狭いキッチンに冷蔵庫を配置するアイディア|2畳〜の狭いキッチン事例(I型・壁付型など)

狭いキッチンに冷蔵庫を配置するアイディア|2畳〜の狭いキッチン事例(I型・壁付型など)

ライフスタイルに合うコンパクトな間取りを考える中で、狭いキッチンをどのようにプランニングするかを悩む方が多いと思います。

特に冷蔵庫は複数人が1日に何度も使うため、上手に配置してキッチンで渋滞が起きないようにしたいですよね。

狭いキッチンでは、キッチンの型や冷蔵庫の配置などを工夫することで、見違えるほど使いやすくなるのです。

今回は、狭いキッチンを快適にする方法にクローズアップしてみましょう。

東京で建てる狭小住宅でもみんなに自慢できる!そんなキッチンを目指してみませんか?


- point -

  • キッチンは人の出入りも、モノも多いスペースとなります。
  • 長時間過ごしても負担のかからない空間にするアイディアをご紹介します。ぜひ自分の家づくりに活かしていきましょう。

 

 

 

狭いキッチンを快適に使える!冷蔵庫を配置する基本ルール

冷蔵庫と女性

狭いキッチンは「ワークトライアングル」が重要!冷蔵庫の配置が自然に決まる基本ルール

狭いキッチンは、キッチンを使用している方・用事があってキッチンに来る方それぞれがスムーズに動けるよう、冷蔵庫・コンロ・シンクを配置する必要があります。

キッチンを使用している方にとってスムーズな動きができる「ワークトライアングル」というルールがあるので、はじめに確認しましょう。

 

ワークトライアングルとは
  •  冷蔵庫・コンロ・シンクを三角に配置する(キッチンの基本動作である「冷蔵庫から食材を出す→洗う→切る→調理する」がスムーズになる)
  •  三辺の長さの合計は、360cm~660cmが目安(あくまでも目安なので、キッチン面積に応じて調整します)

 

理想のワークトライアングル(キッチン)

 

上記のワークトライアングルに以下のようなポイントを加えると、狭いキッチンでも冷蔵庫の配置を自然に決められます。

  •  冷蔵庫の扉が開く方向を意識:間取り・壁の位置に応じて適切な配置を考える
  •  利き手を意識:右利きの人は右回り・左利きの人は左回りに動けるとスムーズ
  •  通路幅を確保:70〜75cmを確保すると冷蔵庫、コンロ下・シンク下の扉を開くときにストレスを感じにくい

キッチンで作業している方がスムーズに動くことで、キッチンに用事があって来た方と動きが重なりにくくなるため、ぜひ参考にしてください!

 

関連記事:【キッチン】冷蔵庫の最適な位置は?使いやすとおしゃれさ別にご紹介

 

基本ルールをキッチンの型(5種類)に当てはめよう

動きやすいワークトライアングルを目指すためには、キッチンの型を知ることも重要です。

キッチンの型ごとの特徴とワークトライアングルを組み合わせることで、冷蔵庫の配置も自然に見えてきます。

人気の高いキッチンの型は、主に以下の5種類です。

  •  壁付型(I型)
  •  ペニンシュラ型
  •  アイランド型
  •  L型
  •  Ⅱ型

狭いキッチンを快適にするための「型の違いを比較」してみましょう。

 

壁付型(I型)

Ⅰ型キッチン

キッチンの型の中でもシンプルなスタイルが、このI型キッチンです。

シンク・コンロスペース・作業スペースが横一列に並んでおり、壁面に向けて設置する形が一般的です。

家事スペースが横につながっているため、「洗う・切る・調理する」の基本動作はとてもしやすいでしょう。

しかし冷蔵庫などの家電製品のレイアウト次第では、ワークトライアングルがつくりにくく「移動距離が長くなりやすい」傾向があります。

しかし狭小住宅などのキッチンスペースの幅が取りにくい場合では、重宝するキッチンスタイルです。

 

ペニンシュラ型

ペニンシュラ型キッチン

「ペニンシュラ」とは「半島」という意味を表しており、キッチンの形がそう見えるため呼ばれています。

キッチンの作業スペースの一部(または全部)が壁に接しているレイアウトになります。

リビング・ダイニングと対面した形に配置することでご家族とのコミュニケーションが取りやすいため、人気の高いスタイルです。

冷蔵庫は、扉が壁の報告に開くように配置することでスムーズに開閉できますね。

作業空間自体はI型キッチンと似ていますが、「ワークトライアングルをベースとしたレイアウトを整えやすい」点がメリットです。

 

