3階建てビルトインガレージで車2台分を確保したい|価格や間取り実例、メリット・デメリット
コンパクトな敷地でも、3階建てビルトインガレージにすることで、車2台分の駐車スペースと4人家族がのびのび暮らせる居住スペースを確保できます。
本記事では、ビルトインガレージに2台分の駐車スペースを確保するために必要な広さや価格の目安、間取りの実例やメリット・デメリットをご紹介します。
3階建てビルトインガレージでも2台分の駐車スペースは確保できる
ビルトインガレージとは、住宅の1階部分に駐車スペースを組み込んだガレージのことをさします。
「インナーガレージ」とも呼ばれていますが、意味はほぼ同じです。
都市部での人気が高く、20坪前後の狭小地でも、2台分の駐車スペースを設けることが可能です。
駐車スペースのサイズは、普通自動車1台分の場合、幅員2.5m、長さ6.0mとして、国土交通省が指針を出しています。
ですが、ビルトインガレージの場合、3面が壁で囲まれているため、車種によっても異なりますが、国土交通省のサイズより、ゆとりのある駐車スペースがおすすめです。
ビルトインガレージの車2台分の場合、延床8坪~10坪、並列駐車なら幅員3.0m×長さ6.0m、縦に駐車するなら幅員3.0m×長さ12.0mが目安です。
たとえば、敷地18坪に建てられる注文住宅の広さは、1階12.6坪、延床36坪ほどです。(建ぺい率70%・容積率200%の場合)
1階に10坪の駐車スペースを設けても、残り26坪で居住スペースを確保できるため、ご家族4人に必要な部屋数や広いリビングを実現できます。
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3階建てビルトインガレージのメリット
3階建てビルトインガレージのおもなメリットは、下記の通りです。
- 土地代を抑えて2台分の駐車スペースを確保できる
- 駐車だけではなく多目的に使用できる
- 車のある生活で旅行や買い物が行きやすい
- 月極駐車料金がかからない
- 盗難やいたずらから守れる
土地代を抑えて2台の駐車スペースを確保できる
3階建てビルトインガレージは、縦に階層を増やすため、土地を有効活用して、2台分の駐車スペースと十分な居住スペースを確保できます。
たとえば、土地1坪が100万円や200万円と高額な東京都では、10坪の違いで1000万円以上、土地代を安く抑えることが可能です。
駐車だけではなく多目的に使用できる
ビルトインガレージは、車の保管だけではなく、自転車やバイク、アウトドア用品やキャンプ用品の保管など、趣味のスペースとして多目的に使用できます。
ガレージ内に収納棚を設置することで、愛車のメンテナンススペースとして、いつでもお手入れすることも可能です。
車のある生活で旅行や買い物が行きやすい
自宅に車があることで、レンタカーやカーシェアとは違い、予約なしで気軽に車を利用できます。
日々の買い物はもちろんのこと、休日の日帰り旅行など、その日の気分や天候に合わせて、お出かけできるため、行動範囲をグッと広げられる魅力があります。
月極駐車料金がかからない
自宅以外で車を保管するためには、月極駐車場を契約する必要があります。
都市部では、1台3万円以上するケースも多く、2台になると月6万円以上の負担です。
毎月の駐車料金を支払うより、ビルトインガレージ付きの注文住宅を建てて、住宅ローンを返済したほうが、トータルでお得になるケースが少なくありません。
3階建てビルトインガレージのデメリット
3階建てビルトインガレージのデメリットについても、しっかりと確認しておきましょう。
- 建築費用が割高
- 騒音・換気対策が必要
建築費用が割高
3階建てビルトインガレージで2台分の駐車スペースを設ける場合、1階部分の出入り口が大開口になるため、建物を支える壁面積が少なくなります。
そこで、構造上の耐力を上げるために、柱や壁に厚さを持たせたり、特殊な材料を使用したり、通常とは別の工程が必要になるため、建築費用が割高になります。
また、耐震性を高めるために、木造ではなく鉄骨造や鉄筋コンクリート造で建築されるケースも多く、構造面でもコストが高くなりがちです。
ですが、耐震性の強さは、構造ではなく設計による部分が大きいため、木造の3階建てビルトインガレージでも、耐震性の強い家づくりは可能です。
建築コストを抑えたい方は、木造も含めて、比較検討するのがおすすめです。
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騒音・換気対策が必要
ビルトインガレージでは、車から出る排気ガスが、ドアや窓から室内に流れ込んでくることがあります。
排気ガスを室内に入れないために、換気扇や風通しをよくするなど、換気対策が必要になります。
また、エンジン音やシャッター音が、2階の居住スペースまで響いてしまうことがあります。
そのため「天井に防音材」「寝室や子ども部屋をガレージの真上に配置しない」など、間取りの工夫や防音対策が重要になります。
車2台分のビルトインガレージの価格
2台分の駐車スペースを設けたビルトインガレージを造る場合、どのくらいの費用がかかるのでしょうか?
