【地震に強い屋根の形・5つの特徴】知っておきたい5つの注意点も解説

【地震に強い屋根の形・5つの特徴】知っておきたい5つの注意点も解説

「地震に強い屋根の形や特徴を知りたい」
地震に強い家を建てたい方から、このようなご質問をいただくことがあります。

東日本大震災や熊本地震、能登半島地震など、日本の各所で大きな地震が発生しています。
また、首都直下型地震や南海トラフ地震の発生も予想される中で、どの地域でも地震への備えは必要といえます。

複数ある地震への備えの中で、重要なもののひとつは屋根に対する工夫です。
地震に備えるべく、強い形の屋根はあるのか、またどういった特徴の屋根が地震に強いのか、理由とともに確認しましょう。

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地震に強い屋根の形・特徴「5つ紹介」

地震に強い屋根の形や特徴とはどういったものか、次の5つの特徴を紹介します。

  • 特徴(1)軽い
  • 特徴(2)新しい
  • 特徴(3)シンプル
  • 特徴(4)フラット
  • 特徴(5)建物の形もシンプル

特徴(1)軽い

1つ目の特徴は、屋根が軽いことです。

日本の一戸建てで利用される屋根には、瓦やガルバリウム鋼板、スレートなど複数の種類があります。

実は屋根の種類によって重量は大きく変わり、たとえば瓦とガルバリウム鋼板では屋根の重さが7~8倍ほど変わることがあります。
具体的に、1m2あたりの屋根材の重さの目安は以下のとおりです。

  • 瓦:40kg / m2
  • スレート:20kg / m2
  • ガルバリウム鋼板:5kg / m2

このように、屋根材によって重量は変わります。
柱・はりなどの構造材が同じ場合、屋根が軽いほど構造部分にかかる荷重の負担は軽くなります。

また、建物の重心が低くなりますので、地震発生時に横方向に生じるエネルギーが減ることにもつながり、地震に強い家になります。

特徴(2)新しい

2つ目の特徴は、屋根の製品や施工時期が新しいことです。

阪神・淡路大震災など大きな地震を受けて、屋根製品の地震に対する工夫もレベルが高まっています。

たとえば瓦を例にすると、伝統的な瓦屋根の工法は瓦の裏側に粘土を置いて固定していました。
しかし粘土を利用すると、長く使用する中で乾燥収縮を起こし、地震への耐久性が失われてしまいます。

 

そこで近年の瓦は、屋根に横方向に木材を配置して引っ掛けるように固定する工夫が加えられています。

また、瓦同士が連結できるよう金具が付属していて、一体化して施工できるようにする工夫もあります。

瓦屋根の緊結方法の強化について

引用:国土交通省「瓦屋根の緊結方法が強化されます」

瓦を例にしましたが、どの建材も地震など災害に強くなるよう改良が加えられています。

また、基準の改正が加えられることもありますので、新たに施工する屋根ほど地震に対する安心感が高まります。

特徴(3)シンプル

片流れのシンプルな形状の注文住宅(江東区)

(敷地27.67坪)片流れのシンプルな形状の屋根の木造二階建て住宅の事例>>>

3つ目の特徴は、シンプルな形状の屋根型であることです。

屋根の形が複雑な場合、凹凸のある箇所に地震のエネルギーが集中して破損につながるケースがあります。
また、複雑な形の屋根は、屈曲部などに雨水が集まり雨漏りが生じる原因になる場合も。

雨漏りが発生した屋根や柱は腐食を起こし、耐震性が低下する恐れもあります。

以下のようにシンプルな形状の屋根を選択して、地震が起きた場合でも被害を受けにくく、雨漏りの心配も不要な耐久性が高い屋根にすることをおすすめします。

  • 切妻屋根
  • 寄棟屋根
  • 片流れ屋根

シンプルな形状の屋根は、新築から時間が経過してメンテナンスが必要になった場合も、費用を抑えられるメリットがあります。

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特徴(4)フラット(陸屋根)

4つ目の特徴は、フラット(陸屋根)を選択することです。
陸屋根とは、勾配をほとんど水平にして、屋根を屋上として利用できるようにした仕様を指します。

陸屋根で箱型、地震の揺れが均等に伝わる3階建て住宅(江東区)

