デザイン住宅のメリット・デメリット│おしゃれな事例をご紹介
デザイン住宅(デザイナーズ住宅)にはおしゃれな印象があるので、新築住宅を計画していると気になる方も多いのではないでしょうか。
理想の外観や内装を整えやすいので、完成した家への満足度は高いかもしれません。
そんなデザイン住宅と注文住宅では、どのような違いがあるのでしょうか?
自由な設計ができて、理想を形にできる点では共通点が多いと言えそうです。
今回はデザイン住宅を深堀するために、メリット・デメリットを詳しくご紹介します。
デメリットについては対策方法もお伝えしていくので、ぜひ参考にしてください。
理想の家づくりのために、注文住宅との違いや、デザイン住宅の特徴を理解していきましょう。
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- デザイン住宅の特徴やメリット・デメリットを理解して、理想の家づくりに最適か検討しましょう。
- デザイン住宅と注文住宅の違いに明確な定義はありません。では何を基準にすればいいのか確認していきましょう。
− contents −
◼ デザイン住宅(デザイナーズ住宅)とは
◼ デザイン住宅のメリット
◼ デザイン住宅のデメリット
◼ まとめ
デザイン住宅(デザイナーズ住宅)とは
施工事例:【半地下の駐車場】敷地42.08坪|延床40.64坪!
デザイン住宅とは、個性豊かなデザインが特徴の住宅で、デザイナーズ住宅とも呼ばれています。
機能性や住み心地への配慮はありますが、おしゃれなデザインが最重要視されている印象です。
自由なデザインという点では、注文住宅も同等と言えます。
しかしメーカーによってはデザインを決める素材や種類、間取りのプランなどがある程度定まっているものもあります。
その範囲によってデザインに制限がかかってしまうので、デザイン住宅ほどの個性を表現することができないかもしれません。
注文住宅の家づくりでデザイン性を重視したい場合は、デザインに関する自由度の高さをメーカー選びの基準とすることをおすすめします。
デザイン住宅のメリット
施工事例:【3階建て2世帯+動物病院併用】敷地266.9坪|延床216.38坪!
デザイン住宅のメリットは次の3つです。
- 土地の形状に合わせた家づくりができる
- オリジナル性の高い家づくりができる
- コストコントロールがしやすい
詳しく見ていきましょう。
土地の形状に合わせた家づくりができる
デザイン住宅であればデザインだけでなく設計の自由度も高いので、土地の形状に合わせた家づくりができます。
特に都心部の土地は変形地や狭小地などが多いため、事前に決められたプランをはめ込むことができなかったり、無理にはめ込むと敷地に無駄なスペースができたりするので最適ではありません。
自由度の高いデザイン住宅であれば、土地の形状を最大限に活かした魅力的な家づくりができるでしょう。
オリジナル性の高い家づくりができる
施工事例:【狭小、鉄骨造2世帯住宅】敷地11.00坪|延床24.05坪!
先述したようにデザイン住宅は自由なデザインが特徴なので、理想の家が一般的ではないデザインだったとしても、実現することができます。
専門的な知識を活かしたデザインを取り入れることができるので、他にはないオリジナル性の高いおしゃれな家に仕上がるでしょう。
またオリジナル性の高さは内装や外装のデザインだけでなく、設備や生活スタイルの希望も取り入れやすくなります。
- 海外メーカーの冷蔵庫や食洗機を設置したい
- 天然木とモルタルを利用したお風呂にしたい
- 玄関土間を広げて、土足のまま来客をもてなせるスペースを作りたい
このような自由な発想を、形にできるのがデザイン住宅の最大の魅力と言えるでしょう。
コストコントロールがしやすい
デザイン住宅と聞くと高いイメージをもたれるかもしれませんが、デザインや設計の自由度が高いので、コストコントロールしやすくなります。
高級な素材や、高級メーカーの設備を利用することが、デザインのクオリティを上げる必須条件ではありません。
理想のデザインに仕上げるには、デザイナーのセンスや経験が大きく影響します。
予算内に収めることは、新生活を安定させるためでもあるので、無理のない資金計画をしていきましょう。
デザイン住宅のデメリット
施工事例:【すべり台とブランコがある家】敷地30.71坪|延床63.36坪!
