9000万の家を買える人の年収はいくら?住宅ローンの返済額や年齢・頭金別のシミュレーション
9000万円の家を買える人の年収は、いくらぐらいあれば良いのでしょうか?
本記事では、9000万円の家を買うために必要な世帯年収と理想的な世帯年収、金利タイプ別の住宅ローンの返済額について、解説します。
年齢や頭金ごとにシミュレーションした結果もわかるため、ぜひ参考にしてくださいね。
【9000万円の住宅ローン】月々の返済額はいくら?
9000万円の住宅ローンを組む場合、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶかで、月々の返済額や総返済額が大きく異なります。
金利タイプ別の返済額の違いを確認してみましょう。
変動金利
変動金利の相場は、2024年11月時点で「0.4%~0.5%」です。
【9000万円の住宅ローン】
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
0.4% | 22.9万円 | 9,640万円 |
0.5% | 23.3万円 | 9,810万円 |
※借入期間35年間 元利均等返済 ボーナス支払いなし
大手銀行の変動金利は、10年以上も「1.0%未満」の超低金利時代が続いており、民間の住宅ローンを利用する方の7割以上が変動金利を選んでいます。
参照サイト:国土交通省 令和5年度民間住宅ローン
固定金利
35年間の固定金利の相場は、2024年11月時点で「1.8%~2.2%」です。
【9000万円の住宅ローン】
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
1.8% | 28.8万円 | 1億2,130万円 |
2.2% | 30.7万円 | 1億2,910万円 |
※借入期間35年間 元利均等返済 ボーナス支払いなし
35年間の固定金利は、年々上昇傾向にあり、変動金利との金利差は拡大しています。
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9000万の家を買える人の年収
9000万円の家を買える人の「必要な世帯年収」や「無理なく買える世帯年収」は、いくらになるのでしょうか?
目安となる年収について「年収倍率」と「返済負担率」でシミュレーションした結果をご紹介します。
また、「頭金の額」や「年齢」によっても、理想的な年収は異なるため、ご自身の条件にあった内容を確認してみましょう。
必要な世帯年収「1200万円」
9000万円の家を買うための必要な世帯年収は「1200万円」です。
住宅ローンは、金融機関や条件によって年収の「8倍~9倍」まで、借りることができます。
年収1200万円あれば「9600万円~1億800万円」を目安に、住宅ローンを組むことが可能です。
理想的な世帯年収「1700万円」
9000万円の家を買える人の理想的な世帯年収は「1700万円」です。
一般的に、住宅ローンの無理のない借入額は「返済負担率が25%以内(手取り額)」が定説です。
家族構成によっても異なりますが、年収1700万円の方の手取り額は、おおよそ1130万円です。
住宅ローン9000万円を手取り額1130万円でシミュレーションした場合、返済負担率は「24.80%」となり、理想的な負担率になります。(※返済期間35年間、金利0.5%の場合)
頭金別にシミュレーション
9000万円の家を買う際に、頭金を入れることで住宅ローンの借入額を減らすことができます。
頭金の目安は、物件価格の「10%~20%」程度であり、9000万円の住宅の場合「900万円~1800万円」です。
最初に入れる頭金の金額別に、「必要な年収」と「理想的な年収」を確認してみましょう。
頭金 | 必要な年収 | 理想的な年収 返済負担率25%以内 |
0円 | 1200万円 | 1700万円 |
500万円 | 1100万円 | 1600万円 |
1000万円 | 1000万円 | 1500万円 |
1500万円 | 950万円 | 1350万円 |
2000万円 | 900万円 | 1250万円 |
※上記表は、借入期間35年間・金利0.5%・元利均等返済の場合
金融機関によっては、頭金を多く入れることで、金利引き下げの優遇を受けられるケースがあり、返済額の負担を減らすことが可能です。
年齢別にシミュレーション
住宅ローンの借入期間によっても、9000万円の家を買える人の適正な年収は異なります。