(敷地13.47坪)陸屋根、屋上利用の木造三階建て住宅の事例>>>

陸屋根は屋根に凸部がないことから地震の揺れが建物に対して均等にかかり、部分的な破損の発生を防ぎます。

また、瓦やガルバリウム鋼板といった屋根材の代わりに、防水塗装で雨漏りを防ぎますので、屋根材がない分だけ屋根を軽量化できる点もメリットです。

関連記事:【陸屋根の木造住宅】メリットや失敗例、対策も解説

特徴(5)建物の形もシンプル

5つ目の特徴は、建物の形自体がシンプルであることです。

正方形に近い形状の家は、地震が発生した際に各面が支え合い揺れをバランスよく分散する特徴があります。

建物の一部分に歪みが集中することがなく、屋根に対する損傷も軽減できることを期待できます。

関連記事:地震に強い家の特徴を解説

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地震に強い屋根に関する注意点

地震に強い屋根を実現したい方が、新築する前に知っておきたい注意点もありますので紹介します。

工法・素材に加えて、施工精度とメンテナンスが重要

地震に強い家を建てるため、屋根の耐震性を高めるなら、屋根の形や素材といった要素のほかに、高い施工精度とメンテナンス性も重要です。

設計上、地震に耐えられる構造であっても、釘やボルトなどの位置や施工が不適切であれば、歪みの原因になります。
このため、4階建て住宅や狭小住宅への対応など、高い技術力を持つハウスメーカーに依頼することが重要です。

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メンテナンス性に配慮する施工も検討しましょう。

  • 屋根の勾配を抑えて点検しやすい環境を整える
  • 金属防水など高い耐久性のある仕上げを採用する
  • 屋根を点検するためのハッチを準備する

こうした工夫を加えることで、適切なタイミングでメンテナンスでき、また防水層の交換や再塗装などの時期を長く取ることができます。

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耐震等級3の取得を基本に家づくりする

屋根の強度を確保するためには、耐震等級3の取得も効果的です。

十分な量の壁や柱があり、建物のバランスが優れた耐震等級3の家では、大きな地震を受けても構造部分が損傷を受けづらいことを期待できます。

屋根の損傷も低減できますので、耐震等級3を標準仕様にしている、またはオプションで選択できる会社に依頼することをおすすめします。

関連記事:耐震等級とは?1・2・3の違いも分かりやすく解説

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制震で建物に加わるダメージを軽減する

耐震に加えて、制震を導入して建物に加わるダメージを軽減する考え方も重要です。

制震とは、制震テープなどを活用して地震の揺れを吸収する考え方で、採用する工法にもよりますが最大で80%揺れを抑えられるケースがあります。

耐震とは異なり、複数回発生する地震に対しても効果を発揮し続けますので、大きな地震前後に余震があった場合でも建物への損傷を小さくできます。

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太陽光発電は新築時に取り付けておく

新築の屋根に太陽光発電システムを搭載する場合は後付けでなく建物と同時に設置することをおすすめします。

後付けで太陽光発電を導入する場合、地震や台風を受けても損傷を抑えられるよう、既存の屋根に穴を開けて設置することとなります。

一方で新築時に太陽光発電システムを取り付ける場合、地震に耐えられるよう、また雨漏りを避けられるよう防水層や下地施工の段階で工夫を加えられます。

特に、建物と太陽光発電システムがパッケージ化された商品は、地震や台風への様々な工夫が加えられていますので、地震に対して不安を感じる方は利用をおすすめします。

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まとめ│地震に強い家はクレバリーホーム東京へ

「地震に強い屋根の形は?特徴は?」
こうした疑問を持つ方に向けて、屋根の形や特徴への工夫を紹介しました。

改めて、以下5つの特徴を持つ屋根の家は地震に強くなります。

  • 特徴(1)軽い
  • 特徴(2)新しい
  • 特徴(3)シンプル
  • 特徴(4)フラット
  • 特徴(5)建物の形もシンプル

こうした工夫を加えた家にして、地震に強く安心して住み続けられる家を建てましょう。

地震への不安を解消したい方は、木造4階建てで耐震等級3も可能な、クレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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