【南向きのリビング】メリット・デメリット7選│日当たりが悪い場合の対策・おすすめの方角も解説

注文住宅を建築するとき、リビングの位置は重要な検討項目です。

様々な検討を加える中で、特に気をつけるべきは「リビングの方角」です。
南向きにするのか、東・西・北向きにするのか、向ける方向によって部屋の特徴はガラリと変わります

そこで本記事では「南向きのリビングのメリット・デメリット」とともに、その他の方角に向けたときの特徴についても解説します。

長い時間を過ごすリビングを快適に過ごすために、特徴を把握しましょう。

 

 

南向きのリビングのメリット・デメリット

はじめに、リビングを南に向けたときに感じられる「7つのメリット・デメリット」を解説します。

メリットだけではなく、デメリットもあるので、下記の特徴を把握しておきましょう。

【メリット】

  • 十分な採光を期待できる
  • 室内が明るく・暖かくなり光熱費を節約できる
  • 湿気を排除できダニ・カビの抑制に役立つ

【デメリット】

  • 夏場は日差しが差し込み暑くなる
  • 床・壁・家具の色落ちが気になることも
  • テレビ・本を見るとき眩しさを感じる
  • 隣家からの視線が気になりやすい

 

南向きリビングのメリット

南向きにリビングがある場合の「3つのメリット」は、採光・通風による住環境の向上です。

実例を見ながら、詳しく見ていきましょう。

十分な採光を期待できる

【メリット】十分な採光を期待できる

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リビングを南に向けた場合の最大のメリットは「十分な採光を期待できる」ことです。

太陽光は基本的には南側から入射するため、南に大きな開口を設ければ、多くの光を取り込めます。

特に冬場、太陽高度が低くなると多くの光を取り込むことができ、明るく暖かい環境で過ごせるでしょう。

関連記事:リビングが暗くならないための対策方法

室内が明るく・暖かくなり光熱費を節約できる

【メリット】室内が明るく・暖かくなり光熱費を節約できる

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室内が明るく、暖かくなることで「電気代を節約できる」点もメリットです。

窓から十分な明るさが得られていれば、昼間は照明を使用せずに暮らせます

同様に冬場、昼間は太陽光による温もりだけで過ごせる時間ができれば、暖房器具の電源を切って過ごせるでしょう。

湿気を排除できダニ・カビの抑制に役立つ

光を取り込むことは、室内の湿気を除去することにもつながり「ダニ・カビの抑制に役立つ」でしょう。

カビは70%を超える湿度で繁殖し、75%を超えると急激に増殖速度が増えるとされています。

太陽光を室内に呼び込むことで、ダニ・カビの抑制につながり、健康的なリビングになります。

参考リンク:文部科学省 カビ対策マニュアル

南向きリビングのデメリット

南向きにリビングがあることでデメリットを感じる場合もあります。

強すぎる日差しが、逆に問題となる場合があることを認識しましょう。

夏場は日差しが差し込み暑くなる

【デメリット】夏場は日差しが差し込み暑くなる

一方で南向きのリビングにはデメリットも。

日差しを避けたい夏場は「光が差し込むことで暑いリビングに」なります。

日差しの暑さに対しては、下記のような対策が有効です。

  • 断熱性能の高い窓を利用する
  • 高性能な断熱材を利用する
  • シェードなど日射遮蔽できる設備を利用する

対策を講じることで、採光を図りながら涼しい部屋を実現することも可能です。

床・壁・家具の色落ちが気になることも

強い太陽光は脱色作用を持っています。

南側にリビングを配置して大きな窓を設けると「床や壁、家具の色落ち」が気になるケースも見られます。

場合によっては木材が劣化してささくれを発生させることもあり、色落ちは早めの対処が求められる問題です。

採光を優先する場合は、定期的なメンテナンスや張替えが必要になる可能性を認識しておきましょう。

テレビ・本を見るとき眩しさを感じる

【デメリット】テレビ・本を見るとき眩しさを感じる

強い太陽光は「テレビや本を見るときの眩しさ」を引き起こすこともあります。

リビングでくつろぐとき、テレビや本を見ることもあるでしょう。南から光が差し込む場所では、光が強すぎるためテレビ・本を見る際にストレスを感じることも。

テレビ・本を読む場所を想定して、壁やカーテンを配置することで光の量を調節しましょう。

隣家からの視線が気になりやすい

南側に大きな開口を設けた場合「隣家からの視線が気になりやすい」デメリットも。

都市部を中心にコンパクトな土地で住宅を建築すると、隣家の窓が目に入るケースは少なくありません。

視線が交錯すると予想できる場所では、すりガラスを利用する、間取りを工夫して視線が通らないようにする、といった工夫でプライバシーを守りましょう。

関連記事:隣の家が近すぎる場合の「デメリットと対策」

 

東・西・北向きリビングの特徴は?

