延床50坪の3階建ての費用|総額や構造別の価格相場、間取りのポイントや費用を抑えるコツについて
延床面積50坪の3階建ては、二世帯住宅や賃貸併用住宅、5人~7人世帯が、のびのび暮らせる広さの家づくりが可能です。
ですが、広さがある分、選ぶ仕様や構造で建築費用が跳ね上がったり、間取り設計の難易度が高くなります。
そこで本記事では、延床面積50坪3階建ての構造別の建築費用や間取りのポイントについて、わかりやすく解説します。
費用を抑えるコツや建築実例も紹介しているため、ぜひ参考にしてくださいね。
延床面積50坪の3階建て費用
延床面積50坪の3階建ての建築費用は、いくらになるのでしょうか?
構造別の費用相場を確認してみましょう。
【構造別】50坪3階建ての費用相場
延床面積50坪の建築費用について、目安となる国税庁(構造別の工事費用表)の坪単価をもとに、概算してみました。
【構造別の建築費用】
構造 | 全国平均の坪単価 | 延床50坪の建築費用 |
木造 | 約58万 | 4,140万円 |
鉄骨造 | 約90万 | 6,430万円 |
鉄筋コンクリート造 | 約92万 | 6,570万円 |
※上記は、坪単価×延床面積÷0.7で概算した値
50坪の建築費用は、「4,140万円~6,570万円」が相場であり、木造が一番コストを抑えて建築できます。
ですが、都市部の3階建ては、防火地域や準防火地域に該当するケースが多く、耐火性の基準を満たすために、割高な鉄骨造や鉄筋コンクリート造での建築が、多くなります。
しかし、数は圧倒的に少なくなりますが、技術力の高い住宅会社であれば、コストを抑えられる木造で、耐火構造の3階建てが可能です。
構造によって、総額が大きく異なるため、構造を自由に選べる住宅会社を検討してみましょう。
関連記事:3階建ての高さは何メートル?平均・10・12・13・16m知っておきたい4つの高さ制限も解説
▶【都内トップクラスの施工実績】防火・準防火地域で建てる「木造耐火住宅」
建築費用の総額は?
建築費用の総額には、「本体工事費・付帯工事費・諸費用」が含まれます。
一般的に、建築費用の割合は、「本体工事費:7 付帯工事費:2 諸費用:1」といわれています。
「坪単価×延床面積」は、本体工事費のみの費用になるため、坪単価だけの比較ではなく、総額の見積もりを比較することが、大切です。
【建築費用の内訳】
内訳 | 費用割合の目安 | 工事内容 |
本体工事費 | 70% | ・屋根や柱、内装など |
付帯工事費 | 20% | ・給排水やガスの引き込み工事・外構(駐車場・塀)・地盤改良工事 |
諸費用 | 10% | ・住宅ローンの手数料・地鎮祭・火災保険・地震保険・登記費用 |
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50坪3階建ての費用を抑えるコツ
50坪3階建て費用を抑えるコツについて、ご紹介します。
木造で建築費用と地盤改良費を抑える
50坪の3階建ては、耐火性や耐震性を考慮して、鉄骨造や鉄筋コンクリート造を検討される方も、いらっしゃいます。
しかし、木造3階建てでも、耐震性の「最高等級3」や防火地域内に建築できる「耐火建築物」にできます。
耐震性や耐火性の基準を満たしつつ、圧倒的に建築費用を安く抑えることが可能です。
また、木造の場合、他の構造と比べて建物重量が軽いため、「地盤改良工事費用」を数百万円安くできるケースもあります。
土地代を抑えられる4階建てを検討する
東京都などの都市部では、土地代が高額になるため、限られた敷地でも、50坪を建築できる4階建てのほうが、トータルでお得になるケースが、少なくありません。
たとえば、東京23区の平均土地価格は、令和6年地価公示価格によると、「233万円/坪」です。
30坪の土地を購入した場合、土地代だけで「6,990万円」もかかりますが、15坪なら「3,345万円」です。
4階建ての場合、15坪~20坪の狭小地でも、十分な広さの空間を確保できます。
延床面積50坪の広さは?例えるなら?
