる)が付与されたインターホン。
  • 窃盗犯の特徴を記録できるほか、インターホンを利用した不在の確認を防げる。
(4)宅内カメラ
  • 宅内を対象に監視するカメラを設置する。
  • 侵入された場合に、窃盗犯の顔や特徴を把握できる。
  • 外出先で確認できる機能を持つ製品もある。

『家づくり』のセキュリティ対策

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一軒家を新築する場合は、セキュリティ対策を検討する絶好の機会です。

どういったセキュリティにするのか、方針を決めることが重要です。

(5)オープン外構
  • 塀や門扉などを設けない開放的な外構。
  • 窃盗犯が隠れる場所を少なくできる。

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(6)クローズ外構
  • 塀や門扉などを隙間なく施工して視線を遮る外構。
  • 窃盗犯が内部の様子を伺いづらく、窃盗前の下見を防ぐことができる。
(7)忍び返しの設置
  • 塀の上部や雨樋に鋭利な刃物を取り付ける。
  • 塀や雨樋を使用した侵入を防ぐ効果がある。
(8)外から見えない工夫
  • 塀や門扉のほか、中庭の利用や植栽などによって外からの視線を遮る工夫。
  • 窃盗前の下見を防ぐ効果がある。

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(9)セキュリティルーム(セーフルーム)
  • 窃盗犯が侵入した場合に一時避難できる部屋。
  • 耐火防音仕様、窓なしなど災害に特化した製品も。
(10)1階ガレージ
  • 1階部分をガレージにした間取りの住まい。
  • 侵入口となる開口部を玄関などに限定できる。

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(11)防犯砂利の設置
  • 踏むと大きな音がなる防犯砂利を外構に導入する。
  • 音によって窃盗犯の存在に気づけるほか、防犯への意識が高いことを示すことができる。

 

『開口部』のセキュリティ対策

『開口部』のセキュリティ対策

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警察庁のデータによると、窃盗犯の9割が玄関ドアや窓などの開口部から侵入しているとのことです。

引用:警察庁「住まいる防犯110番 侵入窃盗の侵入口」

玄関ドアや窓に対する、次のような対策でセキュリティを強化しましょう。

(12)地窓・高窓・細い窓
  • 天井、または床面の高さに窓を配置する。
  • 下見されることを防ぐとともに、細長い窓を採用することで物理的な侵入を防ぐことも可能。
(13)防犯ガラス
  • 複数回殴打しても割れない、フィルム入りの複層ガラス。
  • 時間を稼いで侵入を諦めさせる効果を期待できる。
(14)防犯フィルム
  • 既存のガラスに貼り付けることで、防犯ガラスと同様の効果を期待できる。
(15)面格子
  • 窓の外部に設置する、鋼製・木製の格子。
  • 侵入に時間がかかることに加え、防犯への意識の高さをアピールできる。
(16)玄関のダブルロック
  • 2箇所に鍵がついた玄関ドア。
  • 侵入を試みて解錠する際に時間を稼ぐことができる。
(17)オートロック
  • 玄関ドアを閉めたとき自動で施錠する機構。
  • 鍵の閉め忘れによる侵入窃盗を防ぐ。
  • スマートフォンと連動して外出先から施錠確認、操作する製品も。
(18)防犯サムターン
  • 従来のサムターン(玄関ドアの鍵)を改良した製品。
  • 外部から解錠するサムターン回しを防ぐ。
(19)ガードプレート
  • ドアとドア枠の隙間を塞ぐためのプレート。
  • バールなどの工具を利用した「こじ開け」を防ぐ。
(20)窓の補助ロック
  • 既存の窓の鍵に加えて補助ロックを取り付ける。
  • 鍵の数を増やすことで侵入までの時間を稼ぐ。
(21)窓センサー
  • 窓に異常な振動などを検知した場合にアラームが鳴動する。
  • 夜間など窃盗犯の侵入を早く察知できる。

 

『サービス・行動』のセキュリティ対策

『サービス・行動』のセキュリティ対策

設備や外構などのハード面に加えて、サービスや人の行動も犯罪を防ぐ効果を発揮する場合があります。

すぐに取れる対策もありますので、導入を検討しましょう。

(22)ホームセキュリティ
  • 防犯センサーや通報システムを導入する。
  • 異常があった場合、セキュリティ会社のスタッフが駆けつける。
(23)金庫
  • 現金や宝飾品、重要書類を保管する機能を持つ、金庫を設置する。
  • 耐火性能を持つ製品を選択すれば、火災時の貴重品保護にも役立つ。
(24)置き配の利用
  • 宅配便などを利用する際に、基本的に置き配設定を利用する。
  • 宅配業者を装った窃盗犯の侵入や下見を防ぐことができる。
(25)近所付き合いの改善
  • 積極的に挨拶をするなど、近所付き合いを良好に保つ。
  • 家の周囲に不審な動きがあった場合など、声掛けや通報などの対応を期待できる。
(26)施錠の徹底
  • 侵入窃盗の46.3%を占める「無締り(無施錠)」。
  • 意識的に施錠して、無締りの状態を避ける。

引用:警察庁「住まいる防犯110番」

(27)家周囲の整頓
  • 家庭周囲にある脚立や資機材などを片付ける。
  • 足場となるものがなくなり、2階への侵入を防ぐことにつながる。

 

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まとめ│最強のセキュリティは複合対策で

「セキュリティ最強の一軒家を建てるには、どうすればいいですか?」
こうした疑問にお答えしました。

一軒家のセキュリティを強化する対策は、紹介した通り複数あり、立地・構造・間取りなどにいり異なります。

また、年々巧妙化する犯罪手口への対策の最新事情を把握するもの大変重要です。

新築のタイミングでなければ導入できない(しづらい)対策もありますので、家を建てる際は、開口部、設備、外観・外構、セキュリティサービスなどを、家づくり全体のプランに組み込むことで複合的な対策を講じましょう。

また、防犯性の高い家を建てるなら、施工実績が豊富でセキュリティへの知識や経験が豊富な業者を選ぶことも重要です。
都内でセキュリティ最強の一軒家をご検討中の方は、クレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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