【太陽光はつけるべきか?】新築で必要か迷う方へ6つのメリット・2つのデメリットを紹介
戸建てやアパートを新築・リフォームする際、「太陽光パネルはつけるべきか」検討する方も多いでしょう。
「つけるなら新築時?後付け?」と迷う方もいらっしゃるかもしれません。
本記事では、新築のタイミングで太陽光発電をつけるメリットとデメリットについて解説しています。
そもそも太陽光発電は何がいいの?といった話題にも触れますので、新築で住宅を計画している方はぜひ参考にしてください。
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Contents
新築で太陽光発電をつける6つのメリット
はじめに、新築の住宅に太陽光発電を設置するメリットを紹介します。
後付けでなく、新築だからこそ取り付けるべき理由は以下の6つです。
- 住宅のローンに太陽光発電システムを含められる
- 発電効率を高められるよう配慮して設計できる
- 雨漏りしないよう配慮して設計できる
- パワコン・蓄電池などを適切な位置に設置できる
- 一緒に依頼できて手間がかからない
- 太陽光発電の重量を含めて耐震性を検討できる
住宅ローンに太陽光発電システムを含められる
太陽光発電システムは、新築と同時期に取り付けることで、設置費用を住宅ローンに含めることができます。
太陽光発電システムを後付けで設置する場合、太陽光発電を対象としたローンを利用することとなりますが、たとえば固定金利の場合3~5%程度と高い金利を支払う必要があります。
一方で住宅ローンに含める場合は、住宅ローンの低い金利を利用できます。
発電効率を高められるよう配慮して設計できる
太陽光発電システムの発電効率が高まるように設計できる点もメリットです。
太陽光発電は、日光の当たり具合や周囲の影の伸び方など、様々な要因で発電効率が上下します。
日光がよく当たり、影のかからない場所を太陽光パネルの設置場所にするなど、発電効率を高めるよう設計上の工夫を加えられます。
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雨漏りしないよう配慮して設計できる
建物と太陽光発電を同時に施工する場合、雨漏りをしないよう設計・施工に配慮できます。
太陽光パネルやその他の機器類は、風で飛ばされることのないよう、しっかり固定しなければいけません。このとき、建物に固定するためアンカーなどを屋上に打ち込むことがあります。
雨漏りしないよう対策は取りますが、後付けの場合は取れる対策にも限りがあります。
建物と太陽光発電を同時に施工することで、雨漏りに対して十分な対策を施すことが可能です。
パワコン・蓄電池などを適切な位置に設置できる
太陽光発電には、太陽光で発電した電気を交流の電気に切り替えるパワコンや、創った電気を夜間や天気の悪いときに備えて貯めておく蓄電池といった機器を一緒に設置することがあります。
家を建てるときに太陽光、ならびにパワコン・蓄電池を取り付けておけば、動線やメンテナンス上最適な場所に設置でき、使いやすく保守点検もしやすくなります。
一緒に依頼できて手間がかからない
住宅を建てるとき、一緒に太陽光発電システムを設置することで、家と太陽光それぞれ別に依頼するよりも手間・費用を抑えて設置できます。
後付けにすると住宅の建築後に太陽光発電についての打合せが必要で、工事の立ち会いなども別途求められます。
新築時なら施工の流れで設置できるため、費用面からも建物・太陽光を一緒に設置するメリットが大きくなります。
太陽光発電の重量を含めて耐震性を検討できる
設計段階で太陽光発電システムの重さも含めて耐震性を検討できることから、地震に強い家になる点もメリットです。
太陽光発電システムは、パネルや架台、パワコンなど様々な機器類が必要となるため、一定度の重量があります。
太陽光パネルは1平米あたり15kg程度の重量があるため、屋根に設置すると建物の重心が高くなり、揺れが増幅する可能性がありますので、太陽光発電システムの重さを見越した耐震設計が必要です。
新築で太陽光発電をつける2つのデメリット
太陽光発電システムを新築に取り付けるメリットを紹介してきましたが、デメリットがあることも忘れてはいけません。
家を建てるとき、同時に太陽光発電を設置するデメリットは以下の2つです。
住宅ローンの借入金額が高くなる
太陽光発電の取り付けは、容量などにもよりますが一般的に100万円前後の費用が必要です。
住宅ローンに含めて低い金利で借りられる点はメリットですが、設置費用を含めた住宅ローンの借入総額と毎月の返済額のシミュレーションが必要です。
また、国や自治体の補助金も活用することで、設置費用の負担を軽減することができます。
固定資産税の対象になる可能性がある
一般的には、撤去可能な太陽光発電システムは固定資産税の対象とならないケースが多く見られます。
しかし住宅と一体となっていて取り外しが困難な場合(屋根一体型など)には、固定資産税の対象となることも。
