【3階建てで吹き抜けのある間取り】メリット・デメリット、4つのコツを解説

【3階建てで吹き抜けのある間取り】メリット・デメリット、4つのコツを解説

本記事では、3階建てに吹き抜けのある間取りの特徴を解説するとともに、実用性を高めるためのコツを紹介します

都内で家を建てる場合、土地の広さの関係から3階建てや4階建ての家が好まれます。
また、このような土地は周囲を建物で囲まれるケースが多く、採光・通風などの面で不満を感じる場合があります。
このとき、不満を解消する方法として吹き抜けが人気です。

狭小住宅の不満点を解決する間取り、吹き抜けを利用して快適な住まいを手に入れましょう。

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3階建てで吹き抜けのある間取りのメリット

はじめに、3階建てに吹き抜けのある間取りにした場合のメリットをお伝えします。

部屋が広く感じられ開放的な空間に

【敷地17.96坪】吹き抜けのある3階建て住宅の事例>>>

3階建ての家は東京23区などの都市部に建てられ、土地がコンパクトなケースが多いです。
狭小地で家を立てる場合は家の横幅や奥行きが限られ、開放感が少ないことがあります。

そこで吹き抜けを設けることで、縦方向に空間が広がり部屋が広く感じられる点がメリットです。

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吹き抜けならではのおしゃれな内装に

吹き抜けから光が降り注ぐ3階建て住宅の事例

【敷地17.16坪】スケルトン階段との調和がおしゃれな3階建て住宅の事例>>>

吹き抜けのある空間は、独特のおしゃれな雰囲気が出る点も特徴的です。

高い位置に設置した内窓やゆったりと回転するシーリングファンなど、吹き抜けにしかない内装デザインは数多くあります。
おしゃれで高級感を感じる内装がお好みの方は、ぜひ吹き抜けを検討しましょう。

家族同士のコミュニケーションが促進される

吹き抜けがあることで、上下階がつながりひとつの空間になります。

家族が帰宅したとき外出するときが分かりますし、上下階で会話することも可能ですので、家族同士のコミュニケーションが促進されるでしょう。

採光・通風性が高まり快適な住環境に

採光・通風性が高まり快適な住環境になる吹き抜け

【敷地15.69坪】吹き抜けから光が降り注ぐ3階建て住宅の事例>>>

広々と一体的な空間になることで、採光・通風の面でもメリットが生まれます

上階に設置した窓は効率的に光を取り込めますので、都市部など採光を取りづらいエリアであっても、常に室内が明るくなります。
また、温かい空気が上昇しやすい性質を利用して、風の吹きづらい真夏でも上昇する方向の気流が生まれて換気に役立ちます。

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部屋間の温度差が小さく快適な環境に

空間がつながっていることで温度差が小さく快適な吹き抜けの家

【敷地24.22坪】各階がつながり優れた温熱環境になる3階建て住宅の事例>>>

上下階が同じ空間としてつながることで、部屋ごとの温度差が小さくなる点もメリットです。

吹き抜けがあることで、リビング・ダイニングで作動させたエアコンの暖気が、上階の寝室・子ども室にも届きますので、温度変化に伴うストレスを感じ辛くなります。
夜間のトイレや洗面も、温度が変わらないことで快適に利用できるでしょう。

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3階建てで吹き抜けのある間取りのデメリットと対策

続いて、3階建ての家に吹き抜けを設けた場合のデメリット、および対策を解説します。

事前に確認して対策を立てることで、住み始めてからの後悔を避けられます。

強度の高い建材で建築費用が高くなる

吹き抜け:強度の高い建材で建築費用が高くなる

吹き抜けを設ける場合、強度の高い建材を利用することから建築費用が高くなる点はデメリットといえます。

通常は吹き抜けのある箇所にも柱や壁が設けられ、耐震性などに効果を発揮します。
しかし吹き抜けがあると、柱や壁を設置できない場所も生まれるため耐震性が下がらないように構造の強化が必要です。

対策として吹き抜けのある箇所周辺に大きな寸法の建材を利用しますが、建築費用に反映されますので建築費用が上がります。

 

