注文住宅の新築で費用を削れるところ|300万~1000万のコストダウンや予算オーバーの原因
注文住宅の新築は、いつの間にか、予算オーバーしてしまうケースがあります。
そこで本記事では、注文住宅の新築で費用を削れるところや削ってはいけないところ、予算オーバーの原因について、解説します。
300万円~1000万円など大幅にコストダウンする方法もご紹介しているため、予算内で希望の注文住宅を建てたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
注文住宅の新築で予算オーバーする原因
まずは、注文住宅の新築で予算オーバーする原因について、順番に確認してみましょう。
建築費を本体工事だけで考えていた
注文住宅にかかる費用を建物の本体工事だけで考えていた場合、予算オーバーする恐れが高くなります。
注文住宅にかかるおもな費用は、下記の通りです。
【注文住宅の建築費内訳】
本体工事費 | 建物の骨組みや屋根、内装など |
付帯工事費 | 給排水やガスの引き込み工事 |
別途工事費 | 地盤改良、駐車場や門などの外構工事 |
「坪単価×延床面積」で算出される費用は、本体工事費のみであり、一般的に、建築費総額の7割程度の費用になります。
いつの間にか予算オーバーしないために、総額の見積書を確認することが大切です。
諸費用を計算していない
注文住宅にかかる総額が高いほど諸費用も高額になるため、諸費用を含めずに計算した場合、予算オーバーする要因となります。
注文住宅の諸費用は、土地代と建物代を合わせた「総額の10%~12%」が目安です。
総額4000万円の注文住宅の場合、諸費用は「400万円~480万円」程度かかります。
諸費用には、「土地購入時に支払う仲介手数料」や「登記費用」、「住宅ローンの手数料」などが入ります。
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注文住宅の新築で費用を削れるところ
注文住宅の新築で費用を削れるところをご紹介します。
コストダウンだけではなく、メリットもある項目も多いため、順番に見ていきましょう。
- 建物形状をシンプルにする
- 部屋や収納を壁で区切る数を減らす
- 窓の数を減らす
- 和室を削る
- リビング階段にする
- キッチンや洗面台のグレードを見直す
建物形状をシンプルにする
建物を凹凸の少ないシンプルな形状にすることで、施工にかかる期間を短縮し、高騰する人件費や材料費を削減できます。
将来のリフォーム費用を抑えられるメリットもあり、近年、シンプルでスタイリッシュな外観の住宅が人気です。
部屋や収納を壁で区切る数を減らす
部屋数やクローゼットが増えるほど、空間を区切るための壁や材料が増えるため、コストがかかります。
子ども部屋は、必要になったタイミングで2部屋に仕切れるようにしたり、オープン型の収納棚にしたりなど、コストダウンできる方法を検討してみましょう。
細かく空間を区切らないことで、開放的で明るい住空間になるメリットもあります。
窓の数を減らす
窓の数を減らすことで、単純に窓にかかる費用を削ることができます。
窓が少ないことで、「断熱性が向上する」「プライバシーを確保しやすい」「防犯面での安全性が高まる」などのメリットがあります。
和室を削る
洋室と比べて、畳がある和室は費用が高くなる傾向です。
すべての部屋を洋室にすることで、費用を削ることが可能です。
また、和室ではなく、リビングの一角に1畳~2畳程度の畳スペースを設けることで、コストダウンする方法もあります。
リビング階段にする
リビング階段は、廊下や壁の削減につながるため、費用を削ることが可能です。
スケルトンのリビング階段は、インテリアとしての効果もあり、内装にこだわりたいご家庭に人気があります。
キッチンや洗面台のグレードを見直す
キッチンは選べる種類が豊富にあり、50万円~400万円など、価格が大きく異なります。
高性能の設備が、どうしても魅力的に見えてしまいますが、キッチンや洗面化粧台などの設備は、10年~15年程度で修理や交換が必要なることもあります。
標準仕様の設備でも、シンプルで使い勝手の良い商品は多くあるため、グレードを見直すことで、予算オーバーを防ぐことができます。
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注文住宅を300万円~1000万円コストダウンする方法
注文住宅の費用を300万円~1000万円など、大幅にコストダウンする方法をご紹介します。
- 購入する土地をコンパクトにする
- 家の床面積をコンパクトにする
- 構造を木造にする
- 地盤の強い土地を選ぶ
購入する土地をコンパクトにする