ビルトインガレージを造るといっても、ビルトインガレージだけを造るのではなく、建物の一部として造るため、選ぶ構造によって価格の目安は異なります。
令和6年度の国税庁による構造別建築費用の坪単価を確認してみましょう。
【構造別、工事費用】
構造 | 全国平均の 坪単価 |
木造 | 約68万 |
鉄骨造(S造) | 約97万 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | 約100万 |
参照サイト:国税庁 地域別・構造別の工事費用表【令和6年分用】
上記の価格を参考に、2台分に必要なスペースを8坪~10坪として概算した値を見てみましょう。
【車2台のビルトインガレージの価格】
構造 | 2台分 ビルトインガレージ価格 |
木造 | 544万円~680万 |
鉄骨造(S造) | 776万円~970万 |
鉄筋コンクリート造(RC造) | 800万円~1000万 |
2台分のビルトインガレージの価格相場は「544万円~1000万円」となり、構造によって大きく異なることがわかります。
ビルトインガレージの固定資産税はかからない?
「ビルトインガレージの固定資産税はかからない」という記事を見かけた人も、多いかと思います。
結論から言いますと、ビルトインガレージの固定資産税は安くなりません。
正しくは、ビルトインガレージは「延床面積の1/5を限度として、容積率の計算から除外できる」という緩和措置があるということです。
たとえば、延床面積150㎡、ビルトインガレージ30㎡の場合、ビルトインガレージが延床面積の1/5になるため、容積率に含めず計算できます。
つまり、延床面積150㎡が上限でも、実際には180㎡の広い住宅を建てられるということです。
ですが、ビルトインガレージを容積率に含めずに計算できても、実際の床面積には含まれるため、固定資産税は通常通りかかります。
参照サイト:建築基準法
ビルトインガレージの間取り実例
3階建てビルトインガレージや2台分の駐車スペースを確保したビルトインガレージの間取りの実例をご紹介します。
具体的にビルトインガレージのある暮らしをイメージするために、ぜひ参考にしてくださいね。
車+バイク2台の3階建てビルトインガレージ
敷地10.59坪、延床24.29坪の3階建てビルトインガレージです。
コンパクトな敷地でも、ガレージ内は、車とバイク2台の駐車スペース、工具の収納棚やメンテナンススペースを確保しています。
2台が並列駐車できるビルトインガレージ
手間に2台、後ろに1台、合計3台の駐車スペースを確保したビルトインガレージです。
車2台を並列駐車するために、開口部は5m近くありますが、独自の工法によって、鉄骨造並みの広い開口部を木造で実現しています。
車が2台入る高級感のあるビルトインガレージ
ガレージ内の照明も含めて、全体的に高級感のあるビルトインガレージ付きのデザイン住宅です。
2台並んで停められるプランを実現するために、駐車スペースを半地下にし、車の出し入れがしやすい間取りを実現しています。
まとめ
3階建てビルトインガレージで車2台分の駐車スペースを確保できる広さや価格の目安、間取りの実例をご紹介しました。
20坪前後の狭小地でも、車2台分の駐車スペースと家族4人がのびのびと暮らせる居住スペースの確保は可能です。
東京で3階建てビルトインガレージをご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。