ビルトインガレージが得意なハウスメーカーは?30坪~40坪の間取り実例や費用相場を解説

ビルトインガレージが得意なハウスメーカーは?30坪~40坪の間取り実例や費用相場を解説

ビルトインガレージは、使い勝手の良さ・盗難防止・月極駐車料金がかからないなど、メリットが多く、常に一定の人気があります。

ですが、耐震性や騒音の問題など、事前に対策すべきポイントもあるため注意が必要です。

そこで本記事では、機能的なビルトインガレージが得意なハウスメーカー30坪~40坪の間取り実例費用相場後悔しないための注意点をご紹介します。

ビルトインガレージに必要な広さ建築費を抑える方法についてもわかるため、ぜひ記事を参考にしてくださいね。

 

ビルトインガレージとは

ビルトインガレージ

ビルトインガレージとは、建物内部にある駐車スペースをさし「インナーガレージ」とも呼ばれます。

都市部での人気が高く、15坪以下の狭小地でも、車1台分のビルトインガレージ付き注文住宅を建てることが可能です。

車だけに限らず、バイクや自転車、アウトドア用品など、趣味のものを収納するのに、便利な空間です。

ビルトインガレージに必要な広さ・長さ

ビルトインガレージに必要な広さ

ビルトインガレージに必要な広さは、車種によっても異なりますが、車1台分なら「延床4坪~5坪」が目安です。

長さの目安は、車1台分は「幅員3.0m×長さ6.0m」、車2台の並列駐車なら「幅員6.0m×長さ6.0m」になります。

ビルトインガレージの場合、国土交通省の基準サイズ「普通車:幅員2.5m×長さ6.0m」より、やや大きいサイズがおすすめです。

3面が壁で囲まれているため、指針通りのサイズだと、駐車しにくくなる恐れがあります。

ビルトインガレージは、簡単にリフォームして広げることができないため、今後、乗る予定の車のサイズドアをどれだけ開けたいかなども含めて、検討することが大切です。

参照サイト:国土交通省 駐車設計・施工指針

 

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ビルトインガレージの費用相場

ビルトインガレージの費用相場を車の台数・構造別に解説|間取り実例や必要な広さについても

費用相場

ビルトインガレージは、構造上の耐力を確保するために、頑丈な鉄骨造や鉄筋コンクリート造で建築するケースが多く、費用が割高になる傾向です。

令和6年度の国税庁による構造別の坪単価と概算した費用相場を確認してみましょう。

 

【構造別、工事費用】

構造全国平均の

坪単価

延床30坪のビルトインガレージ付き

注文住宅の費用相場

木造約68万約2,900万円
鉄骨造約97万約4,200万円
鉄筋コンクリート造約100万約4,300万円

※費用相場は延床面積×坪単価÷0.7で計算した値

参照サイト:国税庁 地域別・構造別の工事費用表【令和6年分用】

同じ30坪のビルトインガレージ付き注文住宅でも、木造と鉄骨造・鉄筋コンクリート造では、1,000万円以上の差が生じます。

費用を抑える方法

先述の通り、ビルトインガレージの費用は、構造によって大きく異なります。

そのため、費用を抑えるためには、木造や混構造(鉄骨造+木造・RC造+木造)がおすすめです。

木造でも、壁や柱を厚くしたり、特殊な建材を使用することで、高い耐震性を維持したまま、大開口のビルトインガレージを造ることができます。

また、1階を鉄骨造にして、2階・3階を木造にするなど、混構造も同時に検討してみると良いでしょう。

材料費だけではなく、軽い木造を選ぶことで、高額になりやすい地盤改良費も抑えることができます。

 

