【50代の新NISA】ポートフォリオの例やおすすめの銘柄、資産に合わせた活用法について
50代から新NISAを始めることは、決して遅くはありませんが、20代や30代と同じような活用法では、リスクが高くなります。
そこで本記事では、50代におすすめの銘柄やポートフォリオの一例、活用のポイントについてご紹介します。
資産を守りつつ、老後に向けた資産形成をしたい方は、ぜひ記事を参考にしてくださいね。
50代の新NISA活用法のポイントやメリット
まずは、新NISAの押さえておきたい仕組みについて、確認してみましょう。
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
非課税保有限度枠 | 1800万円(うち、成長投資枠は1200万円が上限) | |
非課税期間 | 無期限 | |
投資対象商品 | 長期の積立・分散投資に適した投資信託 | 上場株式・投資信託等 |
参照サイト:金融庁 NISAを知る:NISA特設ウェブサイト
新NISAの重要なポイントは、下記の通りです。
- 非課税で保有できる期間が無期限
- つみたて投資枠と成長投資枠を併用可能
- 非課税枠が「360万円/年」「1800万円/総額」まで拡大
- 非課税枠の再利用が可能
新NISAの上記ポイントを押さえつつ、50代にあった活用のポイントについて解説します。
50代は教育費や住宅ローンを把握してからスタート
50代は、収入が増える一方で、教育費や住宅ローンの繰り上げ返済など、支出が増えやすい年齢でもあります。
投資にまわせる金額はいくらになるのか、将来の支出を考慮して、余剰資金を確認しましょう。
投資に使える金額は、お金を使う予定の時期で考えるのが有効的です。
使う時期 | おすすめの運用方法 |
1年~5年以内 | 預貯金 |
5年~8年 | 国債・外国債券 |
8年以上 | 株式投資・投資信託 |
一般的に、5年以内に使うお金は、投資にまわさないほうが、良いといわれています。
8年以上使わない余剰資金は、リターンがある程度見込める株式投資や投資信託で運用し、老後資金に向けた資産形成を検討してみましょう。
つみたて投資と成長投資を併用する
50代からの新NISAでは、20代や30代と比べて資産運用できる期間が限られます。
15年後には、資産を取り崩して年金生活を過ごしている可能性があります。
そのため、まとまった資金が手元にある場合は、つみたて投資と成長投資を併用し、資産形成のスピードを早めることを検討してみましょう。
単純に、年間の投資額が多いほど、複利の効果が増すため、資産形成がしやすくなります。
【一括投資のシミュレーション】
初期の一括投資額 | 10年後 | 20年後 |
360万円 | 530万円 | 780万円 |
500万円 | 740万円 | 1000万円 |
720万円 | 1000万円 | 1500万円 |
※上記表は、リターン4%、リスク1%で想定した値。
長期投資で老後の2000万円問題をクリア
50代の新NISAでも、長期投資の重要性は変わりません。
長期投資することで、元本割れのリスクを軽減し、利息が利息を生む複利効果によって、資産の増加が期待できます。
【積み立て投資のシミュレーション】
パターンA | パターンB | パターンC | |
初期投資額 | 500万円 | 300万円 | 550万円 |
毎月の積立額 | 5万円 | 3万円 | 1.5万円 |
積立期間 | 15年 | 20年 | 20年 |
積立期間後の 予想資産額 | 2,360万円 | 2,010万円 | 2,060万円 |
※上記表は、リターン5%、リスク1%で想定した値。
積み立て投資することで、ゆとりのある老後生活を目指すことができますね。
また、65歳や70代で、資産を取り崩し始めても、投資を継続し続けることで、年金とは別に、分配金や投資による利益で、使えるお金を増やせる可能性があります。
もちろん、株価暴落のリスクも考慮したうえで、投資の割合を検討することが大切です。
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50代におすすめの新NISAの銘柄
50代がおこなう新NISAは、個別銘柄に投資するより、攻めも守りも兼ね備えた「インデックス投資」や「バランス型投資」がおすすめです。
銘柄ごとの特徴について、順番にご紹介します。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
世界中の株式に分散投資できるインデックスファンドのなかでも、信用報酬(手数料)が圧倒的に低いことから、人気の高い銘柄です。
このほかにも、「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」や「楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド」などが世界中に分散投資できます。
全世界株式の1つの銘柄に投資するだけで、国や株を分散できるため、投資の知識が少ない初心者の方でも、気軽にリスクを軽減した運用が可能です。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
アメリカの株価指数S&P500に連動するインデックスファンドです。
アメリカ企業の500銘柄で構成されており、アメリカが今後成長していくと予想する方は、全世界株式の代わりに、こちらの銘柄に投資するのが良いでしょう。
S&P500は、過去10年のリターン率も高いため、全世界株と並んで人気が高い商品です。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
こちらの銘柄は、「国内株・先進国株・新興国株・国内債券・先進国債券・新興国債券・国内REIT・先進国REIT」の8つに均等投資するバランスファンドです。
この銘柄だけで、株式だけではなく、債券やREIT(不動産投資信託)にも投資できるため、リスクを分散することが可能です。
ポートフォリオを自分で考えずに、バランス良く分散投資したい方に、おすすめの銘柄です。
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50代の新NISAポートフォリオの一例
新NISAでは、リスクとリターンをふまえた投資の割合を決めるポートフォリオは重要です。
基本のポートフォリオや50代のポートフォリオの一例をご紹介します。
投資の種類ごとのリスクとリターン
まずは、ポートフォリオを決める前に、投資種別ごとのリスクとリターンを確認してみましょう。
【リスクの高さ】
株式投資>投資信託>債券
一般的に、株式投資はリスクやリターンが高く、投資信託は中間程度、債券はリスクもリターンも低めの商品です。
これらをバランス良く配分した基本のポートフォリオが、下記になります。
【基本のポートフォリオ】
投資商品 | タイプ | 割合 |
国内債券 | 株式 | 25% |
外国債券 | 25% | |
国内株式 | 債券 | 25% |
外国株式 | 25% |
株式に集中投資せずに、リスクの低い債券を50%持つことで、リスクとリターンのバランスを図っています。
50代のポートフォリオ
50代は、ライフスタイルが安定し、将来の収支が見通しやすい時期です。
資産を守りつつ、老後資金に向けて、コツコツ積み立て投資で資産形成を目指すポートフォリオをご紹介します。
【ポートフォリオ】
資産 | 割合 |
預貯金 | 50% |
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) | 35% |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 15% |
債券の代わりに、預貯金で50%の資産をしっかり守り、全世界に分散投資できるインデックスファンドで、中間程度のリターンを狙います。
また、バランス型投資を15%入れて、株価が低迷した場合に備えています。
ポートフォリオは割合を定期的に調整
ポートフォリオは、最初に割合を決めたら、それで終わりではありません。
株の資産価値は、為替や世界情勢によって変動するため、当初の割合から変わってしまうことがあります。
また、売却して利益を確定した場合、売却した分の割合をどの銘柄で埋めるか、バランスを調整することが大切です。
いつの間にか、リスクが高い銘柄の割合が多くなっていないように、定期的にポートフォリオを見直しましょう。
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まとめ
50代の新NISAの活用法やおすすめの銘柄、ポートフォリオについてご紹介しました。
資産を積極的に増やすことを目的とした20代や30代の投資目的とは異なり、50代は資産を守ることも大切です。
ご家庭のリスク許容度を把握し、老後に向けた長期的な資産形成を目指しましょう。
資産価値を維持しやすい東京都で家づくりをご検討中の方は、クレバリーホーム東京まで、お気軽にご相談ください。
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