東京での一人暮らし用なら、狭小住宅?それともマンション?|自分好みの間取りを注文住宅で叶えよう

東京での一人暮らし用なら、狭小住宅?それともマンション?|自分好みの間取りを注文住宅で叶えよう

住まいの購入のタイミングは、人それぞれです。

多くのタイミングには結婚や出産があげられますが、現在では今後の生活を充実させるために「一人暮らしで一戸建て」という選択肢も珍しくはありません。

その後押しをしてくれるのが、お一人またはご夫婦であれば十分な広さが実現できる狭小住宅です。

今回は、一人暮らしでの「今度の生活を充実させる住まい選び」にクローズアップしてみましょう。

一人暮らしなら、マンションがいいの?

狭小住宅ならどんなことができるの?

など、一人暮らしの代表格であるマンションと狭小住宅などの戸建てを徹底比較します。


- point -

  • 一人暮らしの代表格であるマンションと狭小住宅などの戸建ての違いを知り、住まい選びに役立てていきましょう。
  • マンションや新築住宅の注意点を把握し、後悔のない家づくりに役立てていきましょう。

 

 

 

東京での一人暮らし用なら、狭小住宅?それともマンション?どっちがいいの

マンション

東京での一人暮らしでは、マンションの購入をイメージする方も多いでしょう。

マンションの場合便利な立地にある場合も多く、面倒な建物の管理もしてくれるなど、たくさんのメリットがあります。

しかし現在は、住まいの充実度を高めるために「ひとりでも一戸建て」という選択肢を選ぶ方も多いのです。

ここでは、一人暮らし用マンションと一人暮らしの戸建てを

  •  購入負担
  •  購入後の維持
  •  資産価値

の3つから徹底比較してみましょう。

 

マンションVS一戸建て「購入に対する負担が大きいのはどっち?」

マンション

人生の中でも大きな金額の動く住宅購入で1番ネックになるのは、「購入費用の負担」です。

住宅の購入は、購入するエリアや構造、住まいの形(戸建て・マンションなど)によっても変化します。

そのため「東京のマンションは○○○万円」「一戸建ては○○○万円」といいきれません。

実際に現在の収入で住宅が購入できるのかを検討する場合、いくつかの方法があります。

そのひとつが、年収をベースに購入できるだいたいの金額を予想する「年収倍率」で検討するケースです。

 

「年収倍率」とは、「年収に対する住宅購入価格の比率を示す数字」です。

最新の「フラット35利用者調査」では、物件種別ごとの年収倍率と所要資金は以下のクラフ・表のようになっています。

住宅購入所要資金

 

物件種別年数倍率所要資金(融資区分別・全国)
土地付注文住宅7.5倍

(首都圏のみの場合:7.8倍)

4.455万円

(首都圏のみの場合:5,133万円)

マンション7.2倍

(首都圏のみの場合:7.6倍)

4,528万円

(首都圏のみの場合:4,913万円)

出典:「フラット35利用者調査」より(※2023年4月現在:資料は2021年度を参照)

 

所有資金や年数倍率だけを見ると、注文住宅の一戸建てよりもマンションの方が費用を抑えられる傾向があります。

しかし上のグラフや表ではいろいろな広さの住まいを合計したデータとなります。

例えば、マンションであれば一人専用の新築マンション物件が少ない。

注文住宅であれば、狭小住宅を活用し土地の購入費用を抑えつつ、自分好みの間取りが取り入れられるなど、違った注意点や魅力もあります。

一概に「費用が低いから・・・」「年収倍率が低いから・・・」と見た目だけで判断しては、後悔につながるケースもあるのです。

 

ここがチェックポイント!「マンションの価格高騰が止まらない」

グラフや表では「マンションの方が費用負担を軽減できる」イメージがありますが、一概にそうとはいいきれません。

それは、近年続いている「マンション価格の高騰」も大きく影響をあたえます。

下のグラフは、国土交通省が公開している「不動産価格指数」の資料となります。

不動産価格指数(住宅)(令和3年11月分・季節調整値)

出典:不動産価格指数(住宅)(令和3年11月分・季節調整値)国土交通省

上のグラフでは、住宅における不動産価格指数(不動産価格の動向を指数化したもの)において「マンションが右肩上がりに上昇している」ことが見てとれます。

不動産価格指数が上昇傾向になると、購入したいマンションも必然的に高くなってしまうのです。

 

もちろん一戸建てでも上昇の兆しはありますがマンションでは、2010年からだと75%も上昇しています。

上昇率を75%で計算した場合、2010年に3,000万円だったマンションが2022年には5,250万円も必要となるのです。

不動産価格指数の上昇が止まらない今、「マンションが戸建てよりも負担が少ない」といいきれない要因のひとつとなります。

 

