5人家族に適した間取りとは?延床30坪台の狭小住宅の間取り事例や必要な広さ、注意点を解説

5人家族に適した間取りとは?延床30坪台の狭小住宅の間取り事例や必要な広さ、注意点を解説

5人家族でも「夫婦2人+子ども3人」や「子世帯+親世帯」では、適した間取りは異なります。

そこで本記事では、家族構成別の5人家族に適した間取り延床30坪台の狭小住宅の事例必要な広さについて、解説します。

間取りづくりの注意点についてもわかるため、ぜひ参考にしてくださいね。

 

5人家族に必要な広さや間取り

5人家族に必要な広さと間取り

5人家族が快適に暮らすために、住宅の広さはどのくらい必要になるのでしょうか?

国土交通省の下記データによると、5人家族に適した床面積は「35坪~45坪」です。

 

【国土交通省による誘導居住面積水準】

3人4人5人6人
一般型100㎡125㎡150㎡175㎡
都市型75㎡95㎡115㎡135㎡

参照サイト:国土交通省 令和5年度 住宅経済関連データ 

  • 郊外の住まいを想定した一般型は、150㎡(約45坪)
  • 都市部の住まいを想定した都市型は、115㎡(約35坪)

延床35坪~45坪あれば、広めの3LDK~5LDKを検討できる広さです。

 

関連記事:【3階建ての狭小住宅】約15坪でも快適な間取り5選│事例をご紹介​

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狭小住宅でも5人家族は住める?

30坪台の狭小住宅

▶東京に建てた延床38坪の狭小住宅事例

狭小住宅とは、一般的に15坪~20坪以下の敷地に建てられた住宅をさします。

狭小住宅でも、3階建て・4階建てを検討することで、5人家族がのびのび暮らせる延床35坪前後の家づくりは可能です。

土地の広さに対して、建てられる建物の広さは、「建ぺい率」「容積率」で目安を確認できます。

 

【例:土地面積60㎡・建ぺい率80%・容積率200%

  • 60㎡×80%(建ぺい率)=48㎡(1階部分の床面積の上限)
  • 60㎡×200%(容積率)=120㎡(延床面積の上限)

 

上記の場合、3階建てにすることで、60㎡(約18坪)の土地に、120㎡(約36坪)の広さの住宅を建てることができます。

土地代の高い都市部では、3階建てなど、土地を有効活用できる家づくりをしたほうが、トータルコストでお得になるケースが、珍しくありません。

 

狭小住宅をとことん楽しむ!

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5人家族「夫婦+子ども3人」の間取りと注意点

5人家族の間取り

「夫婦+子ども3人」の5人家族では、3LDK4LDKを検討される方が、多くなります。

それぞれの間取りのポイント注意点について、順番に解説します。

3LDKは個室の広さがポイント

3LDKは、3部屋+リビングの間取りです。

3部屋の使い道として、「夫婦の寝室」と「子ども部屋を2つ」として分けることができます。

お子様2人で1部屋を使う場合、1部屋を使うお子様に対して不公平感が出ないように、設計の段階で、広さに違いをもたせてあげると良いでしょう。

3LDKの注意点

5人家族で3LDKに住む場合、リビングと繋がる部屋が1部屋ある間取りだと、将来、個室が足りなくなる恐れがあります。

リビングと一体にできるため、個室としての要素が薄れ、寝室や子ども部屋として利用がしにくくなります。

基本は、1階にリビング、2階以上に3部屋の間取りにし、リビング横に1部屋を配置する場合、壁で仕切ってリビングと一体化できない間取りがおすすめです。

4LDKは5人家族の定番

狭小住宅のよかった事例

5人家族の定番の間取りは、4LDKです。

「夫婦2人の寝室」と「子ども3人がそれぞれの個室」をもつことが可能です。

プライバシーが守られやすく、お子様が成長してからも、ちょうど良い距離感を保ちやすいお住まいになります。

お子様が小さい時期は、収納部屋や書斎、キッズスペースなど、多目的な利用が可能です。

4LDKの注意点

4LDKの場合、住宅の広さによっては、1部屋がコンパクトになり、やや窮屈に感じられるケースがあります。

1部屋が5畳未満の場合、「ロフト」「勾配天井」など、縦の空間を利用した間取りが、選択肢の1つとして検討できます。

 

