【東京の一戸建て】本当に980万円で屋上付きの家はつくれるのだろうか?徹底解説します
東京では、他の地域よりも「より限られた広さ」という部分が家づくりのハードルになるケースもあります。
その中で「新しい家に新たな価値を!」という視点から、「屋上のある家」を検討している方も多いのではないでしょうか。
そして家づくりの情報を集めていると、「○○○円でできる」「980万円から屋上付きの家が・・・」など魅力的なキーワードも目にしますが、どこか「本当にできるの?」と思ってしまいますよね。
これから家族が、長く集う住まい。
後悔しない家づくりにするためには、魅力的なキーワードだけに気を取られてしまっては落とし穴にはまってしまう場合もあるのです。
今回は、後悔のない屋上のある家にするための注意ポイントや見極め方についてクローズアップしてみましょう。
ぜひ、建てるのであれば「屋上のある家にして良かった」そんな家づくりにしたいですよね。
これからの家づくりに活かしていきましょう。
- point -
- 東京で建てる屋上付き一戸建て。住宅の注意点を建てる前に知ることで、自分たちの暮らしに合うのかを検討することができます。
- 屋上のある家では、どんな暮らし方ができるのかをメリットやおすすめの間取りから、シミュレーションしてみましょう。
− contents −
◼ 屋上のある家にして良かった!-暮らしてから感じるメリット-
◼ 本当に980万円で屋上付きの家はつくれる?見極めポイント
◼ 屋上付きの家-おすすめの間取りプランを紹介-
◼ まとめ:屋上のある家を「つくらなければよかった」とならないために
屋上のある家にして良かった!-暮らしてから感じるメリット-
2階建て、木造3・4階建て、地下室のある家など、家の形はいろいろです。
そして選ぶスタイルによっても、暮らしてから感じられるメリットも異なります。
ここでは屋上のある家にすることで感じられる!魅力をご紹介していきましょう。
太陽が気持ちいい「洗濯物がよく乾く」
たくさんのメリットのある屋上のある家ですが、実生活に直結する最大の魅力は「お洗濯のしやすい環境がつくれること」でしょう。
1階の庭などでは、周囲の環境により「日当たりが変化」するなど、「もうちょっと日が当たってくれたらなぁ・・・」と感じる場面もあるでしょう。
屋上という周囲からの影響を受けにくい空間をつくることで、しっかりと家事をサポートしてくれます。
常に日の当たる屋上では、お洗濯もよく乾き、大型の洗濯物でも気兼ねなく干すことができます。
太陽の光と自然の風をたくさん浴びた洗濯物は、乾燥機や室内干しでは感じられない「爽やかさ」をあたえてくれます。
自宅にいても開放感のある空間に「アウトドアリビング」
今はおうち時間を楽しめる家づくりを積極的に取り入れているご家庭もいっぱい。
屋上という空間にもソファや椅子、テーブルなどを設置して「アウトドアリビング」として活用してみましょう。
通常の庭では、道路から、周囲からの視線が気になってしまうケースも多いのですが、屋上であればリラックスする空間もつくりやすくなります。
屋上にテントを作れば、簡易型のキャンプコーナーにすることもできますね。
自宅でキャンプができることで、食事の用意もしやすくなり、まだお子様が小さいご家庭にはおすすめです。
自宅にいても、お手軽に楽しい思い出をたくさんつくってあげられる♪
そんなマイホームも夢ではありません。
安心・安全な空間を家族に「子どもやペットが自由に遊べるスペースに」
「お子様に安心・安全な遊び場を・・・」と考えていても、東京では「なかなか周囲に見当たらない」というケースも多いものです。
屋上というスペースでは、手すりなどの安全面を高めることで、お子様も安全に遊べる空間を手に入れることができます。
屋上での過ごし方により、
- ウッドデッキをつくる。
- 芝生など、ケガをしにくい設備を整える。
- ガーデニング設備を整え、自然とも触れあえる「家庭菜園・屋上庭園」として楽しむ。
など、家族構成にあった空間をつくることができます。
屋上をつくる上での注意ポイント
1番してはいけないことは、「ただ屋上をつくってしまった!」という目的もないままつくることです。
屋上でしたいことや屋上をつくる目的を持つことで、方向性も定まってきます。
特に東京都内や利便性の高いエリアでは、希望の広さの敷地を手に入れられないケースも考えられます。
上を上手に活かすことが、東京の家づくりはとても重要なのです。
関連記事:自宅の屋上で菜園を楽しもう【初心者向け】台風対策などもご紹介
本当に980万円で屋上付きの家はつくれる?見極めポイント
屋上のある家もいいなぁと情報を集めていると、「○○○円でできる」「980万円から屋上付きの家が・・・」など魅力的なキーワードが目に入ります。
では実際に、そんなにローコストで屋上のある家を建てることはできるのでしょうか。
見極めポイントをご紹介していきましょう。
ポイント1:どこまでの施工が含まれるのかを、しっかりと確認しよう
家づくりの場合、土地の購入代金、住宅の建築費用、その他の諸経費など、いろいろな項目で費用が発生します。
また建築費用でも、構造や耐震、断熱など、どんな家にするのかにより、かかる費用も異なります。