デザイン住宅のデメリットは次の3つです。
- 実用性が低く生活がしにくい場合がある
- 個性が強すぎて周囲に馴染めないかもしれない
- 実際の仕上がりとイメージのズレを感じることもある
詳しく見ていきましょう。
実用性が低く生活がしにくい場合がある
デザイン性にこだわり過ぎると、生活が不自由に感じられるかもしれません。
- おしゃれな吹き抜けにしたので、空調が整いにくい
- スキップフロアで空間をデザインしたら、移動が大変
- 螺旋階段で子供がケガをしそうで心配
- リビングにダウンフロアを作ったら、掃除がしにくい
このように間取りのデザインで内装をおしゃれにすることができますが、それぞれにデメリットもあります。
デザイン性の高い間取りを取り入れる際は、生活のしやすさも慎重に検討しましょう。
【対策方法】
間取りごとのデメリットは、それぞれに対策を立てることである程度抑えることが可能です。
打ち合わせの段階で、さまざまなケースや考えられるデメリットを出し切っておきましょう。
また将来的にバリアフリーな生活がしたくなることを想定して、リフォームがしやすい設計を取り入れておくのもおすすめです。
関連記事:【吹き抜けのある家】後悔しないためにできる対策7選|注文住宅の間取りポイント
個性が強すぎて周囲に馴染めないかもしれない
施工事例:【あらゆる難題を次々解決】敷地26.27坪|延床50.52坪!
家の外観の個性が強すぎると、周囲の住宅や環境に馴染めない可能性があります。
周囲と同じような外観にする必要はありませんが、あまり目立ち過ぎると人の目が気になるかもしれません。
もし予定にない引っ越しで賃貸にした場合、借り手が見つかりにくいでしょう。
また売りに出したとしても、買い手がつきにくく家の価値が下がってしまうかもしれません。
個性の強いデザインを取り入れる場合は、このようなデメリットも踏まえておきましょう。
【対策方法】
外観が目立ちすぎる原因は、家の形状よりも外壁の色使いにあります。
個性的な家の形状や屋根の形を取り入れても、色使いが周囲と馴染んでいると、目立ち過ぎるのを防げます。
どうしても好みの色を取り入れたい場合は 、範囲を狭めたり色のトーンを落としたりしてバランスをとっていきましょう。
関連記事:【3階建て住宅】外観がおしゃれな事例をご紹介│5つのポイントとは?
実際の仕上がりとイメージのズレを感じることもある
デザイン住宅はオリジナル性が高いので、間取りの計画やインテリアの相談をしていても、なかなかイメージしにくい場合があります。
図面や施工事例などを見て納得はしたものの、実際の仕上がりを見ると「こんなはずじゃなかった」となりかねません。
【対策方法】
まずはしっかりと理想のデザインやイメージを伝えることが大切です。
言葉ではなかなか表現できないので、イメージにあった雑誌の切り抜きや、画像が保存できるアプリなどを利用していきましょう。
デザイン性の高い家にするには、どうしても打ち合わせの回数が増えたり、デザイン案の仕上がりに時間がかかったりすることがあります。
このやり取りを手間と思わず時間をかけて、慎重にすり合わせていきましょう。
最近ではクオリティの高いパースや、 VR などを利用して仕上がりを体感するサービスも増えてきたので、 取り扱いがあるか相談してみましょう。
まとめ
デザイン住宅と注文住宅の違いに明確な定義はありません。
「自由な設計」と「自由なデザイン」という共通点があるので、どちらも理想の家を形にすることができます。
今回ご紹介したデザイン住宅のメリット・デメリットを参考に、デザイン性の高い家の特徴を理解していきましょう。
理想の家づくり計画のために、ぜひお役立てください。