狭小住宅の効率的な間取り|15坪の土地に建つ3階建ての事例、間取りアイデア、費用の目安
15坪前後の土地に建つ狭小住宅でも、間取りやアイデア次第で、ご家族がのびのびと暮らせるお住まいを実現できます。
本記事では、15坪前後の土地に建つ、「狭小住宅の3階建て事例」や「間取りアイデア」「費用の目安」などをご紹介します。
狭小住宅を建てる前に知っておきたい、「土地選びの注意点」や「広さ」に関してもわかるため、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
15坪の土地とは|広さの目安・土地選びの注意点
東京都内では、狭小の土地に一戸建てを建てることが珍しくありません。
しかし、ご家族が快適に暮らせる間取りにするには、15坪の土地をフル活用できる土地選びが重要です。
土地選びや狭小住宅の広さを項目ごとに解説するので、一緒に確認しましょう。
- 15坪の広さの目安
- 15坪の土地選びの注意点
- 15坪に建つ狭小住宅の広さ
- 15坪の土地で暮らす最適な世帯人数
15坪の広さの目安
15坪の土地の広さは、平方メートルで換算すると「49.59㎡」です。
土地の形状が正方形の場合は、「縦×横」が「約7m×約7m」となります。
また1坪はタタミだと約2畳なので、「15坪の土地=タタミ約30畳」が目安の広さになります。
15坪の土地選びの注意点
15坪前後の土地を購入する際の注意点は、「建築制限」です。
15坪前後の土地に一戸建てを建てる場合には、土地を最大限に有効活用することでご家族に必要な床面積を確保できます。
狭小住宅に向いている土地を選ぶために、土地ごとに設定されている建築制限の確認が重要です。
【建築制限】 | 【内容】 |
建ぺい率 | 敷地に対する1階部分の床面積 「敷地面積×建ぺい率(〇%)」 |
容積率 | 敷地に対する建物全体の延床面積 「敷地面積×容積率(〇%)」 |
高さ制限 | 用途地域によって10mや12mの高さ制限 |
斜線制限 | 「道路斜線」「隣地斜線」「北側斜線」など高さの上限 |
セットバック | 接道道路の幅員を確保するため、敷地を後退させること(土地が狭くなる) |
隅切り | 角地の土地の角を切り取って道路にすること(土地が狭くなる) |
建築制限の範囲内で、のびのびとした住宅をつくるには、高い技術力と豊富なアイデアが必要です。
クレバリーホームは、東京都内で3階建てや4階建ての狭小住宅の施工実績が豊富にあり、10cmも無駄にしない柔軟な設計力と技術力がある施工会社です。
土地探しからのご相談も、お気軽にご連絡ください。
15坪に建つ狭小住宅の広さ
15坪の土地に建てられる狭小住宅の広さは、建ぺい率や容積率で確認できます。
もちろん、ほかの建築制限によっても実際に建てられる広さが変化するため、目安として参考にしてください。
【15坪(49.59㎡)の土地の場合】
建ぺい率/容積率 | 1階 | 延べ床面積の上限 |
50%/100% | 約7.5坪 | 約15坪 |
60%/200% | 約9.0坪 | 約30坪 |
60%/300% | 約9.0坪 | 約45坪 |
容積率100%の土地が多いエリアは2階建て住宅が多く、容積率200%・300%の土地が多いエリアは、3階建て・4階建て住宅が増えるのが一般的です。
容積率が高いほど、縦に居住スペースを広げることができるため、15坪前後の土地でも、のびのびとした住宅を建てやすくなります。
15坪の土地で暮らす最適な世帯人数
狭小住宅でも、ご家族が快適に過ごせる広さにできるのか、不安に思う方も多くいらっしゃいます。
世帯人数に必要な面積を、下記の国土交通省のデータを参考にご確認ください。
1人 | 2人 | 3人 | 4人 | |
一般 | 約16.6坪 | 約22.7坪 | 約30.3坪 | 約37.8坪 |
都市 | 約12.1坪 | 約16.6坪 | 約22.7坪 | 約28.7坪 |
最低水準 | 約7.6坪 | 約9.0坪 | 約12.1坪 | 約15.1坪 |
参照サイト:国土交通省 令和4年度 住宅経済関連データ「5.居住水準推移(1)」
狭小住宅が多い都市型を見ると、3人4人のご家庭でも、3階建て4階建てを検討することで、15坪の土地でも暮らしやすい広さを確保できそうですね。
次章では、15坪前後の土地に建つ、快適な間取りづくりを実現した施工事例をご紹介します。
15坪の土地に建つ3階建て事例
15坪の土地を有効活用した、3階建ての施工事例をご紹介します。
暮らしやすさを考えた機能的な間取りを実現しているため、ぜひ参考にしてくださいね。
敷地面積15.89坪、延べ床面積33.60坪
ご家族3人が、快適に暮らせる広さを実現した狭小住宅です。
建物の高さを活かしたロフト付き居室や開放感のある子ども部屋など、縦の空間を有効活用した間取りが特徴です。
関連記事:ロフトを子ども部屋にする方法
敷地面積16.15坪、延べ床面積37.25坪
ビルトインガレージ付きの3階建て狭小住宅です。
建築制限内で可能な限り広く設計したことで、駐車場付きの狭小住宅でも、居住スペースを十分確保することに成功しました。
関連記事:1階駐車場・2階以上が住居の家
敷地面積11.34坪、延べ床面積23.54坪
自然光がリビングを明るく照らす、開放感のある3階建て狭小住宅です。
デットスペースを活用した壁面収納など、暮らしやすい間取りアイデアが詰まっているお住まいです。
関連記事:屋上のある家をつくるなら新築?後付けリフォーム??
