老後のマンション暮らしは後悔ばかり?|木造4階建ては間取りの工夫で暮らしやすくなる!
念願のマイホームを検討する中で、一戸建ての2階建て、3階建て、4階建てやマンション購入など、選択肢は多岐にわたります。
特に、東京での家づくりでは、希望する広さの土地が入手しにくい状況から、4階建てを視野に入れる方も増えてきています。
4階建ての最大のメリットは、限られた土地を有効活用しながら、居住スペースを確保できることです。
ただし、階段の数が多く段差の多い居住空間となるため、躊躇している方もいるかもしれません。
そこで今回は、暮らしやすい4階建て住宅を建てるために必要なポイントや、老後を考慮したマンションとの比較など、知っておきたい情報にクローズアップしてみましょう。
これからの家づくりに役立つ情報となっていますので、ぜひ参考にしてください。
- point -
- フラットで暮らしやすそうなマンションも、老後の暮らしの中では思わぬ落とし穴にはまる場合があります。
- 老後のマンション暮らしの後悔ポイントを知り、木造4階建ての検討に活かしていきましょう。
- 昔から日本の家屋では木造が多く用いられています。木造の4階建てにする魅力にもせまってみましょう。
− contents −
◼ 4階建ての魅力とは【実例から間取りシミュレーション】
◼ 老後のマンション暮らしはなぜ後悔につながる?2つポイント
◼ 木造4階建てを暮らしやすくする!2つのポイント
◼ まとめ:暮らしやすい木造4階建ては、私たちにお任せください
4階建ての魅力とは【実例から間取りシミュレーション】
今までは2階建ての木造住宅しか建てられなかった土地に、3階・4階などの建物を建てることが可能となりました。
そのため下のような、
- 「住みたい土地に住むことができる」可能性の拡大
- 東京などの都心部に多い「狭小地」であっても、十分な部屋数を確保できる間取りの実現
- 二世帯住宅や店舗併設・事務所併用住宅にするなどの可能性の増加
など、たくさんのメリットを感じることができます。
では実際にどんな建物が建てられ、どんな間取りができるのかを実例から間取りのシミュレーションをしてみましょう。
利便性の良い土地でも4階建てなら、スペースの有効活用が可能
>>施工事例:【屋上つき木造4階建て】敷地29.03坪|延床21.97坪!
東京の家づくりでネックになる部分は、敷地の確保があげられます。
こちらのお住まいでは、4階建てという上の空間を上手に活用することでわずか「21.97坪(72.63㎡)」であっても十分な広さを確保しています。
1階
1階間取り図
こちらのお住まいでは、玄関を入ってすぐにはギャラリースペース。
そしてギャラリースペースの奥には事務所・倉庫が広がっています。
利便性を考え、「表玄関と裏玄関どちらからも出入りができる」など動線にも工夫しました。
2階・3階
2階・3階には居室がメインとして配置されています。
2階間取り図
こちらのお住まいでは、デザイン性のあるクロスを採用し、インテリア化された空間を演出しています。
あえてクローゼットを仕切らないことで、視覚的にも広さを感じさせるアイデアが取り入れられています。
3階間取り図
将来の暮らしのことも考え、車いすでも対応しやすいカウンタータイプの洗面を採用しています。
足下がスッキリとしていることで、車椅子が洗面の近くまで入ることが可能です。
4階
4階間取り図
こちらのお住まいでは、あえて視界の広がりやすい4階に「リビング」を配置しました。
周囲の影響も受けにくく、明るい日差しや爽やかな風を取り込むことができます。
また、小上がりの畳コーナーを設けることで空間に変化を持たせ、視覚的な広がりを感じることができます。
屋上スペース
屋上間取り図
道路側から見ると屋上があるようには見えませんが、一歩屋上にでれば“プライベート感いっぱいの家族のスペース”へと広がります。
第2のリビングとして・・・。
太陽光パネルを設置し、家計に優しい住まいにするなど、可能性は無限大です。
階段スペース
4階建てでネックになる階段スペースには、ちょっとしたホールスペースを設けています。
洗濯物を干せるスペースやワークスペースなど、アイデア次第で自由度は広がります。
もちろん、新築設計時から「将来、エレベーター設置すること」を視野に入れることも可能です。
住まいは何十年と家族の集う空間となります。
今だけではなく「将来何が必要か?」を視野に入れ、住宅を建築することが後悔のない家づくりへとつながります。
こんな間取りが欲しい。4階建て住宅をつくるなら、どんなことに気をつけたらいいの?など、お気軽にご相談ください。
老後のマンション暮らしはなぜ後悔につながる?2つポイント
マンションのメリットとしてあげられる部分として、フラットな設計のため老後になっても暮らしやすい魅力があります。
しかしその反面、一戸建てとは違った落とし穴があることも事実です。
どんな注意点があるのかを見ていきましょう。
バリアフリーが進めにくい
