【蓄電池は必要か?】メリット・デメリットや蓄電池なし太陽光発電のみの場合について
太陽光発電とあわせて蓄電池は本当に必要か?ご家庭によって判断がわかれるところです。
本記事では、蓄電池のメリット・デメリット、寿命やタイプごとの選び方、蓄電池なし太陽光発電のみの場合についてご紹介します。
蓄電池とは
蓄電池とは、電気をためるシステムです。
蓄電した電気を電気代が高い時間帯に使用できるため、電気代の大幅な節約が期待できます。
蓄電池は必要か?必要性が高いご家庭の特徴
蓄電池は高額な設備になるため、導入を迷われる方は多いです。
導入後に後悔しないために、蓄電池の必要性の高いご家庭を確認してみましょう。
- オール電化住宅
- 昼間の時間帯は外出している
- 小さいお子様や高齢のご家族がいる
オール電化住宅
オール電化住宅は、夜間の電気料金が安くなるオール電化向けのプランを利用するケースが多くなります。
蓄電池を導入すれば、夜間の安い電気を蓄電し、高い時間帯に放電できます。
調理や給湯にもガスではなく電気を使用するため、電気代の節約効果が大きくなります。
昼間の時間帯は外出している
共働きなど、昼間外出していることが多いご家庭では、太陽光発電で創った電気を多く蓄電できます。
余剰電力が多いため、夕方以降に電気を集中して使用しても、電力会社から購入する電気を大幅に減らすことが可能です。
蓄電池のメリットを享受しやすい生活スタイルだといえます。
小さいお子様や高齢のご家族がいる
小さいお子様や高齢のご家族がいるご家庭では、災害時にスムーズに避難所に移動できない可能性があります。
災害の規模によっては、自宅避難を選んだほうが、安全性が高いことも。
停電時でも、電気がほぼ通常通り使用できるため、自宅避難を選択しやすい環境を整えることができます。
蓄電池のメリット
蓄電池がご家庭にとって本当に必要か判断するために、下記のメリットをご確認ください。
- 電気代を節約できる
- 停電時に電気が使える
- 補助金利用でお得に導入できる
- FIT後も運用できる
順番に詳しく解説します。
電気代を節約できる
蓄電池の一番の魅力は、電気代の節約ではないでしょうか?
電気代が高騰する近年では、長期的なランニングコストの削減を目的として、蓄電池を検討される方は、多くいらっしゃいます。
停電時に電気が使える
地震などの災害時に、電力会社からの電気の供給がストップするケースがあります。
停電時でも、エアコン・冷蔵庫・照明の使用や携帯の充電などが可能です。
冷蔵庫の中身が全部ダメになる心配もないため、長時間の停電でも安心して復旧を待つことができます。
補助金利用でお得に導入できる
蓄電池や太陽光発電の導入には、補助金を利用できます。
補助金制度は、国からだけではなく、各自治体でも設けているケースがあります。
東京都の助成金の一例をご紹介します。
太陽光発電(6 kWh)+蓄電池(9 kWh)=約195万円(補助金)
上記一例では、195万円の補助金を受け取れるため、経済的負担を大幅に軽減できます。
金額面で導入を迷われている方は、実際に支払う金額はいくらになるのか、依頼する施工会社に確認してみましょう。
関連記事:【2023年】東京都の蓄電池設置への補助金を解説│いくら?いつまで?対象機器は?
FIT後も運用できる
FIT制度(固定価格買取制度)とは、一定期間、売電価格を保証する制度です。
2023年にFIT制度に申し込むと、10年間「16円//1kWh」で電力会社が買い取ってくれますが、期間が終了すると、売電価格が下がるため、利益が少なくなります。
しかし、売電価格が下がった後は、自家消費をメインとしての運用が可能です。
10年の間に元を取ることに縛られずに、長期的な節約ができるため、経済的なメリットが大きくなります。
蓄電地のデメリット
蓄電池のデメリットをご紹介します。
蓄電池は携帯バッテリーのように、寿命があることが大きなポイントです。
導入後に後悔しないために、蓄電池のデメリットを確認してみましょう。
- 初期費用が高い
- 設置スペースが必要
- 寿命がある
初期費用が高い
蓄電池の種類にもよりますが、太陽光発電と合わせて300万円以上するケースもあります。
高額な設備になるため、やはり補助金の利用がおすすめです。
国や自治体が導入を促進するための補助金制度に力を入れている、今がチャンスだといえます。
関連記事:【2023年】東京都の太陽光発電導入促進事業を解説│いつまで?申請方法は?補助金額は?
