かね折れ階段の間取り|寸法や踊り場形状などのデザイン、階段の種類別メリット・デメリット
マイホームの間取りを考える中で、階段の種類や位置、デザインをどのようにするのか苦労される方が多くいらっしゃいます。
そこで本記事では、「かね折れ階段」などの種類別の寸法やデザイン、メリット・デメリットなどを一覧にしてご紹介します。
また、機能的でおしゃれな階段にするポイントもわかりやすくまとめているため、間取りにあったベストな階段をイメージする参考にしてくださいね。
- point -
- かね折れ階段・直階段・折り返し階段・回り階段・らせん階段の特徴やメリット・デメリットがわかります。
- 階段の寸法について、「標準的な寸法」・「介護がしやすいゆったりサイズの寸法」などもわかります。
かね折れ階段の間取りがベストなのか|階段の種類・寸法・踊り場形状を確認
かね折れ階段は、空間を効率的に使えるメリットがあります。
ですが、階段は意外と種類が豊富なため、まずは階段の種類ごとの寸法やデザイン、特徴を一緒に確認してみましょう。
階段の種類一覧|一般的な寸法・踊り場の形状
主な階段の形状は、5種類あります。
形状によって、使用するスペースの寸法や踊り場の有無などが異なります。
階段の形状 | 一般的な寸法 | 踊り場の形状 |
かね折れ階段 | 1.75畳~2.0畳分 | L字型 |
直階段 | 1.5畳~2.5畳分 | ‐ |
折り返し階段 | 1.75畳~2.25畳分 | コの字型 |
回り階段 | 1.5畳~2.0畳分 | ‐ |
らせん階段 | 1.5畳~2.0畳分 | ‐ |
階段の種類別に画像、メリット・デメリットを確認
一覧表でまとめた形状別に、メリット・デメリットをご紹介します。
かね折れ階段
かね折れ階段は、階段途中でL字型にカーブしており、カーブ部分に踊り場があります。
直階段より面積を抑えて配置が可能です。
階段下に収納スペースを増やせることや、踊り場があることで安全性が高くなるメリットがあります。
直階段
一直線の「直階段」は、家の廊下で見かけることが多い階段です。
近年ではリビング階段としてスタイリッシュなデザインを楽しむ配置も増えてきており、比較的に低コストで設置できるのが特徴です。
また、直階段は少ないスペースでの設置も可能ですが、その場合段差が高くなり上り下りしにくくなる恐れがあります。
折り返し階段
階段途中の踊り場がコの字型に180度曲がっている形状の階段が、「折り返し階段」です。
折り返し部分を広めの踊り場にして、安全面を高めることができます。
階段下収納や、階段下にトイレのある間取りにしたい方におすすめです。
回り階段
回り階段とはU字型に折り返している階段です。
折り返し階段と似ていますが、本来であれば踊り場の部分も、階段になっているのが特徴です。
カーブする部分の内側の踏むスペースが狭くなるため、注意が必要です。
らせん階段
曲線を描きながら上下階を繋ぐ「らせん階段」は、デザイン性がとくに高い階段です。
インテリアとして住宅の雰囲気をおしゃれに演出してくれます。
ですが、他の階段と比べて建築コストが高いため、導入する際には予算オーバーをしないように気をつけましょう。
階段の寸法は変更可能|コンパクトサイズ・ゆったりサイズの目安
階段の一般的な寸法を前述しましたが、実は階段の幅は広げることも・コンパクトにすることも可能です。
階段の横幅 | 踏面(奥行き) | 蹴上げ(高さ) | |
コンパクト | 75cm | 15cm | 23cm |
ゆったり | 100cm | 30cm | 16cm |
おすすめ | 91cm | 30cm | 15cm |
上記表のコンパクトな階段の寸法は、建築基準法の最低基準のサイズになります。
階段スペースを極力狭くしたい方に向いていますが、実際にこのサイズですと幅が狭すぎて上り下りがしにくくなるため注意が必要です。
実際には「蹴上げ×2+踏面=60cm」になるサイズが日本人にとって使いやすい階段といわれており、蹴上げ15cm・踏面30cmであればちょうど良いサイズになります。
ゆったりサイズは、将来介護が必要になったときに車椅子の昇降機を設置できるサイズです。
3階建て・4階建てなど階段が多い住宅でも長く安心して住み続けることができますね。