耐震性を確保するための建築費用アップは避けられませんので、土地の取得・建築計画・間取りの工夫など、家づくりのトータルプランニングが重要です。

また、水回りをまとめる、子ども室を一体にするなど、シンプルな間取りを導入することでもコストダウン可能です。

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冷暖房の効率が下がる

吹き抜けを設置することで、冷暖房の効率が下がることもデメリットです。

上下の階がつながることで、エアコンなどで空調する体積が増えますので、その分空調機器の負担が増えます。
適切な室温になるまでに時間を要するとともに、光熱費が高くなる点にも注意が必要です。

吹き抜けを設けても冷暖房の効率を維持するためには、十分な気密・断熱性能を確保することが大切です。
また、縦方向にも空間が広がるため、高効率の空調機器を導入するのが効果的です。

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照明器具や吹き抜け空間の掃除が大変に

吹き抜けの内装や照明器具への掃除が大変になる点もデメリットです。

二階分の吹き抜けを作る場合、床から天井までの高さは4~5mになります。
天井や壁面に取り付けた窓や照明に手が届きませんので、掃除をするための対策が必要です。

昇降式の照明器具を利用する、キャットウォーク(窓や照明を点検するための細い通路)を設けるなどして、メンテナンスがしやすい設備の導入がおすすめです。
また、高所の掃除、照明交換は定期的に業者に依頼する方法もありますので、必要に応じて検討しましょう。

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吹き抜けを通じて音や匂いが伝わる

吹き抜けは上下階の空間がつながりますので、音や匂いの伝わりやさも対策が必要です。
たとえばリビングのテレビの音や、調理中のキッチンの音が該当します。

音が気になる可能性がある場合は、音や匂いの発生源であるキッチンをクローズタイプにしたり、寝室や子ども室など静粛性が必要な部屋を建具で仕切る(あいだに廊下を挟むとさらに効果的)などして、音や匂いのストレスを軽減しましょう。

3階建てで吹き抜けのある間取りを建てるコツ

記事の終わりに、3階建てで吹き抜けのある間取りを作る場合に、事前に知っておいた方がよいコツをお伝えします。

屋上を利用して外の空間を作る

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3階建ての住まいは、東京23区内など土地の面積が限られるケースが多いもの。
庭やデッキなど外部の空間を確保するのが難しいケースが多くなります。

そこで、屋上を利用して外部空間を確保することを検討しましょう。
塀で囲むことでプライベート感の高い外部空間にもなりますので、特に狭小地に建てる場合は屋上利用がおすすめです。

4階建ても選択肢

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3階建てとともに、4階建てを選択肢に加えることもおすすめです。
吹き抜けを設ける場合は吹き抜けの分、床面積が削られます。

必要な床面積を確保できない場合は、ワンフロア加えて4階建てにすることで対処できます。
木造4階建てなら費用を抑えられますので、4階建てなら木造がおすすめです。

目的に応じた照明計画を立てる

吹き抜けを作る場合は、目的に応じた照明計画を立てることをおすすめします。

天井が高い吹き抜けは、天井にのみ照明を取り付けても、ソファやダイニングテーブルなど、照明で照らすものまでの距離が遠いことから、暗さを感じることがあります。

特にパソコンを使用したり、書類を書いたりといった作業をする場合は、主な照明とは別に、スポットライトやデスクランプを置く計画にしましょう。

また、過不足のない照明計画を立てるために、実際の暮らしを想像しながら照明計画を立てることが大切です。

耐震・制震など災害対策を講じる

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吹き抜けを設ける場合、床を一部取り除くことから耐震性を高める工夫を加える必要があります。
具体的には、耐震等級3を取得する制震装置を取り付けるといった対策です。

特に3階建て、4階建ての住まいは地面からの距離が離れますので、揺れに対する対策が必要です。

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まとめ│吹き抜けのある3階建てならクレバリーホーム東京へ

おしゃれで実用製の高い吹き抜けのある家の事例

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3階建てに吹き抜けのある間取りに興味がある方に向けて、住まいの特徴や間取り作りのコツを解説しました。

吹き抜けがある間取りはおしゃれで開放的な空間が実現できます。特に東京23区など土地がコンパクトになりがちなエリアで新築する方におすすめです。

都内で吹き抜けのある住まいを検討中の方はクレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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