【台風に強い家にする10の方法】家の形や特徴・今すぐできる工夫とは?

【台風に強い家にする10の方法】風水害に強い家の形や特徴・工夫とは?

台風が来襲すると、新築を考えている方は「台風に強い家を建てたい」と思うでしょう。

台風による雨風は住まいや人に害を及ぼし、場合によっては人命に関わる問題を引き起こします。

こうした被害を避けるためには、土地探しや住まいの設計段階で台風に強い構造の家づくりが重要です。

本記事では、台風によってどのような自然災害が起きるのか確認した上で、台風に強い家を作るための10の方法を紹介します。

住まいや大切な家族の命を守るために、台風が来襲してもびくともしない頑強な家を作りましょう。

 

 

台風災害による「3つの被害」

住んでいる地域に台風が接近することで起きる問題は、風害・水害・その他の害(高潮など)に分けられます。

具体的にどのような被害が考えられるのでしょうか。

風速20m/sを超える「風害」

台風に強い家を作るためには風害について知る必要がある

引用:宮古島地方気象台「台風への備え」

気象庁によると、風速20mを超えると看板の落下や飛来物の危険性が、風速30mを超えるとトラックの転倒や電柱・街灯の倒壊の危険性があるということです。

昭和41年に台風24・26号が同時に到来したときは、瞬間最大風速50.5m/sを記録しており、台風による家屋への被害は想像に難くありません。

具体的には屋根材が剥がれたり、窓ガラスに飛来物が衝突し割れる被害が想定されます。

激しい雨が引き起こす「水害」

台風に強い家を目指すには、大雨による浸水対策も必要になる

引用:内閣府「過去の水害からの教訓と、その後の取り組み」

水害は風と共に大きな被害を引き起こします。

大雨による急激な水位の増加は、河川の氾濫や土砂災害につながります。

たとえば平成23年に発生した台風12号では紀伊半島の広い範囲で大雨となり、堤防の決壊や越水が起きて住宅の浸水につながっています。

海面の上昇が引き起こす「高潮害」など

台風の低気圧で海面が上昇する高潮

引用:気象庁「高潮」

風害・水害のほか、台風がもたらす気圧の差が引き起こす高潮害や波浪害は沿岸部や低地を浸水させ、住宅への被害をもたらします。

市街地・道路の冠水は移動の妨げや停電といったライフラインの寸断も招きます。

こうした被害に備えるために、新たに住宅を建築する場合は台風に強い家を意識する必要があるのです。

【最新版】台風に強い家にする「10の方法」

「台風に強い家を建てたい!」と考えたとき、具体的に、台風に強い家を実現するにはどうすればよいのでしょうか。
風害・水害・その他の3つに分けて10の方法を紹介します。

風害対策

強風によって住宅の屋根・壁が剥がれたり、飛来物が衝突することで発生する風害には、次の4つの対策が考えられます。

  • 強風に耐えられる屋根材を利用する
  • 風の影響を受けづらい陸屋根にする
  • 凹凸が少なく四角形に近い形にする
  • 窓にシャッターを設ける

(1)強風に耐えられる屋根材を利用する

台風の最中に屋根が剥げることは、防水の観点からも望ましいものではありません。

「強風に耐えられる屋根材」を利用しましょう。

具体的には、屋根の下地にビスで固定できる屋根材です。

瓦屋根やガルバリウム鋼板の場合でも、ビスで固定された屋根材は剥がれる危険性が少なく、耐風性能の観点からおすすめです。

(2)風の影響を受けづらい陸屋根にする

風の影響を受けづらい、水平な空間を持つ陸屋根

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「陸屋根(屋根勾配をつけず、平坦にした形態の屋根)」も台風対策としておすすめです。

風を受けたとき、抵抗を受けて飛ばされるものがないので、台風など強い風を受け流してくれます。

平坦にした屋根部分はそのまま屋上としても利用できるので、特に都市部の狭小敷地に家を建てる場合に最適です。

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(3)凹凸が少なく四角形に近い形にする

台風の風を受けてもバランスよく耐える四角形の外観

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台風の強力な風を受けると、住宅には負荷がかかります。

建物の形が「シンプルな四角形」であれば、4つの壁に均一に力がかかり、風に対する抵抗力を獲得できます。

一方で複雑な形の住宅であるほど、バランスが崩れて一部の壁・柱に負荷がかかります。

台風に強い家を目指す場合は、シンプルな外観がおすすめです。

(4)窓ガラスにシャッターを設ける

窓ガラスが割れる対策にシャッターを設けるのも効果的

引用:LIXIL「住宅用窓シャッター」

台風による強風で飛来物があった場合「窓ガラスにシャッター」を設けておくと安心です。

万が一、飛来物が衝突しても窓ガラスが割れることを防ぎます。

 

強い力で引っられても耐えられる「耐風圧シャッター」

引用:クレバリーホーム「台風に強い家を建てる時の重要なポイント」

なお、台風など強風を受けるときは風を受けて建物が押される力だけではなく、風が通り抜けたあとの引っ張られる力(負圧)にも注意が必要です。

一般的なシャッターは1200Paまでの負圧に耐えられるよう設計されていますが、強風地域ではより高い負圧に耐えられるシャッターの導入を検討しましょう。

2022年、災害に強い製品やサービスが認定される「ジャパン・レジリエンス・アワード」で最優秀賞を受賞したクレバリーホームの「台風対策パッケージ」では、2000Paまで耐えられる耐風圧シャッターを採用しています。

