3階建て狭小住宅で老後も快適に暮らすには?間取りアイデアやメリット・デメリットについて
3階建て狭小住宅は、利便性の良い都心に、土地代を抑えて、広々とした家づくりができることから、人気が高まっています。
ですが、10年後20年後先の老後まで、不便なく暮らせるのかと不安に感じられる方も、多いかと思います。
そこで本記事では、老後も安心な3階建て狭小住宅の間取りアイデアやメリット・デメリットについて、解説します。
高齢の方が、快適に暮らしている成功事例は多数あるため、ぜひ記事を参考に、長く住める家づくりを目指してくださいね。
老後も快適な3階建て狭小住宅のアイデア
3階建て狭小住宅で、老後も快適に暮らすための間取りや住宅性能のアイデアを順番にご紹介します。
- 階段の上り下りを減らす
- 階段の段差を低くし、転倒リスクを軽減
- 断熱性を高め、熱中症やヒートショック対策
- 将来、リフォームしやすい間取りにする
- 外壁と屋根のメンテナンスの回数を減らす
階段の上り下りを減らす
3階建て狭小住宅で、老後の暮らしに不安を感じる一番の理由は、階段の上り下りが増えることです。
足腰が弱くなる老後は、階段移動が身体的に負担を感じやすくなります。
そのため、階段の上り下りをできるだけ少なくする工夫が大切です。
【間取りポイント】
- 小型ホームエレベーターを設置
- 1階2階で生活を完結できるようにする
- ワンフロアに水回りをまとめる
狭小住宅でも、小型のホームエレベーターであれば、省スペースで設置ができ、居住スペースを圧迫しません。
また、老後の暮らしでは、1階2階部分で、生活が完結できるように、水回りや寝室を設けることが、ポイントです。
一般的な2階建てと同様の暮らしを送りつつ、お子様やお孫さんの居住スペースを3階に確保することができます。
関連記事:【3階建ての狭小住宅】約15坪でも快適な間取り5選│事例をご紹介
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階段の段差を低くし、転倒リスクを軽減
老後は、階段の段差による転倒リスクが高まります。
階段の段差を低くし、緩やかな勾配をつくることを検討してみましょう。
【間取りのポイント】
- おすすめの段差は15㎝
一般的な住宅の階段の高さは、23cm程度ですが、老人ホームなど高齢者向けの建物を対象にした基準は、高さが16cm以下としています。
断熱性を高め、熱中症やヒートショック対策
老後、家の中で注意したい症状として「熱中症」と「ヒートショック」があげられます。
断熱性と気密性の高い住宅は、外気の影響を受けにくくなるため、室内を適温に維持しやすく、熱中症やヒートショックになるリスクを軽減できます。
3階建て狭小住宅は、1階と3階での温度差が大きくなりやすいため、家全体の断熱性を高めることが重要です。
家自体の断熱性の高さは「UA値」で確認できます。
UA値は、数値が低いほど断熱性が高い住宅になります。
クレバリーホーム東京は、「UA値:0.46」の最も厳しい北海道の基準と同等の断熱性能を実現しています。
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将来、リフォームしやすい間取りにする
老後の生活に必要な設備を充実させすぎて、現在の暮らしが窮屈になってしまっては、本末転倒です。
そこで、必要になったタイミングで、暮らしやすいお住まいにリフォームすることも選択肢の1つになります。
設計段階でリフォームしやすいスペースを設けることで、比較的小規模の工事でリフォームが可能です。
【間取りのポイント】
- 階段に家庭用昇降機を設置できるスペースを設ける
- 間仕切り壁を撤去できる設計にする
一般的な階段に「家庭用昇降機」を設置することで、身体に負担をかけることなく、上下階の移動をおこなうことができます。
家庭用昇降機ができる階段の横幅は、100cmです。
また、将来、家族構成が変わった際に、2つの部屋をワンフロアにして、広々とした空間にされる方は、大勢いらっしゃいます。
間仕切り壁を撤去できる構造にすることで、容易にリフォームできます。
外壁と屋根のメンテナンスの回数を減らす
3階建て狭小住宅は、駅チカや都市部に多いため、足場を組むような外壁塗装や屋根のメンテナンス工事が、困難になるケースが、珍しくありません。
具体的な理由として「前面道路が狭すぎて大型トラックが停められない」「隣の家との距離が近すぎて足場を組めない」などです。
その場合、通常作業では工事ができないため、コストが高額になります。
ですが、メンテナンスフリーの外壁や耐久性の高い屋根材を選ぶことで、将来かかるリフォーム費用を抑えることができます。
老後まで長く快適に暮らすために、定期的なメンテナンスは必須ですが、メンテナンスの回数を減らせる素材を選ぶことで、老後の資産を守ることが可能です。
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【3階建て狭小住宅】メリット
3階建て狭小住宅のメリットは、下記の通りです。
- 土地代を抑えて広い家を建てられる
- いざという時に売却しやすい
- 利便性の良い都心を選びやすい
土地代を抑えて広い家を建てられる
3階建て狭小住宅は、コンパクトな土地でも、ご家族に必要な部屋数や広さを確保しやすいメリットがあります。
土地代が高い都市部では、限られた土地を有効活用できる3階建て狭小住宅のほうが、2階建てと比べて、トータル費用がお得になるケースが、少なくありません。
10坪15坪の敷地面積でも、3階建て・4階建てにすることで、ご家族がのびのびと暮らしている成功事例は、多数あります。
いざという時に売却しやすい
将来、介護や通院など、ご家族のライフスタイルの変化によって、住宅を売却する必要性がくるかもしれません。
万が一、売却となった際に、郊外と比べて、利便性の良い都心に建てた住宅は、ニーズがあるため、売却しやすくなります。
3階建ては売れにくいという話もありますが、駅チカや都市部であれば、需要があります。
臨機応変に、住まいをどうするか検討しやすいメリットがあります。
利便性の良い都心を選びやすい
3階建て狭小住宅は、利便性の良いエリアに多い傾向です。
通勤・通学に便利な立地や福祉施設の充実したエリアなど、現在のライフスタイルに最適な環境と老後も安心して暮らせる環境を同時に叶えることができます。
【3階建て狭小住宅】デメリットと対策
3階建て狭小住宅のデメリットと対策について、解説します。
- 階段の上り下りが多くなる
- 地震による揺れを感じやすい
階段の上り下りが多くなる
3階建て狭小住宅のデメリットは、階段の上り下りが多くなることです。
そのため、生活動線と家事動線を「短く・スムーズにする」間取りが、重要になります。
玄関の「シューズクローク」やリビングの「壁面収納」など、ご家族が日常的に使用するアイテムが、生活動線上にあると、帰宅時や外出時に便利です。
また「洗濯家事をワンフロアで完結できるようにする」など、階段移動を少なくする間取りが、おすすめです。
地震による揺れを感じやすい
3階建ての狭小住宅は、縦に長いため、地震による揺れを感じやすいデメリットがあります。
地震の多い日本で安心して暮らすために、耐震性の強い家づくりを目指しましょう。
耐震性は1~3まで等級があり、数字が大きくなるほど、耐震性も高くなります。
関連記事:【木造3階建ては危ない?】耐震等級3が難しい理由やビルトインガレージ付きの耐震性について
まとめ
都心に多い3階建て狭小住宅は、間取りや住宅性能次第で、老後も快適に住むことが可能です。
重要なポイントは、間取りの設計段階から、将来の家族構成やライフスタイルを想定して、プランニングすることです。
東京で3階建て狭小住宅をご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。