川の近くの家で後悔しない!メリットデメリット・虫・湿気対策も紹介

川の近くの家で後悔しない!メリットデメリット・虫・湿気対策も紹介

「川の近くで家を建てると、後悔することはありますか?」
本記事では、こうした疑問にお答えします。

川沿いの家は湿気が多く、嫌な虫も発生しやすいため家づくりに工夫が求められます。

後悔やデメリットを感じやすい瞬間とともに、対策も紹介しますので、川の近くでよい土地が見つかりながら、購入に不安を感じている方はぜひ参考にしてください。

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川の近くの家5つのメリット

はじめに、川の近くで家を建てるときのメリットを紹介します。
川沿いの家は適切な設計によって優れた住環境になりますので、特徴を把握して設計に活かしましょう。

遮るものがなく日当たりがよい

川の近くに家を建てる1つ目のメリットは、遮るものがないことから日当たりがよいことです。

通常、家を建てるときは周囲に建物がありますので、十分に日差しを取り入れられないことがあります。
特に東京23区内など都市部では、ビルやマンションの影に入り、十分な採光を見込めないことは珍しくありません。

川の近くに家を建てられれば、日差しを遮るものがありませんので十分な採光を見込むことができ、自然光でも明るい住環境の住まいになるでしょう。

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遮るものがなく風通しがよい

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2つ目のメリットは、周囲に遮るものがなく風通しがよいことです。

都市部で家を建てる場合、周囲を背の高い建物に囲まれるため自然の風が妨げられます。
川沿いの土地であれば、建物に囲まれず十分な通風を見込めます。

また、川の水は陸地と比べて温まりにくく冷めにくい特徴があります。
川と陸地の間で温度差が生じやすくなり、川から陸地へ、陸地から川へと吹く風を受けやすい点も特徴的です。

家の窓からの眺望が優れる

3つ目のメリットは、家の窓からの眺望が優れる点です。

川や河川敷は遠くまで視線が通りますので、窓から川や空の景色を楽しめます。
また、季節ごとに移り変わる河川敷の風景を楽しめるでしょう。

都市部では他の建物の窓から視線が入ることから、プライバシーの問題が起きることがあります。
しかし川に向かって開口すれば、視線を気にせずに外の風景を取り込めます。

関連記事:プライバシーに配慮した家の建て方とは?

気軽に河川敷を散歩できる

川の近くの家5つのメリット:気軽に河川敷を散歩できる

4つ目は、気軽に河川敷を散歩できることです。

多くの河川では、堤防の上部や河川敷が通行できるように整備されています。
近くに公園が無い場合でも川が近くにあることで、いつでも散歩できるでしょう。

家と直接関わるメリットではありませんが、住環境の向上に効果を発揮します。

安価に土地を取得できることも

5つ目は、安価に土地を取得できる可能性があることです。

川の近くはハザードマップで洪水の危険性があるエリアに含まれるケースがあり、この場合土地の評価額が下がることがあります。
災害のリスクがある点はデメリットですが、土地を安く購入し、その分建物の床面積を増やしたり、こだわった仕様を導入できるでしょう。

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川沿いの家の後悔・デメリット、対策も解説

複数のメリットがある川の近くの家。後悔を感じるときやデメリットもありますので、対策も含めて紹介します。

湿気が多い【対策適切な換気計画を立てる

川沿いの家は、水が近くにあることから湿気が多い点がデメリットです。

湿気が多い環境で家を建てると、外壁に苔が生えたり、室内まで湿気が伝わりカビ・ダニの発生源となることがあります。

川沿いの家のデメリットを解消:適切な換気計画を立てる

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対策としては、適切な換気計画を立てることが効果的です。

十分に風が通り抜けるよう間取りを工夫することのほか、24時間換気の給気口・排気口を適切な場所に配置して、窓を閉めた状態でも全ての部屋が換気できるよう配慮しましょう。

