ビルトインガレージの上に部屋は後悔する?寒さ対策やメリット・デメリット、間取りのポイント
ビルトインガレージの上に部屋のある住宅は、寒さ対策や耐震性の強化などをしないと、後悔する恐れがあります。
そこで本記事では、ビルトインガレージの上に部屋がある住宅のメリット・デメリットや間取りのポイント、後悔しないための対策案について、ご紹介します。
Contents
後悔せずにビルトインガレージの上に部屋をつくるには?
ビルトインガレージとは、1階にガレージを設けるため、ガレージの上に部屋がある間取りになり、インナーガレージとも呼ばれます。
土地を有効活用した家づくりができるため、コンパクトな敷地でも、駐車スペースとご家族に必要な部屋数を確保しやすいメリットがあります。
ですが、ビルトインガレージだからこその注意点もあるため、対策せずに建ててしまうと後悔する恐れがあります。
ポイントは、寒さ対策や耐震性の強化、騒音や排気ガス対策、間取りの工夫です。
具体的な対策案を含めて、ビルトインガレージのメリット・デメリットや間取りアイデアを確認してみましょう。
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ビルトインガレージの上に部屋をつくるメリット
ビルトインガレージの上に部屋をつくるメリットは、下記の通りです。
- 敷地を有効活用した家づくりができる
- 容積率の緩和で広い家にできる
- 車のある生活で行動範囲がグッと広がる
- 多目的な利用ができる
敷地を有効活用した家づくりができる
1階がガレージ、2階以上が居室になるため、敷地を最大限に活用した家づくりが可能です。
都市部では、1階をガレージにした3階建て・4階建ての縦に細長い住宅が人気です。
土地代が高額になりやすい都市部では、コンパクトな土地を購入して、縦に階層を増やしたほうが、トータル費用がお得になるケースが、珍しくありません。
容積率の緩和で広い家にできる
ビルトインガレージには、容積率の緩和措置があり、要件を満たせば、ガレージの上に部屋がない住宅より、広い家を建てることができます。
例えば、建てられる住宅の延床面積の上限が150㎡の場合、延床面積の1/5である30㎡のビルトインガレージであれば、容積率から除外して計算できます。
つまり「150㎡(延床面積の上限)+30㎡(ビルトインガレージの床面積)=180㎡(実際の延床面積)」となり、居室スペースを広く確保することが可能です。
車のある生活で行動範囲がグッと広がる
近年では、車を所有せずに、カーシェアやレンタカーを利用する方も増えてきました。
しかし、自宅に車があることで、その日の天候や気分によって、お買い物や日帰り旅行、キャンプや遊びやすい公園に行くことができます。
気軽にお出かけできるため、休日の行動範囲が広がり、ご家族との思い出をつくりやすくなります。
また、雨に濡れずに乗り降りできるため、小さいお子様や高齢のご家族がいても、安心して外出ができて便利です。
多目的な利用ができる
ビルトインガレージは、車だけではなく、バイクや自転車、アウトドア用品の保管、メンテナンススペースなど、多目的に利用できます。
必要な広さや収納棚、照明器具など、自由にカスタマイズできるため、趣味のスペースとて、大人もワクワクする秘密基地のような空間づくりが可能です。
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ビルトインガレージの上に部屋をつくるデメリットや対策案
ビルトインガレージの上に部屋をつくるデメリットを順番に確認してみましょう。
- 寒さが気になる可能性がある
- 耐震性が低くなる恐れがある
- 建築費が高くなりやすい
- エンジン音や排気ガスの対策が必要
デメリットに対する対策案もご紹介しているため、ぜひ参考にしてくださいね。
寒さが気になる可能性がある
ガレージの上に部屋をつくると、ガレージ内の冷気によって、真上の部屋が冷やされ、寒さが気になる可能性があります。
【寒くなる要因】
- シャッターがなく、ガレージ内に冷気が吹き込むため
- ガレージ部分に断熱施工しないケースがあるため