水害対策

続いて台風による大雨が起きた場合に、河川の増水や内水氾濫で浸水するケース、雨が外壁などから侵入するケースに対処する方法を紹介します。

  • 防水性能が高い外壁材を利用する
  • 1階部分を駐車場にする
  • ハザードマップを参照して土地を選ぶ

(5)防水性能が高い外壁材を利用する

汚れ・傷がつきにくく台風にも強いタイル外壁

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風と共に降雨があると、外壁の継ぎ目や窓との境目から浸水する場合があります。

降雨による浸水を防ぐためには「防水性能の高い外壁材」を推奨します。

また、飛来物が外壁に衝突すると、その割れ目から浸水する場合も。

こうした強雨への対策としては、タイルのような長期間の利用に耐え、耐衝撃性能の高い素材の利用がおすすめです。

関連記事:後悔しない外壁タイルの選び方

(6)1階部分を駐車場にする

浸水時に被害を最小限に抑えられる1階駐車場の間取り

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河川が氾濫した場合など、住んでいる地域全体が浸水した場合に備えるためには「1階部分を駐車場として利用する」ことがおすすめです。

地域全体が浸水した場合でも、2階・3階の居住スペースは浸水せず、被害を最小限に抑えられます。

陸屋根と同様に限られた敷地を有効活用できるので、都市部で土地を求める方におすすめです。

(7)ハザードマップを参照して土地を選ぶ

ハザードマップの事例「荒川区防災地図」

引用:荒川区「水害ハザードマップ」

土地を選ぶ段階から、浸水しづらいエリアを選択することも大切です。

自治体が発行しているハザードマップを確認すれば、エリアごとの洪水・津波・高潮・土砂災害といった災害の被災範囲を確認可能です。
こうしたエリアを避けることで、被災する可能性を下げられるでしょう。

 

住みたいエリアがあり、全域がハザードマップの被災範囲に入っているなら、1階部分を駐車場にする、2階以上に水回りや主要な居室を配置する、といった設計上の対策を考えることが大切です。

関連記事:ハザードマップが気になる方へ

(8)電気設備を高所に設置する

浸水があった場合に、電気が使用できなくなる事態を防ぐために「電気設備を高所に設置する」ことも考えましょう。

たとえば分電盤など主要な設備を部屋の中でも高い位置に設置したり、室外に設置する蓄電池の基礎をかさ上げすることが考えられます。

特にハザードマップでの浸水予想が0.5mほどなら、基礎のかさ上げで浸水被害を避けられる可能性が高まります。

その他の災害対策

高潮害などその他の災害への対策は、基本的には風害・水害への対策と変わりはありません。

台風が近づいたときには、ここまで紹介した対策に加えて、さらなる備えを行うことが大切です。

  • 家の外の備え
  • 家の中の備え

(9)家の外の備え

台風が近づいてきたら行いたい家の外の備え

引用:日本気象協会「台風19号 今やるべき台風への備え」

家の外での備えとしては、以下の2つの対策を施します。

  • 自宅周辺の側溝・排水溝の掃除
  • バルコニーの排水口の掃除
  • 風で飛ばされる可能性があるものを室内に取り込む

大雨で側溝・排水溝が詰まると、水の逃げ場がなくなり内水氾濫を起こす可能性があります。
水を適切に排除できるように、自宅周辺の側溝の土砂を取り除いておくことが大切です。

見落としがちなのは、バルコニーの排水溝の掃除です。
バルコニーがある住まいでは、排水溝が落葉などで詰まると溢れた水が室内に流れ込む場合も。必ずチェックしたいポイントのひとつです。

また、強風で物が飛ばされれば、自宅だけでなく周辺の住宅にも被害を及ぼす恐れがあります。
飛ばされる可能性のあるものは室内に、またはしっかり固定しましょう。

(10)家の中の備え

家の中での備えとしては、以下の対策が考えられます。

  • 窓・シャッターを締めて鍵をかける
  • 窓ガラスに飛散防止フィルムを貼る
  • カーテン・ブラインドを下ろす
  • 台風が長引く場合に備えて保存食を購入する

こうした対策を施すことで、窓ガラスの飛散によるケガを防止し、食料の不足など台風による生活水準の低下を防げます。

なお、保存食や水の備蓄には大きめの収納が必要になります。
以下の事例のように、多目的に利用できるパントリーの設置を検討してみましょう。

台風被害が長期化した場合に備えて備蓄する品を収納できるパントリー

こちらの事例をもっと見てみる>>>

 

このほかにも、蓄電池やV2Hシステムの導入で居住地域全域に停電が発生しても給電し続けられる状態を作るなど、様々な場面を想像して対策を施すことが大切です。

なお、令和5年は東京都で蓄電池・V2Hシステムの設置に手厚い補助金が交付される制度が運用されています。
台風に備えてこうした設備の導入を検討している方は、積極的に利用しましょう。

関連記事:令和5年度 東京都・蓄電池設置の補助金について

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まとめ│台風・災害対策の最新技術と実績あるハウスメーカーに相談を

台風に強い家を実現するためには建てるとき・来襲時の事前対策が必要

台風に強い家にするための方法を解説しました。

台風が接近すると強い雨・風にさらされるため、浸水や強風による被害を想像して不安な気持ちになります。

しかし不安な気持ちは、雨・風に強い家づくりを行うことで解消可能です。

 

大切なことは、台風に強い家を実現できるハウスメーカーに依頼することです。

ハウスメーカーによって、住宅のデザインや金額、設備など得意とするポイントは異なります。

ホームページに掲載されている情報や施工事例を確認して、災害への対策を意識しているハウスメーカーに依頼しましょう。

 

クレバリーホーム東京は、業界最高水準の性能で「災害に強い注文住宅の家づくり」を追求しています。

地震や台風の影響を受けにくいシンプルな外観、雨風・火災にも強いタイル外壁、停電に強い蓄電池やV2H設備の導入など、東京23区で自然に強い家を建てるなら、お気軽にご相談ください。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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