【3階建て・4階建ての最上階が暑い?】4つの理由と13の暑さ対策

3階建て・4階建ての最上階が暑い理由とは?

3階建て・4階建ての家を検討するとき「3階建て・4階建ては最上階が暑くなる」と聞くことがありますが、本当でしょうか。

 

本記事では、3・4階建ての最上階が暑くなると言われる理由を確認したうえで、3・4階建ての快適な住まい作りのコツと対策を紹介します。

狭小地でも十分な床面積を確保できる3・4階建ての家で快適な住環境を実現できるよう工夫してみましょう。

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3・4階建て住宅の最上階は暑い?暑くなる4つの理由

はじめに、3・4階建ては暑いと言われる理由を確認しておきましょう。

注文住宅なら設計・施工の工夫で解決できますので、以下の4つの特徴を把握して対策を検討しましょう。

  • 温かい空気には上昇する性質があるから
  • 陸屋根の場合、輻射熱の影響があるから
  • 鉄骨・鉄筋コンクリートを利用するから
  • 3・4階建ては土・植物が少ない都市部に多いから

温かい空気には上昇する性質があるから

1つ目の理由は、温かい空気には上昇する性質があることです。

空気には温かくなると膨張し軽くなる性質があります。

3・4階建ての家は縦方向に空間が大きくなりますので、空気が暖まると上の階に移動しやすくなります。

陸屋根の場合、輻射熱の影響があるから

2つ目の理由は、陸屋根(屋上利用に適した平らな屋根)にしている場合に屋上からの熱が伝わりやすいことです。

三角形の切妻屋根を採用している場合、三角形部分(小屋裏空間)が緩衝帯となって、屋根から室内への熱の伝達を抑える効果を発揮します。

陸屋根の場合、屋根と室内との距離が近いため、輻射熱が伝わりやすい屋根型といえます。

鉄骨・鉄筋コンクリートを利用するから

3つ目の理由は、3・4階建てを建てる場合に鉄骨やRC(鉄筋コンクリート)を利用するケースが多いからです。

鉄骨には熱を伝えやすい性質が、RCには熱を蓄えやすい性質があります。

このため、鉄骨やRC造の場合、適切な対策をしない場合に屋上や外壁から室内へと熱が伝わりやすかったり、蓄えた熱で深夜まで暑かったりといった悩みにつながります。

3・4階建ては土・植物が少ない都市部に多いから

4つ目の理由は、コンクリートやアスファルトの面積が多い都市部に3・4階建て住宅が多く建てられることです。

コンクリートやアスファルトは太陽光を受けると熱を蓄えたり、反射して家に熱を伝えたりします。

3・4階建ては都市部に建てられることが多く、周囲をコンクリートやアスファルトで囲まれやすい点も3・4階建て住宅で暑さを感じやすい原因になります。

 

こうした理由で、対策が十分でない場合、3・4階建ての住宅の最上階は暑いと言われます。

都市型の3階・4階建て住宅の場合、より対策を強化する必要があります。

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暑さ対策が必要な都市部ほど3階建て・4階建てが選ばれる理由

では、東京などの大都市で3・4階建て住宅が選ばれている理由をあらためて確認しておきましょう。

主に以下の4つの理由があり、3・4階建ての家が選択されます。

  • 狭小敷地で床面積確保のために縦に建物を伸ばした
  • 1階店舗や二世帯住宅などフロアごとに異なる用途を設定した
  • 1階部分をピロティにして水害時の被害を抑えたい
  • 屋上を利用することで狭小地でも屋外空間が手に入る

特に土地の価格が高い東京都などの都市部では、敷地を有効利用して床面積を増やすことが求められますので、3・4階建て住宅の需要が高くなる傾向にあります。

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3階・4階建て住宅の最上階、13の暑さ対策

このように複数のメリットがある3・4階建て住宅。

都市型の注文住宅であれば、こうした住環境を手に入れることができます。

そのための具体的な13の暑さ対策の方法を紹介しますので、都市部での家づくりに活かしてください。

性能の高い断熱材を利用する

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住宅の天井や床、壁面には必ず断熱材が入っていて、外からの熱の侵入を防ぎます。