ですが、ガレージの出入り口にシャッターをつけたり、天井に断熱材を使用したりすることで、暖かい家づくりは十分可能です。
ビルトインガレージの上に部屋をつくって後悔しないために、高断熱な家づくりが得意な住宅会社を検討してみましょう。
耐震性が低くなる恐れがある
ビルトインガレージは、1階部分が大開口になるため、建物を支える壁や柱が少なくなり、耐震性が低くなる恐れがあります。
ですが、多くの住宅会社では、耐震の補強工事や壁や柱を厚くするなど、構造上の耐力を確保す工事をおこなっているため、必ずしも耐震性が低いというわけではありません。
耐震性が一番強い耐震等級3を獲得できる住宅会社を選ぶことで、ビルトインガレージでも、一般的な住宅同様に、安心して暮らすことができます。
建築費が高くなりやすい
1階が大開口のビルトインガレージは、耐震性を強化する工程を挟むため、建築費が高くなる傾向です。
また、建物の強度を高めるために、頑丈な鉄骨造や鉄筋コンクリート造を選ぶケースも多く、コストが高くなりがちです。
令和6年度の国税庁による坪単価をもとに、構造別の費用相場を概算した値を確認してみましょう。
【構造別、工事費用】
構造 | 全国平均の 坪単価 | 延床30坪のビルトインガレージ付き 注文住宅の費用相場 |
木造 | 約68万 | 約2,900万円 |
鉄骨造 | 約97万 | 約4,200万円 |
鉄筋コンクリート造 | 約100万 | 約4,300万円 |
※費用相場は延床面積×坪単価÷0.7で計算した値
参照サイト:国税庁 地域別・構造別の工事費用表【令和6年分用】
同じ30坪の住宅でも、木造と鉄骨造・鉄筋コンクリート造では、費用が1,000万円以上も異なることがわかります。
建築費を抑えたい方は、木造や混構造(木造+鉄骨造、木造+鉄筋コンクリート造)がおすすめです。
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エンジン音や排気ガスの対策が必要
ビルトインガレージの上に部屋がある場合、車のエンジン音やシャッター音が、室内に響くケースがあります。
とくに、ご家族が寝ている時間に車で帰宅することが多いご家庭は、注意が必要です。
静かに開閉できる電動シャッターの導入や寝室をガレージの真上に配置しないなど、事前対策を検討してみましょう。
また、排気ガスがガレージ内に充満しないために、換気扇や小窓を設置するなど、換気対策が必要になります。
ビルトインガレージの間取りのポイント
ビルトインガレージの間取りのポイントをご紹介します。
ビルトインガレージは、簡単にリフォームして広くできないため、将来乗る予定の車のサイズや乗り降りに必要なスペースも考慮することが大切です。
ガレージに必要な広さ
ガレージに必要な広さは、車のサイズによっても異なりますが、車1台分なら「延床4坪~5坪」が目安です。
幅員や長さの目安は、車1台分なら「幅員3.0m×長さ6.0m」、車2台なら「幅員6.0m×長さ6.0m」です。
国土交通省の基準サイズ「普通車:幅員2.5m×長さ6.0m」より、やや大きいサイズになります。
ビルトインガレージは、周りを壁で囲まれているため、基準サイズだと、駐車しにくい恐れがあるためです。
ガレージ真上の部屋の使い方
ガレージの上の部屋は、エンジン音やシャッター音が響くケースがあり、帰宅時間によっては、小さいお子様が起きてしまう可能性があります。
そのため、ガレージの上の空間は、お風呂やキッチンなどの水回り、クローゼットやリビングなど、音が気になりにくい間取り配置が、おすすめです。
ガレージから室内までの動線
ガレージから室内までの動線が「運転席から短い」「天井のあるスペースを移動できる」間取りだと便利です。
室内までの動線すべてに天井がある場合、雨に濡れることなく室内に移動できます。
まとめ
ビルトインガレージの上に部屋をつくるメリット・デメリットや間取りのポイント、後悔しないための事前対策について、ご紹介しました。
土地を有効活用できるビルトインガレージは、15坪以下などの狭小地でも建てることが可能です。
東京でビルトインガレージ付き注文住宅をご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。