注文住宅とマンションを徹底比較|費用面や資産価値、耐震性やメリット・デメリットを解説
注文住宅とマンションでは、維持費や注意したい点などが、異なります。
そこで本記事では、注文住宅とマンションの費用面の違いや資産価値、住み心地や耐震性について、解説します。
それぞれのメリット・デメリットもわかるため、どちらが良いのか迷っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
注文住宅とマンションの費用面を比較
注文住宅とマンションについて、まずは、費用面の違いを確認してみましょう。
購入価格の平均
フラット35利用者調査データによると、注文住宅とマンションの購入物件の平均価格は、下記の通りです。
【全国平均】
土地付き注文住宅 | 新築マンション | |
住宅価格 | 4,903万円 | 5,245万円 |
住宅面積 | 111.2㎡ | 66.2㎡ |
世帯年収 | 704万円 | 955万円 |
年収倍率 | 7.6倍 | 7.2倍 |
参照サイト:フラット35利用者調査データ 2023年度
購入価格の違いは、それほど大きくありませんが、住宅面積が111.2㎡と66.2㎡、世帯年収が704万円と955万円となっており、大きな差が生じています。
近年の急激なマンションの価格高騰が要因となり、住宅面積がコンパクトな新築マンションが、増加傾向にあります。
そのため、同程度の価格帯でも、注文住宅のほうが、広い家づくりが可能です。
また、マンションを購入したご家庭の世帯年収が高い要因の1つに、住宅価格以外にかかる維持管理費の高さがあげられます。
維持管理費
注文住宅とマンションの費用面での大きな違いは、マンションの場合、毎月、維持費や管理費がかかる点です。
マンションにかかるおもな費用は、下記の通りです。
- 維持管理費
- 修繕積立金
- 駐車場代
- 固定資産税や都市計画税
維持管理費と駐車場代を合わせて毎月5万円以上かかるケースもあるため、住宅ローンの返済額と合わせて支出の負担が大きくなります。
もちろん、注文住宅でもリフォーム費用はかかりますが、どの部分をリフォームするのか、費用をいくらかけるのかを自分で調整できるため、家計の状況に合わせることが可能です。
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注文住宅とマンションどちらが良い?
注文住宅とマンションでは、どちらが良いのか、比較ポイントごとに解説していきます。
- 住み心地
- 安全性や防犯対策
- 耐震性
- 資産価値
住み心地
一般的に、間取りやデザインを自由に設計できる注文住宅のほうが、住み心地は良いといえるでしょう。
注文住宅は、必要な部屋数や収納の広さなど、使い勝手の良い快適な家づくりが可能です。
断熱性や気密性に優れた注文住宅を建てることで、木造住宅でも、夏は涼しく、冬は暖かい住環境をつくれます。
安全性や防犯対策
防犯などの安全性は、厳重なセキュリティシステムが整っているマンションのほうが、高くなります。
マンションには「オートロック」「エントランスやエレベーターの防犯カメラ」「24時間常駐の警備員」など、不審者の侵入を防ぐ機能が、多く採用されています。
ただし、設備や24時間対応サービスが充実しているほど、人件費や管理費が高くなりやすいため、注意が必要です。
耐震性
耐震性の強さは「耐震等級」で確認ができ、等級1が低く、等級3が一番地震に強い建物になります。
- 耐震等級1:震度6~7に相当する地震で倒壊しないと考えられる強度。
- 耐震等級2:耐震等級1の1.25倍の耐震強度。
- 耐震等級3:耐震等級1の1.5倍の耐震強度。
頑丈なイメージのあるマンションですが、建築コストが高額になる関係から、耐震等級1のマンションの割合が多くなります。
逆に、2階建ての注文住宅の場合、耐震等級3の家づくりができるハウスメーカーが、ほとんどです。
3階建て・4階建てと縦に階層が増えるほど、技術力と設計力が必要になるため、耐震等級3を取得できるハウスメーカーの数は、限られます。
地震に強い家づくりをご希望の方は、3階建て・4階建てでも耐震等級3を取得できるクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。
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資産価値
資産価値は、マンションのほうが、維持しやすいといえるでしょう。