東・西・北向きリビングの特徴は?

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南向きのリビングの特徴を解説しましたが、他の方角はどうでしょうか。
東・西・北向きそれぞれの特徴は以下のとおりです。

「東」向きリビングの特徴

  • 朝から日差しが入り込み、清々しい気持ちになる
  • 日差しの強い西日を受けず、夏は涼しい
  • 冬期は夕方早めに日が差し込まなくなり、寒い

「西」向きリビングの特徴

  • 夕日が差し込み、ドラマティックな雰囲気に
  • 日が落ちる直前まで日が当たり、冬場は暖かく過ごせる
  • 西日が当たり、昼~夕方にかけて夏場は暑くなる

「北」向きリビングの特徴

  • 一日中、北側から安定して優しい光が当たる
  • 壁・床・家具の色落ちを防げる
  • 本・テレビを見る際に適度な光を得られる
  • 夏場は涼しさを感じられ、冬場は寒さを感じる

 

東向き・西向きリビングの特徴はちょうど正反対です。

朝はゆっくり起きたいのか、夕方以降帰宅することが多いのか「ライフスタイルに合わせてリビングの向きを決める」ことが大切です。

 

また、北側は南側リビングのように直射日光は差しにくいですが、一日中安定して優しい光が見込めます。

映画鑑賞など、インドアな趣味とは相性はよいので、ライフスタイルによっては北側リビングを選択することも勧められます。

 

南向きの日当たりが悪い場合はどうすればいいの?

南から採光するリビングを実現したい一方で、敷地条件から南向きの日当たりが悪い場合は、どうすればよいのでしょうか。

対策として考えられるのは、以下の4つの方法です。

  • 高窓・天窓・吹き抜けを利用して高い位置から採光する
  • 太陽光が反射するように白い壁紙を利用する
  • スケルトン階段を利用して、上階の光を利用する
  • 2階以上にリビングを設ける

高窓・天窓・吹き抜けを利用して高い位置から採光する

高窓・天窓・吹き抜けを利用して高い位置から採光する

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効率的に光を取り入れるためには「高窓・天窓・吹き抜け」を利用することが効果的です。

1階では日差しを得られなくても、2階・3階部分では日が差し込むケースはあります。

高い位置に窓を設けて、リビングまで光を落としましょう。

2階以上にリビングを設ける

2階以上にリビングを設ける

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1階に比べて、他の建物の影に入りにくいため「2階以上にリビングを設けること」もおすすめです。

リビングを2階以上に設けると、光が差し込むことのほか、車や通行人からの視線を気にせずに過ごせるのもメリットです。

関連記事:2階リビングの特徴を詳しく解説

スケルトン階段を利用して、上階の光を利用する

スケルトン階段を利用して、上階の光を利用する

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細かな仕様にも目を向けると「スケルトン階段を利用して上階の光を落とし込む」ことも効果的です。

スケルトン階段を利用すれば、隙間から光・風を階下に届けられ、採光・通風に配慮された快適な空間を手に入れられます。

太陽光が反射するように白い壁紙を利用する

太陽光が反射するように白い壁紙を利用する

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「白い壁紙を利用する」ことも、リビングを明るくする方法として勧められます。

濃い色の壁紙と白い色の壁紙とでは、光の反射率が異なります。

光を反射して、部屋の奥まで光を届けられるよう工夫しましょう。

関連記事:日の当たらない家のメリット・デメリット解消法

 

どんな敷地でも、設計上の工夫でデメリットを解消できる可能性があります。

土地選びや間取りのことで悩んでいるなら、専門家に相談することをおすすめします。

 

まとめ│結局「リビングの方角でおすすめ」は?

まとめ│結局「リビングの方角でおすすめ」は?

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東西南北のリビングについて特徴を解説してきましたが、結局おすすめの方角「ライフスタイルに合わせた方角」です。

朝型・昼型・在宅時間の多さ・趣味など、採光・通風の程度を決める指標は数多く存在します。このため、適切な方角(=明るさ)は一人ひとり異なります

注文住宅の建築を機に、自分のライフスタイルを顧みてみましょう。

 

どの方角が適しているか分からなくなった場合は、専門家に相談することもおすすめです。

都市部での建築を計画している場合は、狭小敷地での建築に慣れた「クレバリーホーム東京」へご相談ください。

どんな家を作っているのか知りたい人は、資料請求からお気軽にお問い合わせください。

 

クレバリーホーム東京は、お客様のご希望やライフスタイルに合わせた住まいづくりを提供しています。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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