階段は意外とスペースをとりますが、ベストな寸法や形状別のメリット・デメリットを知ることで、間取りにあった選択しやすくなります。
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おしゃれ&機能的な階段の作り方4ステップ
階段の形状や寸法以外にも、機能的でおしゃれな階段にするための重要なポイントがあります。
- 蹴込み板の種類を選ぶ
- 手すりの種類を選ぶ
- 階段周辺を有効活用する方法もある
- 階段照明を選ぶ
4つのステップを順番に確認してみましょう。
蹴込み板の種類を選ぶ
蹴込み板とは、踏み板と踏み板の間にある、「階段の高さ」の部分です。
蹴込み板の有無によって異なる階段の特徴を確認してみましょう。
【箱型階段 蹴込み板あり】
蹴込み板がある昔ながらの馴染みのある階段です。
階段下収納や階段下にトイレを配置するのに適しており、空間を有効活用することが可能です。
ただし、階段の側面が壁で覆われているため圧迫感を感じる方もいるかもしれません。
そのため、壁紙の色や素材を明るくするなど全体の印象が重くならないように考慮しましょう。
【スケルトン階段 蹴込み板なし】
蹴込み板がなく、近代的でおしゃれな階段です。
視線や採光を遮らないため、明るく開放的なお部屋にすることが可能です。
リビング階段として配置し、インテリアの一部として空間をおしゃれに演出したい方に向いています。
スケルトン階段は、鉄骨階段となるのが一般的です。
手すりの種類を選ぶ
階段の手すりには、「安全面」・「インテリア」の2つの役割があります。
住宅のイメージや家族構成に合わせて、手すりの種類を選択しましょう。
【壁付けタイプ】
階段の壁に手すりを設置するタイプです。
単純な設置方法のため、比較的低コストで設置できるメリットがあります。
【オープンタイプ】
階段の片側もしくは両側に壁がなく、階段に直接手すりを取り付けるタイプです。
壁がないため、スタイリッシュでおしゃれなデザインになります。
【パネルタイプ】
階段と手すりの間に、パネルがあるタイプです。
透明感のあるパネルはデザイン性が高く、また安全面でも優れています。
小さいお子様がいるご家庭やペットがいるご家庭で、多く採用されています。
階段周辺を有効活用する方法もある
機能的な階段にするために、階段周辺のスペースを有効活用しましょう。
【階段周辺のおすすめの間取り例】
- 階段下(トイレ・収納)
- 階段ステップ(引き出し収納)
- 階段の壁(本棚・飾り棚)
階段照明を選ぶ
階段照明を選ぶうえでのポイントは、下記になります。
- 人感センサーの有無
- 視界に入れる位置にするか
- 間接照明の有無
- スイッチの位置
人感センサー付きの照明は、自動で点灯・消灯できるので便利です。
夜中に起きてトイレに行くときにも、暗い中でスイッチを探す手間が省けます。
また、高い位置から全体を照らす照明も良いですが、デザイン性の高いおしゃれな照明の場合には、照明器具を視界に入れることも検討してみましょう。
階段は長くいる場所ではありませんが「デザイン」「機能面」「安全面」にこだわることで、上り下り以外の役割をはたすことができます。
間取りを含めて階段の形状やデザインを設計できる施工会社を選び、相談しながら階段のプランを組み立てるのがおすすめです。
関連記事:【おしゃれな階段】手すりや照明などのポイントをご紹介
階段を間取りのどこに配置するか|階段の配置パターン&特徴
つぎに階段を間取りのどこに配置すればいいのか、配置パターンや特徴についてご紹介します。
家の中央に配置
家の中央に階段を配置すると、2階までの動線を短くできます。
リビング階段になるのが一般的なため、無駄な廊下スペースを減らして居住スペースを広げられるメリットがあります。
家の端に配置
「かね折れ階段」や「折り返し階段」は、家の端にある壁などを利用すると配置しやすくなります。
階段下にトイレを配置など、スペースを有効活用できる点も魅力です。
まとめ
階段は「かね折れ階段」・「折り返し階段」など意外と種類が多く、間取りや住宅のイメージに合う最適な階段は異なります。
階段の形状や種類、素材や配置など、トータルで設計できる施工会社を選択しましょう。
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