この断熱材は、製品によって断熱性能が異なりますので、性能の高い断熱材を使用することで、外から室内に伝わる熱を抑えられます。

性能の高い窓を利用する

断熱材に加えて、断熱性能の高い窓を利用することも大切です。

窓にはシングルガラス・ペアガラス・トリプルガラス、アルミサッシ・樹脂サッシなど様々な仕様の窓があり、それぞれ断熱性能が異なります。

特に熱の侵入が大きい西面の窓や天窓には性能の高い窓ガラス・サッシを利用することをおすすめします。

参考:LIXIL「暮らしに合わせた窓選び」

木造の3階建て・4階建てにする

木材と他の建築材料との熱伝導率の比較

引用:道南スギ産地形成推進協議会「木ならではの暖かさ」

建物を支える構造を木造にすることもおすすめです。

暑さの原因の話題で説明したとおり、鉄骨や鉄筋コンクリートといった素材は熱を伝えやすく、蓄えやすい特徴を持ちますが、木造住宅は熱を伝えづらい特徴があります

建築後に構造部は変更できませんので、3・4階建ての暑さが気になる場合は、木造を選択することをおすすめします。

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断熱性能の高い外壁を利用する

断熱材に加えて、外壁も断熱性能の高い素材がおすすめです。

たとえばタイル外壁は、素材の中に空隙が多いことから高い断熱効果を期待できます。

断熱効果の高い素材は費用も高くなる傾向にありますが、光熱費の削減にも効果を発揮しますので、長期的な視点で考えて仕様を決めましょう。

西向きの窓を少なくする

西日が当たる土地に家を建てる場合、西向きの窓を少なくするのが基本です。

夏場は夕方から夜にかけて、西側の窓から長時間強い日差しが差し込み室温を上昇させます。

自然光を取り入れることも大切ですが、室内の温度上昇を抑えることも同時に考えましょう。

遮光性の高いカーテン・ブラインドを利用する

日光による室温の上昇を抑えるためには、窓を小さく少なくすることも有効ですが、遮光性・断熱性の高いカーテンやブラインドなどを利用することもおすすめです。

窓は簡単に増やしたり減らしたりできませんが、窓を取り付けた上で遮光性が高く、断熱性もあるカーテンやブラインドを取り付ければ、開閉の調整が可能です。

天窓はシャッター付き・開閉可能なものに

空間の有効利用と天窓による明るさを両立させる(東京都新宿区)

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都市部で家を建てる場合、明るさを確保するために天井に窓を取り付ける天窓を利用することがあります。

天窓を取り付けた上で暑さ対策をするために、シャッター付きや開閉可能なモデルを選択することもおすすめです。

開放すれば最上階の熱を効率的に排出でき、寒い季節には閉じて熱を閉じ込めることもできます。

小屋裏空間を作り断熱層にする

熱の効率的な排出にも利用できる小屋裏空間

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屋上からの熱の伝達を防ぐためには、ロフトなど小屋裏空間を作って断熱層にすることもおすすめです。

ロフトを作れば狭小住宅で問題になりがちな収納問題も解決でき、屋上と居室の間の断熱層にもなるからです。

小屋裏空間に温度センサー付きの換気扇を取り付ければ、屋上からの熱の伝達をさらに抑えられるでしょう。

屋上に太陽光パネルを設置する

屋上からの熱の伝達を抑えるためには、屋上に太陽光パネルを設置することも効果的です。

太陽光パネルによって日陰ができ、屋上への直射日光を防いで、輻射熱を抑える効果も期待できます。

なお、屋上に太陽光パネルを設置する場合は、防水施工の観点から新築時の設置がおすすめです。

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最上階に十分な開口部を設置する

最上階に複数の開口部を設置すると、住宅内の熱の排出がスムーズになります。

温かい空気には上昇する性質がありますので、上昇した先に熱気が外に抜ける道を作ることで、効率的に熱を排出するサイクルが生まれます。

採光・通風に加えて熱の排出を目的に窓の設置を検討してみましょう。

サーキュレーターで空気を循環させる

空気を循環させることに特化した家電をサーキュレーターといいます。

サーキュレーターを最上階の窓に向かって吹き付けたり、1階から3階に向かって吹くように設置することで、効率的に空気を排出・循環させ熱い空気を解消できます。

設置する場合は、設計の段階で設置候補の場所に置き場所やコンセントを準備しておきましょう。

関連記事:コンセントの使い勝手は高さが重要

シーリングファンを利用して空気をかき混ぜる

高いところに溜まった空気の撹拌に効果的なシーリングファン

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サーキュレーターとともに暑さ対策に利用されるものは、シーリングファンです。

天井に設置して回転させることで、上方向に空気を移動させたり、逆回転させて下に動かしたりできます。

上に溜まった暖気の排出・循環に効果を発揮して、暑さ対策のひとつになります。

関連記事:【吹き抜けのある家】後悔しないためにできる対策7選

住宅の構造に適した高性能の空調設備を選ぶ

3階建てでも吹き抜けなどの大空間にする場合、空調設備は住宅の構造にあわせた選定が必要です。

容量、設置場所などの十分なシミュレーションが必要です。

サーキュレーターやシーリングファンと一緒に利用することでさらに効果を高められますので、間取りや建物の仕様に加えて、後付けの設備機器についても設計段階で十分な検討を加えましょう。

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まとめ│都市型注文住宅で快適な3・4階建てを建てよう

シーリングファンや高窓などで住環境を整える3階建ての家

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3階建て、4階建て住宅を検討する際に聞くことのある「3・4階建ての最上階は暑い」という話題について、原因と対策を紹介しました。

温かい空気には上昇する性質があることから、最上階に熱気がこもりやすくなります。

 

しかし、設計・施工の際に紹介した様々な対策を講じれば、快適な住まいが実現できます。

適切な対策を提案してくれる、3・4階建ての住まいを建て慣れたハウスメーカーに依頼することが最も大切だと言えるでしょう。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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