アイランド型

アイランド型キッチン

Ⅰ型キッチンと同じ横並びのレイアウトですが、ペニンシュラ型とは違い「壁にはつけず、空間の中央部分に設置する」のがアイランド型の特徴です。

小さな島のようなスタイルのため、キッチンの周りをクルクルと回遊できることがポイントのひとつ。

リビングと一体化させやすいキッチンスタイルです。

しかしクルクルと回遊できる動線を取り入れるため、どうしてもキッチンスペースが多く必要となってしまう傾向があります。

そのため狭いキッチンには、取り入れにくいスタイルともいえるでしょう。

 

L型

L字キッチン

シンク・作業スペース・コンロスペースをL字に配置したレイアウトスタイルです。

キッチンの基本動作である「洗う・切る・調理する」の移動が90度回転することででき、移動距離が少なくできるのが魅力のひとつです。

また「L型の部分を壁面に設置する」・「リビングなどに面して配置する」などアレンジの違いにより、印象が変えられるという特徴があります。

元々移動距離を少なくしやすいスタイルのため、冷蔵庫の配置を工夫することで、より一層使い勝手の良いキッチンになります。

 

Ⅱ型

Ⅱ型キッチン

一般的なキッチンでは「洗う・切る・調理する」のスペースが一体化しているのがほとんどです。

Ⅱ型キッチンは別名:セパレートキッチンとも呼ばれており、キッチンでの作業スペースを分裂させられることが大きな特徴です。

シンクと作業スペース、一方をコンロスペースと並列に配置しその間で家事を行います。

「洗う・切る・調理する」の基本動作がしやすく、キッチン内を効率的に動くことができる部分は大きな魅力のひとつ。

キッチン内の動線は優れていますが、配置の仕方により「スペースが広くなってしまう」というデメリットがあります。

 

このようにひとことで「キッチン」と表しても、選ぶキッチンの型により「キッチンでの動線」や「冷蔵庫の配置できるスペース」にも違いがあることが分かりますね。

理想とされるワークトライアングルを叶えても、自分の動きに合わないようでは使い勝手の悪いキッチンとなってしまうのです。

敷地の形状や自分の動きやすいスタイルも視野にいれ、プランニングすることをおすすめします。

 

関連記事:【キッチン】ゴミ箱置き場も忘れずに!おしゃれで家事効率の良い間取りの考え方

 

 

キッチンの冷蔵庫配置を決定する前にチェックするべき「5つの注意点」

お料理をする女性

狭いキッチンの冷蔵庫配置を自然に決められる方法を紹介してきましたが、冷蔵庫の配置を最終決定する前に、チェックしていただきたいポイントがあります。

冷蔵庫の寿命や安全性に関わるポイントなので、ぜひ参考にしてください。

● 冷蔵庫に直射日光は当たっていませんか?
→ 冷蔵庫が放熱しづらくなるので、避けるのがベストです。
● 冷蔵庫の周りが窮屈になっていませんか?
→ 冷蔵庫の周りを左右・背面に1センチほどのすき間を放熱スペースとして設けましょう。
● 冷蔵庫の上にモノはのっていませんか?
→ モノがあると放熱が妨げられるため、何も置かないのがベストです。
● 冷蔵庫のコンセントに無理をかけていませんか?
→ 冷蔵庫などの家電製品にはコンセントが必須です。
無理のない位置にコンセントを設けることを心がけましょう。
● 冷蔵庫を置けるスペースが決められていますか?
→ 交換時に冷蔵庫サイズを変更しても困らないスペースを確保できているかを、確認しましょう

 

このように冷蔵庫のみに注目しても、注意しておきたいポイントがいっぱいです。

特に狭小住宅の場合、スペースを限られた環境で使いやすいキッチンをつくりあげる必要があります。

そのため通常のキッチンとは違ったノウハウも必要となります。

狭小住宅の実績の多い会社を選ぶこと。

そして「こんなキッチンにしたい」など自分の思いを伝え、施工会社培ってきた経験やアイディアを家づくりに活かしていきましょう。

ぜひクレバリーホームへお気軽にお尋ねください。

 

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2畳〜の狭いキッチン|冷蔵庫等の配置が成功した事例

東京都内の家づくりに密着したクレバリーホームでは、限られたスペースでも、快適なキッチンを叶えられたお客様がたくさんいらっしゃいます。

ここでは2畳からでも実現可能な快適な事例をご紹介します。

壁付型(I型)

Ⅰ型キッチン施工事例

>>施工事例:【狭小、鉄骨造2世帯住宅】敷地11.00坪|延床24.05坪!