狭小住宅のメリット・デメリット&間取りアイデア
狭小住宅のメリット・デメリットを確認し、狭小住宅の特性を活かした、暮らしやすい間取りづくりを目指しましょう。
狭小住宅のメリット・デメリット
メリット
- 「駅チカ」など立地条件を優先した土地選びができる
- 予算内で土地を購入しやすい
- ワンフロアがコンパクトなため、光熱費を抑えられる
- 交通の利便性が高い土地なら車の購入費&維持費がかからない
狭小住宅なら、東京都内の好立地な土地でも、価格を抑えて購入しやすくなります。
デメリット
- ワンフロアがコンパクトなため、圧迫感を感じるケースも
- 3階建てや4階建てなど、階段の上り下りが増える
- 住宅密集地では、騒音トラブルのリスクがある
- 建築費用が高い傾向
狭小住宅は、3階建てや4階建てなど縦に階層を増やした住宅が多く、階段の上り下りを負担に感じやすくなります。
しかし、間取りの工夫で家事動線や生活動線を短くし、暮らしやすいお住まいにすることは可能です。
狭小住宅の間取りアイデア
狭小住宅を暮らしやすい間取りにするアイデアをご紹介します。
「使いやすさ」と「暮らしやすさ」を両立させた間取りづくりを実現しましょう。
【吹き抜けリビング】
住宅密集地でも、上から採光を確保できるため、明るく開放的なリビングにできます。
【スケルトン階段】
視線を遮らないため、開放的で広々とした空間づくりが可能です。
またスケルトン階段はデザイン性が高いため、インテリアとしての役割も果たします。
【スキップフロア】
縦の空間を有効活用でき、収納や居住スペースを増やせます。
空間を立体的に使うため、広がりのある空間づくりが可能です。
【ビルトインガレージ】
1階部分や地下を駐車場にした間取りです。
ご自宅に駐車場を設けることで、暮らしが便利になります。
【デットスペースの活用】
壁面収納や階段下収納など、デットスペースを活用することで、使い勝手の良い住空間にできます。
【生活動線・家事動線を短く】
「水回りはワンフロアにまとめる」「リビングは真ん中の階に配置する」など、階段の昇降回数を減らす間取りがおすすめです。
15坪の土地に狭小住宅を建てる費用の目安
15坪の土地に建つ狭小住宅は、いくらで建てることができるのか費用を確認しましょう。
住宅価格は、「延べ床面積」や「選ぶハウスメーカーの坪単価」などよって異なります。
ですが、一般的な坪単価を参考にすると、建築費用の目安を計算しやすくなります。
2021年住宅支援機構のフラット35「利用者調査データ」による注文住宅の平均費用を参考に、費用の目安をご確認ください。
【注文住宅 全国平均】
住宅面積 | 123.8㎡(37.45坪) |
建築費用 | 3569.7万円 |
坪単価 | 約95万円 |
参照サイト:フラット35利用者調査:住宅金融支援機構「2021年度 調査結果」
まとめ
15坪前後のような狭小の土地にも、間取りやアイデア次第でご家族がのびのびと暮らせる狭小住宅を建てることが可能です。
クレバリーホーム東京は、お客様のご希望やライフスタイルに合わせた住まいづくりを提供しています。
- 3階建て住宅・4階建て住宅
- 木造耐火住宅
- 狭小住宅
- 地下室付き住宅・屋上付き住宅
- 二世帯住宅
「こんな暮らしがしてみたい」「このエリアで暮らしたい」「狭小地過ぎて建てられないかもしれない」などのご要望や疑問をお聞かせくださいください。
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