【ガス併用でZEHは可能?】メリット・デメリットや補助金について解説
「ZEHでガス併用は可能ですか?」
こうした疑問を聞かれることがあります。
結論から言うと、ZEH住宅でもガスの利用は可能です。
本記事では、ガス併用でZEH補助金を取得する方法や理由、メリット・デメリットについてお伝えします。
ガス特有の火力や温かさを、エコで省エネなZEHでも実現しましょう。
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ZEHでガスと電気を併用する理由
ZEHでガスの利用を希望する、主な理由は以下の3つです。
- 理由1:ガス火を利用して高火力調理したい
- 理由2:「乾太くん」などガス衣類乾燥機を利用したい
- 理由3:ガスストーブで家を暖めたい
いずれもガスならではの高火力・高出力で実現できることです。
特に直火による調理はガスにしかできませんので、中華鍋を使用する方など料理に対するこだわりを持つ方はガスを希望する傾向にあります。
ガス併用でZEH補助金は取得できる?
ガスを併用した場合でも、ZEHの認定を受けて補助金の交付を受けることは可能です。
ZEH認定を受けて補助金を受け取るには、ZEH基準を満たすエネルギー消費量の計算をする必要があります。
計算の中で、給湯や暖房に使用する器具を選択する欄が設けられていて、「ガス従来型給湯器」「ガス潜熱回収型給湯器」「FF暖房機」といった項目を選択したうえで、建物の断熱性などの要素も入力して、ZEH基準の審査に合格すれば補助金の交付を受けられます。
引用:国立研究開発法人建築研究所「エネルギー消費性能の評価に関する技術情報」
なお、表を見ると最も評価が高い機器は、給湯器では「電気ヒートポンプ給湯器」、暖房設備機器では「ルームエアコンディショナー」となっていますが、どちらもガスを使用しない電化製品です。
計算上ではガスを利用する機器は、こうした製品より省エネ性能が劣ることから、ガスを希望する場合はハウスメーカーの担当者に早めに伝えて他の仕様や設備で省エネ性能を高めましょう。
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ZEHを導入するメリット
ZEHの基準を達成するメリットは、主に以下の5つです。
- 高気密高断熱な住まいになり光熱費を削減できる
- 高気密高断熱の効果で家の中の温度ムラがなくなる
- 創エネ設備の利用で停電時も電気を利用できる
- ZEHの認定によって補助金の交付を受けられる
- 資産価値が守られ高い値段で売却できる
特に高気密高断熱の効果は高く、高火力なガス暖房と併用することで寒い冬場でも暖かな住環境を実現できます。
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高効率なガス給湯には「エコジョーズ」を利用
エコジョーズは、従来廃棄していた排熱を再利用して効率的に水を温める、省エネ性能の高いガス給湯器です。
従来のガス給湯器を利用してZEHの基準を達成できない場合でも、エコジョーズを利用することで基準を満たせるケースがありますので、基準達成が厳しい場合に利用を検討しましょう。
創エネ・災害対策には「エネファーム」を利用
ZEHの基準達成には省エネ性能だけでなく、エネルギーを生み出す創エネ性能も求められます。
こうした場合に活用できるのは、ガスを利用した化学反応でお湯を沸かすとともに発電もできるエネファームです。
ZEHの申請では、エネファームによる発電も計算に含められますので、ZEHの計算上有利に働きます。
エコジョーズとともに、より省エネ性の高い設備を検討する場合に選択肢に加えましょう。
電気・ガス併用のメリット
ZEH住宅で電気・ガスを併用する場合、以下の5つのメリットがあります。
ガス火調理を利用できる
ガス併用住宅では、ガスを利用した直火による調理が可能です。
IHのコンロはフラットな天板で掃除しやすいことや安全性が高い特徴がありますが、IH対応の製品でなければ利用できません。
中華鍋やフライパンを振るうように調理する場合や、高い火力で調理する場合はガス火の選択を検討しましょう。
ガス衣類乾燥機を利用できる
ガスを利用した衣類乾燥機を利用できる点も大きなメリットです。
気温の低いときや雨のとき、洗濯物の乾燥に悩む方は多いでしょう。特に都内など住宅が密集しているエリアでは、日差しやプライバシーの面から洗濯についての不満を抱えやすいようです。
そこでガス乾燥機を利用すれば、洗濯物を一挙に乾かすことができ手間を省けます。
電気式の乾燥機も販売されていますが、火力の高いガス式の方が短時間で乾燥が完了するため、ガス式に人気が集まっています。
乾燥機を利用して洗濯物の洗濯から乾燥まで室内で完結できるなど、プライバシーに配慮した住まいを希望する方は、以下のコラムもおすすめです。
関連記事:プライバシーに配慮したランドリールームのある家の建て方とは?
