延床20坪の狭小住宅の広々間取り事例|2階建て・3階建ての間取り例や建築費の目安について
延床20坪の狭小住宅は、ややコンパクトな住宅になりますが、暮らしやすく広々とした成功事例は、多数あります。
ただし、家族構成や間取り(2LDK・3LDK)、階層(2階建て・3階建て)によって、ご家族に最適な間取りは異なります。
そこで本記事では、延床20坪~25坪前後の狭小住宅の間取り事例や2階建て・3階建ての2LDK~3LDKの間取り例、建築費の目安について、ご紹介します。
ご家族の人数にあった住宅の広さやおしゃれで暮らしやすい間取りにするアイデアもわかるため、ぜひ参考にしてくださいね。
20坪の狭小住宅の広さや家族人数の目安
20坪の狭小住宅は、平方メートルに換算すると「約66㎡」、正方形で考えると「約8m×約8m」の広さです。
間取りは、広々とした2LDKやコンパクトな3LDKがメインになります。
国土交通省の下記データによると、延床20坪以内の家族人数の目安は「1人~2人」ですが、20坪台であれば「3人~4人」が快適に暮らすことが可能です。
3人以上の世帯の方は、22坪~25坪前後の広さの住宅を検討するのが良いでしょう。
【都市部の住まいを想定した都市居住型誘導居住面積水準】
家族人数 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 |
床面積 | 40㎡ | 55㎡ | 75㎡ | 95㎡ |
坪数 | 約12坪 | 約16坪 | 約22坪 | 約28坪 |
参照サイト:国土交通省 令和5年度 住宅経済関連データ
関連記事:【3階建ての狭小住宅】約15坪でも快適な間取り5選│事例をご紹介
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20坪の2階建て・3階建て「2LDK~3LDK」の間取り例
延床20坪の2階建て・3階建ての「2LDK~3LDK」の間取り例をご紹介します。
土地や建物の形状によって、建てられる間取りや広さは異なりますが、目安となる広さを確認してみましょう。
【20坪の間取り例】
2階建て | 3階建て | |
2LDK | 1階:LDK(14畳) 2階:2部屋(8・6畳) | 1階:1部屋(4畳) 2階:LDK(12畳) 3階:1部屋(8畳) |
3LDK | 1階:LDK+1部屋(10・4畳) 2階:2部屋(8・6畳) | 1階:1部屋(4畳) 2階:LDK(12畳) 3階:2部屋(4・4畳) |
※上記の合計が20坪にならないのは、LDKや居室のほかに水回りや廊下、階段なども必要なためです。
1坪は2畳で換算できるため、もう少し広い部屋が欲しい場合は、延床面積を増やしてイメージしてみましょう。
2階建てのほうが、階段が少ない分、居室スペースを広く確保できますが、必要な土地面積も広くなります。
土地代が高い都市部では、3階建てのほうが総額を安く抑えられるケースが、少なくありません。
20坪の狭小住宅の建築費はいくらぐらい?
延床20坪の狭小住宅を建てるには、いくらぐらいかかるのでしょうか?
建築費の目安となる坪単価は、「40万円~120万円以上」と、選ぶハウスメーカーによってさまざまです。
そこで、2023年度のフラット35利用者データを基に、注文住宅の全国平均を確認してみましょう。
【注文住宅の全国平均】
住宅面積 | 119.5㎡(約36坪) |
建築費 | 3,861万円 |
坪単価 | 約107万円 |
参照サイト:2023年度 フラット35利用者調査データ
坪単価の平均が約107万円になるため、20坪の狭小住宅の建築費は「2,140万円」が目安になります。
20坪の狭小住宅に必要な土地面積は?