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30坪~40坪ビルトインガレージの間取り実例

延床30坪~40坪前後の機能的なビルトインガレージの間取り実例をご紹介します。

【30坪前後】狭小地に建てた3階建て

30坪のビルトインガレージ

▶30坪前後のビルトインガレージ事例

  • 敷地:13.47坪
  • 延床:28.13坪

敷地13坪の狭小地に建てた3階建てのビルトインガレージです。

ビルトインガレージ内に玄関ドアを設けており、雨に濡れずに、車から室内へ移動できる間取りです。

ビルトインガレージの間取り

【34坪】吹き抜けのある10cmも無駄にしない間取り

34坪のビルトインガレージ

▶吹き抜けがあるビルトインガレージ事例

  • 敷地:18.79坪
  • 延床:34.16坪

建物内部に車全体が収納できるスペースをあえて設けないことで、コンパクトな敷地でも、スムーズな駐車が可能です。

ビルトインガレージ+吹き抜けの間取りは、居住スペースが狭くなるため、難しいポイントです。

ですが、10cmも無駄にしない設計アイデアによって、吹き抜けのある明るいリビングと子どもたちに必要な遊び場を確保できました。

ビルトインガレージの間取り

【34坪】間口が狭くても車2台の木造耐火住宅

34坪のビルトインガレージ

ビルトインガレージの間取り

▶34坪のビルトインガレージ事例

  • 敷地:17.33坪
  • 延床:34.35坪

こちらは、手前に1台、奥に1台の合計2台の駐車スペースを確保したビルトインガレージです。

間口が狭くても、奥に細長い敷地であれば、2台分の駐車スペースも検討できます。

木造耐火構造にしたことで、駅チカや都市部に多い防火地域・準防火地域でも建築が可能です。

縦の空間設計にこだわっており、機能的で暮らしやすい間取りを実現しています。

 

木造耐火住宅

▶【都内トップクラスの施工実績】防火・準防火地域で建てる「木造耐火住宅」

【40坪】車2台が並列できる4階建て

ビルトインガレージ

ビルトインガレージの間取り

 

▶おしゃれなビルトインガレージ事例

  • 敷地:42.08坪
  • 延床:40.64坪

車2台を並列駐車できる4階建てのおしゃれなビルトインガレージです。

デザインの細部までこだわり、明るく開放感のある住空間と高級感のある外観デザインを実現しています。

ビルトインガレージが得意なハウスメーカーの特徴

ビルトインガレージが得意なハウスメーカー

ビルトインガレージが得意なハウスメーカーは、どこなのでしょうか?

一般的な注文住宅と比べて、重要な特徴がいくつかあるため、順番に確認してみましょう。

地震に強い家づくりが得意

ビルトインガレージは、1階部分の壁面積が少なくなるため、耐震性に不安が生じます。

そのため、地震に強い家づくりが得意なハウスメーカーを積極的に検討してみましょう。

耐震性の強さは、1~3の耐震等級で比較でき、一番地震に強いのは「耐震等級3」です。

耐震等級3を取得することで、地震の多い日本でも安心して暮らすことができますね。

 

制震王

▶「耐震」+「制震」で実現する地震に強い住まい【制震王】

3階建ての施工実績が豊富

ビルトインガレージは、1階の大部分をガレージとして使用するため、ご家族に必要な居住スペースを確保するために、3階建て以上にするケースが多くなります。

3階建ては、一般的な2階建てとは異なる間取りプランや施工技術が重要です。

ビルトインがレージ内の設計だけではなく、暮らしやすい間取りにするために、3階建ての施工実績が豊富なハウスメーカーがおすすめです。

 

ビルトインガレージで後悔しないための注意点

車

排気ガスやエンジン音の対策

建物内部にあるビルトインガレージは、車の盗難やいたずらを防止できるメリットなどがありますが、排気ガスエンジン音で後悔する方もいらっしゃいます。

ガレージ内に換気扇や小窓を設置し、排気ガスの充満を防ぎましょう。

また、エンジン音やシャッター音への対策として、寝室や書斎を音が響きやすいガレージの真上に配置しないなど、間取りの工夫を検討してみましょう。

都心なら容積率の緩和措置を利用

ビルトインガレージを設けたことで、居住スペースが狭くなったと後悔しないために、容積率の緩和措置を利用してみましょう。

ビルトインガレージには容積率の緩和措置があり、延床面積の1/5を限度として、容積率の計算から除外できます。

例えば、建築できる延床面積の上限が150㎡の場合でも、ビルトインガレージが1/5である30㎡であれば、延床面積180㎡までの注文住宅を建てることができます。

まとめ

ビルトインガレージが得意なハウスメーカーや30坪~40坪の間取り実例、費用相場やコストを抑える方法について、ご紹介しました。

ビルトインガレージは、土地代の高い都心での人気が高く、狭い土地でも、必要な駐車スペースと居住スペースを確保できる家づくりが可能です。

東京でビルトインガレージ付き注文住宅をご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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