敷地面積:36.43㎡(11.00坪)
延床面積:79.61m²(24.05坪)

こちらのお住まいは、キッチンをひとつの個室としてつくりあげたスタイルです。

  •  お料理をじっくりと楽しみたい。
  •  キッチンをプライベート空間として活用したい。
  •  キッチンは丸見えにしたくない。

という方には、おすすめです。

遠くなりがちな冷蔵庫も対面側に配置しやすくなり、キッチンで必要となる収納も設けやすくなります。

入り口の丸いアーチ型の形状は、キッチンをよりおしゃれな空間に感じさせてくれるアイテムとなりますね。

 

ペニンシュラ型

リビングとペニンシュラ型キッチン

>>施工事例:【ホームエレベーターのある暮らし】敷地22.79坪|延床32.83坪!

敷地面積:75.37㎡(22.79坪)
延床面積:108.54㎡(32.83坪)

こちらのお住まいでは、リビングに面した一角にキッチンが配置されています。

リビングの側にあることで出入りもしやすく、ご家族とコミュニケーションを取りつつ家事をすることが可能です。

リビングに面した環境ゆえ、対面側の目立たぬ位置に冷蔵庫が置けるよう工夫されており、キッチン背面の収納は扉をつけて家電などが見えないようにしています。

キッチンだけの環境だけではなく、リビングにいても生活感を感じさせないアイディアはぜひ取り入れてみたいですね。

 

L型

L型キッチンから見たリビング

>>施工事例:【地下室と半地下でビルトインガレージ】敷地16.15坪|延床37.25坪!

敷地面積:53.49㎡(16.15坪)
延床面積:123.15㎡(37.25坪)

こちらのお住まいでは、リビングに面した側にL字が向くよう配置しています。

L型キッチンであれば、横幅が狭いキッチンでも、動きやすい環境を整えることが可能です。

また、キッチンから丸見えにならない場所に冷蔵庫を設置しても、「移動距離が短いというL字のメリット」が最大限活かされています。

また閉鎖的になりやすいキッチンの上に吹き抜けがあることで、明るさや開放感もアップしてくれているのはうれしいですね。

 

Ⅱ型

Ⅱ型キッチン

>>施工事例:【防火地域の木造3階建て住宅】敷地13.41坪|延床26.67坪!

敷地面積:44.36㎡(13.41坪)
延床面積:88.16㎡(26.67坪)

こちらのお住まいでは、Ⅱ型キッチンの作業台の横に冷蔵庫を配置しています。

作業台は冷蔵庫の出し入れの際にも活用しやすく、身体にかかる負担を軽減してくれます。

スペースが必要とされるⅡ型キッチンでも、セレクトする種類により「縦型の敷地でも、使いやすいキッチンにすることが可能」です。

 

 

狭いキッチンを快適に使えるアイディア&アイテム一覧

限られたキッチンスペースでは、間取りだけで解決できないケースも多くあります。

ここでは狭いキッチンに役立つアイディアとアイテムをご紹介します。

アイディア・アイテム特徴
ガスコンロカバーガスコンロを使わないとき、物置にできる
キャスター付き収納さまざまな物をまとめて収納し、使いたい場所で使える
縦の空間をいかせる収納ラックトースター等の背の低い家電の上部スペースを活用できる
吊戸棚の底面に装着できる収納アイテム100円ショップでも購入可能
すき間収納15センチほどの幅でも収まる商品がある
食器ラックシンク上に設置できる商品もある
壁面収納突っ張り棒・ワイヤー収納・有効ボードなどを活用
キッチン内の扉を引き戸にする通行の邪魔にならない
デザイン性も意識観葉植物・雑貨などを置く など

 

狭いキッチンを快適にする方法は、決してひとつではありません。

自分らしい工夫やアイディアを取り入れて、狭いキッチンを使いやすい空間に生まれ変わらせましょう。

 

関連記事:【新築】キッチンの間取り計画|おすすめオプションと収納をチェック!

 

まとめ

狭小住宅バナー

>>10㎝も無駄にしない家づくり 狭小住宅を建てる

今回は、狭いキッチンを快適にする「使いやすいキッチンレイアウトと冷蔵庫の配置」にクローズアップしてきました。

東京での家づくりでは、さまざまな規制をクリアしつつ進めなければならないケースも多くあります。

こんなスペースが必要なのに、どんな風につくったらいいのか分からないなど、疑問や不安もいっぱいです。

例えば住宅を建築する会社選びひとつで、違いが現れます。

 

クレバリーホーム東京では、経験豊富な設計士がお客さまの小さな声にも耳を傾け、理想の暮らしを叶えるお手伝いをしています。

「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいなぁ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。

ぜひあなたの声を、聞かせてください。

狭くても快適なキッチンを目指した家づくりを、私たちと一緒に進めてみませんか。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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