20坪の狭小住宅に必要な土地の広さは、土地ごとの定められている「建ぺい率」と「容積率」によって異なります。
- 建ぺい率:一般的に1階の床面積の上限がわかる
- 容積率 :延床面積の上限がわかる
「建ぺい率60%、容積率200%」を想定して、シミュレーションした結果を確認してみましょう。
【20坪の狭小住宅】
住宅の階層 | 必要な土地面積 |
2階建て | 約17坪 |
3階建て | 約11.5坪 |
2階建てと3階建てでは、同じ床面積でも、必要な土地面積が異なることがわかります。
狭小住宅が多い都市部の土地は、1坪100万円~200万円するケースが珍しくなく、5坪の違いで、土地代が「500万円~1000万円」程度、安く購入できる可能性があります。
コンパクトな土地を有効活用できる3階建て・4階建ての狭小住宅は、費用を抑えてご家族に必要な部屋数やプラス1部屋を叶えることが可能です。
狭小住宅のおしゃれで機能的な間取りアイデア
狭小住宅は、間取りの工夫次第で、コンパクトながらも暮らしやすく、明るくおしゃれな住空間にすることが可能です。
狭小住宅だからこそ、おすすめしたい間取りアイデアをご紹介します。
「吹き抜け・折り上げ天井」で広々空間
縦に空間が広がることで、実際の床面積より広く見せる効果があるため、限れた床面積でも開放感を演出できます。
生活スペースを狭くしたくない場合、部分的に天井高を上げる「折り上げ天井」がおすすめです。
「スケルトン階段」で奥行きのある空間
視線や採光を遮りにくいスケルトン階段は、空間に奥行きを感じさせてくれます。
デザイン性も高いため、インテリアの一部として、おしゃれさをUPすることも可能です。
リビングに直接、階段を設けるため、無駄な廊下をなくすことができ、その分、生活スペースを広げることができるメリットもあります。
「ロフト」で充実の収納力
狭小住宅では、生活スペースを確保するために、収納スペースを削る方もいらっしゃいます。
しかし、高さを活かしたロフトを設けることで、十分な広さの生活スペースを確保しつつ、大容量の収納スペースを得ることができます。
窓や照明を設けることで、お子様の遊び場や書斎など、多目的な使用が可能です。
「屋上」で庭の代わりのプライベート空間
狭小住宅では、広い庭の代わりに、屋上を検討される方が、大勢いらっしゃいます。
屋上は、家庭菜園や家キャンプ、夜空を眺めながらのディナーなど、ご家族みんなで楽しむことができる半プライベート空間にできます。
関連記事:【2025年以降】住宅ローン控除はどうなる?変更点や控除額、省エネ基準や子育て世帯の優遇について
20坪の狭小住宅の間取り事例
延床20坪~25坪前後の狭小住宅の間取り事例をご紹介します。
【延床21坪】クール&シックな3階建て
- 敷地:13.27坪
- 延床:21.23坪
黒を基調としたクールでかっこいいデザイン住宅です。
ワンフロアがコンパクトながらも、天井を部分的に上げることで、視線が縦に広がり、開放感のある空間に仕上がっています。
狭小住宅に人気の高窓は、外からの視線を防ぎながら、採光を十分確保できます。
プライバシーを確保しつつ、明るい住空間を実現しています。
また、階段下のデットスペースには、大容量の収納棚を設けており、生活スペースを圧迫することなく、収納スペースを充実させることに成功しています。
【延床24坪】ビルトインガレージ付き
- 敷地:10.59坪
- 延床:24.49坪
3階建ての狭小住宅の場合、1階が駐車場のビルトインガレージにしても、2階3階でご家族に必要な部屋数を確保できます。
ガレージから直接室内に入れる間取りのため、天候や時間に関係なく、いつでも気軽に愛車のメンテナンスが可能です。
1階が鉄骨、2階3階が木造の「混構造」にすることで、土地約10坪でも、十分な広さを実現しました。
構造を自由に選び、細かなプランニングをご希望の方は、クレバリーホーム東京までお気軽にご相談ください。
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【延床24坪】ホームエレベーター付き
- 敷地:12.16坪
- 延床:24.76坪
1フロアの面積が約8坪の3階建て狭小住宅です。
壁にはアクセントタイル、床には大理石調の大判タイルを採用し、おしゃれで高級感のある空間に仕上がっています。
老後も安心して暮らせるように、小型のホームエレベーターが設けられており、身体に負担をかけずに、上下階の移動が可能です。
【延床25坪】吹き抜けのある明るい住宅
- 敷地:17.96坪
- 延床:25.69坪
狭小住宅の間取りで、常に一定の人気がある「吹き抜け」と「スケルトン階段」を採用した明るい3階建ての狭小住宅です。
吹き抜け上部に窓を設けたことで、隣との距離が近い住宅密集地でも、採光を十分に取り入れることができます。
まとめ
延床20坪の狭小住宅の間取り例や建築費の目安、狭小住宅をおしゃれで機能的な間取りにするアイデアをご紹介しました。
狭小住宅で広々とした暮らしやすい間取りにするには、10cmも無駄にしない細かなプランニングが重要です。
東京で狭小住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。
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