二世帯住宅の予算はどれくらい?タイプ別・坪数別の費用相場や費用を抑える方法を解説

二世帯住宅の予算はどれくらい?タイプ別・坪数別の費用相場や費用を抑える方法を解説

二世帯住宅は、予算がいくらあれば、建てられるのでしょうか?

二世帯住宅には「完全分離型」「一部共有型」「完全共有型」の3タイプがあり、それぞれ費用相場が異なります。

そこで本記事では、二世帯住宅の予算の目安タイプ別・坪数別の費用相場費用を抑える方法おすすめの間取りについて、解説します。

 

二世帯住宅の予算はいくら?

二世帯住宅 予算

二世帯住宅の予算の目安について、解説します。

令和6年度の国税庁による木造の工事費用の全国平均は「約68万円/坪」です。

全国平均を基に、二世帯住宅に多い「延床面積35坪~55坪」の建築費用を確認してみましょう。

 

延床面積本体価格の目安建物総額の目安
35坪2,380万円3,400万円
45坪3,060万円4,370万円
55坪3,780万円5,400万円

建物総額は、本体価格÷0.7で計算した値

参照サイト:国税庁 地域別・構造別の工事費用表【令和6年分用】

二世帯住宅の予算は「3,400万円~5,400万円」程度かかると、イメージしておくと良いでしょう。

住宅の建築費用には、本体価格以外にも「諸費用」「付帯工事費」がかかるため、予算を決める際には、建物総額で確認することが大切です。

ただし、設備や仕様、立地などによって、建築費用は変動するため、必ず見積書を確認してくださいね。

 

関連記事:【2025年以降】住宅ローン控除はどうなる?変更点や控除額、省エネ基準や子育て世帯の優遇について 

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二世帯住宅のタイプ別費用相場はいくら?

二世帯住宅

▶完全分離型 二世帯住宅の事例

二世帯住宅の費用相場を「完全分離型」「一部共有型」「完全共有型」のタイプ別にご紹介します。

完全分離型:4000万~5500万円

完全分離型は、キッチンや浴室、玄関などすべての設備を二世帯でわけるタイプの住宅です。

費用相場は「4000万円~5500万円」程度かかり、3タイプのなかで一番コストが高くなります。

完全分離型には、親と子世帯の間取りを上下階でわける「上下分離型」と、左右でわける「左右分離型」が、主なパターンです。

 

【メリット】

プライバシーを確保して、お互いの生活リズムをしっかりと守りたいご家庭に、おすすめです。

お風呂や食事、起床時間など、ライフスタイルが違っていても、お互いに気を使うことなく生活できます。

 

【デメリット】

キッチンや浴室など、すべての設備が二世帯分必要になるため、建築費用が割高です。

また、家自体も広くなるため、必要な敷地面積も広くなり、土地購入費が高くなります。

 

都市部では、土地代を抑えられる3階建て・4階建ての「上下分離型」が人気です。

縦に階層を増やすことで、コンパクトな土地でも、二世帯がのびのびと暮らせる広さを確保できます。

 

一部共有型:3500万~4500万円

一部共有型は「リビング」や「玄関」など、部分的に二世帯で共有するスペースを設けた住宅です。

費用相場は「3500万円~4500万円」程度かかり、部分的に設備や間取りを共有することで、完全分離型より安くなる傾向です。

 

【メリット】

どの部分を共有にするのか、自由にカスタマイズできるため、二世帯のライフスタイルにあった間取りにできます。

一定のプライバシーを確保しつつ、二世帯でのコミュニケーションも取りやすいタイプです。

 

【デメリット】

共有部分があるため、そこでトラブルに発展するリスクが、完全分離型と比べて高くなります。

使い方や掃除の仕方など、事前に二世帯で話し合うことが重要です。

完全共有型:3000万~3500万円

完全共有型は、昔ながらの同居型のタイプであり、すべての設備を共有する住宅です。

費用相場は「3000万円~3500万円」程度かかり、コストを一番抑えて建築できます。

 

