シンプルな家のメリット・デメリット│おしゃれな外観と内装の事例をご紹介

シンプルな家のメリット・デメリット

シンプルな内装や外観に仕上げた家は、流行りに関係なく広い世代に好まれます。

さらに最近ではモダンテイストへの人気が高まっていることから、家づくりもシンプルな雰囲気を理想とするケースが増えてきました。

 

そこで今回は、シンプルな家のメリットとデメリットをまとめて、その魅力や特徴を深堀していきます。

またシンプルな家の事例を基に、外観と内装のデザインポイントもご紹介するので、ぜひ新築計画にお役立てください。

 


- point -

  • シンプルな家のデメリットを事前に知ることで、しっかりと対策を立てることができます。
  • シンプルな家の内装と外観の事例から、理想のデザインをイメージしていきましょう。

 

− contents −
◼ シンプルな家のメリット
◼ シンプルな家のデメリット​​
◼ シンプルな家の外観│事例を基に特徴をご紹介​​
◼ シンプルな家の内装│事例を基に特徴をご紹介​​
◼ まとめ

 

シンプルな家のメリット

新築外観

シンプルな家のメリットは次の5つです。

  • 建築費用を抑えられる
  • メンテナンス費用を抑えられる
  • 掃除の手間がかからない
  • 家具やインテリアを合わせやすい
  • 周囲の雰囲気に馴染みやすい

それぞれ詳しくご説明します。

 

建築費用を抑えられる

シンプルな家は建築費用を抑えることができます。

外壁の凹凸が少ないことや、内装の装飾が少ないことから、材料費を減らすことができるからです。

また工事の手間も抑えられるので、工期の短縮や人件費の節約にもつながります。

 

メンテナンス費用を抑えられる

シンプルな家は外観の形状に凹凸が少ないので、外壁の塗り直しに手間がかからず、足場も組みやすくなります。

さらに屋根の形状も外観に合わせてシンプルになるので、メンテナンスの手間がかかりません。

修理やメンテナンスの手間がかからない分、ランニングコストを抑えることができるでしょう。

 

掃除の手間がかからない

シンプルな家の内装は装飾が少ないので、日常の掃除を楽に済ませることができます。

ホコリがたまりにくく、汚れの拭き取りなども手軽にできるでしょう。

またシンプルな家の間取りは仕切りや段差などが少ないので、ロボット掃除機が利用しやすくなります。

 

家具やインテリアを合わせやすい

シンプルな家の内装はどんな家具やインテリアとも相性よくまとまります。

そのため趣味が変わった時や気分を変えたい時にも、内装のデザインにとらわれずに、家具やインテリアを選ぶことができます。

シンプルな内装と好みのインテリアがあれば、いつでもお気に入りの空間を整えることができるでしょう。

 

周囲の雰囲気に馴染みやすい

シンプルな家の外観は、どんな周辺環境にも馴染みます。

個性的な外観はオリジナル性があっておしゃれですが、デザインによっては景観が悪いと感じられるかもしれません。

シンプルな家の外観であれば、新築住宅が立ち並ぶ分譲地や、旧家が多い地域で家を建て直す際にも、周囲の雰囲気になじませることができるでしょう。

 

シンプルな家のデメリット

新築外観

シンプルな家のデメリットは次の2つです。

  • 軒天がないと外壁が劣化しやすい
  • 外観がシンプル過ぎておしゃれさに欠ける

対策方法も一緒に確認していきましょう。

 

軒天がないと外壁が劣化しやすい

シンプルな家の屋根は、軒天をつくらないデザインが多くみられます。

おしゃれなモダンテイストに仕上がりますが、軒天がないと日光や雨水が直接外壁に当たりやすくなるので、外壁の劣化に繋がります。

 

塗装やコーキングのひび割れが起きやすくなるので、雨漏りのリスクも高まるでしょう。

また外壁の色あせや汚れも目立つので、外観の美しさを保つことも難しくなります。

 

【対策】

軒天をつくらないデザインにする場合は、外壁の機能性を高めていきましょう。

左官材やサンディング材などの機能を高めると、外壁の劣化を抑えることができます。

とくに外装タイルは日光や雨水によるダメージをうけにくく、汚れが付きにくい特徴があるのでおすすめです。

 