固定資産税の対象になるかどうかは、ハウスメーカーや建設予定地の自治体課税担当課に確認が必要です。
太陽光発電を取り付けるメリット
家を建てる段階で太陽光発電を設置するメリット・デメリットは紹介したとおりです。
ここで、太陽光発電をつけるべきか迷っている方は、太陽光発電自体のメリット・デメリットも知りたいのではないでしょうか。
改めて太陽光発電を取り付けるメリットは以下のとおりです。
- 自家消費で電気代が安価に
- 売電で副収入を得られる
- 災害時でも電気を使って暮らせる
- 電気を生み出すエコな暮らしを実現
- 物件の価値を高め入居率・賃料増を見込める
太陽光発電を取り付けることで電気代が安価になる点は大きなメリットです。
平均的なモデルの家庭で2021年に6,000円台であった電気代が2022年には9,000円台になっているなど、電気代の高まりが気になるご家庭は多いでしょう。
太陽光発電を導入して、自宅で消費する電気を自宅で生み出せば光熱費を抑えられます。
また、地震や台風などで停電が発生しても、太陽光発電が続く限りは電気を使い続けられる、災害に強い家になる点も生活する上での安心感につながります。
関連記事:災害に強い家を実現する3つの工夫
アパートなどを運用している方にとっては、物件の価値・魅力を高められるメリットもあります。
太陽光発電の利用で入居者の電気代を抑えられたり、災害時の停電対策になるなど入居者にとってのメリットを提供できますので、入居率・賃料アップにつなげることも可能です。
太陽光発電を取り付けるデメリット
メリットに対して、太陽光発電の取り付けについてはデメリットもありますので注意しましょう。
設置中・設置後の後悔につながるデメリットは以下の5つです。
- 100万円~の初期費用が必要
- メンテナンス・部品交換代がかかる
- 騒音・反射光トラブルが起きることも
- 発電効率が天候に左右される
- 施工技術によっては雨漏りの原因に
- 既設不動産の場合、入居者の同意が必要
太陽光発電の導入単価は毎年下がり続けているものの、2023年の1kWhあたり平均導入単価は28.8万円で、一般的な4kWを搭載した場合でも100万円前後の初期費用が必要です。
設置費用に加えて、メンテナンスやパワコンの交換費用も必要ですので、太陽光発電システムを導入した後の家計収支シミュレーションが重要になります。
また、雨漏りや近隣トラブルを避けるためには、太陽光発電システムの設計・設置に慣れた業者への依頼が大切です。
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太陽光発電を設置する場所がアパートなどの賃貸住宅で、すでに入居者がいる場合は、工事による騒音や振動によるトラブルを避けるため、設置を決める前に同意を取ることも注意しておきましょう。
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新築の太陽光発電、よくある疑問と回答
記事の終わりに、新築で太陽光発電を導入する場合に聞かれる疑問とその回答についてお伝えします。
初期費用はどれくらいかかりますか?
A.2023年の1kWhあたり初期費用は28.8万円ですので、搭載する太陽光発電の容量を掛けた金額を目安にしましょう。
なお、設置する施工会社や太陽光発電システムのメーカーなどによっても費用は変わりますので、具体的な金額については検討中のハウスメーカーなどに見積もりを取る必要があります。
維持費用はどれくらいかかりますか?
A.太陽光発電システムの運転維持費は、1kWhあたり年間で平均5,200円、中央値で3,700円とされています。維持費についても、搭載予定の容量を掛けた金額を想定しましょう。
ただし、適切なメンテナンスをしなかった場合など、早期に劣化が進む可能性もありますので、適切なタイミングでのメンテナンス・交換を予定しましょう。
利用できる補助金はありますか?
A.太陽光発電システムに対して補助金を交付している自治体は複数あります。東京都でも「家庭における太陽光発電導入促進事業 」などの補助メニューが用意されています。
たとえば、令和6年は以下のとおり太陽光発電に関する促進事業が行われる見通しです。
まとめ│太陽光で迷ったら クレバリーホーム東京まで
「太陽光はつけるべきか?」「太陽光をつけるタイミングは?」
このような疑問をお持ちの方のために、家を建てるタイミングで太陽光発電を取り付けるべきか、判断材料となる情報をお伝えしました。
新築時に太陽光発電を設置することで、住宅ローンに太陽光発電システムの費用を組み込めたり、より発電効率を高めることができたり、万全の災害への備えも実現できます。
ただし、太陽光発電システムの導入プランは、立地条件や建物の構造に大きく影響されます。
東京23区で太陽光発電設備を導入した災害に強い家づくりなら、クレバリーホーム東京までお気軽にお問い合わせください。