多くの金融機関では、完済期間を「満80歳まで」としているため、借入開始の年齢によっては、35年間の住宅ローンを組むことができません。
借入期間別の理想の世帯年収は、下記の通りです。
【9000万円の住宅ローン】
借入期間 | 返済負担率25%以内の 世帯年収 |
35年間 | 1700万円 |
30年間 | 2000万円 |
25年間 | 2500万円 |
※上記は、金利0.5%・元利均等返済の場合
ただし、退職金で一括返済をご予定の方は、上記表ほどの高額な世帯年収を必要としません。
退職金を含めて返済シミュレーションをしたい場合は、住宅会社や金融機関に相談してみましょう。
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関連記事:【7000万円の住宅ローン】月々の返済額や買える人の世帯年収は?年収別に返済負担をシミュレーション
9000万の家を買う注意点
9000万円の家を買う際の注意点について、順番にご紹介します。
- 住宅ローン以外の維持費
- 年齢によるリスク
- ペアローンのリスク
- 変動金利が上がる可能性
住宅ローン以外の維持費
物件価格に注目しがちですが、住宅ローンの返済以外にも、維持費がかかることを忘れてはいけません。
とくに、マンションの場合、住宅ローン以外に「管理費・修繕積立金・駐車場料金」がかかります。
マンションによっては、維持費に5万円以上かかるケースもあり、住宅ローンが月々28万円でも、住宅にかかる費用は「28万+5万円=32万円」になります。
同じ物件価格でも、戸建てとマンションでは、毎月の支出が異なるため、注意しましょう。
土地代の高い都市部で3LDKや4LDKなど、ご家族に必要な部屋数を確保したい場合、縦に階層を増やせる3階建て・4階建ての注文住宅がおすすめです。
年齢によるリスク
9000万円の家を買う人のなかには、手元資金や収入に余裕が生まれた40代・50代・60代の方も、多いかと思います。
ですが、年齢が高くなることで、気を付けておきたいリスクが、いくつかあります。
1つ目は、健康状態が悪いと選べる金融機関が少なくなる点です。
年齢が高くなるほど、過去に手術歴があったり、持病を抱えていたりするケースが増えてきます。
多くの金融機関では、住宅ローンを組む際に「団体信用生命保険への加入」を必須条件としているため、持病を抱えているなどの場合、審査が通らない可能性があります。
2つ目は「がん・心筋梗塞・脳卒中」などになった際に、住宅ローンが免除になる疾病保障には年齢制限がある点です。
50歳以上の場合、8大疾病や全疾病保証が付けられない金融商品が多くなるため、注意しましょう。
ペアローンのデメリット
近年、共働きが増えたことから、夫婦で協力して住宅ローンを組む「ペアローン」を利用する方が、増加傾向です。
ペアローンは「借入可能額を増やせる」「住宅ローン控除を夫婦で利用できる」などのメリットがあり、妥協せずに理想の住まいを購入しやすくなります。
ですが、注意したいデメリットもあります。
デメリットは、夫婦で団体信用生命保険に加入するため、万が一、どちらかが死亡しても、残されたほうの住宅ローンは残るという点です。
小さなお子様がいるご家庭では、どちらかが亡くなることで、働き方を変える必要があり、収入が減少する恐れがあります。
ペアローンを組む場合は、生命保険の内容を手厚くするなど、万が一に備えることを検討してみましょう。
変動金利が上がる可能性
変動金利は、金利上昇によって、毎月の返済額が上がる可能性がある金利タイプです。
例えば、借入額9000万円の場合、金利0.5%では「月々23.3万円」ですが、金利1.0%で「月々25.4万円」となり、月々の返済額が2.1万円増えます。(※借入期間35年間の場合)
変動金利が上昇することを想定し、無理のない返済計画を立てることが大切です。
関連記事:【2024年以降】変動金利はいつ・いくらまで上がる?今後の見通しや推移、一気に上がる可能性について
まとめ
9000万円の家を買える人の年収について、必要な世帯年収と理想的な世帯年収、入れる頭金や年齢別にシミュレーションした結果をご紹介しました。
9000万円の家でも、住宅ローンの組み方によって、返済額が大きく異なります。
ご家庭にあった住宅ローンを組むために、専門家にライフプランを含めて相談してみましょう。
東京で土地を最大限に活用した注文住宅をご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。