【3階建ての部屋の使い方】家事楽動線をプロが徹底解説!1階はガレージ?洗濯はどうするの?

【3階建ての部屋の使い方】家事楽動線をプロが徹底解説!1階はガレージ?洗濯はどうするの?

地価が高い都市部では家を建てる土地が狭小地になるケースが多く、十分な床面積を確保するために3階建てや4階建てを検討することがあります。

 

そこで気になるのは、3階建ての部屋の使い方です。

2階建ての家や、賃貸アパート・マンションでの水平移動が中心の暮らしに慣れている方にとっては、3階建ての部屋の使い方はイメージしづらいのではないでしょうか。

 

本記事では、都内で実際に建てられた注文住宅の事例を参照しながら、3階建ての家の使い方を、1階の部屋から階別に紹介します。

家事が楽になる動線設計のコツも解説しますので、理想の間取りを具体的にシミュレーションしてみてください。

 

 

1階の部屋の使い方

はじめに、1階の部屋の使い方を紹介します。

3階建ての家を建てる場合は、1階部分は実用性のある部屋として利用するケースが多く見られます。

階段下のスペースを大きな納戸として利用

3階建ての部屋の使い方:階段下のスペースを大きな納戸として利用

【敷地28.70坪 】収納が豊富な3階建ての事例>>>

中野区の28.70坪の住まいでは、十分な収納を設けることで、主要なリビングやダイニングの空間をスッキリさせる方法を取っています。

階段下の空間には衣類のほか、様々なものを一挙に収納できるよう工夫された納戸を設けています。

 

階段下はデッドスペースになりやすい場所ですが、事例のように歩いて進入できるようにすることで、普段使いしやすい空間になりました。

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1階部分を広くガレージスペースとして利用

3階建ての部屋の使い方:1階部分を広くガレージスペースとして利用

【敷地19.77坪 】1階に広いガレージのある3階建ての事例>>>

新宿区19.77坪の敷地に建つ住まいは、1階部分をガレージスペースとして利用しています。

接道部の間口が広いことから、車を置いたうえでバイクや自転車も置くことができ、非常に使い勝手に優れたスペースを実現しました。

 

このように、1階部分は採光を取ることが難しく通行人などの視線にもさらされやすいことから、3階建てを建てる場合は実用性を重視した場所として活用するケースが多く見られます。

