太陽光発電の『やばい・やめとけ・やらなきゃよかった』は本当?│理由と対策、設置してよかった点も紹介

太陽光発電の『やばい・やめとけ・やらなきゃよかった』は本当?

太陽光発電について「やばい・やめとけ・やらなきゃよかった」という口コミを見かけることがあります。

自然エネルギーを利用して発電し、家庭の光熱費を下げられる太陽光発電で後悔を感じるのはどうしてでしょうか。

 

本記事では太陽光発電を導入した結果、「やらなきゃよかった…」と後悔を抱える理由と、後悔を防ぐための具体的な8つの方法を紹介します。

メリット・デメリットや「つけて良かった」声も紹介しますので、新築住宅を建てる方、太陽光発電が気になっている方はぜひ参考にしてください。

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太陽光発電「やばい・やめとけ・やらなきゃよかった」理由

はじめに、太陽光発電を導入した結果「やらなきゃよかった」と後悔したり、「やばい・やめとけ」と言われる理由を確認します。

初期投資の回収が遅れる場合

太陽光発電には一定の導入費用が必要で、経済産業省によると1kWあたりの平均的な設置費用は新築住宅で26.1万円とされています。

参考:経済産業省「令和5年度以降の調達価格等に関する意見」

たとえば3kWの容量の太陽光発電を設置する場合、78.3万円の費用が必要になる計算です。

太陽光発電による電気代の節約効果が想定よりも低かった場合、投資回収期間が延びるため残念に思うでしょう。

関連記事:太陽光発電で電気代が安くならない!を防ぐ6つの対策

メンテナンスの費用が必要になる

太陽光発電設備は、設置後も一定の間隔で清掃・メンテナンスをする必要があります。

パネルを清掃する程度であれば素人でもできますが、パワーコンディショナーやケーブルまわりなど電気設備関係はプロに依頼することとなります。

プロに依頼する場合は費用がかかりますが、設置するときにメンテナンスの費用を見込んでいない場合は想定外の出費となります。

設置後に雨漏りが発生し始めた

太陽光発電設備は重量があり屋根に負荷がかかったり、強風を受けると飛ばされる恐れがあることから、設置場所に適切に固定する必要があります。

新築時は荷重や強度上、十分な補強ができるため問題ありませんが、後付けの場合は、業者選びを間違うと、太陽光発電設備の設置工事を行ったあと雨漏りが発生するリスクがあります。

業者の施工ミス等が原因であれば、業者選びを後悔することでしょう。

太陽光パネルによる反射光でトラブルに

太陽光の反射によるトラブルが発生する場合も

太陽光発電装置は反射光によってトラブルに発展するケースもあります。

パネルによって反射した光は周囲の建物に向かう場合があり、反射光を受けた建物の所有者からクレームを受ける可能性があります。

クレームを受けて反射光対策を行う場合は費用がかかりますので、設計の段階から反射光のことも考えなければいけません。

夜間に発電できずメリットを感じられない

太陽光発電は日中、太陽光がある時間のみ充電できます。

主に電気を使用する時間帯が夜間である場合に蓄電池に充電しておかないと、想定よりも節約効果を感じられない場合があります。

関連記事:蓄電池は必要か?メリット・デメリットなどを解説

売電価格が低下している

発電した電気の売電収入を甘めに見込んで導入した場合、売電単価が下がったとき後悔を感じるかもしれません。

太陽光発電によって発電した電気はFIT(固定価格買取制度)によって一定期間は定額で買い取られます。

しかし、契約期間を過ぎると自由価格での売電に移行することとなります。

自由価格での売電単価は下落傾向にあることから、想定価格より下がる場合はシミュレーション通りの収支にならない場合があります。

参考:資源エネルギー庁「FIT・FIP制度 買取価格・期間等」

 

太陽光発電を導入した結果、「やらなきゃよかった」と思うケースは、こうした導入計画や業者選びが理由で後悔を感じることがあるようです。

では、ここからはこうしたケースを参考に太陽光発電の導入による後悔を避ける方法を紹介します。

太陽光発電の後悔を避けるための8つの方法

太陽光発電を導入した結果、後悔を防ぐために、以下の8つの方法を試してみましょう。

  • 導入の目的を明確にする
  • 太陽光発電装置の経済性を適切に計算する
  • 補助金を活用して実質的な費用負担を減らす
  • 適切な清掃・メンテナンスで発電量を維持する
  • 太陽光発電装置を設置し慣れた業者に依頼する
  • 蓄電池を導入して夜間・雨天時も自家発電した電力を使う
  • 電気自動車+V2Hシステムも活用する
  • 災害時に効果を発揮する太陽光発電装置にする

導入の目的を明確にする

太陽光発電を設置する目的として経済性に着目しがちですが、災害が発生する確率が高いと予想される東京で家を建てる場合は、災害時の安定的な電力確保など、電気料金以外の導入目的も重視する必要があります。