いくらフラットな設計なマンションであっても、年代により「バリアフリーの対策」が必須となります。
一戸建てでは自由にリフォームすることは可能ですが、分譲マンションの場合「管理規約」がありリフォーム工事に関する取り決めが定められています。
そのため自分たちがこういう風にリフォームをしたいと考えていても、それが実現できないケースがあるのです。
例えば、老後になり移動に対する負担を軽減するアイデアとして、「水回りスペースを集結する」のもひとつです。
しかしマンションなどの共同の住居の場合、基礎的な設備を移動することは簡単ではありません。
管理費など、維持での負担が思ったよりかかってしまう
もちろん、一戸建てでも固定資産税など維持費の負担は発生しますがマンションの場合、「管理費・修繕積立金」など住宅購入以外の費用負担も大きいのです。
マンションを含め建物は築年数が古くなればなるほど、劣化は進みます。
そのため築年数が古くなればなるほど修繕に必要な金額がどんどん膨らみ、管理費や修繕積立金などの維持費が値上がりする可能性も考えられます。
老後になり収入が減る年代になっても払い続けなければならない負担は、考えるよりも大きいのです。
関連記事:「中古マンションは買うな」は運次第!?後悔を避けるために特徴を再確認
木造4階建てを暮らしやすくする!2つのポイント
フラットな設計であるマンションであっても、年代によっては「広さが足りない」「バリアフリーが必要」など不満に感じるケースは異なります。
一方木造4階建てであれば、その不満をアイデアで解決することも可能です。
ここでは木造4階建てをより暮らしやすくするポイントをご紹介します。
① 移動の負担を軽減するアイデアを取り入れよう
3階建て・4階建てのネックになる部分は、移動に対する負担が大きくなることです。
暮らしやすい4階建てにするためには、間取りに工夫を取り入れることが重要です。
アイデアその1:階段への負担を減らす
4階建ての場合、どうしても階段での移動が他の住居よりも多くなることが考えられます。
そのため、極力廊下などの移動を減らす間取りを採用してみましょう。
例えば、階段を玄関のそばに配置することで移動距離は大幅に削減できるでしょう。
また万が一の災害などの場合、出入り口が階段の近くにあることで迅速な避難ができます。
間取りひとつで安全面を向上することも可能です。
アイデアその2:老後の不安対策に、ホームエレベーターのスペースを検討しておこう
若い頃は苦にならなかった階段の上り下りも、高齢者になるごとに辛く感じるケースも考えられます。
「付けたいときに付けられない!」とならないために、新築時から「ホームエレベーターをあらかじめ設置できるスペースを検討しておく」と安心です。
エレベーターを設置する場合、
- 4階分の上下連続したエレベーター用のスペースを確保すること
- 1坪(畳2枚分)位の広さを確保すること
が必要です。
アイデアその3:水回りスペースを集結させておこう
老後面を考えると、生活動線を短くすることは身体への負担を大きく軽減してくれます。
そのために、キッチン・お風呂・トイレなどの「水まわりを1ヵ所にまとめる」間取りもおすすめです。
クルッと回遊できる動線などを取り入れることで、いくつもの家事をこなす場面でも大活躍します。
「老後に優しい間取り=どの年代でも使いやすい間取り」に直結していることを頭の中に入れておきましょう。
② 木の良さを活かした住まいづくりをしよう
木造住宅は、昔から日本の家屋で多く使われている素材のひとつです。
ご存知の通り、日本の多くの地域は高温多湿な環境のため、住宅を取り巻く環境も大きく変化します。
木は断熱性・吸湿性に優れているため、湿気を吸い取って快適な環境を生み出してくれます。
それ以外にも、
- 木材の匂いや香りなど嗅覚への刺激から生まれる「リラックス効果」
- 快適な環境から得られる「良い睡眠」
- 深睡眠の時間を長く得られることから生まれる「集中力・作業力の向上」
など見えない効果をたくさんもたらしてくれるのです。
現在では、木造住宅でも4階建てにすることが可能です。
ぜひ新たな選択肢のひとつに「木造の4階建て住宅」を視野に入れてみませんか。
関連記事:【新築住宅】木造4階建て・3階建て・2階建て|木造は何階まで建てられる?
まとめ:暮らしやすい木造4階建ては、私たちにお任せください
暮らしやすい間取りは、家族構成や住まいに求める目的によっても大きく変化します。
一般的な2階建て住宅とは違い、木造4階建て住宅はどこの会社でも建てられるとは限りません。
後悔しない家づくりをするためには、様々な規制の多いエリアの特性を理解し、立地を活かす提案ができること。
そしてその特性を理解した上で、最適な設計や施工ができることなどがとても重要です。
クレバリーホーム東京では、狭小住宅から、3階建て住宅、4階建て住宅、二世帯住宅、地下室付き住宅、屋上付き住宅、木造耐火住宅など、お客様のご希望やライフスタイルに合わせた住まいづくりをご提供しています。ぜひお気軽にご相談ください。