後悔のない家づくりするためには、しっかりとどんな施工に、どんな金額がかかっているのかを確認することが大切です。
「○○○円でできる」「980万円から屋上付きの家が・・・」など魅力的なキーワードの場合、
- 芝生、化粧タイルなどの屋上の床仕上げはオプション仕様だった。
- FC店により仕様が異なっていた。
- オプションの幅が狭かった。
など、思ったより予算がふくらんでしまった。希望の屋上に仕上げられなかったなどの影響を受けるケースも考えられます。
事前にしっかりとチェックし、その他にかかる費用を把握しておくことが重要です。
ポイント2:屋上の防水加工など、安全面を確認しておこう
例えば屋上庭園など上に重量のあるものを設置する場合、重さに耐えられる構造にする必要があります。
また通常であれば屋根により流れ落ちる雨水も、屋上のスペースでは水はけがどうしても低下してしまいます。
新築で屋上のある家をつくるのであれば、
- 負担に耐えられる強い構造にすること。
- 防水加工などをしっかりとし、雨水の影響を受けにくい施工をすること。
- 維持・管理のしやすい素材や構造をもちいること。
など、暮らしてからの安全の確保や負担の軽減なども視野に入れることが必要です。
特に屋上のある家では、防水性能の高さは家の寿命に大きな影響をあたえます。
どんな防水加工が行われるのか。
そして追加料金はかからないのかなど、しっかりとチェックしておきましょう。
屋上付きの家-おすすめの間取りプランを紹介-
屋上のある家とひとことで表しても、どこに、どんな広さを確保するのかにより使い勝手も変化します。
では、実際にどんな間取りの屋上の家であれば、自分たちは過ごしやすいのでしょうか。
おすすめの間取りプランをご紹介しますので、しっかりとシミュレーションしてみましょう。
屋上全面を自由に使えるスタイル
1番自由度も高く、一般的なスタイルが「屋上全面を自由に使える」間取りでしょう。
これから家族が長い時間集う住まいでは、ライフスタイルの変化により「使う目的」も変化します。
例えば、お子様が小さいうちは遊び場になっていたスペースも、成長により使用頻度も減ってしまうケースも考えられます。
あまり凝った施工をしないことで、過ごし方の変化にも柔軟に対応することができますね。
屋上の横に居室のあるスタイル
屋上のある家の場合、3階建て、4階建てなど、高めの建物につくるケースも多いものです。
例えば3階建ての場合、2階にリビングを配置し、3階部分に屋上と居室を設けてみましょう。
2階をリビングにすることで、お洗濯を干す際の行き来の負担も抑えつつ、干した洗濯物を屋上スペースの隣の居室でたたむなど、家事動線もスムーズになります。
在宅ワークの多い方であれば、屋上の横にワークスペースを設けることもおすすめです。
すぐ横に身体を伸ばせる空間があることで、気分転換もしやすく、作業効率もアップします。
ペントハウスなど憩いの空間を一緒につくるスタイル
屋上のある家の場合、太陽までの距離も近くなることから「暑さ対策」も考えておかなければいけません。
ペントハウスとは、建物の最上階に造られている住戸のことを指します。
例えば屋上の一角をペントハウス風の空間をつくり、春夏秋冬居心地の良いスペースをつくってみるのもおすすめです。
また暑さ対策では、「パーゴラ」もおすすめです。
パーゴラとは、柱と桁で作られたガーデンアイテムのことを指し、植物を絡めたりシェードを付けることで「雨や日差しを避ける」ことができます。
こういったちょっとしたアイテムを設置することで、子どもたちが遊んでいる時でも「日陰でちょっと休憩」など、活用の幅も広がるのです。
ここで紹介した屋上の間取りも、ほんの一例に過ぎません。
「こんな風にしたいな」「こんなスペースがあったらいいよね」など、家づくりにはたくさんの希望が浮かびます。
しかしそれを全て形にすることは、なかなか難しいものです。
ぜひどんなことに使いたいのか。
どんな目的で屋上をつくりたいのかな度の思いを家づくりのパートナーに伝えてみましょう。
プロならではの目線を加えることで、新たなアイデアが浮かぶことも珍しくはありません。後悔しない家づくりのために、いろいろ悩み、検討しながら方向性を決めていきましょう。
関連記事:3階建て住宅につくる屋上テラスの魅力│開放的な事例をご紹介
まとめ:屋上のある家を「つくらなければよかった」とならないために
今回は、後悔のない屋上のある家にするための注意ポイントや見極め方についてクローズアップしてきました。
「○○○円でできる」「980万円から屋上付きの家が・・・」など、確かに住宅の「価格」は「分かりやすい判断基準」のひとつです。
しかしその言葉だけでは、どんな家づくりなのかを全て知ることはできません。
特に屋上のある家は、どのハウスメーカーや工務店でも建てられるとは限りません。
東京というエリアは、他の地域よりも住宅建築のハードルとなる規制も多いのが現状です。
様々な規制の多いエリアの特徴を理解し、立地を活かす提案ができること。
そして屋上という特性を理解した上で、最適な設計や施工ができることなど、今まで培ってきた経験や実績が活きる場面も多いのです。
ぜひ後悔のない家づくりのために、自分たちの思いを叶えてくれるパートナーを選びましょう。