十分な災害対策を検討した上で太陽光発電設備の導入について検討すれば、経済性と被災時のリスクを考慮した最適な容量や仕様の設備を選択できます。

太陽光発電装置の経済性を適切に計算する

太陽光発電の後悔を避けるために行う適切なシミュレーション

太陽光発電装置は、導入費用と想定される収益を適切に計算しておくことが大切です。

太陽光発電装置を提供しているメーカーでは、設置予定の家の広さや方角などから発電量や光熱費などを予測するサービスを提供しています。

こうしたサービスの利用や設置を依頼する予定のハウスメーカーへの相談で、発電による経済的なメリットを正しく把握しましょう。

参考:京セラ株式会社「太陽光発電・蓄電システムシミュレーション」

補助金を活用して実質的な費用負担を減らす

太陽光発電装置は設置する際に多額の費用が必要ですが、国や自治体が提供する各種補助金を利用することで導入コストを下げられます。

たとえば東京都が2023年に実施していた補助金であれば、一般的な家庭で利用される5kWhの太陽光発電装置であれば、50万円の補助が受けられていました。

関連記事:東京都の太陽光発電導入促進事業を解説

適切な清掃・メンテナンスで発電量を維持する

太陽光発電装置は、清掃など適切なメンテナンスを行うことも重要です。

発電用のパネルにホコリが積もれば発電効率は下がりますし、定期的に電気関係のチェックを行うことで発電不良など突発的なトラブルを回避することもできます。

メンテナンスに必要な費用も収支計画に含めて、適切な時期に清掃・メンテナンスをしましょう。

太陽光発電装置を設置し慣れた業者に依頼する

太陽光発電を導入する場合は、太陽光発電設備を導入し慣れた業者へ依頼することも大切です。

設置経験が豊富にあり、設計や施工の経験のある業者であれば、雨漏りや反射光によるトラブルなどを未然に防げます。

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蓄電池を導入して夜間・雨天時も自家発電した電力を使う

太陽光発電装置を効率的に利用するためには、蓄電池の導入もおすすめです。

蓄電池は太陽光で発電した電力を貯めるシステムで、一般的な仕様の場合通常使用でも1~2日分の電気を蓄えられます。

蓄えた電気は夜間や雨天時に利用することもでき、より安定的かつ経済的に電気を使えるようになります。

電気自動車+V2Hシステムも活用する

電気自動車のバッテリーを住まいの電源として利用できる、V2Hシステムの導入も検討すればより安心感が得られます。

昼間に発電した電気を蓄電池だけでなく電気自動車にも蓄えることで、夜間だけでなく災害による停電にも耐えられる住まいを実現できます。

関連記事:東京都のV2H補助金を解説

災害時に効果を発揮する太陽光発電装置にする

太陽光発電で後悔しないためには、災害時に効果を発揮する発電装置を選択することが重要です。

家族構成・住宅設備・天候や季節に応じた消費電力がまかなえる発電用パネルと蓄電池を搭載してください。

導入時の費用を軽減するためにも、目標となる発電量を定めた上で適度な容量の太陽光発電装置を選択しましょう。

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太陽光発電の「つけて良かった」声も紹介

太陽光発電のデメリットを中心にお伝えしましたが、「つけて良かった」という声やメリットについてもあらためて確認しておきましょう。

電気代が高騰しても気にせずに電気を使える

1つ目のメリットは、電気代が高騰した場合でも気にせずに電気を使えることです。

円安や政情不安など、様々な原因で電気代は上がり下がりを繰り返します。

こうした場合でも太陽光発電装置があれば、電気代を気にすることなく空調設備や照明を利用できます。

実際に光熱費が下がり経済的に余裕ができた

太陽光発電で電気代を節約することで家計が楽になる

2つ目のメリットは、家計に対する光熱費の負担が減り経済的に余裕ができることです。

オール電化の住まいの電気代は平均で1万6,533円というデータがありますが、太陽光発電や蓄電池の導入で光熱費の負担を減らせれば、月あたりの支出を大幅に削減できます。

参考:関西電力「オール電化世帯人数別の電気代平均額」

自家発電ができるため地震・台風など災害対策になる

3つ目のメリットは、地震や台風といった災害に対する不安が軽減されることです。

災害が発生したとき停電が発生するケースは珍しくありません。

太陽光発電や蓄電池を導入することで、災害が発生して停電した場合でも安定して電気を使い続けられます。

情報へのアクセスや冷暖房の使用も可能になりますので、いざというときの不安を軽減できる点は大きなメリットです。

関連記事:災害に強い家を実現する3つの工夫

再生可能エネルギーでのエコな暮らしが実感できる

4つ目のメリットは、再生可能エネルギーで生活できているという実感を得られることです。

太陽光発電で創った電気を使用すれば、化石燃料などから作られた電気事業者の電気を使わずに済み、化石燃料の使用量を減らすことにもつながります。

SDGs(持続可能な開発目標)の考え方の重要性が広がる昨今、地球に優しい暮らし方を送れる実感を感じられるのはメリットです。

まとめ│太陽光発電の後悔は対策で避けられる

太陽光発電を導入した結果後悔し「やばい・やらなきゃよかった」と感じるケースを紹介するとともに、対策も解説しました。

後悔を感じるケースで多く見られるのは、想定していた発電量が得られない場合や、導入費用を回収できないといった経済的な要因です。

太陽光発電で経済性を確保するためには、適切なシミュレーションが必要です。

 

また、東京で家を建てるなら、太陽光発電と蓄電池は防災対策に欠かせない設備です。

都内で災害に強い家を建てるなら、自宅避難が可能な災害に強い多層階住宅や、太陽光発電設備や蓄電池のある住まいづくりのノウハウを豊富に持つハウスメーカーがおすすめです。

高い経済性、確かな施工技術、被災時に備える万全のシミュレーションにより、太陽光発電にまつわる後悔を避けましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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