設置スペースが必要
家庭用蓄電池は、幅1m以内のコンパクトな商品が多くなりますが、どこにでも設置できるわけではありません。
蓄電池を支える土台も必要になるため、導入前にサイズを確認しましょう。
近年では、省スペースで設置できる太陽光発電と蓄電池のパワーコンディショナーが一体化型になっている商品などもあり、都市部でも導入しやすくなっています。
寿命がある
蓄電池には、充放電できる回数が決まっており、永遠に使用できる設備ではありません。
携帯バッテリーのように寿命があります。
充放電回数(サイクル)を多くできるほど、寿命が長いといえます。
蓄電池の選び方のポイント
太陽光発電による「発電量」と普段の「消費電力量」に合った蓄電池を選ぶことで、効率的に電気代を節約できます。
比較する項目を確認し、ご家庭に最適な蓄電池を選びましょう。
- 蓄電池の容量
- 充放電回数
- サイズなどのタイプ
- 保証期間や保証内容
- 特定負荷型と全負荷型
蓄電池の容量
蓄電池には容量があり「kWh」で確認できます。
蓄電容量 | 内容 |
小型(1~5 kWh) | 屋内にも置けるコンパクトサイズ |
中型(5~10 kWh) | 標準サイズ |
大型(10~15 kWh) | 消費電力量が多いご家庭向き |
一般的に「6~12 kWh程度」を選ぶ方が多い傾向です。
充放電回数
蓄電池の寿命に大きく関係する「充放電回数」は、一般的に「6,000~10,000サイクル」程度です。
ただし、充放電回数を超えた瞬間、蓄電池が停止するわけではありません。
蓄電できる容量が減るなど、バッテリー性能が低下するだけなので、上限を超えても使用できます。
サイズなどのタイプ
蓄電池には下記のようなタイプがあります。
- 屋内用
- 屋外用
- 壁掛け
屋外に設置スペースがない場合には、コンパクトな屋内用を選ぶなど、住まいにあったサイズを検討してみましょう。
保証期間や保証内容
蓄電池は、メーカーごとに10年~15年など保証期間が定められています。
万が一に備えて、保証期間や内容が充実しているか確認してみましょう。
全負荷型と特定負荷型
蓄電池には「全負荷型」と「特定負荷型」があります。
【全負荷型の特徴】
停電時にすべての部屋で電気が使用できるため、普段通りの生活を送りやすくなります。
蓄電容量や充放電回数が多い商品がメインなため、値段も高い傾向です。
【特定負荷型の特徴】
停電時に特定の部屋のみ電気を使用できるため、長時間の停電にも対応しやすくなります。
コンパクトなサイズが多く、価格は安い傾向です。
太陽光発電のみ、蓄電池なしの場合は?
太陽光発電のみを導入した場合についてご紹介します。
太陽光発電は蓄電池なしで設置できる
太陽光発電は、蓄電池なしでも設置できます。
もともと太陽光発電は、発電した電気を自家消費し、余った電気を電力会社に売電する流れが基本です。
太陽光発電のみの住宅でできないことは?
蓄電池なし太陽光発電のみの住宅では、できないことをご紹介します。
- 電気をためることができない
- 夜間に電気を使用できない
- 停電時に電気を使用できない
- 電気代の大幅な節約が難しい
電気をためる蓄電池がないため、夜間に電気を使用できません。
効率的な使用ができないため、大きな節電効果が期待できないデメリットがあります。
電気代の節約を目的としている場合、太陽光発電と蓄電池のセットでの導入がおすすめです。
まとめ
蓄電池のメリット・デメリットや選び方のポイント、蓄電池なし太陽光発電のみの住宅についてご紹介しました。
蓄電池は、電気代の節約や災害時の備えなど、複数のメリットがあります。
補助金制度を利用することで、初期費用を抑えることができるため、家づくりのタイミングで導入を検討してみてはいかがでしょうか?
こちらは、2023年11月に作成した記事です。
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