マンションVS一戸建て「維持費の負担が大きいのはどっち?」

費用負担

マンションと一戸建ての購入部分だけを見ると、「マンションの方が・・・」と感じた方もいらっしゃるでしょう。

しかし住まいの購入は、「住宅の購入費用」以外にも生活を送る中でさまざまな負担が発生します。

ここでは維持費などの負担面で比較してみましょう。

 

維持費などの費用負担では、マンションが高くなる傾向が・・・

住宅を購入してその後にかかる費用負担としては、「固定資産税」「火災保険」「修繕費」などがあります。

しかしマンションの場合、「マンションの管理費」「駐車場代」など別な費用が発生するケースがあります。

管理費だけを見てみると、住宅ローンの他にも「約1~2万円/月」の出費が増え、仮に1万円で計算しても「年間12万円」もの負担がかかります。

特に収入の少なくなってしまう老後には、より大きな負担となる可能性があります。

 

マンションVS一戸建て「資産価値で有利なのはどっち?」

計算

不動産の資産価値は、土地と建物の両面から計算されます。

建物の場合、年数が経過するにつれて劣化が進むため「価値が低下」していきます。

しかし土地の場合よっぽどのことがなければ急降下することもなく、「土地=資産」として残ります。

広い土地のある一戸建てに比べマンションでは一住戸あたりの土地の所有割合が低いため、ほとんどが建物の価値で決まる傾向があります。

長期的な視点で見てみると、一戸建ての方が最終的な資産として有利になりやすいのです。

 

このようにマンションVS一戸建てを比較してみると、特徴やメリット、デメリットが大きく違うことが分かります。

 

関連記事:「中古マンションは買うな」は運次第!?後悔を避けるために特徴を再確認

 

 

一人暮らしを戸建てで建てる「狭小住宅のメリット」

居室

マンションの場合、ファミリータイプの物件が多いため「一人専用」はかなり限られてきます。

しかし注文住宅で狭小住宅を建てた場合、自分らしい暮らし方のできる間取りが実現できるでしょう。

ここでは、注文住宅で狭小住宅を建てた場合の「メリット」にクローズアップしてみましょう。

 

ライフスタイルに合わせた間取りが実現できる

注文住宅の最大の魅力は、自分好みの間取りを取り入れられることです。

こんなデザインにしたいという外装も、こんな暮らし方がしたいという内装も、自分の希望を反映することができます。

  •  防音設備のある個室がつくりたい。
  •  趣味を反映した間取りを実現したい。
  •  ペットが共に暮らせる間取りを取り入れたい。

など、叶えたい間取りは人それぞれです。

新築マンションでは「間取りに合わせた暮らし」になりがちですが、一から建てる狭小住宅では「暮らしに合わせた間取り」でストレスフリーな環境が整えられます

 

騒音や振動のトラブルが少ない

マンションは、生活環境が壁を隔てて上下左右に連なっています。

そのためマンションの場合、騒音や振動などのトラブルにつながるケースも多いのです。

一方一戸建てでは隣家と距離もあるため、防止しやすいメリットがあります。

賃貸では、「住まいを変える」ことは簡単にできますが、購入ではなかなか難しいでしょう。

トラブルにつながりにくい環境は、精神面においても良い効果が期待できます。

 

将来のことを考えた建物が選択できる

マンションの最大の魅力は、フラットな生活環境が叶えられる部分です。

しかしファミリーで過ごす一戸建ての場合、生活で必要となる空間も多くなるため、二階建て・三階建てなどの「多層階」の建物を選択する方も多いでしょう。

しかし一人用の狭小住宅であれば購入する敷地の広さも抑えられるため、「バリアフリーな平屋」を視野に入れることができます。

暮らしていくためには必要最低限のスペースが必要なため、一人暮らしの場合「1LDK~2LDK」がおすすめです。

2LDKもあれば、ふたりで暮らすようになった場合でも対応することができます。

 

関連記事:【3階建ての狭小住宅】約15坪でも快適な間取り5選│事例をご紹介​

 

 

まとめ:一人暮らし・・・マンションだけが選択肢ではありません

狭小住宅バナー

>>10㎝も無駄にしない!狭小住宅

今回は、一人暮らしでの「今度の生活を充実させる住まい選び」にクローズアップしてきました。

購入するイメージでは「一人暮らし=マンション」となりがちですが、住まいに対する目的により「戸建てが暮らしやすい」ケースも多いものです。

家づくりの方法にこれが正解というものはありません。

それはつくりたい家のスタイルは、そこで集う家族構成やライフスタイルによっても変化するためです。

 

クレバリーホーム東京では、経験豊富な設計士がお客さまの小さな声にも耳を傾け、理想の暮らしを叶えるお手伝いをしています。

「こんな暮らしに憧れている」「こんな形がいいなぁ」など、大まかなイメージでも大丈夫です。

ぜひあなたの声を、聞かせてください。

一人暮らしを満喫できる!そんな住まいを、私たちと一緒に建ててみませんか。

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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