外観がシンプル過ぎておしゃれさに欠ける

シンプルな外観は飽きない、周辺環境に馴染みやすいなどのメリットがある反面、おしゃれに見えない場合があります。

凹凸のない四角い形状や、装飾のないスッキリとした外観には、デザイン性を感じられないからです。

 

【対策】

家の形状がシンプルな場合、デザインでアクセントをつけるのがおすすめです。

  • 軒天に木材を取り付ける
  • タイルのデザインをいくつか組み合わせる
  • メリハリのある配色をする
  • 同じ形状の窓をリズムよく配置する

あまり複雑なデザインにすると、シンプルな家の魅力が半減するので、アクセントは1つに絞っておきましょう。

 

では具体的にシンプルな家は、どのようなデザインに仕上がっているのか事例をご紹介します。

外観だけでなく内装も参考にして、統一感のある家にしていきましょう。

 

シンプルな家の外観│事例を基に特徴をご紹介

シンプルな家のおしゃれな外観事例をご紹介します。

デザインのポイントと一緒にご覧ください。

 

ツートンカラーがおしゃれな外観事例

新築外観

施工事例:1階賃貸用店舗・倉庫スペース併用の居住空間が完全に独立した二世帯住宅

メリハリのある配色が印象的な外観の事例です。

上下に配色することで、落ち着きのある重厚な印象に仕上がります。

 

また同じデザインの窓をリズムよく設置しているのも、シンプルモダンに仕上げるコツです。

窓は内装に合わせすぎると外観からの印象が悪くなるケースがあるので、両方からの兼ね合いをみながらデザインしていきましょう。

 

スリットでデザインした総タイル張りの外観事例

新築外観

施工事例:人通りの多い道に面しているので外から見えないように、でも光は入るように

大きいスリットが、外観のアクセントになっている事例です。

このスリットはリビングから繋がる広いバルコニーに面して設置されているので、採光や通風を保ったままプライバシーを守る働きをしています。

実用性を兼ねた、おしゃれなデザインと言えるでしょう。

関連記事:ナチュラルモダンな家の外観│おしゃれに仕上げるポイントをご紹介

 

シンプルな家の内装│事例を基に特徴をご紹介

シンプルな家の内装事例をご紹介します。

おしゃれなデザインや特徴もまとめてお伝えするので、内装計画の参考にしてください。

 

段差のない畳スペースを繋げたリビング

内装

施工事例:2階の上空間を上手に使った白黒のコントラストがスタイリッシュな注文住宅

シンプルな内装のリビングに和スペースを繋げた事例です。

引き戸を開くと一つのフロアにすることができるので、バルコニーからの採光を広げることができます。

 

畳のスペースがあるとお子さんを遊ばせたりお世話をしたりするのに便利ですし、段差のないシンプル間取りはケガの心配がありません。

また年齢を重ねてからの寝室としても便利です。

 

リビングの壁をタイルでデザインした内装事例

内装

施工事例:法規制ギリギリまで広げた3階北側斜線部分は収納スペースに

シンプルな内装の壁をタイルでデザインした事例です。

壁にアクセントクロスを利用するデザインも人気ですが、タイルにすると部屋全体に重厚感が出ておしゃれな印象に仕上がります。

 

さらに間繋ぎの仕切りとしてつくられたスリットも、部屋のおしゃれなアクセントになっています。

視線を遮ることなく空間を仕切るので、開放感を保つことが可能です。

関連記事:【新築】アクセントクロスの選び方│失敗しがちなポイントをご紹介

 

まとめ

新築外観

今回はシンプルな家のメリット・デメリットをまとめてご紹介しました。

シンプルな家には、建築費用やランニングコストを抑えられることや、掃除がしやすいくインテリアを選ばないなどのメリットがあります。

 

軒天をつくらないと外壁の劣化が進みやすくなるので、外壁の機能性を高めて対策を立てていきましょう。

また外観がシンプルになり過ぎるとおしゃれな印象にならない場合があるので、デザインでアクセントをつけるのもおすすめです。

「シンプルな家」の魅力を活かして、理想の家づくりをしていきましょう。

 

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監修者情報

高坂 昇

高坂 昇ou2株式会社 専務取締役 一級建築士

木造密集地域や防火地域において、木造ならではの施工性や設計の柔軟性、コストパフォーマンスを活かして木造耐火4階建て住宅(もくよん®)や、災害時の避難場所となる地下室や屋上を備えた災害住宅も提唱しています。

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