関連コラム:ガレージ付きの家 9つのメリット・5つのデメリット

2階の部屋の使い方

続いて2階の部屋の使い方を紹介します。

3階建ての住まいを建てるにあたって、2階は居心地の良いLDKにするケースが多く見られます。

長く過ごすLDKが中間にあることで、1階にも3階にもアクセスしやすい点が特徴的です。

広々としたLDK空間とホームエレベーター

3階建ての部屋の使い方:広々としたLDK空間とホームエレベーター

【敷地12.16坪 】ホームエレベーターのある3階建ての事例>>>

台東区の12.16坪の土地に建てられた住まいは、2階のLDKを大理石調のモダンな空間に仕上げています。

大判のタイルの下には床暖房も設けていて、冬でも快適に過ごせる仕様が魅力的です。

階段横の扉はホームエレベーターになっていて、子どもが小さいときから老後まで、どのライフステージでも快適に暮らせるよう設備を整えました。

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広々としたLDKの奥にインナーバルコニーを配置

3階建ての部屋の使い方:広々としたLDKに物干し用のインナーバルコニーを配置

【敷地20.09坪 】インナーバルコニーのある3階建ての事例>>>

港区白金の20.09坪の土地に建つ住まいは、奥行きのある広々としたLDKが魅力的です。

リビング・ダイニングの先にはインナーバルコニーを設けていて、視線を遠くに運ぶとともに日々の洗濯物を効率的に乾かすツールとして活躍しています。

アイランドキッチン・カウンターデスクのある空間

3階建ての部屋の使い方:アイランドキッチン・カウンターデスクのある空間

【敷地28.13坪 】アイランドキッチンのある3階建ての事例>>>

江東区、13.47坪の住まいに建つのは、シックな色合いの内装がおしゃれな住まいです。

2階LDKの中心には、アイランドタイプのキッチンが設けられていて、反対側にはカウンターデスクを設けています。

家族や友人とコミュニケーションをとりながら調理するのにぴったりな空間を実現しました。

3階の部屋の使い方

最後に、3階建ての最上階や屋上はどのように使われているのか確認してみましょう。

最上部ならではの間取りの使い方に注目です。

ロフト付きの十分な収納がある部屋に

3階建ての部屋の使い方:ロフト付きの十分な収納がある部屋に

【敷地12.17坪 】デッドスペースを収納にした3階建ての事例>>>

墨田区立川の12.17坪の土地に建つ住まいでは、3階の部屋にロフトを設けました。

3階部分は屋根下部の小屋裏を利用することで、本事例のように大きなロフト空間として活用可能です。

収納が不足しがちな都市部の住まいでは、こうしたデッドスペースの利用が快適な暮らしにつながります。

屋根から光の差し込む天窓を設置

3階建ての部屋の使い方:屋根から光の差し込む天窓を設置

【敷地13.47坪 】天窓から自然光が降り注ぐ3階建ての事例>>>

江東区、13.47坪の土地に建つ住まいは、3階部分に屋根から光が差し込む天窓を利用しています。

都内では、隣家や向かいの建物が隣接して建つことから採光を望めないケースがあります。

天窓や高窓を利用することで、プライバシーに配慮しながら光を取り込むことが可能です。

屋上にシャワー付きの水栓やコンセントも完備

3階建ての部屋の使い方:広々とした屋上にシャワー付きの水栓やコンセントも完備

【敷地12.16坪 】シャワー付きの屋上のある3階建ての事例>>>

3階建ての住まいでは、屋上を活用することでプライベートを感じられる屋外空間を実現可能です。

台東区の12.16坪の土地に建つ住まいでは、一面タイル張りでお手入れの頻度を抑えられる、メンテナンス性に優れた素敵な屋上空間が広がります。

シャワーを完備していることから、子どもがプールに入ったり、アウトドア用品を洗浄したりする場合にも使えます。

エアコンの屋外機も屋上に設置して、エアコンの作動効率アップやお手入れの容易さにも効果を発揮しています。

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3階の日当たりのよいバルコニーに面した畳の部屋

3階建ての部屋の使い方:3階の日当たりのよいバルコニーに面した畳の部屋

【敷地20.09坪 】畳のある部屋を持つ3階建ての事例>>>

港区白金、20.09坪の土地に建つ住まいでは、日当たりのよいバルコニーに出られる畳の部屋が設けられています。

都市部で日が当たりにくい土地に住んでいる場合は、日光が当たる時間が少なく洗濯物を室内で干しがちです。

しかし3階にバルコニーのある暮らしであれば、高い位置に十分な光が差し込み、洗濯物に日光を当てて乾かすことができます。

 

3階建ての住まいを建てることで、こうした特徴的な住まいを実現することが可能です。

ただし、都内で家を建てる場合は、各種高さ制限に関する法規などの熟知が必要になります。

都内での設計・建築に慣れたハウスメーカーをお探しの方は、東京23区を中心に家づくりを行う、クレバリーホーム東京までお気軽にご相談ください。

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3階建てで洗濯動線・家事動線をよくする考え方

紹介したような部屋の使い方をできる3階建ての家、気になるのは洗濯をはじめとする各種家事動線です。

どうすれば動線のよい住まいができるのでしょうか。

複数の機能を1つの間取りのまとめてみる

1つの空間に複数の間取りの機能をまとめると、床面積が小さい場合でも広さを感じる暮らしを送れます。

3階建ての部屋の使い方:複数の機能を1つの間取りのまとめてみる

【敷地15.89坪 】D・Kをまとめた3階建ての事例>>>

本事例ではキッチンとダイニングの境目を設けておらず、一体の空間として扱っています。

一体化することで、ダイニングとして利用する場合は通路幅に余裕のある空間となり、キッチンとして利用する場合はダイニングテーブルも作業台として利用できる効率的な間取りになっています。

キッチンの生活感が表に出ないように、ゴミ箱はダイニングテーブル奥のモザイクタイル張りの作業台下に置くなど、デザイン面での配慮も欠かしません。

動線を縮める工夫を重ねる

洗濯をする場合、洗濯・乾燥・畳むと一連の動きが必要になりますが、こうした動線を短くする工夫でも、暮らしやすい間取りを実現できます。

3階建ての部屋の使い方:動線を縮める工夫を重ねる_1

【敷地17.96坪 】洗濯動線を短くした3階建ての事例>>>

新宿区に建てられた3階建ての住まいは、主寝室・ウォークスルークローゼット・洗面室とが引き戸で仕切られています。

起床後に寝室で着替えを行い、そのまま洗面室に向かう効率的な動きが可能です。

各動作を最短ルートで行えるため、朝の忙しい時間を短縮して行動できるでしょう。

3階建ての部屋の使い方:動線を縮める工夫を重ねる_2

【敷地17.96坪 】洗濯動線を短くした3階建ての事例>>>

洗面台の上部には昇降式の物干し竿も設置されていて、洗濯にかかる動線を短くする工夫も施されています。

ホームエレベーターとバルコニーで快適に

3階建ての住まいで洗濯や買い物などの動線を短くするためには、ホームエレベーターの導入もおすすめです。

3階建ての部屋の使い方:ホームエレベーターとバルコニーで快適に

【敷地22.79坪 】ホームエレベーターのある3階建ての事例>>>

大田区の住まいでは、1階から3階まで上がれるホームエレベーターを設けています。

洗面や浴室といった水回りは1階にあり、日当たりの良いバルコニーは3階にあります。

本来は洗濯物を持って階段を上る必要がありますが、ホームエレベーターがあることで、重さを感じずに干し場まで移動可能です。

 

「3階建ての住まいは動線が悪くなるのでは?」と心配になる方もいるかもしれませんが、工夫を凝らすことで動線の長さを感じることなく暮らしていくことが可能になります。

まとめ│3階建ての部屋の使い方は動線設計が鍵

まとめ│3階建ての部屋でも優れた動線の部屋を実現

【敷地22.79坪 】ホームエレベーターのある3階建ての事例>>>

3階建ての住まいを建てる際に悩ましい、各フロアごとの使い方について、実例とともに紹介しました。

現在賃貸住宅に住んでいる方は平面的な暮らしに慣れていて、3階建ての暮らしは想像しづらいかもしれません。

しかし、本記事のように多くの事例見ることで、具体的な暮らし方を想像することは可能です。

>>>クレバリーホーム東京の施工事例をもっと見てみる

 

ただし、間取りを考える際に難しいのは、家族によって立地によって、最適な間取りや部屋の使い方が異なる点です。

このとき頼りになるのは、3階建ての住まいをたくさん建築してきたハウスメーカーの存在です。

3階建てや4階建て、都内で求められる立体的な家の暮らしについて、具体的に相談したい方は、東京23区を中心に家づくりを続ける、クレバリーホーム東京までお気軽にご相談ください。

 

クレバリーホーム東京は、お客様のご希望やライフスタイルに合わせた住まいづくりを提供しています。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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