【隣の家が近すぎる!】6つのデメリット7つの対策│関連する法律やよく聞かれる点も解説
都市部を中心に「隣の家が近すぎる」ことで、後悔を抱えたりトラブルに発展したりするケースが見られます。
そこで本記事では、隣の家との距離が近すぎることで感じられる「6つのデメリット」および「隣の家が近すぎることで発生する問題への対策」を紹介します。
利便性の高い都市部に住みたいと思う一方で、不要なトラブルは避けたいもの。
隣家との距離が近くても、工夫を凝らして豊かな暮らしを実現しましょう。
- point -
- 「隣の家が近すぎる」場合に感じられる6つのデメリットとは?
- デメリットを感じず暮らすための7つの方法を紹介
隣の家が近すぎる!感じる6つのデメリット
はじめに、隣家との距離が近すぎるとき、感じやすい6つのデメリットを紹介します。
隣の家との距離に後悔を感じるのは、以下の6つの場面です。
- 隣家からの「視線」が気になり落ち着かない
- 隣家から響いてくる「音」が気になる
- 隣家との境界の雑草処理ができない
- 隣家との境界のメンテナンスを行えない
- 採光・通風の支障となり住環境に悪影響
- 隣家の調理時に匂いが気になることも
隣家との距離が近い場合、分かりやすいデメリットの「視線」に注目しがちですが、実は「音」「匂い」といった目に見えない問題や、将来的なメンテナンスなど時間軸が異なる問題が隠れています。
都市部で快適に居住したいと思うなら、五感をフルに働かせた家づくりが求められます。
一方で素人目にはこうした問題は見えづらいもの。
後悔を抱えずに満足いく都会生活を送りたいなら、都市部での設計経験が豊富なハウスメーカーに依頼することをおすすめします。
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隣の家との距離が近い!対策はある?
こうしたデメリットを感じやすい、隣の家との距離が近い中での注文住宅。どうすれば後悔を感じない家を建てられるのでしょうか。
次の7つの項目を意識することで、満足度の高い家づくりを実現できます。
- 間取りを工夫して隣家側に寝室を設けない
- 間取りを工夫して1階に寝室を設けない
- 吹き抜け・中庭を設けて、採光・通風を図る
- 隣家の窓や換気扇を避けて窓を設ける
- 窓を開けない生活を前提とする
- 気密・断熱など基礎性能を向上させる
- メンテナンスを行える最低限のスペースは確保
間取りを工夫して隣家側に寝室を設けない
隣の家との距離が近い場合、隣家の水音やエアコン室外機の音が伝わる場合があります。
「寝室や書斎といった、静粛性が求められる部屋を隣家側に向けない」よう工夫すれば、音の問題でのストレスを感じづらくなります。
間取りを工夫して1階に寝室を設けない
音の問題を防ぐためには「静粛性が求められる部屋を2階以上に配置する」のも効果的です。
室内に響きやすい重低音は、地面を伝わって室内に響いてきます。
1階より2階、2階より3階の方が、音の響きを避けられるでしょう。
吹き抜け・中庭を設けて、採光・通風を図る
「都市部でも窓を開けて換気したい」という希望がある場合は「吹き抜けや中庭の利用」がおすすめです。
建物の無い方向に高窓・天窓を設けたり、プライベート感のある中庭に向かって窓を設ければ、視線・音・匂いを避けながら採光・通風を行えます。
隣家の窓や換気扇を避けて窓を設ける
窓を開放して換気したいなら「隣家側の窓・換気扇の位置を避ける」意識が必要です。
隣家の窓と自宅の窓が向き合っていれば、視線・音・匂いが通るので、窓を開けづらくなります。換気扇も同様です。
隣家の窓・換気扇を避けることで、窓を開けやすくなります。
窓を開けない生活を前提とする
「そもそも窓を開けない生活を前提とする」のもひとつの手です。
窓を開けず、すりガラスにしておけば、視線も音も匂いも、大部分を窓で遮ることができます。
最低限の窓だけを設置して、基本的に窓を開けず空調機器で室内環境を調節する案も考えてみましょう。
気密・断熱など基礎性能を向上させる
外に向かって閉じる選択をした場合は「気密・断熱性能を向上させる」意識が大切です。
気密・断熱性能が低ければ、空調機器の稼働効率が低くなります。特に3階建て・4階建ての家では、空気が上下方向に移動しやすく、空調効率はさらに下がります。
都市部で閉じる選択をする場合は、気密・断熱性能を追求しましょう。
メンテナンスを行える最低限のスペースは確保
10年・20年経過した段階ではじめて「外壁塗装するスペースがない…」と後悔を感じる場合もあります。
「メンテナンスが行えるよう、足場が入る最低限の隙間を確保」することも勧められます。
敷地に余裕がなく、敷地いっぱいに建物を建てる場合は、事例のようにタイルなど耐候性が高い素材を利用するのもおすすめです。
隣の家が近すぎる問題で、留意するべき点・よく聞かれる点
記事の終わりに、隣の家が近すぎることで起こる問題について、気をつけておきたい点や頻繁に聞かれる点を紹介します。
「隣の家との距離についての法律」ってあるの?
隣の家との距離についての法律は、民法や建築基準法で定められています。
具体的には、以下のように明確に数値が定められています。
民法 第234条 | 境界線から50cm以上の距離を保たなければならない |
民法 第235条 | 境界線から1m未満の距離で他人の宅地を見通せる、窓や縁側を設ける場合は、目隠しを設置しなければならない |
建築基準法 第54条 | (都市計画で定められている場合は)外壁から敷地境界線まで、1mまたは1.5m後退させなければならない |
こうした取り決めがあるので、狭小敷地を購入して注文住宅を建築する予定の方は、法律面についても十分に注意する必要があります。
また、民法236条によると「地域ごとに慣習がある場合は、境界線から外壁までの距離が50cmから増減する」場合もあります。
建築を予定しているエリアでの設計経験が豊富なハウスメーカーへの相談が求められるでしょう。
「隣に家が建って日が当たらなくなった」場合どうすれば?
実は隣に家が建ってしまうと、隣の家に対して何かを請求するのは困難です。
高窓や天窓を設置するなど、自宅のリフォームで対処するしかありません。
隣家が古い家で、取り壊して再建築が予想される。隣地が空き地で建物が建つ可能性がある。
こうしたケースでは、隣家に建物が建つことを前提にした間取り作りが求められます。
隣の家との「理想の距離」ってあるの?
隣家との理想の距離は、隣家との間で何をして、何を置くのかで変わります。
たとえば十分な日差しを確保したいなら、日照シミュレーションを行ったうえで必要な距離を計算します。
エアコンやエコキュートの室外機を置くなら、接地面から30cm~(メーカーや機種によって変わります)以上は必要になり、将来外壁塗装を行うなら50cm前後の距離が必要です。
このように、どういった目的で隣家との距離を空けるのかを明確にして、設計者に伝えることをおすすめします。
まとめ│隣の家が近すぎる!具体的な対策を施そう
「隣の家が近すぎる」場合に、感じやすいデメリットやその対策について解説しました。
都市部で注文住宅を建築する以上、隣の家との距離が近くなることは避けられません。
しかし、近すぎる場合は「視線・音・匂い」といった問題が発生する場合もあります。
一方でこうしたデメリットは、設計上の工夫で避けられるものも多いので、コンパクトな土地で注文住宅を建築する場合は、都市部での建築経験が豊富なハウスメーカーに依頼することが重要です。
クレバリーホーム東京は、お客様のご希望やライフスタイルに合わせた住まいづくりを提供しています。
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