延床面積50坪を新築する前に、50坪がどれくらいの広さなのか、イメージをつかんでみましょう。
延床面積50坪は、「約165㎡」の広さです。
フラット35利用者調査によると、注文住宅の延床面積の平均は、37坪(122.8㎡)になるため、50坪は3割ほど広い住宅になります。
参照サイト:フラット35利用者調査(2022年度版)
【延床面積50坪の広さを例えるなら】
- 横幅13m、奥行き12.7mの広さ
- 4LDK~5LDKが余裕で実現できる
- 二世帯住宅を検討できる
- 店舗併用住宅を検討できる
50坪の最適人数「都市部は7人」「一般地域は5人」
広さ50坪の注文住宅に最適な家族人数は、国土交通省のデータを参考にした場合、「5人~7人」です。
50坪は約165㎡になるため、「一般地域なら5人家族」、「都市部なら7人家族」が、多様なライススタイルに対応しつつ、豊かな暮らしができると考えられる人数になります。
【国土交通省による居住面積水準】
4人 | 5人 | 6人 | 7人 | |
一般型 | 125㎡ | 150㎡ | 175㎡ | 200㎡ |
都市型 | 95㎡ | 115㎡ | 135㎡ | 155㎡ |
参照サイト:国土交通省 令和5年度 住宅経済関連データ
▶【東京都助成金対象】太陽光発電+蓄電池で実現するオフグリッド住宅
【広さ50坪の3階建て】間取りポイント
延床面積50坪の3階建ては、広さが十分あることから、間取りの自由度が高くなり、プランニングの難易度が上がります。
建物完成後に後悔しないために、押さえておきたい間取りのポイントについて、確認してみましょう。
日当たりや風通しをよくする
3階建ては、隣の建物との距離が近くなる都市部に多く、間取りによっては、日当たりや風通しが悪くなる恐れがあります。
建築実例やカタログを参考にしたり、設計士に理想のイメージを伝えたり、自然光が入りやすい間取りを検討してみましょう。
関連記事:【3階建て・4階建ての最上階が暑い?】4つの理由と13の暑さ対策
生活動線や家事動線を短くする
3階建ての間取りは、生活動線や家事動線を「短く・スムーズにする」ことが、暮らしやすさに、大きく影響してきます。
2階リビングにカバンや衣類、勉強道具の収納スペースを設けて、帰宅や外出時の動線を短くするなど、1階・3階への階段移動を少なくする間取りが、おすすめです。
老後に備える
3階建ては、階段の上り下りが増えるため、老後の暮らしに不安を感じる方も、少なくありません。
ですが、3階建てでも、工夫や事前対策をすることで、老後も快適に暮らすことが可能です。
【事前対策の例】
- 将来、階段に昇降機を設置できる幅を設ける
- 将来、リフォームしやすい木造を選ぶ
- ホームエレベーターの設置
- 1階と2階で生活が完結できる間取りにする
新築時ではなく、必要になったタイミングで、リフォームして後付けすることもできます。
東京都内で注文住宅ご検討中の方は、東京都の土地を「10㎝も無駄にしない®」クレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。
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【50坪前後の3階建て】建築実例
東京都に建築した50坪前後の3階建ての建築実例をご紹介します。
プライバシーの確保や採光の取り方など、都市部ならではの間取りの工夫が、多く採用されています。
【延床50坪】外からの視線が気にならない家
都心に多い3階建ては、外からの視線を考慮し、プライバシーが守られる家づくりが重要です。
こちらの住宅は、外からの視線を遮りつつ、自然光の入るリビングで、ご家族がのんびりと過ごせる空間を実現しています。
窓を少なくして、プライバシーを確保するのではなく、都心にあった柔軟な設計によって、お客様の希望を叶えることに成功しています。
【延床51坪】スケルトン階段の二世帯住宅
階段の壁部分をスケルトンにしたことで、視線を遮りにくく、奥行きのある広々とリビングを実現しています。
一般的なスケルトン階段と違って、階段にすき間がないため、小さいお子様やご年配のご家族がいるご家庭でも、安心して暮らせます。
また、二世帯住宅で家族が多いからこそ、家事の時短に繋がるような間取りを設計。
水回りを一直線にまとめたことで、短く・スムーズな家事が可能です。
【延床57坪】明るく開放的な家
高級感のある外観と開放的で明るいリビングを実現した3階建ての住宅です。
1階から3階天井まで、吹き抜けを設けたことで、採光と風通しのよい家づくりに成功しています。
【延床58坪】メンテナンスフリー外壁の4階建て
3階建てでは、広さが足りない場合は、4階建てを検討してはいかがでしょうか?
こちらは、高級感のある外壁に、メンテナンスフリーの素材を使用した4階建ての賃貸住宅です。
都市部では、賃貸併用住宅や店舗併用住宅など、土地を有効活用した家づくりを検討される方も、多くいらっしゃいます。
一般的な注文住宅や店舗と異なる間取りになるため、施工実績が豊富な住宅会社を選ぶことが大切です。
まとめ
延床面積50坪の3階建てを新築する建築費用や間取りのポイント、費用を抑えるコツについて解説しました。
50坪は、5人~7人のご家族がのびのびと暮らせる十分な広さを確保できます。
ただし、間取りや採光の確保など、3階建てならではの工夫が重要です。
東京で3階建ての注文住宅やアパートをご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホームまで、お気軽にご相談ください。
- 3階建て住宅・4階建て住宅
- 木造耐火住宅
- 狭小住宅
- 地下室付き住宅・屋上付き住宅
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