狭小住宅の間取り

5人家族「子世帯+親世帯」の間取り

二世帯住宅

5人家族が住む二世帯住宅の間取りでは、「完全分離型」「部分共有型」「完全共有型」3パターンがあります。

近年、一番人気があるのは、玄関も水回りも2セットある「完全分離型」の住まいです。

コミュニケーションも大切にしたいご家庭では、リビングなど部分的に共有する「部分共有型」がおすすめです。

完全分離の2LDK+1LDK

2LDK+1LDKの間取りは、二世帯がちょうど良い距離感で暮らしを楽しみやすい間取りです。

親世帯と子世帯の住まいの階層を分けることで、起床時間など生活リズムの違いによるストレスを感じにくくなります。

ただし、上階の生活音が響かないように、構造や間取りの配置を工夫することがポイントです。

部分共有の4LDK

部分共有型の4LDKの間取りは、リビングを共有にして、4部屋を親世帯と子世帯で振り分ける使い道が検討できます。

リビングを共有している分、個室を確保しやすく、お子様が多いご家庭に向いています。

完全分離型と比べて、建築費も抑えることができるメリットもあります。

5人家族が狭小住宅で快適に住む間取りのポイント

5人家族が狭小住宅で、快適に住む間取りのポイントについて、ご紹介します。

3階建て・4階建てにする

狭小住宅

▶敷地20坪に建つ延床51坪の3階建て事例

5人家族が快適に暮らすためには、延床35坪~45坪が目安となるため、一般的な住宅より一回り大きい住宅が必要となります。

15坪~20坪以下の敷地に建てられることが多い狭小住宅では、3階建て・4階建てにして、床面積を確保することが重要です。

都市部では、土地1坪が100万円~200万円以上する地域も多いため、土地代を安く抑えられる3階建て以上の狭小住宅を検討される方が、大勢いらっしゃいます。

 

クレバリーホームの木造4階建て

▶コンパクトな敷地でも広い空間を実現する【木造4階建て】

リビング収納や玄関収納を充実させる

家族人数が多い場合、生活スペースを優先して、収納スペースを削りすぎてしまうケースがあります。

ですが、家族人数が多いからこそ、リビング玄関など、みんなが日常的に使う場所の収納を充実させることが大切です。

玄関収納に人気のシューズクロークは、靴以外にも、ベビーカーや外で使うおもちゃ、カバンやコートなども収納できるため、帰宅や外出時の動線をスムーズにできます。

 

シューズクローク

将来、間取り変更できるようにする

5人家族の間取りで心掛けたいポイントは、20年、30年先のライフスタイルの変化です。

お子様が思春期に入れば個室が必要となり、さらに成長して独立すれば、部屋があまる可能性があります。

また、高齢になったご両親を呼んで、二世帯で住まわれるケースも考えられます。

そのため、比較的簡単に、間取りの変更ができるように、柱や壁の位置を調整しておくと安心です。

 

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30坪台の狭小住宅の間取り事例

30坪台の狭小住宅の間取り事例をご紹介します。

【延床35坪】3階建て狭小住宅

狭小住宅

▶延床35坪の3階建て狭小住宅事例

約20坪の土地に建てた木造3階建ての狭小住宅です。

3階建てに多い「2階リビング」の間取りは、住宅密集地の都市部でも、採光を確保しやすく、明るいリビングを実現しています。

狭小住宅の間取り

【延床31坪】土地20坪に建つ二世帯住宅

狭小住宅

▶約20坪に建つ二世帯の狭小住宅事例

玄関1つ、水回りが2つの二世帯住宅です。

コンパクトながらも、こだわりの設計により、広々とした開放的なリビングを実現しました。

狭小住宅の間取り

【延床37坪】モダンシックな狭小住宅

狭小住宅

▶10㎝も無駄にしない狭小住宅事例

黒を基調としたモダンシックな狭小住宅です。

壁一面を使った壁面収納は、収納力に加えて、インテリアの一部として、高級感を演出しています。

狭小住宅の間取り

まとめ

5人家族に適した間取りや延床30坪台の狭小住宅の事例、間取りのポイントなどについて解説しました。

狭小住宅でも、3階建て・4階建てにすることで、5人家族がゆとりをもって暮らせる広々とした家づくりは可能です。

東京で狭小住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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