ビルトインガレージは危ないってホント?耐震性を高める方法や後悔しやすい事例と対策を解説
ビルトインガレージは、「危ない」「地震に弱い」などのイメージを持たれることもありますが、ポイントを押さえることで、地震に一番強い耐震等級3の家づくりが可能です。
本記事では、ビルトインガレージが危ないと言われる理由や耐震性を高める方法を解説します。
ビルトインガレージのよくある後悔例や対策方法についてもご紹介しているため、ぜひ参考にしてくださいね。
ビルトインガレージの魅力
ビルトインガレージは、1階部分が駐車スペースとなっている建物をさし、インナーガレージとも呼ばれます。
コンパクトな土地でも、駐車スペースを確保できるため、土地代の高い都市部で、常に一定の人気がある住宅です。
車の盗難防止や使い勝手の良さ、月極駐車料金がかからないなどのメリットがあり、車だけに限らず、バイクや自転車、アウトドア用品の保管や趣味のスペースとして、多目的な使用が可能です。
関連記事:1階駐車場・2階以上が住居の家|間取りと外観画像、費用、メリット・デメリット、耐震性
▶東京でビルトインガレージの施工実績が豊富な「クレバリーホーム東京」のカタログはこちら
▶資金計画や間取りプランなど東京で家を建てる方に役立つイベント情報
ビルトインガレージは危ないってホント?
危ないと言われる理由
ビルトインガレージが危ないと言われる理由は、1階部分が大開口になるため、建物を支える柱や壁の面積が少なくなり、耐震性が低下する恐れがあるためです。
関連記事:【木造3階建ては危ない?】耐震等級3が難しい理由やビルトインガレージ付きの耐震性について
耐震性が低いは間違い
ビルトインガレージを建てる際、多くの住宅会社では、耐震の補強工事や壁や柱を厚くするなど、構造上の耐力を確保する工事をおこなっています。
また、ビルトインガレージに多い3階建ては、建物の安全性を細かく確認できる「構造計算」をおこなうため、安全性が高くなります。
そのため、ビルトインガレージだからといって、必ずしも耐震性が低いわけではありません。
地震に一番強い耐震等級3を取得できる住宅会社を選ぶことで、一般的な住宅同様に、安心して暮らすことが可能です。
ビルトインガレージの耐震性を強くする方法
ビルトインガレージの耐震性を強くする方法について、順番に解説します。
- 耐震等級3を取得
- 間取りに合わせて木造と鉄骨造を選ぶ
- 耐震・制震・免震を比較
耐震等級3を取得
地震に対する建物の強度は、「耐震等級1~3」で確認でき、数字が高いほど耐震性が高く、倒壊や崩壊が起きにくくなります。
- 耐震等級1:震度6~7の地震で倒壊・崩壊しないと考えられる強度。
- 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の強度。
- 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の強度。
耐震等級3は、大地震後も建物の損傷を小さく抑えられるため、そのまま住み続けられる可能性が高くなります。
ただし、3階建て以上のビルトインガレージで、耐震等級3を取得するには、難易度が高くなるため、事前に取得可能か確認することが大切です。
間取りに合わせて木造と鉄骨造を選ぶ
耐震性は、木造より鉄骨造のほうが強いイメージがありますが、耐震性の強さは、構造ではなく設計による部分が大きいため、木造でも鉄骨造でも、地震に強い家づくりは可能です。
ただし、間取りの制限や費用が異なるため、条件に合わせて構造を検討するのが良いでしょう。
頑丈な鉄骨造は、ガレージを広く造ることができますが、建物重量が重いため、耐震性を高めるための費用が割高です。
木造は、比較的低コストで耐震性を高めることが可能ですが、ガレージの広さによっては、柱や壁が必要になるなど、間取りの制限を受ける場合があります。
また、間取りによっては、木造+鉄骨造の「混構造」という選択肢も考えられます。
構造を自由に選べる住宅会社に依頼することでで、予算内で地震に強い家づくりがしやすくなります。
耐震・免震・制震を比較
地震に強いビルトインガレージにするために、「耐震」とよく比較される「制震」と「免震」の特徴についても、確認してみましょう。
【耐震】
建物自体の強度によって地震に耐える構造であり、一番コストを抑えて施工できます。