注文住宅にかかる費用には、建物代のほかに土地代があります。
駅チカや都市部などの土地代が高いエリアの場合、購入する土地をコンパクトにすることで、大幅に費用を削ることが可能です。
例えば、土地30坪×坪単価150万円の場合、土地代は4,500万円ですが、土地20坪にした場合、3,000万円となり、1,500万円も費用を削れます。
とくに、都市部では、狭小地を購入して、3階建て・4階建ての注文住宅を建てたほうが、トータルでお得になるケースが少なくありません。
家の床面積をコンパクトにする
注文住宅の建築費用の目安は「延床面積×坪単価」で計算できます。
床面積を減らすことで、建物本体にかかる建築費用を削ることが可能です。
ただし、狭くなりすぎると、住んでから窮屈に感じられるため、世帯人数にあった広さを確保することが大切です。
世帯人数に合わせた必要な床面積の目安を、国土交通省の下記データを参考に確認しましょう。
【国土交通省による誘導居住面積水準】
1人 | 2人 | 3人 | 4人 | |
一般型 | 55㎡ | 75㎡ | 100㎡ | 125㎡ |
都市型 | 40㎡ | 55㎡ | 75㎡ | 95㎡ |
参照サイト:国土交通省 令和5年度 住宅経済関連データ
構造を木造にする
注文住宅の構造を「木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造」のどれにするかで、同じ規模の住宅でも、費用が大きく異なります。
国税庁による令和6年度の構造別の坪単価を参考に、費用の違いを見てみましょう。
【構造別、工事費用】
構造 | 全国平均の 坪単価 | 延床30坪の 建築費相場 |
木造 | 約68万 | 約2,900万円 |
鉄骨造 | 約97万 | 約4,200万円 |
鉄筋コンクリート造 | 約100万 | 約4,300万円 |
※建築費相場は延床面積×坪単価÷0.7で計算した値
参照サイト:国税庁 地域別・構造別の工事費用表【令和6年分用】
木造の注文住宅では、鉄骨造や鉄筋コンクリート造と比べて、同じ規模の住宅を1000万円以上安く建てることができます。
駅チカや都市部に多い防火地域でも、耐火構造にすることで、木造でも問題なく建てることができるため、費用を抑えたい方は、コストパフォーマンスに優れた木造がおすすめです。
▶【都内トップクラスの施工実績】防火・準防火地域で建てる「木造耐火住宅」
地盤の強い土地を選ぶ
注文住宅に限らず新築住宅を建てる際には、地盤の固さを計測し、緩い地盤の場合、地盤改良工事をおこなってから建築が始まります。
地盤改良工事は、200万円~300万円以上するケースも珍しくないため、地盤の固い土地を選ぶことで、大幅なコストダウンを見込めます。
注文住宅の新築で削ってはいけないところ
注文住宅の新築で削ってはいけないところについて、解説します。
- 断熱性や気密性
- 耐震性
- 外壁や屋根材のグレード
断熱性や気密性
断熱性や気密性は、住み心地に大きく影響する住宅性能です。
ローコスト住宅の場合、壁や床に使われている断熱材の性能が低く、夏や冬のエアコン代が高額になる恐れがあります。
季節に関係なく、快適な室内温度を保つために、高断熱・高気密の住宅がおすすめです。
耐震性
地震の多い日本では、耐震性の高さを重視してハウスメーカーを選ばれる方も、少なくありません。
耐震性の高さは、「耐震等級1~3」で確認ができ、耐震等級3が一番地震に強い住宅になります。
ローコスト住宅のなかには、耐震等級を公表していないケースもあるため、注意が必要です。
安心して長く住み続けるために、耐震等級3の家づくりができるハウスメーカーを選びましょう。
外壁や屋根材のグレード
外壁や屋根は、面積が広く、足場を組む工事になることが多いため、リフォーム費用が高額になりやすい箇所です。
常に、日光や雨風にさらされるため、劣化箇所を放置すると、雨漏りや木材が腐る原因となります。
グレードの低い建材の場合、リフォーム時期が早まり、結果的に高額な費用がかかる恐れがあります。
メンテナンスフリーの外壁や耐久性の高い屋根材を選ぶことで、将来かかるランニングコストの大幅な削減につながります。
まとめ
注文住宅の新築で費用を削れるところや削ってはいけないところ、予算オーバーする原因や300万円~1000万円など大幅にコストダウンする方法について、解説しました。
注文住宅は、お金をかける項目やこだわるポイントなど、優先順位を決めてプランニングすることで、予算内で満足できる家づくりがしやすくなります。
東京で土地を最大限に活用した注文住宅をご検討の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。