延べ床面積50~60坪の3階建ての間取りのコツ、価格や費用を解説│東京の建築実例も紹介

延べ床面積50~60坪の3階建ての間取りのコツを施工事例とともに

都市部でも、3階建てなど空間を有効活用すれば50~60坪の広めの住まいは実現できます。

本記事では、東京都内で実現した50~60坪の3階建ての住まいについて、間取りのコツや価格を実例とともに紹介しています。

「狭小地で家を建てる場合、どんな住まいになるの?」と心配になる方はもちろん、空間を広く活用する方法を知りたい方など、幅広い方に役立つ情報ですのでぜひ参考にしてください。

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延べ床面積60坪、広さのイメージは?

延べ床面積50~60坪の広さのイメージは?

はじめに、延べ床面積60坪とはどの程度の広さになるのか、イメージをつかんでみましょう。

60坪の3階建てをイメージする上で参考になるのは、小中学校の教室です。

厚生労働省の調査によると、小中学校の普通教室の平均的な面積は64㎡で、坪数に直すと19.36坪でおよそ20坪程度です。

参考:厚生労働省「主な検討事項及び論点に関する資料」

つまり、20坪ほどの教室が縦に3つ並べば60坪の床面積になります。

60坪の3階建てをイメージする場合は教室3つ分、50坪の場合は少し狭いくらいと意識して広さ感覚をつかみましょう。

関連記事:【20坪の土地に3階建て】間取りのコツ5選

延べ床面積50~60坪の3階建ての実例紹介

実際に50坪から60坪ほどの3階建てを建てた場合、どのような外観・内装になるのか、都内での実例を紹介します。

狭小地に家を建てる場合は、土地面積により制限を受けて3階建てでは床面積が不足するケースがありますので、4階建てを選択した事例についても合わせて紹介します。

【土地36.57坪 床面積68.37坪】高級感を感じる仕上がりの住宅

【東京都港区】完全分離型三世帯住宅のリビング

【延床68.37坪】個性が光る完全分離型三世帯住宅の事例>>>

港区に建てた家は、両親世帯と子・孫世帯が分かれた完全分離型の住まいです。
完全に分けたからこそ、それぞれが好みに応じたこだわりの内装を実現しました。

【東京都港区】完全分離型三世帯住宅のダイニング

【延床68.37坪】個性が光る完全分離型三世帯住宅の事例>>>

二世帯住宅ではありますが、3階建てにすることで70坪近い床面積を確保し、広々としたダイニングなど十分な広さを感じる空間を実現できました。

【土地30.71坪 床面積63.36坪】素敵な外観・スケルトン階段の家

【東京都文京区】高級感ある外観の3階建て住宅

【延床63.36坪】スケルトン階段で採光・通風に優れた3階建ての事例>>>

文京区に建てた3階建ての住まいは、外壁に耐久性の高いタイルを採用し、高級感を感じる外観を実現しています。

こちらの事例も限られた土地ながら、3階建てを採用することで63坪の床面積を実現しています。

【東京都文京区】採光・通風にも効果的なスケルトン階段・すべり台

【延床63.36坪】スケルトン階段で採光・通風に優れた3階建ての事例>>>

本事例は階段にスケルトン階段を採用して、都市部で問題になりがちな採光・通風の確保への対策を試みている点にも注目です。

周囲を建物に囲まれていても、十分な光を取り込めることが分かります。

【土地26.27坪 床面積50.52坪】敷地の課題を解決する家

【東京都中央区】プライバシーを守りながら採光を確保した住まい

【延床50.52坪】プライバシーを守りつつ光を取り込む事例>>>

中央区に建てた3階建ての住まいは、接している道路の人通りが多いことからプライバシーの面で課題を抱えていました。

課題に対処するため、横方向に切れ目を入れたスリット状の目隠しを配置して、視線は遮りながら光を取り込むよう設計しています。

【東京都文京区】プライバシーを守りながら採光を確保した住まい

【延床50.52坪】プライバシーを守りつつ光を取り込む事例>>>

道路側のスリットからの採光に加えて、3階に抜ける吹き抜けからも光を取り込み、都市部でありながらプライバシーを守りつつ自然光を取り込める住まいを実現しました。

【土地24.22坪 床面積57.48坪】吹き抜けのある木造5層住宅

【東京都品川区】吹き抜けから光の差し込む木造5層住宅

【延床57.48坪】屋上・地下室利用で木造5層構造を実現した事例>>>

こちらの品川区の住まいは、敷地面積24坪の狭小敷地でさらに縦方向に長い、都市部に見られがちな「うなぎの寝床」状の土地形状です。

間口はコンパクトですがその分、高さ方向に拡張して1~3階・屋上・地下室と5層構造に空間をフル活用している点に注目です。

【東京都品川区】木造5層住宅を実現した住まい

【延床57.48坪】屋上・地下室利用で木造5層構造を実現した事例>>>

その結果、完成した住まいは57.48坪と十分な床面積を確保した上で、中庭や吹き抜けなどによって日差しが十分入り込む広々した住まいになりました。

【土地29.03坪 床面積72.63坪】不足する場合は4階建ても

【東京都台東区】地下鉄出口直近で70坪の床面積のある家の外観

【延床72.63坪】地下鉄至近の立地で70坪を確保した4階建ての事例>>>

最後に紹介するのは、台東区に建てられた4階建ての住まいです。

敷地が狭く、3階建てだと床面積が足りない場合は、「木造4階建て」という解決法があります。

【東京都台東区】地下鉄出口直近で70坪の床面積のある家の内装

【延床72.63坪】地下鉄至近の立地で70坪を確保した4階建ての事例>>>

こちらの住まいも東京都ならではの細長い土地に建っていますが、間取りの工夫で広々とした室内環境を整えています。

地下鉄駅が目の前にある利便性の高い立地。
一方で細長い立地で実現できる間取りが限られがちですが、縦方向に空間を有効活用することで、求める暮らし方を実現できました。