ガスストーブなど高火力な暖房器具を利用できる
暖房器具についても、ガスストーブなど高火力な製品を選択できる点はメリットです。
吹き抜けがある場合など、暖房器具で温める体積が大きい場合に効果を感じられます。
太陽光とダブル発電できる
ガスを利用して給湯しながら発電するエネファームを利用すれば、太陽光発電とダブル発電できる点もメリットです。
太陽光発電は夜間は発電できませんが、エネファームは稼働中は夜間でも発電できます。
また、太陽光パネルを置くための十分な面積を確保できない場合でも、エネファームと併用することでZEHの基準を満たせる場合もあります。
停電時も使用できる製品がある
引用:東京ガス株式会社「停電時発電継続機能付きエネファームをお使いのお客さまへ」
一般的にガス機器は停電時は使用できませんが、エネファームの一部の機器など、停電時でも電気・給湯設備が使える製品があります。
こうした製品を選ぶことで、災害で停電が発生した場合でも給湯・給電し続けられます。
関連記事:災害に強い家を実現する3つの工夫
電気・ガス併用のデメリット
ZEHでガス併用住宅を選んだ場合には、デメリットもあります。
ガス漏れ・火災などの事故に注意する必要がある
ガスを使用する場合は、ガス漏れや火災といった事故に注意する必要があります。
東京都消防庁では、機器別の火災発生件数を取りまとめています。
IHクッキングヒーターが年10件前後で推移している一方で、ガステーブル等の機器では数十~数百件の火災が発生しています。
ガス併用にする場合は、防火・耐火対策をより強化する必要があります。
光熱費が高くなる場合がある
ガスを利用する場合、光熱費が高くなる場合がある点にも注意しましょう。
特に都市ガスが通っていないプロパンガス利用のエリアでは、配送料の関係から価格が高くなりがちです。
ガス併用を選ぶ場合は、ガス会社を比較するなど光熱費を下げる対策が必要です。
電気・水道とは別に配管工事が必要
都市ガスを使用する場合は、電気や水道とは別にガス配管を引き込む工事が必要です。
オール電化住宅と比較した際に、引き込み費用の分だけ施工費用が高くなります。
高効率な給湯器は初期費用が高い
ZEHの基準を満たすために、エコジョーズやエネファームといった高効率なガス給湯器を利用する場合は初期費用が高くなります。
特に発電機能も持つエネファームは100万円を超える費用がかかることから、十分に予算を確保する必要があります。
ただし、設置した後の光熱費削減効果を期待できますので、設置費用と長期的な光熱費の節約を考慮して機器を選びましょう。
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まとめ│ガス併用ZEHで暖か・エコな暮らし
ガス併用住宅でZEHの認定を受けて補助金を利用する場合について解説しました。
ガスを利用した調理や衣類乾燥機は、料理にこだわる方や家事の負担を減らしたい方にとって有効な手段です。
紹介したとおり、ガス併用の住宅でも高効率な給湯器や暖房を利用することでZEHの基準を満たすことは可能です。
ZEHの申請に必要な計算は具体的に各種仕様や設備などを入力して計算する必要がありますので、ガス併用住宅を希望する方は、検討中のハウスメーカーに相談してみましょう。
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