【メリット】

一般的な住宅と同じように、1セットの設備で建築できるため、費用を大幅に抑えることができます。

 

【デメリット】

プライバシー確保が難しくなるため、二世帯の関係性が良好ではない場合、ストレスを感じやすくなります。

 

関連記事:二世帯住宅とは│建築基準法などでの定義があるのか解説します

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二世帯住宅の費用を抑える方法

二世帯住宅の費用

二世帯住宅の費用を抑える方法について、ご紹介します。

  • 外観や屋根の形状をシンプルにする
  • 間取りの無駄をなくし、延床面積を減らす
  • 土地を有効活用し、土地代を抑える

外観や屋根の形状をシンプルにする

二世帯住宅の外観や屋根を凹凸の多い複雑な形状にした場合、必要な建材が増え、工期も長くなることから、人件費が割高になります。

シンプルな長方形の外観片流れ屋根などは、効果的に全体の建築費用を抑えることができます。

シンプルなデザインは、どの世代からも受け入れやすく、おしゃれでスタイリッシュな仕上がりになります。

将来的に、リフォーム費用を抑えられるメリットもあります。

二世帯住宅

▶木造耐火3階建て二世帯住宅の事例

間取りの無駄をなくし、延床面積を減らす

単純に延床面積を減らすことで、本体価格の建築費を抑えることができます。

間取りの無駄をなくし、暮らしやすいシンプルなお住まいを目指しましょう。

具体的には「廊下をなくす」「デットスペースを収納にする」などがあります。

廊下を居住スペースに、デットスペースを収納にすることで、必要な延床面積を減らすことができます。

 

土地を有効活用し、土地代を抑える

限られた敷地でも、土地を有効活用することで、二世帯がのびのびと暮らせる家づくりは可能です。

購入する敷地を狭くすることで、土地代を抑えることができます。

とくに、土地代が高い都市部では、1坪が100万円~200万円するエリアもあり、10坪の違いで、費用を1,000万円以上抑えられるケースもあります。

土地を有効活用するためには、建築予定のエリアでの施工実績が豊富にある住宅会社に依頼することが、重要です。

 

クレバリーホームの木造4階建て

▶コンパクトな敷地でも広い二世帯住宅を実現する【木造4階建て】

二世帯住宅のおすすめの間取り

最後に、二世帯住宅のおすすめの間取りについて、ご紹介します。

  • 完全分離型でプライバシー確保
  • 「玄関」や「リビング」のみ共有
  • 個室の位置を離して完全共有

完全分離型でプライバシー確保

完全分離型は、お互いのプライバシーを確保できるため、近年、とくに人気のあるタイプです。

玄関から完全に分離しているため、一般的な注文住宅と変わらない快適な暮らしを実現します。

マンションやアパートの隣同士のような、ちょうど良い距離感になり、安全・安心にお互いがサポートし合える暮らしが可能です。

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「玄関」や「リビング」のみ共有

限られた延床面積でも、ゆとりのある空間設計ができる一部共有型は、二世帯のコミュニケーションとプライバシー確保を、ちょうど良いバランスにできます。

日々の生活のなかで、お互いに顔を合わせる機会があるため、育児や親世帯のサポートが、しやすくなります。

 

下記は、玄関のみ共有の施工事例です。

▶部分共有型 二世帯住宅の事例

個室の位置を離して完全共有

完全共有型は、プライバシーを確保できる個室の位置が重要です。

子世帯と親世帯の個室が隣接している場合、起床時間や生活リズムの違いによって、お互いがストレスを感じやすくなってしまいます。

廊下やリビング、上下階で個室をわけるなど、ある程度、プライバシーが守られる配置がおすすめです。

まとめ

二世帯住宅のタイプ別・坪数別の予算や費用を抑える方法、二世帯住宅のおすすめの間取りについて、解説しました。

二世帯住宅には「完全分離型」「一部共有型」「完全共有型」の3タイプがあり、費用相場もそれぞれ異なります。

二世帯住宅の建築が得意な住宅会社を選び、予算内で快適な家づくりを目指してくださいね。

東京で二世帯住宅をご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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