【制震】
基礎や壁に制震ダイバーを設置して、2階以上の揺れを大幅に軽減できる構造です。
【免震】
建物と地盤との間に免震装置を設置し、地震による揺れを伝えにくくする構造です。
高層マンションでの採用が多く、コストが高額になるため、一般的な住宅では、コスト面を考えると、現実的ではありません。
ビルトインガレージで、地震に強い家づくりを目指すなら耐震と制震の強さを確認してみましょう。
クレバリーホーム東京は、「耐震+制震」のハイブリット工法を採用しており、地震に強いビルトインガレージづくりが得意な住宅会社です。
ビルトインガレージの後悔しやすい事例と対策
ビルトインガレージの後悔しやすい事例と具体的な対策について、ご紹介します。
ビルトインガレージだからこその注意点も多いため、後悔しない家づくりのために、順番に確認してみましょう。
ガレージ内の必要な広さを把握していなかった
ガレージ内が狭すぎると、車種が限定されたり、駐車する際に何回も切り返しが必要になったり、使い勝手が悪くなります。
【対策】
ガレージの広さは、簡単にリフォームして広くできないため、「ドアの開閉に必要な幅」や「前面道路の幅員」なども含めて、慎重に検討することが大切です。
ビルトインガレージは、周りが壁で囲まれているため、国土交通省が指標としているサイズ「普通車:幅員2.5m×長さ6.0m」より、一回り大きい下記サイズがおすすめです。
参照サイト:国土交通省 駐車設計
- 車1台分 :幅員3.0m×長さ6.0m
- 車2台分 並列:幅員6.0m×長さ6.0m
- 車2台分 直角:幅員3.0m×長さ12.0m
想定より費用がかかった
ビルトインガレージは、耐震補強の工程を挟むため、建築費が高くなる傾向です。
また、頑丈な鉄骨造や鉄筋コンクリート造を選ぶケースも多く、木造と比べて、費用相場が高くなります。
国税庁による令和6年度の構造別の坪単価を確認してみましょう。
【構造別、工事費用】
構造 | 全国平均の 坪単価 | 延床30坪の 建築費相場 |
木造 | 約68万 | 約2,900万円 |
鉄骨造 | 約97万 | 約4,200万円 |
鉄筋コンクリート造 | 約100万 | 約4,300万円 |
※建築費相場は延床面積×坪単価÷0.7で計算した値
参照サイト:国税庁 地域別・構造別の工事費用表【令和6年分用】
鉄骨造や鉄筋コンクリート造は、木造と比べて、同じ規模の住宅を建てた場合、1000万円以上も高くなることがわかります。
【対策】
費用を比較し、予算内で希望の住宅を建てられる構造を検討してみましょう。
ガレージに設置する「電動シャッター」や「収納棚」、「照明」などの設備費用も含めた計算が大切です。
エンジン音やシャッター音がうるさい
建物内部にガレージがあるため、エンジン音やシャッター音が室内まで響くケースがあります。
とくに、深夜に車で帰宅することが多い場合、ご家族の睡眠を妨害してしまう恐れもあり、ストレスの原因になります。
【対策】
静音性の高い電動シャッターの導入や寝室はガレージの真上の間取りに配置しないなどの対策が考えられます。
電動シャッターは、一般的に、手動シャッターより静音性が高く、自動で開閉できるため、雨の日でも濡れることなく外出や帰宅ができます。
固定資産税が安くなると勘違いしていた
ビルトインガレージは、ガレージの床面積が延床面積の1/5の場合、容積率の計算から除外できるため、固定資産税が安くなるという記事を見かけた方も、多いかと思います。
しかし、容積率の緩和措置と固定資産税は関係ないため、ビルトインガレージの固定資産税は、通常通りかかります。
ただし、この容積率の緩和措置によって、建てられえる延床面積の上限が上がるため、ビルトインガレージがある住宅のほうが、広い家づくりが可能です。
参照サイト:建築基準法 | e-Gov法令検索 第52条
まとめ
ビルトインガレージの危ないと言われる理由や耐震性を高める方法、よくある後悔例や対策案について、解説しました。
ビルトインガレージでも、耐震等級3を取得できる住宅会社を選ぶことで、安心して長く住むことが可能です。
東京でビルトインガレージをご検討の方は、23区での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。