5000万の住宅ローンがきつい?|理想の世帯年収や月々の返済額、平均購入価格やローンの組み方
2024年2月作成記事
「5000万の住宅ローンがきつい」と、住宅購入後に後悔しないためには、年収がいくら必要なのでしょうか?
本記事では、5000万の住宅ローンを組む理想の世帯年収や月々の返済額、後悔しないための住宅ローンの組み方についてご紹介します。
世帯年収ごとの平均購入価格もわかるため、これから住宅購入を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
5000万の住宅ローンを組む理想の世帯年収
5000万円の住宅ローンを組む理想の世帯年収を「年収倍率」と「返済負担率」でご紹介します。
「必要な年収700万」「理想の年収800万」
5000万円の住宅ローンを組むために、必要な世帯年収は「700万円」、理想は「800万円」です。
住宅ローンの借入額は、金融機関よって年収の「8倍~9倍」まで借りることができ、世帯年収700万円であれば、「5600万円~6300万円」まで組むことができます。
しかし、借入額の上限まで住宅ローンを組んでしまうと、支出増加や収入減少によって、すぐに返済が滞ってしまう可能性が高くなります。
無理なく返済できる借入額は、年収の「6倍~7倍」が定説です。
世帯年収800万円あれば、「4800万円~5600万円」が無理なく返済できる借入額であり、5000万円の住宅ローンを組む理想的な年収になります。
返済負担率で住宅ローンをシミュレーション
住宅ローンの借入額を決める目安の1つになるのが「返済負担率」です。
年収の何倍かという計算ではないため、より詳細に確認できます。
手取り額で、「25%以内」が理想的な水準といわれています。
年収ごとの返済負担率を確認してみましょう。
【5000万の住宅ローン 借入期間35年間 元利均等返済の場合】
年収(手取り額) | 変動金利(0.5%) 返済負担率 | 固定金利(1.5%) 返済負担率 |
600万円(470万円) | 33.1% | 39.0% |
700万円(530万円) | 29.4% | 34.7% |
800万円(600万円) | 25.9% | 30.6% |
900万円(660万円) | 23.6% | 27.8% |
※上記は手取り額での返済負担率
5000万円の住宅ローンを無理なく返済できる世帯年収は「800万円~900万円」という結果になりました。
返済負担率で計算したことで、年収倍率の数値と比べて、より厳しくなっています。
ただし、世帯年収800万円でも、年収が夫:600万円+妻:200万円の場合と、夫:800万円+妻:0円の世帯では、手取り額が異なるため注意しましょう。
関連記事:【2024年以降】住宅ローン変動金利の今後は?動向や上昇した場合の対策について
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5000万の住宅ローンの月々の返済額
5000万円の住宅ローンを組んだ場合、月々の返済額はいくらになるのでしょうか?
同じ5000万円の借入額でも金利によって、返済額が異なります。
【5000万の住宅ローンの返済額】
金利 | 月々の返済額 | 総返済額 |
0.5% | 12.9万円 | 5,451万円 |
1.5% | 15.3万円 | 6,429万円 |
住宅ローン5000万円の月々の返済額は、「12万円~15万円」が目安です。
世帯年収ごとの平均購入価格は?
実際に住宅を購入している世帯の平均購入価格をご紹介します。
フラット35利用者調査データ(2022年度版)にもとづく、物件の種類ごとの世帯年収倍率は下記の通りです。
【購入した物件の年収倍率】
物件の種類 | 世帯年収の倍率 |
土地付き注文住宅 | 7.7倍 |
マンション | 7.2倍 |
建売住宅 | 6.9倍 |
参照サイト:フラット35利用者調査データ 2022年度版
上記倍率をもとに、世帯年収ごとの平均購入価格を確認してみましょう。
【世帯年収ごとの平均購入価格】
年収700万円 | 年収800万円 | 年収900万円 | |
土地付き注文住宅 | 5,390万円 | 6,160万円 | 6,930万円 |
マンション | 5,040万円 | 5,760万円 | 6,480万円 |
建売住宅 | 4,830万円 | 5,520万円 | 6,210万円 |
上記表によると、5000万円の住宅を購入しているご家庭は、世帯年収700万円~800万円が平均といえます。
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後悔しない住宅ローンの組み方
5000万円の住宅ローンがきついと後悔しないための住宅ローンの組み方をご紹介します。
- 共働きならペアローンを検討
- 住宅ローン控除を最大限に活用
- 低金利の変動金利を選ぶ
順番に内容を確認してみましょう。
共働きならペアローンを検討