建築予定地の土壌の水分が多い場合は、以下の対策で湿気を解消できる可能性もあります。

  • 水はけのよい土への入れ替え
  • 基礎の立ち上げ幅を高くする
  • 1階部分を駐車場・ピロティにする

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虫が多い【対策:虫が侵入しづらい仕様に

水気や植物が多いことは、蚊やゴキブリといった虫が多くなる原因にもなります。
虫の侵入を防ぐためには、以下の害虫対策を検討してみましょう。

  • 目の細かい網戸を利用する
  • 虫が寄りづらいLED電球を利用する
  • 外構にコンクリートを利用して土の面積を減らす
  • 水たまりになりやすい箇所を減らす

洪水への不安【対策1Fを駐車場にするなど

川の近くに家を建てる場合、洪水への不安を抱える方もいるでしょう。
川沿いであれば、万が一のとき浸水が起きることは想定する必要があります。

大切なことはハザードマップを確認して、どの程度の高さまで浸水するのか確認し、浸水した場合に備えて対策を取ることです。

ハザードマップで予想浸水地域を確認する際の目安

引用:水害ハザードマップ作成の手引き

洪水が発生したとき、浸水する範囲や高さの想定を確認できるハザードマップは、各自治体のホームページで確認できるほか、国土地理院が取りまとめている「重ねるハザードマップ」でも閲覧できます。

まずは建築予定地の洪水・津波の影響範囲や高さを確認しましょう。

その上で、以下のような対策を検討することをおすすめします。

  • 1階部分を駐車場にする
  • 主な間取りを2・3階に配置する
  • 避難用に屋上を設ける
  • 電気設備を高い位置に配置する
  • 塀など外構で浸水を防ぐ

このほか、水害を受けたあとの経済的な不安を減らすために、火災保険の水災特約をつけることもおすすめです。

関連記事:【水害に強い家】実現する6つの方法

地震への不安【対策耐震等級3、制震技術の導入

川の近くで家を建てる場合、地震に対する不安を抱える方もいるでしょう。
川沿いの土地は「沖積低地」と呼ばれていて、形成された年代が新しく比較的軟弱な地盤とされます。

東京都の地盤による地震の揺れの増幅率

引用:東京都都市整備局「地震に関する地域危険度測定調査」

東京都が公表している「地震に関する地域危険度測定調査」では、地盤ごとに地震の増幅率が記載されていて、山地や丘陵地、台地の増幅率が1.0~1.7である一方、沖積低地では1.5~2.9と揺れやすさに差があることが分かります。

関連記事:「東京で地震に強い地域はどこ?」23区地震危険度ランキング

このため、川沿いで家を建てる場合は揺れやすい地盤の特徴を把握した上で計画を立てる必要があります。

具体的には、以下の4つの対策が効果的です。

  • 地盤にセメントを混合して混ぜ込む「表層改良工法」
  • 安定した地盤までセメント・鋼管を打ち込む「柱状改良・鋼管杭」
  • 建物の耐震性を高める「耐震等級3の取得」
  • 建物の揺れを抑える「制震技術の導入」

いずれの方法も新築のときでなければ導入できない、または導入しやすい方法ですので、地震への不安を抱えている方は検討してみましょう。

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まとめ│川の近くの家は設計の工夫で後悔を避ける

川の近くで家を建てる場合の特徴や、後悔を感じるとき、その対策についても解説しました。

採光・通風に優れて都市部であっても快適な環境で暮らせる一方で、湿気や虫、洪水や地震への不安も感じる川沿いの土地。
特徴を把握した上で具体的に対策を講じれば不安を解消することは可能です。

「いい土地を見つけたけど、川の近くだから不安…」このように考えている方は、クレバリーホーム東京へお気軽にご相談ください。
土地の長所を活かし、デメリットを抑える工夫を加えた提案をお約束致します。

関連記事:【東京に家を買う!】考えたい8つのリスクと回避策

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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