8000万の家を買える人の世帯年収は?住宅ローンの返済額や年収別の負担率をシミュレーション
近年、住宅価格の高騰により、8000万円を超える住宅を検討している世帯が、増えてきました。
そこで本記事では、8000万円の家を買える人の世帯年収や金利タイプ別の月々の返済額、年収別の返済負担率のシミュレーションについて、解説します。
8000万円の住宅ローンを組む注意点もわかるため、ぜひ参考にしてくださいね。
マンションと注文住宅の価格相場や買った人の年収
年収にあった住宅を購入するために、みんなの購入価格や世帯年収をフラット35利用者調査データを基に、確認してみましょう。
下記表は、東京都で実際に新築マンションと注文住宅を購入した人の世帯年収と購入価格の平均です。
新築マンション | 土地付き注文住宅 | |
購入価格 | 6,753万円 | 7,120万円 |
世帯年収 | 1,027万円 | 917万円 |
住宅面積 | 63.7㎡ | 103.3㎡ |
参照サイト:2023年 フラット35利用者調査
マンションも注文住宅の購入価格も同程度ですが、住宅の広さが、大きく異なることがわかります。
8000万円の予算で、都市部に3LDKや4LDKをご希望の方は、注文住宅がおすすめです。
土地代の高い立地でも、3階建て・4階建てにすることで、ご家族に必要な部屋数や広いリビングを確保しやすくなります。
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8000万円の家を買える人の世帯年収
8000万円の家を無理なく買える人の年収は、いくらになるのでしょうか?
2023年のフラット35利用者データによると、物件価格の世帯年収倍率は、「土地付き注文住宅:7.6倍」「新築マンション:7.2倍」「建売住宅:6.6倍」「中古マンション:5.6倍」です。
8000万の住宅ローンを組むために、「必要な年収」と「適正な年収」を確認してみましょう。
必要な世帯年収「1000万円」
8000万円の家を買うために、必要な世帯年収は「1000万円」です。
住宅ローンの借入額は、金融機関によって年収の「8倍~9倍」まで借りることができるため、年収1000万円の場合「8000万円~9000万円」まで組むことが可能です。
ただし、借入額の上限ギリギリになるため、家計を圧迫するリスクが高くなります。
適正な世帯年収「1400万円」
8000万円の家を買える人の適正な世帯年収は「1400万円」です。
一般的に、無理なく住宅ローンを組める年収倍率は「6倍~7倍」が定説です。
世帯年収が1400万円の場合、6倍~7倍の借入額は「8400万円~9800万円」となるため、8000万円の住宅ローンを組む理想的な年収になります。
例えば、共働き夫婦の年収が、夫:900万円、妻:500万円の場合、8000万円の家を無理なく買える世帯といえます。
年収別に8000万円の住宅ローンをシミュレーション
住宅ローンの借入額の目安は、年収倍率のほかに、返済負担率でより詳細にシミュレーションできます。
返済負担率が低いほど、収入に対して住宅ローンの割合が少なくなるため、返済に余裕が生まれます。
一般的に、理想的な返済負担率は、「手取り額の25%以内」です。
年収別に、8000万円の住宅ローンを組んだ際の返済負担率を確認してみましょう。
【8000万の住宅ローン】
年収(手取り額) | 返済負担率 |
1100万円(790万円) | 31.5% |
1200万円(850万円) | 29.3% |
1300万円(910万円) | 27.3% |
1400万円(970万円) | 25.6% |
1500万円(1030万円) | 24.1% |
※上記は、借入期間35年間・元利均等返済・金利0.5% 手取り額での返済負担率
返済負担率が25%以内になるのは、「年収1500万円」となりました。
ただし、共働きの場合、上記表の手取り額より増えるため、それぞれの手取り額の合計で確認してみましょう。
関連記事:【7000万円の住宅ローン】月々の返済額や買える人の世帯年収は?年収別に返済負担をシミュレーション
【8000万円の住宅ローン】月々の返済額と総返済額
同じ8000万円の住宅ローンでも「変動金利」と「固定金利」では、月々の返済額や総返済額が異なります。
金利タイプ別に返済額を確認してみましょう。
変動金利の場合
変動金利の相場は、2024年11月時点で「0.4%~0.5%」です。
【8000万円の住宅ローン】
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
0.4% | 20.4万円 | 8,570万円 |
0.5% | 20.7万円 | 8,720万円 |
※借入期間35年間 元利均等返済 ボーナス支払いなし
大手銀行の変動金利は、2016年は「0.6%前後」、2024年は「0.4%前後」と、10年以上も超低金利時代が続いています。
圧倒的な金利の低さが人気となり、変動金利を選ぶ人は、7割以上を占めています。
参照サイト:国土交通省 令和5年度 民間住宅ローン
固定金利の場合
35年間の固定金利の相場は、2024年11月時点で「1.8%~2.2%」です。
【8000万円の住宅ローン】
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
1.8% | 25.6万円 | 10,800万円 |
2.2% | 27.3万円 | 11,500万円 |
※借入期間35年間 元利均等返済 ボーナス支払いなし
フラット35の固定金利は、2016年は「1.1%前後」、2024年は「2.0%前後」と、年々上昇傾向にあり、変動金利との金利差が拡大しています。
8000万円の住宅ローンでも、固定金利を選ぶことで、総返済額が1億円を超えてしまいます。
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8000万円の家を買う注意点
8000万円の家を買う際の注意点は、下記の通りです。
- 住宅ローン以外にかかるコスト
- ペアローンのリスク
- 変動金利の上昇リスク
住宅ローンを組んでから後悔しないために、順番に確認してみましょう。
住宅ローン以外にかかるコスト
8000万円の家を買う際に、注意したいのが、住宅ローン以外にかかるランニングコストです。
とくに、マンションの場合「管理費」「修繕積立費」「駐車場代」が、住宅ローンとは別に、毎月かかります。
物件によっては、維持費が5万円以上するケースもあります。
また、都市部など土地代の高いエリアでは、毎年支払う「固定資産税」や「都市計画税」も、高額になる傾向です。
住宅ローンだけではなく、維持費も含めて、無理のない返済計画を立てることが大切です。
ペアローンのリスク
都市部では、夫婦で協力して住宅ローンを組むペアローンを利用する世帯が、増えてきました。
ペアローンは「借入額を増やせる」「住宅ローン控除の恩恵を受けやすい」など、メリットも多いですが、住宅ローン完済まで、夫婦で働き続けることが重要になります。
女性の場合、出産や育児によって、正社員からパートに変更するなど、収入が減少する可能性が、高くなる傾向です。
ペアローンを組む際は、将来の働き方も含めて、慎重に検討することが大切です。
変動金利上昇のリスク
超低金利が続いている変動金利ですが、今後、金利が上昇する可能性は、十分あります。
金利が上昇した際に、すぐに返済が滞ることがないように「手元資金を残しておく」「無理のない返済額にする」ことが、重要です。
関連記事:【2024年以降】変動金利はいつ・いくらまで上がる?今後の見通しや推移、一気に上がる可能性について
まとめ
8000万円の家を買える人の世帯年収や金利タイプごとの月々の返済額、年収別の返済負担率や8000万円の住宅ローンを組む際の注意点について、解説しました。
近年、新築も中古も含めてマンション価格が高騰していることから、都市部では、3階建て・4階建ての注文住宅の人気が、高まっています。
東京都で注文住宅をご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。