近年、共働き夫婦が増えたことで、単独ローンではなく、夫婦で協力して住宅ローンを組む「ペアローン」を検討される方が増えています。
とくに、4000万・5000万円以上が当たり前の都市部では、単独ローンでは、住宅購入が難しくなってきています。
ペアローンは、夫婦の収入を合わせるため借入額を増やしつつ、無理のない返済計画が立てやすいメリットがあります。
妻が契約社員やパートなど、正社員ではない場合は「収入合算」がおすすめです。
主たる債務者が夫となり、妻は連帯保証人となる住宅ローンの組み方です。
関連記事:2024年の住宅ローン控除はペアローンがお得?夫婦の控除額をシミュレーション
住宅ローン控除を最大限に活用
住宅ローン控除は、「年末の住宅ローン残高×0.7%」が「所得税」や「住民税」から控除される大変お得な制度です。
控除額は、購入する「住宅の種類」「入居年」「家族構成」によって、異なります。
2024年以降の住宅ローン控除を最大限に活用するために、内容を確認してみましょう。
【住宅ローン控除の内容】
住宅の性能 | 2024年入居 子育て世帯・若者夫婦世帯 借入限度額 (最大控除額) | 2024・2025年入居 その他一般世帯の 借入限度額 (最大控除額) |
長期優良住宅 低炭素住宅 | 5,000万 (455万) | 4,500万 (409.5万) |
ZEH住宅 | 4,500万 (409.5万) | 3,500万 (318.5万) |
省エネ住宅 | 4,000万 (364万) | 3,000万 (273万) |
その他の住宅 | 0円 | 0円 |
※上記は、令和6年度税制改正大綱で閣議決定した内容による値。参照サイト:国土交通省 住宅ローン減税
子育て世帯や若者夫婦世帯は、2024年に新居に入居することで、最大455万円も控除を受けることができます。
低金利の変動金利を選ぶ
金利には、「変動金利」と「固定金利」があり、金利が低い変動金利を選ぶことで、返済額を抑えることが可能です。
固定金利のフラット35は「1.96%(2024年2月時点)」、変動金利は「0.3%~0.4%」の金融商品が多くなります。
【5000万の住宅ローン 借入期間35年の場合】
月々の返済額 | 総返済額 | |
固定金利(1.96%の場合) | 164,606円 | 6,913万円 |
変動金利(0.4%の場合) | 127,595円 | 5,358万円 |
令和4年の民間住宅ローン調査データによると、7割以上の方が変動金利を選択しています。
参照サイト:国土交通省 令和4年 民間住宅ローン調査データ
5000万の住宅ローンがきつい場合の対策
5000万円の住宅ローンがきつい場合の対策は、いくつかあります。
- 頭金を増やす
- 贈与税の非課税枠1000万を利用
- 諸費用ローンを利用
頭金を増やす
5000万の住宅ローンがきつい場合、借入額を減らすために、頭金を増やす方法があります。
頭金を800万円準備すれば、借入額は4200万円になり、月々の返済負担を軽減できます。
頭金を入れることで「金利の優遇を受けられる」「住宅ローンの審査が通りやすくなる」などのメリットもあります。
贈与税の非課税枠1000万を利用
住宅購入のための資金の一部を両親から贈与されることで、住宅ローンの借入額を減らすことができます。
住宅購入資金のための贈与税は、最大1,000万円までが非課税です。
制度を利用することで、無駄な税金を支払うことなく、贈与を受けることが可能です。
参照サイト:国土交通省 住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置
諸費用ローンを利用
住宅購入には、物件価格以外にも諸費用が必要になります。
諸費用の目安は、「物件価格の10%前後」になるため、5000万円の場合、「500万円」程度かかると想定しておきましょう。
諸費用は自己資金で準備するのが一般的ですが、諸費用ローンを利用することもできます。
ただし、物件価格以上のローンを組むことになるため、金融機関の審査が通りにくいデメリットがあります。
諸費用も含めて住宅ローンを検討中の方は、早めに施工会社や不動産会社に相談するのが良いでしょう。
まとめ
5000万円の住宅ローンを組む世帯年収は「700万円~800万円」が目安です。
住宅ローン返済がきついと感じ、住宅購入を後悔しないためにも、無理のない返済計画を心掛けましょう。
東京で注文住宅をご検討中の方は、23区内での施工実績が豊富なクレバリーホーム東京までお気軽にご相談ください。
限られた東京の土地を最大限に活用した、細かなプランニングや3階建て・4階建てを建築できる高度な技術力があります。
- 3階建て住宅・4階建て住宅
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- 狭小住宅
- 地下室付き住宅・屋上付き住宅
- 二世帯住宅
- 賃貸住宅
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