まず、構造による「法定耐用年数」の違いをみてみましょう。
【構造ごとの法定耐用年数】
構造 | 法定耐用年数 |
木造 | 22年 |
軽量鉄骨造(厚さ3㎜以下) | 19年 |
軽量鉄骨造(厚さ3㎜超え~4㎜以下) | 27年 |
鉄筋コンクリート造 | 47年 |
参照サイト:国税庁 法定耐用年数
鉄筋コンクリート造で建てられることが多いマンションは、耐用年数が「47年」ですが、注文住宅に多い木造では「22年」と半分以下です。
一般的に、木造住宅の場合、築20年~築25年ほどで、建物自体の価値が、0円として扱われるケースが多くなります。
ただし、一般的に、注文住宅とマンションのどちらも、建物自体の資産価値は、経年劣化とともに低下します。
そのため、将来の資産価値を考えた場合、人口が多く、需要の高い立地など、土地選びが重要になるといえるでしょう。
関連記事:【2025年以降】住宅ローン控除はどうなる?変更点や控除額、省エネ基準や子育て世帯の優遇について
注文住宅のメリット
注文住宅のメリットについて、順番に確認してみましょう。
- 予算を調整できる
- 下の階の住民に気を遣わずに暮らせる
- 庭や駐車場を設けられる
予算を調整できる
注文住宅は、1000万円台のローコスト住宅から5000万円を超えるハイグレードな住宅まで、予算に合わせてハウスメーカーや建物仕様を選べるメリットがあります。
土地代と建物代の割合も調整できるため、利便性の良い都心で、予算を抑えた狭小住宅を建てるなど、ご家庭の優先順位に沿った家づくりが可能です。
下の階の住民に気を遣わずに暮らせる
マンションと違い、上下階にほかの住民がいないため、気を遣わずに暮らすことができます。
小さいお子様がいるご家庭でも、足音による騒音トラブルを気にすることなく、のびのびとした子育てが可能です。
庭や駐車場を設けられる
注文住宅は、庭でプール遊びやバーベキュー、家庭菜園など、ライフスタイルに合わせて楽しめる住環境づくりが可能です。
駐車場も設けられるため、駐車場代もかからず、気軽にご家族でお出かけを楽しむことができます。
注文住宅のデメリット
注文住宅のデメリットは、下記の通りです。
- 駅チカを選びにくい
- 計画的に修繕費を貯める必要がある
駅チカを選びにくい
駅チカのマンションは多いですが、2階建ての注文住宅に適した広い土地が、売りに出ているケースは少ないです。
駅チカを希望であれば、変形地や狭小地に建てられる3階建て・4階建てを選択肢に入れることで、条件にあった土地を見つけやすくなります。
計画的に修繕費を貯める必要がある
注文住宅の場合、自身で計画的に修繕費を貯める必要があります。
屋根や外壁の塗装は、15年~20年以内におこなうケースが多くなります。
マンションのメリット
マンションのおもなメリットは、下記の通りです。
- 駅チカの物件を選びやすい
- ワンフロアで暮らしがスムーズ
駅チカの物件を選びやすい
マンションは、駅チカや都市部に物件が多く、通勤や通学に便利な土地を選びやすいメリットがあります。
ワンフロアで暮らしがスムーズ
階段のないワンフロアの間取りになるため、効率の良い動線をつくりやすくなり、暮らしがスムーズになります。
家族の様子もわかりやすいことから、コミュニケーションが取りやすいメリットがあります。
マンションのデメリット
マンションのデメリットも確認してみましょう。
- 騒音トラブルになる恐れがある
- ペット禁止やリノベーションの制限などがある
騒音トラブルになる恐れがある
マンションの場合、上下左右に隣接している住民と騒音トラブルになる恐れがあります。
起床時間や生活スタイル、音の感じ方など、人それぞれになるため、少しの違いで、トラブルに発展してしまうケースがあります。
ペット禁止やリノベーションの制限などがある
マンションには「管理規約」という独自のルールが定められています。
ペット禁止やリノベーションの制限が定められているケースもあるため、将来も含めて、希望の暮らしが可能なのか確認することが大切です。
まとめ
注文住宅とマンションの費用面や住み心地、資産価値や耐震性の比較、メリット・デメリットについて解説しました。
利便性の良い立地でのお住まいをご希望なら、10坪や15坪の狭小地でも、ご家族に必要な部屋数を確保しやすい3階建て・4階建ての注文住宅が、おすすめです。
東京の土地を最大限に活用した注文住宅をご検討の方は、23区での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。