クレバリーホーム東京の木造4階建て(もくよん)

▶【希望の広さを叶える4階建て】クレバリーホーム東京の木造4階建て(もくよん)

延べ床面積50~60坪の3階建て、間取りのコツ5選

紹介したような50~60坪と十分な広さの3階建ての住まい。

このような「東京ならでは」の家づくりの課題解決には、次の「5つのコツ」があります。

  • 日当たりと風通しをよくする
  • 気密性・断熱性を高める
  • 上下階の移動をスムーズに
  • 狭いからこそ空間を最大限に活用する
  • 二世帯住宅・三世帯住宅は「分け方」が重要

日当たりと風通しをよくする

吹き抜けを設けて採光・通風に優れた3階建ての事例

上下方向の空間利用に優れた、吹き抜けのある3階建て住宅の事例>>>

1つ目は、日当たりや風通しを確保することです。

都市部で家を建てる場合、隣家との距離などの関係で日当たり・風通しが悪くなるケースがあります。

吹き抜けや天窓の採用など、採光・通風をよくする工夫が大切です。

関連記事:小さい家に吹き抜けをつける理由とは?

気密性・断熱性を高める

2つ目は、気密性や断熱性を高めることです。

3階建て・4階建て住宅は1階に日光が当たらず、水回りなどが冷たくなるケースがあります。

気密性・断熱性の高い仕様にするなど、住まいの基本性能を高めることを考えてみましょう。

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上下階の移動をスムーズに

ホームエレベーターを設置して上下方向の移動を容易にした事例

ホームエレベーターを設けて上下方向の移動の悩みを解消した3階建ての事例>>>

3つ目は、上下方向の移動をスムーズにすることです。

3階建て・4階建て住宅は、階段を利用した移動が大変に感じるケースもあります。

2階リビングにして1・3階へのアクセスを整えるなど、移動しやすくするための方法を考えることが大切です。

関連記事:【2階リビングにすればよかった】と思う7つの瞬間

狭いからこそ空間を最大限に活用する

屋上に設けた使い勝手のよい屋外空間

屋上を設けて、都内でもプライベートな空間を実現した3階建ての事例>>>

4つ目は、土地の広さが限られる場合は空間を活用することです。

コンパクトな土地であっても、地下室や3階・4階・屋上と実は縦方向に考えると床面積を確保する方法が豊富にあることに気づきます。

床面積が足りないと思ったら、縦方向のフリースペースを活用するとよいでしょう。

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二世帯住宅・三世帯住宅は「分け方」が重要

【東京都板橋区】理想の間取りと明るさを実現した二世帯住宅

理想の間取りを実現した二世帯3階建て住宅の事例>>>

5つ目は、二世帯住宅を選択する場合は空間の分け方が鍵になります。

二世帯住宅の生活空間の分け方には、一般的に以下の選択肢が挙げられます。

  • 「完全同居」水回りも生活空間も一緒にする
  • 「一部分離」水回りだけ分けるなど一部を分離する
  • 「完全分離」玄関から水回りまで完全に分離する

どの暮らし方が自分たち家族や親世帯の生活スタイルに合っているのか検討したうえで、必要になる部屋の数やリビングの広さなどを考えてみましょう。

関連記事:【二世帯住宅はやめた方がいい】理由5選

延べ床面積50~60坪の3階建て、価格や費用について

延べ床面積が50坪を超える3階建てを建てる場合、価格や費用が気になりますよね。

記事の終わりに、都内で広めの3階建てを建てる場合の相場の目安をお伝えします。

関連記事:3階建て住宅の価格相場は?

 

住宅ローンでフラット35を利用した方が都内で一戸建てを建てたときの建築費用の平均額は2,960万円で、延べ床面積の平均は101.3㎡(30.65坪)です。

建築費用を延べ床面積で割ると、坪単価は96.6万円です。

ここに50坪を掛けると「4,830万円」、60坪を掛けると「5,796万円」になります。

参考:住宅金融支援機構「フラット35利用者調査」

 

建物の仕様によって坪単価は大きく変わりますが、50~60坪の一戸建てを建てる場合は建物について5,000万円前後の予算を見込んでおきましょう。

▶狭小地・変形地でも広々暮らす【10cmを無駄にしない空間提案】

まとめ│都市部で50~60坪の住まいで広々暮らすには

タイル張りと間接照明で上質な空間に仕上げた三世帯住宅

【延床68.37坪】個性が光る完全分離型三世帯住宅の事例>>>

延べ床面積50~60坪の3階建てを建てる場合の広さのイメージや間取りのコツを、実際に東京都内で建てられた注文住宅の実例とともに紹介しました。

50~60坪の住まいを実現することで、十分な広さのリビングやダイニングを作れます。
また、収納や趣味の部屋を確保したり、二世帯・三世帯住宅を建てることも可能です。

3階建て・4階建てなど、土地を空間的に有効活用することで都内でも十分な広さの住まいを建てて、理想の暮らし方を実現しましょう。

 

都内で広い家を建てるなら、クレバリーホーム東京にご相談ください。土地探しからあなたの理想の住まいまで、広い家を実現するためのアイディアを提案を致します。

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クレバリーホーム東京は、「東京だからできる最高の家づくり」を目指し、お客様のご希望やライフスタイルに合わせた住まいを提供しています。

  • 3階建て・4階建て・多層階住宅
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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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